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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

見頃の草花

2011年05月19日 | 草花

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ユキザサ(ユリ科) 花は雪の結晶に似た形で、葉が笹に似ていることに由来。

大小迫の林縁に群生しています。春一番に芽をだし、新芽をいただくことで、めぐってきた季節を味覚を通して感じさせてくれる山菜でもあります。山のアスパラともよばれ、癖がなく、甘みのある食味で喜ばれています。秋には赤い実をつけ、四季を通して楽しめる草花です。

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ルイヨウボタン(類葉牡丹)  葉の形が牡丹の葉に似ていることに由来

木立の薄暗い林床に、咲いています。

小さく地味な花ですが、暗がりの灯火のような輝きを見せてくれ、秋には藍色の美しい実をつけます

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コンロンソウ(アブラナ科) 中国の崑崙山に白い雪が降り積もった様子に由来するという。

ニリンソウに変わって、コンロンソウの白い花が土手いっぱいに咲いています。

「刈るべきか 刈らざるべきか、悩む崑崙」  草刈りの手迷う。


ヤマアカガエルの出現

2011年05月18日 | 生き物

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4月の末、川べりを歩くと何やらうごめくものが・・・・

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交尾したヤマアカガエルが産卵にやってきました。

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たくさんの卵塊が産み付けられていました。

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約2週間で、卵に変化が現れました。

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色とりどりの変態過程に驚きです。

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5月中旬には、オタマジャクシになって散らばっていきました。

昨年は気付かなかったが今年は、ヤマアカガエルが川にたくさん現れました。産み付けられた卵の数も流れの少ない川の一部を埋め尽くすほどでした。大地震の影響があるのでしょうか?季節や農環境の変化でしょうか?


田植え「米作り体験学習」

2011年05月17日 | 小学生の体験学習

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5年生19人と担任の先生と補助教員の21人がつむぎの家に田植えに来ました

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まず素足で田んぼに入ってみましょう。「キャー気持ちが悪い!」「ウワーぬるぬるする!歓声が上がる。

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4~5本の苗を植えていきます。

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苗が寝てしまったり、ばらばらに開いてしまったところは植え直し、「僕はうまくいったよ」一人満足顔

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どろんこ足にどろんこの手、つるつる、ぬるぬる、すべすべ、「やっぱり気持ちがいい」。

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川に入ってどろんこを流そう。

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川べりで日向ぼっこしていたシマヘビが子どもたちの騒ぎに目を覚まし、綾里っ子がしっぽをつかんだら逃げ出した。

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川の中には、ヤマアカガエルの卵とオタマジャクシ。

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「ぬるぬるして気持ちがいい!」 「僕にも触らして!」

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「アカハライモリを捕まえたよ!」

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川は子供たちの絶好の遊び場。1本橋渡れるかな?

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「この白いものはなんだろう?」

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シュレーゲルアオガエルの卵  「黄色い卵がいっぱい入っている!」

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「こっちにも白いカエルの卵がある!」 「カエルもいた!」

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シュレーゲルアオガエルを「2匹も捕まえちゃった、持って帰りたいな~」

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「ため池に逃がしてあげよう」 「ウワー上手に泳いだぞ」

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牛舎を覗いて「ウワー くさい!」「かわいい牛がいる!」

5月17日、綾里小学校の5年生19人が、つむぎの家で田植えをしました。田植えの経験がある児童が3人ほどいましたがほとんどが初めて、米作り2年目の新米指導者(つむぎの家代表)が懇切丁寧に、植える間隔や本数、植え方を教えて、一斉にスタート、一人30株ほどでしたのであっという間に植え終わりました。子どもの手に残った苗を見てびっくり、ひげ根を残し、苗だけちぎって植えていたのです。指で押し込む植え方もなかなか難しいようで、苗が放射状に開いたり,傾いてしまったりと教えることの難しさを実感しました。

田植えの後は自然観察、川ではヤマアカガエルの卵やオタマジャクシ、ヤゴ、イモリと戯れ、田んぼでは、アメンボやハシリグモ、マツモムシ、シュレーゲルアオガエルの卵を見つけては歓声を上げ、子供たちの目は輝いていました。

5年生19人のうち、3人が大津波で家を失い避難所生活、担任の先生も避難所に身を寄せているという。被災した子供は、うつむき加減で、無邪気さに欠けていたが、自然の中に溶け込むことで、いつの日か心を開いてくれるでしょう。

田植えが終わった後は次に何をするのでしょうか?の問いに「稲刈り!」と一っ跳び。「米」という字の八十八の手間暇の意味を説明し、草取り、稲の花の観察やお米の成長、ホタルの観察等々、これからたくさんの生き物でにぎわう田んぼを見に、いつでも来てほしいとお願いし体験学習を終えました。


農作業応援隊の活動

2011年05月16日 | 有畜複合農業

2011_0513_122714p5130023 椎茸、ムキタケ、クリタケの植菌作業

2011_0514_135615p5140111 ドラム缶炭焼き

2011_0514_094801p5140068 土手の草刈り

2011_0514_095156p5140073 田植え

2011_0514_102628p5140083 いっぷくのひと時

2011_0514_151111p5140151 山菜取り

2011_0514_153809p5140169 南尾根散策

2011_0514_155120p5140176 散策路一周出口

5月13日~15日、115里の会のメンバーが、千葉、茨城から作業の手伝いに来てくれました。前日の夕方に車で発ち、13日の午前8時半につむぎの家に到着。途中で仮眠してきたと、午前10時半にはほだぎに植菌を始めました。

メインは田植えのお手伝いでしたが、その他ドラム缶炭焼き、草刈、薪割とフル回転。2日目の午後は、山菜取りや南尾根コースを散策しました。お天気にも恵まれ、丸2日間、目いっぱい働き、慣れない作業に、今頃は足、腰の痛みに悩まされていることでしょう。お疲れ様でした。


ご心配をおかけいたしました

2011年05月15日 | 震災と復興

東日本大震災から2か月が過ぎました。ようやくインターネットがつながり、たくさんの方々から安否確認や励ましのメッセージをいただきありがとうございました。心温まるお言葉に涙があふれてきました。

大津波が沿岸の集落を呑み込み、一瞬にして廃墟と化した惨状には、言葉を失いましたが、家が流され、家族を失い、悲しみのどん底で、明日に向かって生きようと頑張っている被災者の姿には、勇気づけられる日々でした。

無我夢中で過ごした2か月ですが、つむぎの家に身を寄せていた方々も、徐々に少なくなり、今は姉夫婦だけになりました。姉夫婦も、間もなくアパートに移り、自立への道を歩もうとしています。

暖房なしでは過ごせなかった東日本大震災から、日増しに暖かくなり、新緑の美しい季節となりました。大小迫の山では、山菜のシドケ(モミジガサ)が最盛期を迎え、独特の風味とおいしさに、畑の野菜の出番が薄くなりました。ユキザサから始まり、ヨブスマソウ、タラノメ、コゴミ、ヤマウド、ゼンマイ、ワラビ、コシアブラ、ミヤマイラクサ等、山の恵みをいただき、自然に寄り添った暮らしを謳歌しています。

農作業も忙しくなりました。昨日から田植えが始まりました。水を張った田んぼでは、カエルがククククク・・ケロケロケロ・・と大合唱です。ヤマカガシ、マムシも活動を始めました。大小迫の里山は、間もなくさまざまな生き物が賑わいを見せてくれるでしょう。

一瞬たりとも留まることをしない自然の移り変わりに、心身ともに癒され、私どもも震災前の生活に戻りつつありますので、ご安心ください。

震災で通信手段が絶たれ、大小迫つむぎの家のグログは、これまで私に変わって娘が書いていましたが、通信環境が整いましたので再開いたします。震災復興の様子や、被災地支援等についても発信していきたいと思います。

引き続き、大小迫つむぎの家のブログをよろしくお願いいたします。

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5月13日に農作業応援隊が、千葉県、茨城県、宮城県からやってきました。作業を終えた夜の一時です。お疲れ様でした。