KONAK広場の眺め。下方の緑の中に両博物館があります。
昔々、北海道の釧路に住んでいた頃の友達が娘さんと一緒にイズミルまではるばる遊びに来てくれました。一年の300日は晴天と言うイズミルで5日間の滞在中3日雨がぱらつくと言う幸運(?)に恵まれた友達親子。私達のおすすめプランで近郊をドライブしたり市内で買い物をしたり…楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
ARKEOLOJI MUZESI(考古学博物館)
最終日、空港へ行くまでの短い時間でしたが、美大生の娘さんの希望でイズミルのARKEOLOJI VE ETNOGRAFYA MUZESI(考古学博物館と民族博物館)を訪れました。イスタンブルのトプカプ宮殿博物館や考古学博物館に比べたら規模も小さく訪れる人もわずかですが、数年前に訪れた時に比べると多少は整備され、そしてイズミル近郊の遺跡もかなり訪問した後だったので私にとっては結構面白い博物館探訪となりました。
美しいモザイク。現在1階と地下の吹き抜け部分に大きなモザイクの復元作業が進められていました。
完成が楽しみです。
考古学博物館には猫もいました。紀元前の彫像の間をちょろちょろ駆け回ったり足元で寝ていたり、でもそれが驚くほどの時を経てきた彫像にとてもよく似合ってかえって2000年と言う時間の流れを実感することに。展示品のほとんどはイズミルの市内の聞きなれた地名から発掘されたものばかり。改めて積み重なる歴史の上に住んでいるんだなあと感激でした。
右の像の足元にも猫がうずくまっています。
朝9時の開館間もない時間に行ったので、係員もまだ新聞を読んだりチャイを飲んだりトルコらしくのんびりと朝の時間を過ごしている様子、展示室によってはまだ電気が着いていないところもあり「電気つけてくださーい」と言いながらの鑑賞でした。
クロノメザイ遺跡から出たと言う石棺。模様がとても美しい。
この上の写真は、紀元前50~30年のアスリートの像です。当時ギリシャとエーゲ世界で行われたオリンピックでは1位となった選手の像が作られていたのだそうです。この像の主もそんなアスリートの一人だったのでしょう。
ETNOGRAFYA MUZESI(民族博物館)
民族博物館はネオクラシック様式で入り口に螺旋階段のあるおしゃれな建物です。ここを見るといつも神戸の異人館を思い出します。ここでは主に19世紀のオスマン時代の生活の様子、衣裳、道具などが展示されています。建物は1831年にペスト専用のセント・ロック病院として建てられたそうです。その後貧しい人たちを助ける組織や厚生省に使われ、1987年に現在の民族博物館となりました。
ハマム(公衆浴場)用のサンダル。螺鈿細工がきれいです。
型染めのカタを作る職人。
オスマン時代の家具調度、生活様式にはとても興味があり、こんな調度の家に住みたいなあといつも思っているので古ぼけたマネキンや衣装に囲まれてここで過ごす時間は私にとってはとても贅沢な時間です。
昔の薬局の調度類がそのまま寄贈されていました。
考古学博物館と民族博物館はKONAK(コナック)広場のすぐ近くで両館が同じ敷地内に建っています。2009年10月現在、入場料は両館共通で8TLでした。イズミル観光コースにはあまり入っていない博物館ですが、歴史を感じながら静かな時間を過ごすには意外とおすすめの場所かもしれません。
サマータイム終了!10月25日(日)の早朝4時に1時間戻ります。
日本とトルコの時差は7時間になります。
☆現在のイズミル☆
これはめでたいわきれいなものがたくさんでなんと言えばいいのかなとにかく螺鈿細工がきれいですね~サンダルにしておくのがもったいない!あとオスマン時代の家具調度品が素晴らしい薬局屋さんの家具は昔読んだ漫画に出ていたような懐かしい、と言っても本物は見たことがないんだけど・・・棚がすっごくいいです
モザイクにウットリ~民族博物館もステキですね!!
螺鈿細工のサンダルですって?!贅沢ですね
イズミルって、なんて魅力的な街なんでしょう
yukacanさん、遺跡と猫ちゃんうまく写りましたね。遺跡に猫達がいるって、似合っていると思います。それに猫を撮すのって難しくありませんか?私はいつも失敗します。
考古学博物館では、やはりローマ時代の展示が目をひくようで・・・。やはりローマ帝国はたいしたものです。
> オスマン時代の家具調度、生活様式にはとても興味があり、こんな調度の家に住みたいなあといつも思っているので古ぼけたマネキンや衣装に囲まれてここで過ごす時間は私にとってはとても贅沢な時間です。
良いですね。気分は旧家のお嬢様ですね。結婚式や新婚生活の展示もあったのではないですか?
螺鈿細工きれいでしょう?昔の螺鈿細工ってとても好きです。最初に見た時はトルコと螺鈿?ってとても意外でした。
薬局屋さん、これまた重厚で「ハイカラ」ですよね。すごく気に入りました。おしゃれな鼻メガネかけてちゃんと背広着たおじさんがいそうですよね。
時間を気にしながらだったので、またゆっくりのんびりと見に行きたいものです。カフェかなんかがあるともっといいんだけどなー。考古学博物館の地下階と1階の吹き抜け部分に大きなモザイクを復元作業中でした。それが出来るのが楽しみです。このサンダルはいてお風呂に入ったら滑って転びそう、といつも心配しています。ゴム底なのかしら…まさかね。
民族博物館の建物は100年以上前に病院として建てられたものだそうですよ。
猫ちゃんは、博物館の中を勝手に走り回っていました。自分の家だと思っているのかもね。
山下清さんの折り紙貼り絵、そんな悩みがあったのですね。もったいないことですね。何とか保存できる技術があるといいのに。
あまりにも当たり前の顔して猫が走り回っているので真剣に猫を写そうと思っていたわけでもないのです。この猫達も2000年前の猫に見えてきました。
頭像(?)などでも私たちが普段歩いているところの下から発掘されたものがたくさんあってびっくりしてしまいます。
そうですよ、気分だけは休暇のお嬢様です。お嫁さんの展示はあったけれど、新婚生活はなかったなあ。