ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 「しょうが茶とヤシ砂糖づくり体験」と「機織り体験&お土産探し」~報告⑧~

2018年03月29日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

さて、2月のツアー最後の報告です。

報告①はこちら。報告②はこちら。報告③はこちら。報告④はこちら。報告⑤はこちら。報告⑥はこちら。報告⑦はこちら

マングローブ林を堪能した日の夜は、ウダヤナごみ銀行のティアさんにヘナをしてもらいました。(写真下中央がティアさん)

翌日は、ロンボク最後の日。ところが午前中は雨でした。

しょうが茶とヤシ砂糖づくり体験をしにいきます。

しょうが茶には、ヤシ砂糖(ココナッツシュガー)の他、しょうが(白と赤)、レモングラス、丁子(クローブ)など何種類ものスパイスが入っています(ここに写っていないものも)。

協力してくれたのは西ロンボク県リンサール地区ランコ村のアブドゥル・ハディさんです。

昔は、ヤシ砂糖を溶いたお湯にしょうがなどをすったものを直接加えた伝統的な飲み物を、保存できる商品として開発しました。

インドネシア語で「Sarbat(サルバット)」という飲み物です。

できあがったものは、熱いお湯に溶かして飲むと体が温まる美味しい飲み物です。

ヤシ砂糖の作り方もとなりで見学しました。その後、鶏を絞めるのを見学。

イスラム教では、殺す前に祈りの言葉を唱えたり、鶏の顔を西に向けたりと手順があります。

そして、首を落としたら熱いお湯をかけて羽をむしります。

するすると剥けていく感覚がなんとも言えません。

さて、ハディさんのところで昼食をとった後は、機織りの村に向かいます。

体験してみたり。

民族衣装を着てみたり。

最後の夜は、ロンボク一大きなショッピングモールで食事をして、翌日参加者のみなさんはロンボクを出発していきました。

このツアーに参加した4人の学生さんたちは、つい先日大学を卒業されました。

最後に、インドネシアで刺激的な旅ができてよかったのではないでしょうか。

次回は、学生さんの感想が続きます。お楽しみに。

Yさんの感想はこちら。Nさんの感想はこちら

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 村でのお別れの会、JICA隊員の活動報告とマングローブ林見学~報告⑦~

2018年03月27日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

引き続き、2月のツアーの報告です。

報告①はこちら。報告②はこちら。報告③はこちら。報告④はこちら。報告⑤はこちら。報告⑥はこちら

ランタン村滞在最後の夜は恒例となったさよなら会。子どもたちが歌を歌ってくれます。

あちこちで涙涙。

お別れ会の後は、若者同士で交流が続きます。

翌朝は、村の人に見送られながら村を後にしました。

たった3日間。だけど、なんだか思い出がたくさんつまって、大事なことを思い出させてくれて、“自分らしくいられた”場所でした。

さて、この日はそれから西ロンボクの環境局へ行きました。

ここには、JICA青年海外協力隊員(環境教育)が派遣されていて、精力的に活動しています。

今回は、彼女の話を聞きました。

JICA隊員の活動って、実際のところどうなの?というところがよくわかり、学生たちもいろいろ質問して学んでいました。

彼女の職場には、ごみを分別しよう!と彼女が作ったごみ箱があちこちに設置されていました。

さて、環境局の後はマングローブ林におでかけです。

実は、体調を崩した学生が二人いたため先生もそちらに付き添い、マングローブ林にでかけたのは4人だけでした。

マングローブの花のようです。

舟に乗ってゆったりゆったり。

なんと、近くに竹でできた展望台があり(手作り!)、登ってみました。

みなさん、リフレッシュできたようでした。

いろんなスポットが開発されつつあるロンボク島です。

バリ島のようにどこに行っても日本人、という状況はなく、素朴で、ゆったりと楽しめるロンボク島。

もう少し日本からお客さんが来てくれてもいいかなーと思います。

さて、次回は旅の最後のアクティビティ「しょうが茶とヤシ砂糖づくり体験」と「機織り体験&お土産探し」の報告です。

報告⑧はこちら

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 コーヒーづくり体験やゲーム大会に参加!~報告⑥~

2018年03月15日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

2月に行った、名古屋市立大学の学生ツアーの報告の続きです。

報告①はこちら。報告②はこちら。報告③はこちら。報告④はこちら。報告⑤はこちら

小学校でプログラムを実施した日の午後は、「コーヒーづくり体験」と「ゲーム大会に参加!」しました。

集落から田んぼに向かって降りていくと、水をたたえた田んぼのような池のようなところに出ました。

右手に見えている小屋で、コーヒーづくりをするよ!とオパンたちが言います。

おやおや。サインが作られています。若者たちのやる気が垣間見えます。

サインの下でパシャリ。

準備をする間、子供たちと遊びます。

さて。コーヒーの量に対して1/3くらいのお米を先に炒めてから、コーヒーを炒めていきます。

もちろん、体験します。

子どもたちは、ガイドのパマンと魚釣り。池に魚が養殖されているのです。

コーヒーづくりを体験した後は、3つ子のおうちへ向かいます。

始まったのは、子供たちや村の人と対抗のゲーム大会です。

箸を使った「どっちが早くお菓子を口に運べるか大会!」とか。(インドネシア人もお箸使えるんだね)

目隠しをして、ぶらさげてある小さな焼き物を割ってみよう大会!とか。

焼き物の中には、お金(コイン)と水などが入っていて、上手に割れると子供たちが殺到するという仕掛けです。

最後は、風船を針で突きました。お金と白い粉がバラバラと落ちてきます。

このゲーム大会。ただの遊びじゃん、と思うかもしれません。まったくただの遊びです。

だけど、村の子供たちと触れ合う機会になって、その様子を村の人たちが眺めて楽しんでいます。

これは、三つ子のお父さんが準備をしてくれました。

12月のツアーを経て、今回この村で2度の学生ツアーを実施して感じたのは、オパンやタンティなどの若者や村の人たちが、周到にツアーの準備をしてくれたのだな、ということでした。

どんなことをして、日本の若者たちを楽しませようか。どうやって村の人と交流をもってもらおうか。

村人自身が考え、準備をし、もてなしてくれました。

もし、自分の住んでいる地域に外国からお客さんがやってきたら、こんな風に私たちはお客さんをもてなすことができるだろうか、とふと考えてしまいました。

日本の若者たちは、村での生活を体験しそれぞれに感じることがあったようです。

次回は、学生たちの感想をご紹介します。

子どもたちと記念写真。後ろで両手をあげているのが、三つ子(タンティ、ティウィ、トゥリスナ)のお父さんです。

報告⑦はこちら

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 ロンボクの伝統紹介と小学校でのプログラム体験~報告⑤~

2018年03月08日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

2月に行った、名古屋市立大学の学生ツアーの報告の続きです。

報告①はこちら。報告②はこちら。報告③はこちら。報告④はこちら

ワークショップに参加した日の夜は、ロンボクの伝統紹介の時間でした。

まずは、ふたつのグループに分かれて、と指示がありました。

ひとつは「伝統衣装グループ」。もうひとつは「ササック語(ロンボクの民族の言葉)の歌グループ」。

そうして「伝統衣装グループ」では、着替えが始まりました。そして、衣装の意味を学びます。

一方、「ササック語の歌グループ」のほうは、小さな紙が配られて歌の練習です。

若者同士わいわいがやがや。

時間が経つと、それぞれのグループごとに発表の時間です。

ロンボクの伝統の、女性と男性の衣装について説明を聞きます。

そのあと、歌の発表です。

村の若者が意味を説明しながら、ツアー参加者は覚えたてのササック語の歌を歌います。

それから、自由タイム。伝統衣装はみんながかわるがわる着てみました。

実は、この伝統紹介の時間は、12月のツアーの時もありました。

その時にいろいろと反省点が出て、村の若者自身が改善をして、今回再チャレンジをしたのです。

こうやって、実施したことから自ら学びを得て改善し、次につなげるという流れは、環境教育/ESDの場で非常に重要です。

それこそが主体的な学び、能動的な学びになっていくのです。

さて、翌朝は小学校へ。

何をしに行ったかと言うと、ゆいツール恒例の「ごみについて考えるプログラム」を子供たちと一緒に体験するためです。

実施者は、ゆいツールボランティアのスカディくんです。

そして、村の若者側の三つ子たちは学校の先生でもあるので、サポートに入ります。

(写真下。水色のジルバブ:髪を隠す布をつけているのが、三つ子のひとりタンティ)

ツアー参加者も子供たちのグループに交じっています。

体験が終わるとサイン会と写真撮影。スターのようです。

学校でのプログラム実施でも、村の若者オパンとタンティは、見事なコーディネートを見せてくれました。

実は、ふたつの小学校の子供たち(5,6年生)と中学生を呼んでくれていたのです。

なぜなら、村にはふたつ小学校があって、私が「プログラムをやらせてほしい」と頼んだ時に、どちらかひとつだけで実施すると不公平になるから、と両方から子供を連れてくることを提案してくれたのです。

そして、プログラムが終わって帰る子供たちには、水とちょっとしたお菓子を配っていました。

そういう、準備や裏方の部分というのは、ちゃんと見ていないと評価できません。

ただ思いつきで学校へ行って、こちらがやりたいからと一方的にプログラムを実施するのではなく、こちらの意図と受け入れる側のコーディネート、サポートしてくれる人たち(今回は学校の先生方)の協力があって、質の良い学びは生まれるとつくづく感じます。

 (→報告⑥

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 ワークショップ「本当の豊かさ、幸せとは?」~報告④~

2018年03月06日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

2月に行った、名古屋市立大学の学生ツアーの報告の続きです。

報告①はこちら。報告②はこちら。報告③はこちら

こちらが、みんなで作ったロンボクの伝統菓子です。

Serabi sama Kelepon kecrit yang jajan yang original Lombok.

(左手前が、スラビという米粉を焼いてココナツをふりかけたお菓子。

右手前の緑色の玉が、 中にヤシ砂糖の液が入ったクレポンクリッというお菓子)

伝統菓子づくりをした日の午後は、ランタン村の若者たちとワークショップを行いました。

今回のテーマは「私たちはどこに向かって発展していけばいいのか」言い換えると「本当の豊かさと幸せについて」。

どうしてこんなテーマにしたかと言うと。

今回ツアーに参加した学生たちは、ESD(持続可能な開発のための教育)が研究テーマです。

持続可能な開発ってなに?持続可能とは、今の世代だけではなく孫の世代その先の世代までずっと続くことができる、ということ。

開発というのは、例えば開発途上国が豊かになっていくこと。先進国にとっては、さらなる発展ということ。

さらなる発展とはつまり、豊かに暮らしていくということ。

つまり、「今の世代だけではなく孫の世代その先の世代までずっと続くことができる豊かな暮らし」のための教育。

教育とは、人を育てること。学校での勉強を指しているのではなく、そういう新しい暮らし方・考え方・生き方を実践することそのもの。あるいは、そういうことを実践できる人たちを育てていくこと。

ESDは、特殊な考え方でも一部の人たちの趣味のようなものでもありません。

今、この時代に生きているすべての人たちの上に、網のようにかぶさった新しい概念のことなのです。

18世紀末のイギリスで始まった産業革命以降、人類は地球上の資源をむさぼるように使いエネルギーを生み出し、みるみるうちに発展を遂げてきました。でも、まだ発展しきっていない国々がこれから同じように発展していこうとしたときに、「エネルギーは足りるの?」「資源はまだあるの?」「(地球温暖化の原因につながる)CO2をもっともっと出し続けるの?」という疑問が生じてきたのです。

そこで、これからは「持続可能な開発(または発展)」をしていかなければいけないんじゃないの、ということが、1992 年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミット(国連環境開発会議)で指摘されたのです。

さて、前置きが長くなりました。

今回は、村の若者と日本の学生たちにまず次のことを考えてもらいました。

●インドネシア人「①豊かさとはただお金がある状態か?→②お金があることがつまり幸せなのか?→③あなたにとって村が発展するとはどういうことか?

●日本人「発展した先にいる日本で、失われたもの、足りないもの。本当の豊かさとは?」

何人かの村の若者たちのワークシートより

①豊かさとはただお金がある状態か?→②お金があることがつまり幸せなのか?→③あなたにとって村が発展するとはどういうことか?

Nabila Haslina Fatmawati –dusun Lantan

①  豊かさとは、ただお金があることではない。豊かさとは、一緒にいる人への笑顔や誠実さである。

②  違う。幸せとは家族や友人の形であり、幸福は私たちがうれしい時も悲しい時も一緒にいることである。

③  私はこの村が、ひとつもごみが散らかっていない日本のようにきれいになったらいいと思う。

IKA NURJANAH

①  いいえ。幸せはお金だけではなりません。むしろ、家族や周囲の人と一緒にいることです。

②  いいえ。なぜならお金は一時的な幸福を与えるだけで、確かな幸せを与えることはできないから。

③  村に安定した職業があるがなければいけない。村人が失業せず、繁栄していくことができるように仕事を作ること。

Didi Wahyudi -dusun Antan desa

①  はい、そしていいえです。豊かさとはお金だけではなく、私たちの身の回りにある自然であり、むしろ豊かな心と知識が豊富にあることです。

②  違います。お金は(幸せではなく)ただ必要なものというだけです。

③  私たちが現在持っているものに誰もが飽きることはない進歩。私にとって最も重要なことは、村人の安全、団結、そして繁栄です。

Intan Supina –dusun Gubuk makam

①  いいえ。豊かさとはお金のことではありません。豊かさとは幸せのことであり、幸せとはすべての人に分け与えることができる。笑顔やジョークや笑いの形をとって。

②  いいえ。本当の幸せとは、たくさんの人と一緒にいること。笑顔やジョークや笑いを分け与えて。

③  この村からごみがなくなってきれいになること。すべての種類のごみがクレアティブで美しい手工芸品に姿を変えることで、村が発展していくこと。村がきれいで美しい場所となること。それは村の真の進歩と幸福です。そして私は、それを実現させるために活動したい。

日本の学生たち「発展した先にいる日本で、失われたもの、足りないもの。本当の豊かさとは?」

⇒生活のゆとり(時間的なゆとり)

⇒人と関わって、楽しいとか嬉しいという感情がたくさんあること

⇒困ったときに近所の人に助けてもらうこと

⇒お祈りの度に、一回ふと立ち止まる時間がある

⇒人を思いやること。

⇒常に人の気配を感じられてさみしくない。

⇒日本では、責任感・義務感に追われている。

⇒日本では一人暮らしで3日間家から出ないときもある。

⇒日本では、マンションなどでとなりに住んでいる人を知らない。あいさつもしない。

⇒日本は閉鎖的(建物も)で、他人のことは考えない。

⇒日本では「〇〇っぽいから」「〇〇らしく」役割を演じて生活

⇒日本では、人間が置いていかれている


進行役は、タナ・ベア村のトニーさんです。(写真右)

一回目の個人ワーク&グループワークの後、シェアリングをします。

日本人は、村の若者たちの「豊かさとは単にお金がある状態のことではない」「家族や友達やみんなと一緒にいることが豊かさだ」という言葉に耳を傾けます。

村の若者たちは、技術が進歩して何もかも揃っている豊かな日本では、「日本人は常に忙しい」ことや「人と向き合う時間もないこと」「自分の感情を素直に表に出せないこともある」ことなどを知り、驚きます。

さらに話し合います。

●インドネシア人「幸福と豊かさのバランスをどうとったらいいのか?そして村の・街の・州の・国の環境を守り続けるにはどうしたらいいか?」

●日本人「私たちはいったい、どこに向かって発展していくべきなのか?失ったものを、どうやって取り戻すか?またはこれ以上失わないためにはどうしたらいいか?」

 

「幸福と豊かさのバランスをどうとったらいいのか?そして村の・街の・州の・国の環境を守り続けるにはどうしたらいいか?」

【グループ1】

・神によって与えられたものすべてに感謝をすること。

・環境をいかに保つか。「意識を変えること、気づかうこと、環境保護のための行動を自分自身から始めること」「環境を維持するための規律」「もし自分ができるようになったら、他の人はそれを手本にすることができる。」

【グループ2】

・神様に感謝すること。

・お金だけでなく、科学に関する知識や笑顔など私たちが持っているどんなものでも共有するだけで、私たちは幸せになれます。

・あらゆるレベルの住民(お金持ちも貧乏人も農民も公務員も子供も若者も大人も)に対するケアを高める

・村の行政と住民の協力

【グループ3】

・環境をきれいに保つ

・自然の美しさ、伝統、習慣を維持すること。

・どんなことでも協力すること

 

「私たちはいったい、どこに向かって発展していくべきなのか?失ったものを、どうやって取り戻すか?

またはこれ以上失わないためにはどうしたらいいか?」

⇒「自分を大切にする」「自分と向き合う」自分のことをわからないと、他人を思いやることもできない。周りの幸せにまで目が届かない。

⇒「ひとりひとりの幸せ」(企業のためじゃない)

⇒「仕事を楽しく」

⇒「人間関係」

⇒「開かれた空間」

⇒「許してくれる心」個性を大切に。

⇒「ゆとり。みんなでシェアリングする時間が大切」

最後に、先生からコメントがありました。

・日本人は、神も人も自分自身も「信じる」ことを失ってしまった。

・日本人が信じてきたもの、求めてきたものは、目に見える技=テクノロジー。そのなかで、自然も失ってしまった。

・だからこそ、教育で改めて若者に伝えようとしている。でも、日本では教育も結果が大切。目に見える試験とか。

・だから日本人は、居場所がないように感じてしまう。

・ランタン村に来て、たった1日半で日本の若者はほぐれていった。(村の自然と村の住民のあたたかいホスピタリティのおかげで)

その先生のコメントを聞いて、この家の主人(オパンさんの父親)が「私も一言…」と言って立ち上がりました。

実は、オパンさんのお父さんは小学校の先生なのです。

「インドネシアでは、学校での子どもの評価は70%が個人のキャラクター、30%が試験。試験の成績だけで、評価することはありません」

参考になれば、と控えめに笑って座りました。

そんな風にして、ワークショップは終わりました。

いつもこの村でワークショップをやると感じますが、随所に「神様」「宗教」が顔を出します。

たまたまこの村はイスラム教ですが、ロンボクにはヒンドゥー教(やキリスト教、仏教)もあります。

誰もが、何かしらの宗教を信じています。そしてそれが生活の規範になっています。

だから、先生の「日本人は、神も人も自分自身も『信じる』ことを失ってしまった。」という言葉には、大きく頷いてしまいます。

12月のツアーの参加者たちも言っていましたが、日本ではもうほとんど失われてしまった大事ななにかが、この村には当たり前に存在しています。

発展していくことが、その「大事ななにか」を失っていくことだとしたら、発展はしてほしくない。

でも、「大事ななにか」を失わないで発展していけるのかもしれない。

それを共に考えるために、日本の若者とインドネシアの村の若者たちが、これからも出会い続け繋がり続けていけるように、ゆいツールは場づくりをしていこう、と思っています。

(→報告⑤

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 折り紙教室と伝統菓子づくり!~報告③~

2018年02月28日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

名古屋市立大学の学生ツアー、ランタン村初日の夜は、「日本の文化紹介」です。

報告①はこちら。報告②はこちら

さて、何をやったかと言うと…。

折り紙です!少し折り紙について説明をしたあと、最初に長方形の紙を使って箱作りをしました。

箱作りなんて難しくないよね、と思っていましたが難航しました。

紙を折るなんてだれでもできると思っていましたが、それは日本人だったら、という話。

箱の次は鶴づくり。なかなか進みません。

折り紙は、思った以上にランタン村の若者たちが夢中になりました。

さて、翌日は「伝統菓子づくり体験」でした。その前に、バトミントンでウォーミングアップです。

お菓子は2種類作りました。お菓子作りは色々な体験が盛り込まれています。

ココナッツ割とか。

ヤシ砂糖削りとか。

パンダン(植物の名前)削りとか。(色付けに使います)

生地をこねこね。

一方、タコ焼き器のようなものに、米粉と少しの炊いたお米を混ぜた生地を流し入れていきます。

ひっくり返します。

さきほど、こねこねしていた生地を中央部分を凹ませて丸状にしていきます。(パンダンを混ぜたため、うっすらと緑色)

ハッと気づくと、村人に囲まれています。

ゆであがったもの。実は、凹みの中にヤシ砂糖を溶かした液を入れてあります。

出来上がりの写真は次回のブログで!(→報告④

お知らせ♪

3月10日(土)に、都内で12月の学生エコツアーの報告会を実施します。

くわしくはこちら

報告会では、12月のツアーに参加した3人の若者が報告をします。

また、ビデオ上映(自主製作)もあります。

ロンボク島のコーヒーやしょうが茶、インドネシアの紅茶のサービスもありますので、ぜひこの機会に足をお運びください!

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編 いよいよ村へ!~報告②~

2018年02月25日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

名古屋市立大学の学生ツアー2日目は、日曜日。マタラム市のウダヤナ通りは、毎週日曜の早朝(朝6:00から9:00まで)は歩行者天国で大賑わい。

今回、初めてツアーに歩行者天国を組み込みました。

ツアー初日の報告はこちら

ウダヤナ通りをじゃらんじゃらん(散歩)した後、いよいよランタン村へ!

村役場に到着すると、子供たちがお出迎えです。

わくわくしながら進んでいくと、少女たちの歓迎が待っていました。

わー!と驚く参加者たち。

村長や村の若者たちの歓迎の儀のあと、みんなで記念撮影。

今回、村の女性たち(子供からおばさんまで)の注目を集めたのが、唯一の男子Sくん。

「かっこいい~!」「ハンサム!!」まるで韓国のスターがやってきたかのよう。

さて、オパンのうちへ移動して一息。

これから、この村でどんな生活が始まるのかな、とドキドキの参加者たち。

時間がたつと、こんな感じに。

インドネシア人はコミュニケーション上手。

日本人の私たちは、日本語が通じない相手だと困ってしまって積極的にコミュニケーションを取りにいけません。

でも、インドネシアの人たちは親日感情も相まって、ぐいぐいきます。

さてお昼を食べて、それぞれのホームスティ先へ散っていった後、夕方にょんこらんを見に行くことに。

にょんこらんとは?

12月のツアー報告ではとうとう説明するチャンスがありませんでしたが、ここで説明しましょう。

ロンボク島では、結婚式では田舎だとたいてい「にょんこらん」をします。

それは、行列というか隊列になって新郎新婦と友人らなどが着飾って、村を練り歩くことです。

手前がツアー参加者たち。スカーフをかぶったり、イスラムの帽子をかぶったりで、現地の人に溶け込んでいます。

行列は、にぎやかな音楽とともに去っていきました。

にょんこらん見学の後は、田んぼの中を軽トラに乗って移動します。

田んぼはちょうど収穫の時期。あちこちで脱穀作業中。飛び入り参加しました。

さて、ランタン村初日の夜は「日本の文化紹介」です。(報告③はこちら

お知らせ♪

3月10日(土)に、都内で12月の学生エコツアーの報告会を実施します。

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報告会では、12月のツアーに参加した3人の若者が報告をします。

また、ビデオ上映(自主製作)もあります。

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学生向けエコツアー♪ 名古屋市立大編~報告①~

2018年02月21日 | ⇒【名古屋市立大(2018年2月)】

2月9日夜に、名古屋市立大学の学生さんと先生らがロンボク島にやってきました。

Mahasiswa dari Jepang sudah jalan-jalan di Lombok, tgl 9 Feb-16 Feb 2018.

今回彼らは卒業旅行を兼ねて、環境やESD(持続可能な開発のための教育)について学ぶためにやってきました。

意図的に、イスラム圏を選んだと先生はおっしゃっていました。

まずは、マタラム市の中心にそびえるイスラミックセンターの見学です。

インドネシアで、飛行機の上以外で高いところから下を眺めることはなかったので、とても興味深かったです。

際立ったのは、モスクの数。日本の公民館や神社のように、必ず集落ごとにモスクがあります。

そのあと、ごみ銀行を見に行きました。

最初に訪れたのは、西ロンボクにあるクカイ・ブルスリごみ銀行(Bank Sampah Kekait Berseri)。

何人かの参加者はプラスチックごみから作ったポーチを購入していました。

お昼を食べてから、同じく西ロンボクにあるマンディリ・スジャトラごみ銀行へ。(Bank Sampah Mandiri Sejatera)

ここでは、JICA青年海外協力隊員(環境教育担当)のRさんが付き添ってくれて、ごみ銀行の方と一緒に活動を紹介してくれました。

ロンボクには、環境問題に取り組んでいる住民が少なからずいることを知ったツアー1日目でした。

夕食の様子。

報告②はこちら

ここで、リマインドです。

3月10日に、12月のツアーの報告会を都内で開催いたします。

Facebookのイベントページはこちら

お申し込みはこちらにどうぞ。

みなさまのお越しをお待ちしています。

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