9/21(土) 晴れ
朝起きるとまだ風が吹いていた。ここは風が強いことで有名なのだ。でも、雨が降っていないので全くかまわない。
今日の予定は昨夜寝る前に決めた。道東の牧草地帯を抜けて美幌峠を越えてまずサロマ湖を目指す。
サロマ湖から旭川方面をめざしで南下し上富良野で宿泊だ。
気持ちの良い牧草地帯を抜けて行く。北海道らしい風景はどこかと言われれば迷わず道東と答えるだろう。
いくつかの直線道路や交差点を越えて気持ち良く走っていたらなんか鶴みたいな鳥を発見した。
もしやと思って引き返した。たぶんタンチョウ鶴だ。遠い。残念、望遠レンズを忘れてきたのでこれが精一杯なところだ。
サロマ湖を目指して適当に走っていたら養老牛の標識があった。そう言えばここにはからまつの湯という無料露天風呂があったな。
行ってみよう。あれれ、こんなにいい道路だったかな?以前来たときは林道だったような気がする。
見つからないのでナビで探してみたらあった。新しい道路ができてそこからちょっと入るようになっていたのだった。
有志の方々が維持してくれているのでありがたく入らせていただく。
ウォー!って叫びたくなるくらい気持ちいい。寄り道してよかった。
せっかくだから入っているところを写真撮ればよかったな。
冷えた身体が温まったら出発だ。養老牛温泉に大一と言う温泉宿があってその昔妻と訪れたことがあった。
部屋も大きくゆったりとした宿で、川沿いの大きな露天風呂も泳げるほどであった。あの頃は若かった。
摩周湖や屈斜路湖を素通りして美幌峠までやってきた。
ちょっとお腹がすいたので何か食べよう。揚げイモ、カレーパン、ホタテ天、ザンギ、すき焼き風コロッケ、ずらりと揚げ物が並ぶ。
で、握りこぶしぐらいのすき焼きコロッケにした。ホクホクのジャガイモってどうしてこんなに美味しいのだろう。
ちゃんと景色も見ておこう。今日は暖かいのでちょっと霞んでるな。
美幌峠から一気に下って能取湖にやってきた。寄るつもりはなかったのだけれど、サンゴ草祭と書かれていたのでUターンして会場へ向かった。
会場には出店やカラオケステージなどあって街の小さなお祭りと言う感じであった。
サンゴ草は一昨年前より生育したようだ。よかったなと思ってちょっとだけ寄付した。
サロマ湖の北勝水産でお土産を自宅と実家に送った。これでミッション完了だ。
お土産がなければ今年はここには来なかっただろう。
サロマ湖から旭川方面を目指す。333号、渓魚がいるかもしれない川沿いの国道だ。
自動車専用道路が並走しているので在来国道は空いているのだ。こう言う道路が狙い目なのだ。
旭川の街を通るのを避けるため愛別から道道140号に入る。
少し行った当麻と言う街のセイコーマートで休憩した。生姜入りの甘酒を飲んだ。
甘酒を飲んでいたらひとりの老人が近づいてきた。
話をして良いかと言う。もちろんだ。幼いときに四国から父親に連れられて北海道に移住してきたそうだ。
現在の年齢は90を越えると言った。想像に難くない厳しい冬と開拓の日々だったことだろう。
40年前に総入れ歯になったそうだ。そうか、50歳ぐらいかな。
冬の寒さはシベリアの寒さに比べればと言った。シベリアに抑留されていたそうだ。凍傷で指を失くす仲間たち、医者もなす術もない。
凍傷にならないよう気をつけたそうだ。シベリアで歯がなくなって。あれれ、ちょっと歳が合わないがまぁいいか。
その後、息子の話や、ゲートボールやパターゴルフの話を聞いた。
シベリア抑留の話と歯を無くした話が3回目になったので、そろそろ行かないと日が暮れるのでと言って出発した。
おじいちゃん、長生きしてねと思いながら。
美瑛の丘を2つ3つ越えて北富良野のキャンプ場に着いた。キャンプ場は3連休でけっこう混んでいたが、ちょっと坂を上ればサイトは空いているのだ。
フラヌイ温泉で温まったらスーパーで買い物を済ませてキャンプ場に戻った。大学生の団体が隣のバーベキュー場で大騒ぎしているので仕方あるまい、飲むか。
明日はフェリーで北海道を出るので残っていた野菜をすべて食べてから北海道牛の焼き肉を食べた。焼き肉を食べていると家から電話だ。
何事かと思ったらプリンターのインクがなくなったとのことだった。インクカートリッジの換え方を電話でサポートするのは難しかった。
こっちは酔っぱらっているし、向こうはカートリッジに触るのも初めてなのだ。どうにか交換が完了したのでゆっくりとご飯の続きだ。
10時になって大学生も静かになったのでそろそろ寝よう。いつも8時に寝ていたので今日は夜更かしだな。明日はどうしよう。明日考えよう。
今日の走行距離は461kmであった。
ヘルメットの中では叫んでいます。
あと涙も少し。
いつかは是非行ってみてください。北海道。
フェリーの旅はのんびりできるので大好きです。
え、来年!?行けたらいいな北海道。
ウォー!って叫んでくれば良かったのにぃ~。
旅の恥はかき捨てと言うでしょうに。(笑)
いつかは行ってみたいな、北海道♪です。
つい最近、敦賀発フェリーの存在を知りました。(゜∀゜)
これなら東北や北海道も行ける気がします。
時間的余裕が出来たら…
金銭的余裕が出来たら…
(言い訳始めやがった)
また来年、なおさんの北海道紀行を楽しみに待ちます。(笑)
ご無沙汰しております。あんまり褒めないでください。恐縮してしまいます。
我々はオジンだなんて言っていた人もいましたね。誰?
キャンプはテレビを見ないこと、生活を太陽の動きに合わせること、地面の近くで寝ることが普段の生活と大きく違います。
会社にのほほんとした顔で行きましたが、初日からリハビリなしのショック療法でした。
日記も大河ロマンの様相を呈していますね。 ( ゜∀゜)
まだまだ旅の途中、
「おしん」に喩えるといま10歳くらいでしょうか?
回想シーンも交えて年内いっぱい引っ張ってください。
楽しみにしております。
北海道ツーは野営ができるかどうかで随分内容が違ってきますね。
小樽のターミナルに降り立ち、
風や天候と相談して向かう方向を決める放埓さはキャンパーの特権ですね。
そら体内時計もズレるってもんです。 ( ゜∀゜)
いつもながらディープな旅を淡々と綴ったなおさん日記ですが、
見たもの,拾い上げ方や転がし方になおさんのパッションが良く出ている気がします。
社会生活へのリハビリ、頑張ってください。 ( ゜∀゜)
いませんでした。タンチョウは牧草地の奥の方にいました。
北海道から帰ると心に余裕ができたことを実感できるので良いのですが、時間のすすみ方が全く違う生活に戻るのは大変です。
そして生活がもとに戻るとまた行きたくなるのです。
白鳥と同じように鶴に餌付けする馬鹿者はいませんでしたか?
野生動物とペットの境が分からない人に何を言っても仕方ないと思いますが、とにかく止めてほしいです。
それにしても、北海道らしいスケールの大きな景色がいいですね。
北海道に一週間も行っていたら、社会復帰に時間がかかりそう(笑)
15分ぐらいだったと思います。酔っぱらっていたら3回目の話も平気だったかもしれません。甘酒では酔えませんでした。
パンチはしていません。お年寄り、子供、女性、強い男性には優しいのです。
話しも3回目は厳しいですね。 (^。^;)
イライラして入れ歯が使えなくなるくらい
パンチとかしてないですよね?(笑)