ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

どんどん村をきれいにしよう!in Lombok

2015年11月24日 | ★2015年度(ロンボク)

ごみ収集バイクがやってきた!

インドネシアでは、日本のように行政が毎日のように各地区を周ってごみを集めるというシステムがありません。

大きな町では、定期的にごみを回収している場所がありますが、ほとんどの村ではごみは各自が処理する以外方法がありません。

そんな中、西ロンボクのレレデ村のシウン・グミランごみ銀行(Bank Sampah Siung Gumilang)では、住民にオーガニックごみとノン・オーガニックごみを分けてもらい、オーガニックごみ(つまり燃えるゴミ)を定期的に回収する取り組みを始めました。ごみは、日本と違って燃やさずにそのまま埋め立て地に持っていきます。

ノン・オーガニックごみは、ごみ銀行で引き取ってお金に換えます。

こちらは、ノン・オーガニックごみ。主に、プラスチックのボトルやグラスです。

村の女性たちが、ごみを持ってきました。

この村では、最近までごみは川に捨てていました。

インドネシアではよくあることです。ごみは川上から流れてきます。川上の村ではまだごみを捨てているのでしょう。

でも、「この村より川下にはごみを流したくない。」シウン・グミランごみ銀行のハミドさんは言います。

昔はこの川はもっと大きくて、村の人たちのマンディ(水浴び)の場所になっていました。今はあまりに汚くて、手を洗うことさえためらってしまう、とハミドさん。

ハミドさんのように、村をきれいにしたいと真剣な気持ちを持って継続的に活動を続けてくれるごみ銀行を、これからもっともっとロンボクに増やしていきたい、と私は考えています。

ごみ収集バイクの前で。左は、ハミドさん、右は、レレデ村の自治会長さんです。

この村では、9月にプラスチックごみを使ったクラフトづくりの講習会を実施済みです。

今週また、NTBマンディリごみ銀行のアイシャを連れて追加研修を行う予定です。

ごみがなくなって、きれいな村になりますように。

(山)

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学校でごみについて学ぶプログラムを実施しました! in Lombok

2015年11月17日 | ★2015年度(ロンボク)

先週、ロンボクの州都マタラム市にあるイスラムの小学校(SD INTEGERAL LUKMANUL HAKIM)で、プログラムを実施しました。

対象は、5年生。イスラムの学校なので、男女のクラスが分かれています。

見せているのはコンポストに入れたいろいろなごみの写真です。

ごみを土に埋めるとどうなると思う?と問いかけています。

土(実はコンポスト)に捨てたガラス瓶やプラスチックや紙やティッシュや生ごみが、日がたつにつれて変化していく様子を見せていきます。

ごみには大きく分けて2種類のごみがあること。土に入れると消えてしまうごみと、ずっと消えないごみ。消えてしまうごみは「オーガニックごみ」、消えないごみは「ノン・オーガニックごみ」ということ。などを伝えて、ごみ分けゲームをします。

さっき説明したのに、プラスチックをオーガニックごみに分類している児童が何人もいます。

学校のごみ箱は1種類だけ。ごみを分けて捨てる習慣がないのです。

そのあと、ノン・オーガニックごみの中には、まだ使えるものがあるんじゃない?リサイクルできるものはどれかな?と問いかけながら、「リサイクルできるごみ、まだ使えるごみ」「リサイクルできないごみ」を分けるゲームを続けます。

プラスチックごみから作ったいろいろなクラフトを見せて、こんな風に使えるんじゃない?とヒントを与えます。

こういうの、作ってみたい人、と先生が聞くとほぼ全員の女の子が手をあげました。

プログラムが終わると、興味津々でクラフトに群がる児童たち。

この学校では、外部の講師が学校で授業を行うことはあまりない様子で、先生からは環境教育プログラムについても教材がないからちょうどよかった、という話を聞きました。

もしできれば、クラフトづくりの授業もやらせてもらえないか、と相談中です。

ウダヤナごみ銀行から近い学校なので、子供たちが家で出たコーヒーの空き袋などのごみを集める気になったら、取りに来るのもめんどうではありません。

児童自身が、毎日捨てているごみに関心を払えるようになること。それがまず第一歩です。

(山)

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ウダヤナごみ銀行の活動紹介 in Lombok

2015年11月13日 | ★2015年度(ロンボク)

11月はロンボクで活動しています。(Ini kegiatan Bank Sampah Udayana.)

ウダヤナごみ銀行の活動はどうなっているでしょうか?(9月の様子

たくさんのプラスチックの袋(コーヒーの袋など)が集まっています。これらはクラフトを作る材料になります。

ウダヤナごみ銀行の会員のおばさんが、材料を持ってきました。もう何百枚も貯めています。もっとたくさん貯まったら、ごみ銀行からお金を受け取れます。

(Ini nasaba BSU.)

だいぶ材料はストックできたのですが、作る人がいません。

計画では、毎週水曜日に近所の人やクラフトづくりに興味を持つ人はだれでも参加できる講習会を開くことにしているのですが、ごみ銀行を開いたティアさんはまだ大学生でなにかと忙しく、講習会は定着していないようです。

そこで、私がいる間はできるだけ人を誘ってクラフトづくりをやることにしました。

参加してくれたのは、ロンボク在住の日本人のみなさん。(Orang Jepang yang tinggal di Lombok ikut pelatihan.)

おしゃべりしながら、手を動かします。ロンボクの日本人会には40人ほどの会員がいらっしゃるそうです。

みんなで集まったときに、こんな活動ができたらいいね、とおっしゃっていました。

この日はコースターを作ってみました。

(↑ 編み終わった状態。これから針と糸を使ってつなげます ↓)

完成しました!

こちらは、ウダヤナごみ銀行で作ったプラスチックごみを刻んだ材料で作ったクッション。(Ini bantar dari sampah plastik.)

この、プラスチックごみを刻む、という作業は、たいした技術はいらない代わりに根気がいります。何しろ、手でちょきちょきやっていくので。

高校生のインダさんとごみ集めもしました。

ここは、とある家のとなりの敷地(空き地)なのですが、ごみ集積所にごみを持っていくわけでもなく、なんでもかんでも空き地に捨てて、気が向いたら燃やす、ということをしています。

私は、ここに来るたびにプラスチックボトルを集めています。そして、べつのごみ銀行を持って行って貯金しています。

プラヤ市で見かけた看板が、ゆいツールの活動にぴったりだったので写真を撮りました。(プラスチックごみのない、きれいな私の町を、と書かれています)

この看板は、中部ロンボクの環境局が掲示しているものです。

本当に、「プラスチックごみのないきれいな街に」なってほしいです。

(山)

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