9/23(火) 晴れ 走行距離 53km 歩行距離 9km
辺りが明るくなって目が覚めたが、まだ眠かったのでもう一度寝た。
起きたのは7時半ぐらいであった。ご飯を炊いてレトルトのカレーを食べた。
早く起きられたら十勝岳に登ろうと思っていたのだけれど、もうすぐ9時なので近くの遊歩道を歩くことにする。
ウグイス谷遊歩道、白金温泉から十勝岳の登山口である望岳台までの遊歩道だ。
距離は3.8km、普段運動をやらない身体には適当だろう。
すぐに深い森となった。
暫く行くと何やら要塞のようなものが現れた。新しい遊歩道を作っているようだ。
でも、ほとんどの道はそのままで、歩道脇のシラタマの木や苔を楽しみながら登って行く。
立派な遊歩道より、分岐点に道案内を作って欲しいと思うのであった。
視界が広がって雪に覆われた旭岳とその仲間の山達が見えた。
針葉樹の中を行くトレッキングはカリフォルニアの州立公園の景色を思い出させた。
こちらは十勝岳とその仲間達だ。
望岳台が近づくとこんな感じになった。あまり、歩く人はいないようだ。
望岳台に着いてビールを飲んでご飯を食べようと思ったらレストハウスは休業中であった。
それでも望岳台の駐車場はけっこういっぱいで、登山や景色を楽しむ人がけっこういた。
ビールが飲めないのであればすぐに帰ろう。
来た道を帰るのはなんなので、白金コースと言う遊歩道へ入った。
これが失敗で、笹が覆い被さり、風景もへったくれもなく、ただ歩くと言う感じであった。
上りのコースは2時間半かかったが、帰りのコースは45分で歩いてしまった。
ご飯を食べ損なったので、野営場に戻ってソーセージとトマトを入れたラーメンを作った。
野営場の下を流れる美瑛川、ちょっと釣りをしてみたが、釣れる雰囲気はなかったのでさっさと引き上げた。
歩道脇には鹿の糞が至る所にあった。どうやら獣道になっているようだ。
そして、美瑛の街まで買い出しにでかけた。同じ美瑛町なのに片道で20km以上あるのだ。
温泉は昨日と同じ銀瑛荘に入った。片付けられていない宿の中、やる気の無い宿の人、でも鄙びた温泉は素晴らしい。
と思っていたら、銀瑛荘はこの9月で廃業したそうだ。
明日は美瑛岳に登ろう。とアラームをセットした。
日常とはまるで別の時間が流れていて
出会う風景や植物に癒されて…
でも方向音痴な私は、いつも遭難したらどうしよう…
と、ドキドキしながら山を歩いています。(笑)
予定通りにいかないコトも旅の一部。
あとで振り返ればステキな思い出になりますよ、きっと。(゜∀゜)エエカゲン
山道を歩いていると、日常のもやもやしたものが吹き飛んでしまうから不思議です。
遭難しないかドキドキしながら歩くのも、日常生活では感じることのできない体験ですよね。
旅は人生と同じですね。予定通りには行きません。
命尽きるときに笑えるよう日々暮らしたいと思います。
私が生涯見ることのない景色を沢山ご覧になったことかと。
森の中を歩いたり幕営したりしていたら、
いつかコロボックルくらいには会えるような気がします。
あるいは森から帰ったら20年ほど時間が流れてたり
するかも知れません。
リップヴァンウィンクルの寓話みたいに。 ( ゜∀゜)
いい音のする熊鈴を見つけたら買っておきますね。
歩くのは好きです。知らない街や田舎道、見過ごしてしまうものにも出会える気がします。
いつか、眠れる森の美女に会えることを祈っています。
熊鈴、うちの妻につけておきます。ってよくある落ちですね。