イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

ZEYBEKLER KONSERI(ゼイベッキレル コンサート)

2009-07-11 20:23:52 | イズミル暮らし・イズミル案内

招待状。

ISKIT(イズミル芸術文化研究普及協会)の主催でZEYBEKLER KONSERI(ゼイベッキレルコンサート)が行われました。トルコの民族舞踊は地方によってたくさんの種類があります。
ZEYBEKというのはエーゲ地方の英雄の踊り、私はZEYBEKを踊る男性の衣裳が大好きでいつか生で踊りを見てみたいと思っていました。こういうものには常にアンテナを張り巡らしているのでやっと念願のコンサートを発見。招待制のコンサートだったのですががんばって(?)招待状もゲット!今回は人工透析を受ける人たちへの寄付を募るという形で行われました。イズミルの森林地方管理局が協賛して来場者には小さな松の苗がプレゼントされました。

 
IZMIR EKONOMI UNIVERSITESIのキャンパス。

会場はIZMIR EKONOMI UNIVERSITESI(イズミル経済大学)内の野外劇場、ここはTELEFERIK(テレフェリック)の真ん前にある私立の新設大学です。大学のキャンパスなんて何年も入ったことがありませんでしたが、松の木々の中に見えるキャンパスでちょっと遠い学生時代を思い出しました。


木製の座席がいい感じ。

踊りの種類については詳しく知らないのですが(いつかちゃんと調べて紹介したいと思います、いつか…)、まずは私の憧れのZEYBEKでした。エーゲ地方の英雄の踊り、ゆっくりと勇壮でとてもかっこいいのです。ZEYBEKというのは鷹などの鳥や動物のポーズ、戦いの勝利のポーズなど150以上の型があるそうで、通常は男性のみで踊ります。男としての勇気や自信を表現する踊りなのだそうです。




刺繍を施したこの衣裳が欲しい。

いつも見ているものとは帽子が少し違っています。たぶん同じエーゲ地方のものでもまたその地域によって衣裳も微妙に違っているのかもしれません。

  

洗濯をしている女性たちの踊りでした。写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。

次に、小学校のダンスクラブの生徒たちによるROMANLAR(ロマンラル=インド、パキスタン、アフガニスタン辺りから1050年頃世界に移住していったインドヨーロッパ系の人々)の踊り。少し前トルコではROMANLARのブームで特にイズミルには多く住んでいることから学校でも踊られるようになったのでしょうか。よく道で花を売ったりしているとっても奇抜な色の服を着たROMANLARを見かけます。金髪で小麦色の肌、明るく踊りと歌で人生を謳歌するたくましい人たちです。


これはちょっとどこの踊りだかわかりませんでした。写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。

次は黒海地方の踊り。いつもアイルランドのリバーダンスを思い出すHORON(ホロン)という踊りです。横一列に並び上体はあまり動かさずに速い脚の動きが特徴です。あとから男性も加わるのですが、この衣裳や踊りはグルジア等のカフカス地方の民族舞踊に似ているなあと思います。色々な地方や国の影響を受け、そしてまた影響を与えているトルコは音楽や踊りでも詳しく調べ始めたら本当に興味が尽きないのではないでしょうか。


写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。


足が絡まりそうなくらい速い動きが特徴。写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。

二部はTRT(トルコ国営放送)の歌手によるミニコンサート。せみの声や松の枝の間に昇る月を背景に聴くトルコの伝統的音楽もなかなかよいものです。




写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。


サズという楽器での弾き語り。写真をクリックすると動画のサイトにリンクします。

トルコの伝統的な音楽にもいろいろな種類があり、私にはまだどれがどのジャンルのものなのか難しくてなかなか区別がつかないのですが、たいていのトルコ人は若い人でもすぐに一緒に首を振り手を振りながら陶酔して歌い始めます。こういう時ちょっと外国人であることを感じてしまいますが、いつか私も歌いますよー!








イズミル湾に沈む夕日がきれいな毎日。
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