イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

RAMAZAN DAVULCUSU(ラマザンダヴルジュス=ラマザン太鼓屋さん)

2007-09-23 03:44:45 | Weblog



YouTubeでご覧ください。これがラマザン太鼓!朝3時半頃ドカドカ聞こえてきます。


今年もラマザン(断食月)が始まりました。ラマザンと言えばラマザンピデとともに忘れてはならないものに「RAMAZAN DAVULCUSU(ラマザンダヴルジュス=ラマザン太鼓屋さん)」の存在があります。サフルと言って朝日の出前迄に(現在イズミルでは5時半頃)最後の食事を取るのですが、もちろん準備をする為に1時間くらい早く起きなければなりません。その為にちゃんと起こしに来てくれる人、それが「RAMAZAN DAVULCUSU」です。地区ごとに担当者がおり、真っ暗な夜道を太鼓を叩きながら練り歩きます。この人選は毎年市で行われているようです。ラマザンの中盤と終盤にはイフタル(日の入り後に取る断食明けの食事)の時間に自分の担当地区の家々を回ってご祝儀をもらいに来るので、市ではいんちき太鼓屋が出ないようにちゃんと顔写真つきの名札をつけさせているようです。

この「RAMAZAN DAVULCUSU」は遥かオスマン帝国時代から続くそうで、各家に目覚まし時計などなかった頃には欠かせないものでしたが、最近は目覚まし時計のないうちなどないし、断食自体をしない人が増えてきたこと、断食をしてもサフルの時間に起きずに寝る前に食べてしまう人もいること、太鼓の音を騒音だと思う人がいることなど、時代が変わるにつれ場所によっては「RAMAZAN DAVULCUSU」を廃止する自治体もあるようです。

今年の我が地区の太鼓屋さんはとってもノリがいい太鼓を叩いてくれます。3時半頃からたっぷり30分は名演奏を聞かせてくれます。でも遅く寝て寝つきが悪かった時など眠りかけたと思ったら太鼓の音で目が覚めて結局サフルまで…ということも。
それでもやっぱり私は、同じラマザンを共有していることを感じさせてくれる「RAMAZAN DAVULCUSU」はいつまでも続いてほしいなあと思います。


今晩のイフタルのソフラ(食卓)

今日はお友達夫婦がイフタルの食事に来てくれました。食事をすませてからイズミル湾を望む「インジルアルトゥ」と言うところまで海岸沿いをドライブしチャイを飲んでお開き。翌日仕事があるとなかなか夜更かしはできませんが週末の土曜日、気の合う友達と楽しいおしゃべりをしながら頂くイフタルの食事とチャイバフチェ(チャイガーデン)の煌々と光る灯の下で飲むチャイは今年のラマザンの良き思い出となりました。


いつもとっても仲が良くて見ているだけでこちらまで幸せになるご夫婦です。





イフタルの食事で最初に口にするHURMA(フルマ=ディーツ=ナツメヤシの実)
          






☆現在のイズミル☆

     

31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (JapanSFO)
2007-09-23 14:46:52
こんにちは!
美味しそうな料理の数々ですね~♪
前回のお蔵の料理も美味しそう!
レモンオクラのほかにどんな味付けでどんな食材と一緒に煮たのでしょうか??
僕はオクラが好きなのでぜひ食べてみたい一品ですよ~♪
返信する
お国柄 (kao(総本舗))
2007-09-23 17:53:34
トルコらしいというか、目覚まし太鼓は強烈な音ですね。
年末に、町内会で行なう、夜回り(私も何年かに一度廻りますが。)の音が間抜けた音に感じました。
でもあの勢いで廻ったら、10分も持たないのでは?

ニセ太鼓屋には笑いました。
返信する
びっくり (koepekkaya)
2007-09-23 18:26:50
ご馳走ですね~
お友達といいな~と思っていたら
私の義姉夫婦だったんですね!

太鼓やさんは持ち回りなんですね。
お仕事なのかな??それなら、普段は何をしているのかな?とか思っていました(笑)

返信する
JapanSFOさん (yukacan)
2007-09-24 05:07:43
こんにちは!トルコ料理は美味しいけれど、結構ワンパターンなものが多いような気もするのです。オクラ、お好きですか?そんなJapanSFOさんの為に(?)レシピを追加しておきましたので、よろしかったらお試しくださいね~!
返信する
kao(総本舗)さん (yukacan)
2007-09-24 05:10:48
いやあこのくらい強烈にやっていただかないと起きませんから。それでももう涼しくなって窓を閉めて寝るようになったら聞こえない日のほうが多いのです。あれ?今日来なかったんじゃない?なんて自分が爆睡しているのを棚に上げています。
町内会の夜回りと言うのは「火の用心」ですか?実家のほうでもやっていますがのんびりした声ですよね。
あの勢いで30分くらい歩き回っていますよ。
トルコはね、ニセ○○が何にでもつきものです。
返信する
kopekkayaさん (yukacan)
2007-09-24 05:13:48
そうなのー。久しぶりにお目にかかって楽しかったです。いつかkopekkayaさんご夫婦も交えて一緒にマンガルピクニックになんか行けるといいね。
太鼓屋さんは一応面接?実地試験みたいなのがあるみたいだよ。何でもいいから適当に叩くのではだめみたい。この人達は本業じゃないかなあ。結婚式とかでどんちゃんしに来る人達の太鼓屋さんではないでしょうか。
返信する
Unknown (不思議な世界旅行)
2007-09-24 15:59:45
これは朝っぱらから激しい太鼓ですねえ。

今ふと思ったんですけど、ラマザンって毎年10日ぐらいずつずれていくんですよね。

北欧に住んでいる人、夏にラマザンがぶつかると、なにしろ昼が長くて夜が非常に短いですから、たいへんなことになりそうですね。

オスロだと夏至の日は夜が5時間ぐらいしかないはず。

北極圏まで行くと一日中日が沈まなかったりしますし。

...ま、実際には適当に折り合いを付けるのでしょうけど。
返信する
補足 (不思議な世界旅行)
2007-09-24 16:06:57
蛇足ながら付け加えると、今年の夏至には、

オスロの日の出 03:49
オスロの日没 22:46

だったようですね。

逆に、冬にラマザンが当たった場合は楽ですけど。一日中、ご飯を食べていられます。
返信する
不思議なリズム (cake)
2007-09-24 17:12:09
この太鼓の音の大きさなら、バッチリ目が覚めそうです。
しかし、不思議なリズムですね。農耕民族の日本では考えられません。ラマザンの時には、この音と決まっているのですか。
日本で夜中に打楽器と言えば、某宗教の寒行の列がありますが、トルコのに較べるとまだまだ可愛いなと思いました。

オスロの夏至のラマザンはお気の毒ですね。夕飯が消化しきれない内に、朝食になるような気がします。
返信する
ラマダン楽しそう (mitsu)
2007-09-24 22:27:27
先日は回復ソフト有り難う御座います。
まだ時間がなくて使っていませんが、これから使わして頂きます。
どうぞご主人様に宜しく申し上げてください
今回の書き込み面白くよませて頂きました。
これからも、私はブログを頑張ります。
返信する

コメントを投稿