風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

残雪の農鳥岳を行く 1日目

2018-05-13 | 徒歩の旅

4/29(日) 晴れ

午前3時半、バイクにザックを括り付けて家を出た。ゴールデンウィークではあるが早朝なので車の流れはスムーズだ。

当初の計画では4/30から2泊で農鳥岳に登る予定であったが下山の日に天気が崩れる予報となったため1日早く出発することにしたのだ。今回の山旅は旧知の友人が誘ってくれた。ここ数年彼も山登りに精を出しているのだ。実は以前も彼と山に登ったことがある。中学校を卒業した春に地元の山に登ったのだ。あれから30数年の月日が流れていた。白髪や薄毛になってまた一緒に山を歩けるなんて面白いじゃないか。

登山口となる山梨県早川町の奈良田に着いて駐車場を探したが地図にあった大きな駐車場は工事の資材置き場となっていたので集落の中心にある駐車場にバイクを停めて友人を待った。すぐに友人が車で到着した。バイクスタイルから山スタイルに着替えて出発だ。

登山道に続く林道を近況を話しながら歩く。彼と長い話をするのは久しぶりだ。数年ぶり、いや30数年ぶりだろう。登山口近くの休憩所で休んでから登山道に入る。

沢沿いの道を飛び石、丸太橋、吊り橋などを渡って上流に向かって行く。

広葉樹の樹林帯は眩しいくらいの緑が溢れていた。南アルプスの水はこの森に育てられているのだなと思う。友人は足取りが早く、見たことはないが昔の旅人のようだ。身体を絞って荷物も軽くしているのだ。それに引き換え余計な脂肪を蓄え、アルコール類とツマミで1.5kgも持っている私とは大違いだ。

時々現れる落ち葉の積もった九十九折り急登や崖の道を慎重に歩いて行く。久しぶりに重い荷物を背負って歩くので結構きつい。

今日の宿泊地は大門沢小屋、小屋直下の沢で丸太橋が流されて頼りない木が渡されていた。滑って落ちないよう慎重に進む。

時折見かける一輪草が可憐だ。南アルプスの夏は花で溢れると言う。ぜひ夏にも訪れてみたい。

奈良田のバス停から4時間で大門沢小屋に着いた。冬季避難小屋が解放されているので中を拝見した。

古いがよく手入れがされておりレトロ感満載だ。

テント場は小屋の先にあり富士山の頭が見える。テントを張り終えて昼ごはんとした。ビールとワインを飲みながらバゲット、チーズ、ローストビーフとシンプルながら美味しい昼ごはんとなった。ビール缶を石で叩いて小さくしてみた。

昼ごはんを食べてテントの中でストレッチとマッサージをして横になっていたら寝てしまった。夕方目が覚めて少しお腹が空いていたのでビスケットと水を流し込んだ。そして再び深い眠りに落ちていった。

 

 

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