ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボクの新しい村ツーリズムスポットの紹介 in Lombok

2018年04月16日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

ゆいツールは、2月に新しい村ツーリズムスポットを訪れました。

インドネシア・イスラム観光協会のマストゥールさんに、是非にと誘われて西ロンボクのブウン・スジャティ村に出かけました。

おっと、なんでしょう。この生き物は。この種類の〇〇は、日本にはいませんね。(多分)

ヤギたちでした。こちらには、母子の姿も。(かわいい)

なんと!乳やりもできます。

ヤギの乳から作った飲み物(加糖してありました)をいただいて、パシャリ。

お次は、工芸品工房へ。おじさんがなにやら削っています。

木くずがいっぱいです。

お土産屋でよく見かける、器を作っていたのでした。

そのあとは、若者たちと面会しました。

この村には、ヒンドゥー教徒(バリ人)とイスラム教徒のササック人(ロンボク人)が、暮らしています。

この村の村役場には、こんなに立派な看板もかかっていました。

実は、この村のツーリズムを紹介するビデオも製作されています。

ブウン・スジャティ村のプロモーションビデオ(Youtube)はこちら

かなり、素敵なところです。

水源地なので水がきれいで、森との境界線にあるため訪問者もあまりいません。

こんなきれいな川が、ロンボクにあったとは。

ここでは、こんな水遊びもできます。

まだまだ知られてないスポットなので、これからツーリストを呼び込んで、観光開発をしていこうとしているところです。

ゆいツールでは6月後半に、ロンボク在住の日本人の方を誘って見学ツアーを計画しようかな、と考えています。

まだいろいろ整っていないので、モニターとして体験してもらって、ツーリズムの発展のために意見をもらったりするのはどうだろうかと考えたり。

今年度のゆいツールのエコツアーに、少し組み込んでみるのも悪くないな、と思ったり。

年度の初めなので、いろいろと考えています。

ロンボクで村ツーリズムが発展して、ごみの問題が解決していくことが、ゆいツールの望みです。

(山)

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2月のツアー参加者の感想

2018年04月10日 | 6. エコツアー参加者の声

2月のツアー、一般参加のYさんの感想です。

インドネシアは新興国と呼ばれる国の一つだという。世界最大の島嶼国家であるインドネシアの人口は日本の約2倍程だが、その平均年齢は日本のそれより遥かに若い。少子高齢化に悩む日本を初老の国に喩えるなら、インドネシアは今まさに躍進中の青年国家なのだろう。と、ここまではネットでも簡単に検索できるインドネシアに関する情報だが、実際にインドネシアという国を訪れた時は、肌で感じたインドネシアという国の活気や発展の様子に驚くばかりだった。ジャカルタ空港は開放的で観光客への配慮も行き届いており、もしかしたら羽田空港より先進的なのではないかと感じた程だし、飛行機内からみたジャカルタ市街地には高層ビル群が立ち並び街の繁栄ぶりが伺えた。

一方で、今回ツアーで訪れたロンボク島は東南アジアの新興国と聞いて多くの人が思い浮かべるような、乱雑さと長閑さが入り乱れた場所だった。空港から出ると、常夏の国らしい温く湿った空気が体に纏わりつき、何かが熟れたような臭いがした。耳慣れない言葉が飛び交う人混みの中で、裸足の子供がはしゃいでいた。私は、東南アジアの観光はこれが初めてだった。見るもの全てが新鮮で、五感を介して押し寄せる情報の波に溺れそうだった。必死に今までの経験や日本の事例と照らし合わせて情報の波の衝撃を緩和しようとしたけれど、うまくいっていたのかは未だに疑問だ。

そんなわけで、7泊8日間のインドネシア・ロンボク島スタディーツアーでは、ともかく見るもの聞くもの全てが分からない事だらけだった。ツアー主催者のゆいツールから多少の事前知識を教えて貰ってはいたものの、インドネシアという国がいまどのように発展していて、それが地方にどういった影響を与えているのかとか、一つの地域に異なるアイデンティティーや宗教を持った民族が暮らしているという事がどういうことなのかとか、そうしたインドネシアの経済状況や価値観がゴミ処理問題を含めた環境問題にどういった影響を与えているのかだとか、実際にロンボク島で過ごすと数々の疑問が湧いてきた。なのに、そうして湧きてきた疑問の数々をロンボク島で出会った人に上手く尋ねられない事に苛立ちもした。結局「ともかく分からない事が沢山あるという事」が、この8日間のツアーを通して何よりもよくわかった事だった。

ところで、これまで色々な報告者が既に報告しているように、このインドネシア・ロンボク島でのスタディーツアーは、ランタン村でのホームステイ体験から現地の方々をとても近しく感じる事ができるのがとても面白い点だと思う。そんな風に距離が近いと感じる事が出来るのは、インドネシアでの暮らしが長いかおりさんや、日本語喋れる現地ガイドのサポートのおかげで見知らぬ土地でも安心感を得られたり、ランタン村での手厚いオモテナシによって時に私たちが異国の相手に感じてしまいがちな警戒心を解いてくれたりしたからかもしれない。日本の歌を歌い日本のアニメの登場キャラクターの話をしてモテナシてくれたランタン村の皆や日本のサッカーユニフォームを着てきてくれた現地ガイドのオモテナシは、見た目も言葉も異なる異国の相手と私達との共通点を見つける事を意図も容易くしてくれた。だから、私達は殆ど努力をせず、日本のそれとは全く異なる共同体の一員に加えてもらったような感覚さえ覚える事ができ、それによって言語も宗教も異なる相手でもその本質は同じ人間だと再認識できた。そうした心遣いはとても嬉しいものだったが、事前にインドネシアについて全く調べてこなかった自分に対する恥じらいを少し感じた。

私は、言語や宗教や価値観、見た目や育ってきた環境が違う相手であろうとも同じ人間である、というのはとても正しい考え方だと思う。でも、だから同じような考えを持ち得るというのは思い込みだとも思う。喜怒哀楽の基準も善悪の基準ですら個々人によって違いがあるし、その違いは両者の距離が空間や時間的に隔たっているほど大きいかもしれない。相手と自分はどれくらい同じで、どれくらい違うのか。それが分からないという事が、恐怖心と好奇心を生む。インドネシアで出会った多くの人は、私と彼らとの違いに対して、好奇心でもって接してくれたように思う。私がインドネシアという異国に身を置いた時により強く感じたのはどちらだったのだろう。ただ、今はっきりしている事は、出会った多くの人が私達や私達日本の文化に関心を寄せていたインドネシアを、私は前よりもずっと好きになったという事だ。「好き」は、別の言葉で言い換えると「興味をもった」という事だ。何事も、知れば知るほど負の面が見えてくるものだから「素敵な旅の思い出になった」という事にして終わりにした方が良いのかもしれない。けれど、折角のスタディーツアー、この好奇心が覚めないうちにインドネシアやイスラム教について書籍でも読んで少し調べてみたいと思っている。若いエネルギーに溢れ急速に姿を変えていく新興国、日本とは全く異なるけれどもしかした昔日本にも少しあったかもしれないものがある東南の島国、そんなインドネシアについて「何も知らないという事」という事がこのスタディーツアーで得た一番の学びで、知らない事を知ってみたいという気持ちが冷めるまで私のスタディーツアーは継続中だ。

Yさんが参加したツアーの報告 ⇒ 報告①報告②報告③報告④報告⑤報告⑥報告⑦報告⑧

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学生さんの感想(名古屋市立大編 )その4

2018年04月03日 | 6. エコツアー参加者の声
2月のツアー 学生さんの感想 Sさん

2/9~20で参加したゼミ合宿についての振り返りをしたいと思う。

まずロンボク島スタディツアーに参加し、ごみ銀行を訪問したり、ランタン村にホームステイで宿泊したりした。それらの体験や人々との関わりを通して、ロンボク島はイスラムと自然と人の温かさに満ちているということを実感した。またインドネシアの街並みにフィリピンやインドの街並みと同様にごみが大量に散乱していたことに気づいた。すべての国は発展する過程においてごみが街に散乱するという状態を経験するのではないか、そして日本もかつては同じように街にごみが散乱し、いつからか日本人にモラルが備わり、現在のきれいな街並みが保たれているのではないかという疑問を持つようになった。

スタディツアー後にはバリ島とジョグジャカルタを訪れた。飛行機が遅延したため宿泊するにとどまったバリ島ではタクシーでの移動中、ヒンドゥー教に関連する建物や銅像を多く見ることができ、イスラムが多いロンボクとは異なった風景を見ることができた。空港から入る際に割れ門を通ったのも印象的だ。ジョグジャカルタでは仏教寺院であるボロブドゥールとヒンドゥー教の遺跡であるプランバナンを見学する。インドネシアでは各島々や年代によってマジョリティとなる宗教が異なる。横軸と縦軸とで異なるのが面白い。

この合宿で一番印象に残っているのはやはりランタン村で一日寝込んだことだ。体調を崩した異国人に対してホストファミリーは家族のように親身になって看病をしてくれた。甘いおかゆや果実を用意してくれたが、おなかの調子が良くなく食べることができなかった。私はそんな体調とホストファミリーに言葉があまり通じない状況にかなり不安を抱いていた。そんな中、ホストファミリーはインドネシア語で私に話しかけてくれた。何を言っているか正確にはわからないが、かなり心配していることは伝わってきた。また私は話し続ける元気のないためホストファミリーは私抜きで私の部屋で子どもと遊んだり、会話を楽しんだりしていた。その行動は私にとって直接的に関わりを持たない行為であったが、私になぜか安心感をもたらしていた。そこにいる、そこに存在するということから私は決してあなたを見捨てないという思いを読み取ったような気がした。そこに安心感があったのであろう。このように言語が通じなくても人間の態度や表情、行動からホストファミリーの思いが伝わってきた。それは肌の色や目の大きさなどの人種の違いや言語の違いを超える、人類という括りで意思疎通する方法に共通するものがあることを感じた。私は出会ってきた様々な外国人に対して、同じ人類だと頭で理解はしていたが、違いをかなり感じていた。しかし、今回の経験で外国人との違いを感じつつも本当に人類という共通の種族であることを肌で感じることができた。私を家族と言って迎え入れてくれたホストファザーとマザーは私とランタン村の人々は同じ人間であると本当の意味で理解していたのかもしれない。

Sさんが参加したツアーの報告 ⇒ 報告①報告②報告③報告④報告⑤報告⑥報告⑦報告⑧

Yさんの感想はこちら。Nさんの感想はこちら。Iさんの感想はこちら

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学生さんの感想(名古屋市立大編 )その3

2018年04月01日 | 6. エコツアー参加者の声
2月のツアー 学生さんの感想 Iさん

出会いの場、つながりの場

今回のツアーでは、さまざまな出会いがありました。まずは、ゆいツールのかおりさんらをはじめ、一般参加のお二人、ランタン村の人々などといった「人」との出会いです。今までの旅行やツアーのなかで、これほどさまざまな人と出会って話をする機会はありませんでした。次に、「自然」との出会いです。村での生活、マングローブ見学では、きれいな空気に包まれて心が洗われる感覚がありました。反対に、コンクリートが多い町の日中の暑さには驚きました。名古屋の暑さもこれに匹敵すると思うと、私たちは自分事として、都会の気象の問題について問い続ける必要があります。ゴミ銀行との出会いは、発展途上の地域の環境問題や環境教育について深く考えるきっかけになりました。そして、「文化」との出会いは私のなかで特に大きなものでした。村での生活のなかで「文化とは何だろう」という問いがキーワードになるという話になりました。この問いに私が答えるとしたら、「暮らしのかたち」ではないかと思います。そのかたちは、モスクや布や食べ物のように見えるものもあれば、歌や宗教そのもののように見えないものもあります。ムスリムの多いロンボク島で、イスラム教のなかの暮らしに出会って触れたことは、私のなかでとても良い経験になりました。神を信じることが文化の土台であり、それが暮らしを形づくっていく。その形はとてもシンプルであることもわかりました。村のなかで感じた、動物や植物といった自然との共生や、他人への気遣いもそこからあらわれているのではないでしょうか。多くの場面で宗教と生活のつながりを感じました。一方で、私たちは何を信じているのか、何を大事にしているのか問い続けなければならないと思いました。

自分を見つめて

これらのさまざまな出会いを通して、あらためて自分について省察することができました。それを自分の「強みと弱み」という言葉で言い換えるなら、例えば、強みに関しては、私は歌が好きであるということ。村で覚えたあの歌を、村のみんなで気持ちよく歌えたことはとても嬉しかったし、これからも大切にしたい曲です。一方で、弱みに関しては、気持ちを形にするのが苦手であること。折り紙について説明するときやワークショップでの発言では声が小さくなり、自分でも何を伝えようとしているのかわかりませんでした。基本的に受け身なので、他人の気持ちを聴き取ることに優先し、自分の気持ちを言葉で表出しないことが多いです。だからこそ、今回のツアーでは、「悲しい」とか「ありがとう」とか「嬉しい」とか「つらい」という思いが表現できず、特に村では涙を流すことしかできなかったのではないかと思います。これからは一大人として、自分の言葉で気持ちを表したいです。まずは、このツアーのなかで出会った皆様に感謝です。本当にありがとうございました。

最後に、教育にたずさわる人間として、このツアーでの学びをもっと掘り深めて、伝えていきたいです。方法は無限にあります。

Iさんが参加したツアーの報告 ⇒ 報告①報告②報告③報告④報告⑤報告⑥報告⑦報告⑧

Yさんの感想はこちら。Nさんの感想はこちら

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