(ランタン村で。筆者中央)
「自分自身から他者へ目を向ける」が今回の私のテーマでした。
【今回私がツアーに参加した経緯】(私は今回、2月下旬から14日間ロンボク島に滞在しました)
私は4年間の大学生活を自分の可能性を発掘することに力を入れすぎたため、活動の中で様々な人と出会えていたのにも関わらず、その人たちへの理解がうわべだけになっていたことに気付きました。それは、2016年12月と2017年12月に参加したロンボク島エコツアーの時も同じでした。
「見ず知らずの外国人を受け入れる力のあるインドネシアの人」
「村全体が家族のように強いつながりのあるインドネシア」
というところだけを見て、それがすべてだと考えていました。
彼らの寛容さや陽気さ、まじめさ、貪欲に前に進もうとする努力がどこから生まれてくるものなのかをしっかり見つめ直し、もっと彼らのことを知りたいと思い、今回は「他者へ目を向ける」ということをテーマとし、異文化交流を通して以下の3つを彼らから学ぼうと思いました。
Ⅰ「彼らの気持ちや考えを心で理解する」
Ⅱ「彼らの生きる知恵を学ばせていただく」
Ⅲ「インドネシア独自の家族やコミュニティのスタイルを学ばせていただく」
【今回のツアーを振り返って】
Ⅰ:「あなたが楽しくて嬉しいのなら私も楽しいし嬉しい」これは、よく彼らが私に言ってくれていた言葉です。どんな場面でも、現状を受け入れ、他者を助ける、みんなで分け合う、という教えが彼らの中には常にあるように感じました。また、「自分がやりたかったことは形を変えたけどそれでも十分幸せだし、ここにいることこそが幸せなんだ」と語る彼らが持つ教えは、彼らが生きる全ての瞬間にあり、それがあることで、彼らは寛容になれるのかなと思いました。
Ⅱ: 彼らは自然と共に生きることで、生きる知恵を獲得していました。彼らは、自分の力で何でも作ってしまいます。特に食事と遊びと家づくりには彼らの生きる知恵が詰まっていたように感じます。まず、食事では、周辺の自然に生えている草や果物などの中から食べられるものを見つけ出し、料理に使います。魚を釣るのも自分で作った竿で器用に取って見せてくれます。高い位置になるフルーツは、木を登ってとり、一人でたくさん持ち運べるように、皮を紐代わりにして結んで運んでいました。次に遊びでは、周辺にある木や竹で濡らした紙を詰めて飛ばして遊ぶガンを作ったり、また、次の家づくりでは、砂に水を加えレンガのようなものを作り、自分たちで骨組みから仕上げまで行っていました。彼らがこのように生きる知恵を持つのは、「親や近所の大人に教えてもらったから」と語っていました。それはⅢのつながりの強さと深く関係していると感じました。
Ⅲ:家族や村全体のつながりの強さは計り知れないものでした。彼らの暮らしは、1世帯だけでの暮らしではなく、親戚も周辺に家を建て、家族みんなで協力し合って暮らしを送っていました。畑仕事や家事、家畜の世話、子どもたちの子守、そして村を訪問する外国人のお世話など全てを家族や周辺に住む人たちと協力して行ってくれていました。洋服やサンダル、食事など、1つの物を一人で使うではなく、他者と分け合うことができる人々、文化だったように感じます。また、たとえ知らない人でも誰かの友人や、家族であったりするため、すぐにつながるということに驚きました。
【彼らと共に生きるために】今後
私は彼らと以前より長く時間を共にしたことで、この先もずっと彼らと関わっていきたいと考えるようになりました。たった一瞬の出会いで私を180度変えてくれた彼らと一緒にやっていける活動を模索していこうと思います。そのためにも、4月からは社会に出て「他者へ目を向ける」ことを忘れずに、仕事をし経験値を積んでいきたいです。
そしていつか、また、彼らのそばで生きたいと思います。
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