先日JIKAD(日本イズミル文化友好協会)のイベントとして、「ADIYLA TADIYLA JAPON CAYLARI(名前と味で覚える日本茶)」がありました。2010年の「トルコにおける日本年」が終わってからもJIKADでは日本語教室やアニメセミナー、囲碁クラブなどの活動が続いています。今回は、日本の文化、お茶に興味のある人たちを対象に20名限定で開かれました。講師はお茶に詳しいNaomiさん。私はトルコ語で説明するお手伝いをしてきました。
抹茶は子供の頃から好きで、こちらにも簡単な道具だけは持ってきていましたが、習ったこともなく見よう見真似の適当作法。紅茶と緑茶はどう違うの?そんなことも改めてにわか勉強のかいあって、一応最低限のお抹茶の飲み方や煎茶、ほうじ茶の美味しい煎れ方等がわかりました。って今更遅すぎ・・・。
2時間の予定なので前半1時間は普段私達が飲んでいるいわゆる日本茶、緑茶の紹介。煎れ方とそれぞれ味の違いを知ってもらうために試飲をしてもらいました。前もってNaomiさんと我が家で予行演習。今回紹介したのは玉露、煎茶、玄米茶、ほうじ茶の4種類。それぞれの茶葉に合った正しい湯温と時間で普段飲んでいるお茶がもっと美味しくいただけるということがわかりました。参加してくれたのは皆さん日本大好き、日本文化大好きのトルコ人ですが、やっぱり玉露や煎茶の味、苦味と甘みがかもし出す微妙な美味しさをわかってもらうのは少し難しかったようです。香ばしい香りの玄米茶は大人気でおかわり希望者が続出でした。
後半1時間は、お抹茶の紹介。Naomiさんは裏千家ですから、盆略手前と言うお手前をまずは皆さんの前で披露。質問コーナーでは「いただくお菓子に何か決まりはあるのか」「お茶席では、どんなことを話すのか」「バックミュージックはあるのか」「普段食事の時にお茶の儀式をすることはあるのか」などなど、とてもたくさんの質問があり、私たちもとても興味深かったです。
お茶碗やその日のお菓子、季節のことについてが話題になるとか、バックミュージックは自然の音-ひしゃくが釜にあたる音やお湯が沸く音、鳥の声などを楽しむと言う答えはトルコ人を唸らせていました。
Naomiさんのお手前に続いて一人ひとりに抹茶を点ててもらいました。茶杓で抹茶をお茶碗に入れるところから、自分で飲み、道具をゆすぐところまで。普段それほどやっていなくても、お茶碗の持ち方や茶筅の使い方、私達にとって少しはなじみのあるものですが、初めてさわる人たちにとってはやはり難しいらしくぎこちなく、おっかなびっくりでとても微笑ましい光景でした。
席に座ったとたん「これ(お茶碗)にさわる事は私の夢でした、いつか日本へ行って・・・と思っていたけれど、ふれる機会を設けてくれてありがとう」と大感激の方もいました。お土産にJIKADが持っていた煎茶の葉を少しだけお持ち帰り頂きました。実際にお茶を点てることができて、皆さんとても喜んで下さいました。JIKADのオフィスには入りきらないので、廊下に椅子と机を並べての講習会、道具も家にあるもので間に合わせでしたが、皆さんの満足そうな笑顔でこちらまで嬉しい一日となりました。
次回は「折り紙教室」の予定です。こちらの講師はなんとトルコ人!
私なんか見ないで折れるのは鶴くらいですが、超高度な折り紙を折る方のようですよ。
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玄米茶はこっちでも美味しいといって飲んでもらえるのですが、抹茶はなかなか・・・。お茶のことなど本当に全く知らない私だし、こういう文化行事をこっちでもやってくれると、自分の国の文化をもっと知れるのに、と思ってしまいました。
通訳お疲れ様でした。
こんなに素敵な集まりがあるなんていいですね。
Yukacanさんは、トルコと日本の架け橋をされていらっしゃって、すばらしいですね。
トルコの方々、日本文化に興味を持ってくださって、嬉しい…
yukacanさんの通訳が素晴らしかったことも、要因の一つですね☆
皆さんの笑顔で、楽しいイベントだったことが良くわかりますよ!
次回の折り紙のレポートも、楽しみにしてます。
抹茶も「苦い!」でしょうね。←私の入れ方だと。
楽しいお茶会になって、良かったですね。お茶席での会話は、奥が深すぎて私には着いていけませんが、バックミュージックが自然の音と言うのが、本当に日本らしいと思います。きっとyukacanさんは、素晴らしい訳をされたのでしょう。お菓子はどうされましたか?
セミナーの参加者にはきっと緑茶ぐらいは経験済みの方が多いのでしょうが、それでも緑茶より玄米茶のほうが口になじみやすいようですね。
次回は紙飛行機ですか。私はそらで折れるのは飛行機ぐらいです(イカ飛行機は無理)。