イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

KOCAKARI SOGUKLARI(年寄り女の寒)

2013-03-09 10:16:11 | Weblog

日本も急に暖かくなったようですね。合格発表や卒業式、若い人たちの晴れやかな顔が懐かしいです。トルコってそういう節目があまりないような気がします。24節気72候のような季節を味わう言葉もないし・・・と思っていたらある日のTVのニュースで「MART KAPIDAN BAKTIRIR,KAZMA KUREK YAKTIRIR」ということわざを紹介していました。意味は「3月はドアから見させる、つるはしシャベルを燃やさせる」つまり3月の最後の寒さは厳しくて外に出ることができずに、ドアから外を見るしかできない。そして寒さも最後になってきたので燃やすものも尽き、つるやしやシャベルの取っ手を燃やすしかない」という意味だそうです。

CEMRE(ジェムレ)が落ちてこれで一気に春になるかと思っていたのに、意外と空気は冷たく薄着で出かけるとまだまだ寒い思いをします。そして昨日からまた雨模様。この頃の寒さを「KOCAKARI SOGUKLARI(年寄女の寒)」と言うそうです。なんと言う命名かと思いますが、トルコの海軍や漁師さん、船長さんなど海で働く人の知恵や経験で作られた「FIRTINA TAKVIMI(強風カレンダー)」というものがあるそうで、それにもしっかりKOCAKARI SOGUKLARIは載っています。

昔々、ある村で子ヤギが大好きで羊のかわりにヤギを飼っているおばあさんがいました。毎年夏になるとYAYLA(涼しい高原へ家畜とともに移住する)へあがっていたのですが、ある年その時期にならなかったのに気温が上がったことにだまされて2月の終わりにYAYLAに上がりました。最初の2、3日高原で過ごしている間は暖かくて喜んでいたのですが、またすぐに冬が戻り4日4晩雪が降って吹雪になります。でもおばあさんと子ヤギが死ななかったので、冬は種まきの月(3月)から3日間を借りて7日7晩嵐を起こしたため、おばあさんと子ヤギは結局死んでしまいました。
 
 
他にも色々と話はあるそうですが、自然を侮ってはいけないということですね。
 
 
 
 
 
 現役です。
     

☆現在のイズミル☆

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6 コメント

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Unknown (cake)
2013-03-10 09:20:02
自然は優しく、時には厳しいものなんですね。
北海道の嵐で、雪の中に閉じこめられた方々が亡くなりましたが、取り分け一人娘をかばって凍死されたお父様の話は、涙なしでは聞けませんでした。あの低温の吹雪の中で、数百m-1km」以上歩くなんて、無理ですもの。
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cakeさん (yukacan)
2013-03-11 03:40:28
私も北海道のニュースショックでした。奥様も亡くされてお嬢さんとの二人暮らしだったと聞きました。しかもひな祭りのケーキを取りに行く途中だったなんて本当に神様はひどい。雪の怖さを知っていたでしょうけれど、お嬢さんのケーキ、食べさせてあげたかったんでしょうね。
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Unknown (不思議な世界旅行)
2013-03-11 21:31:53
昔話の冬さん、やけにムキになっていますねえ^^
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不思議な世界旅行さん (yukacan)
2013-03-12 07:33:10
おばあさんにムキにならなくてもいいのにねえ。
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Unknown (とも)
2013-03-14 10:16:17
何も死なせなくてもいいのにね。「大変寒い思いをしましたとさ」とかにしてくれれば、来年から反省して気を付けましょうとなるのにね。でも、昔の言い伝えとか伝説って結構残酷ですよね。

赤い三輪車、可愛いこと!
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ともさん (yukacan)
2013-03-14 23:13:10
ほんと、ほんと。なんだか短絡的ですよね。トルコ人らしいといえばトルコ人らしいけれど・・・。昔話は残酷、実は怖い話だったというの結構ありますよね。
赤い三輪車、今日は緑の三輪車がポンポン言いながら走っていましたよ。
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