東日本大震災から2か月が過ぎました。ようやくインターネットがつながり、たくさんの方々から安否確認や励ましのメッセージをいただきありがとうございました。心温まるお言葉に涙があふれてきました。
大津波が沿岸の集落を呑み込み、一瞬にして廃墟と化した惨状には、言葉を失いましたが、家が流され、家族を失い、悲しみのどん底で、明日に向かって生きようと頑張っている被災者の姿には、勇気づけられる日々でした。
無我夢中で過ごした2か月ですが、つむぎの家に身を寄せていた方々も、徐々に少なくなり、今は姉夫婦だけになりました。姉夫婦も、間もなくアパートに移り、自立への道を歩もうとしています。
暖房なしでは過ごせなかった東日本大震災から、日増しに暖かくなり、新緑の美しい季節となりました。大小迫の山では、山菜のシドケ(モミジガサ)が最盛期を迎え、独特の風味とおいしさに、畑の野菜の出番が薄くなりました。ユキザサから始まり、ヨブスマソウ、タラノメ、コゴミ、ヤマウド、ゼンマイ、ワラビ、コシアブラ、ミヤマイラクサ等、山の恵みをいただき、自然に寄り添った暮らしを謳歌しています。
農作業も忙しくなりました。昨日から田植えが始まりました。水を張った田んぼでは、カエルがククククク・・ケロケロケロ・・と大合唱です。ヤマカガシ、マムシも活動を始めました。大小迫の里山は、間もなくさまざまな生き物が賑わいを見せてくれるでしょう。
一瞬たりとも留まることをしない自然の移り変わりに、心身ともに癒され、私どもも震災前の生活に戻りつつありますので、ご安心ください。
震災で通信手段が絶たれ、大小迫つむぎの家のグログは、これまで私に変わって娘が書いていましたが、通信環境が整いましたので再開いたします。震災復興の様子や、被災地支援等についても発信していきたいと思います。
引き続き、大小迫つむぎの家のブログをよろしくお願いいたします。
5月13日に農作業応援隊が、千葉県、茨城県、宮城県からやってきました。作業を終えた夜の一時です。お疲れ様でした。
この間、つむぎの家には小学校、ボランティア団体、臨床心理士チームなど・・・さまざまな来客があったようですが、いち早くの活用はやはり地元の小学校でしたね。良い形でつむぎの家の持つ資源を活用してもらえているようで、良かったです。それにしても、子供の興味と笑顔は元気をそそる!!
あとは、自然と、繋がって紡がれていくことでしょう。じっくりと、今後の展開を見守っていきたいです。