ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

学生向けエコツアー♪♪青い海とごみの山編 in Lombok

2017年01月12日 | ⇒【学生他(2016年12月)】

さて、学生向けエコツアーの報告も今回が最後です。

タナ・ベア村を後にした学生たちはマタラム市のホテルに一泊した後、タマン・マユラという公園(中にヒンドゥー教の寺院があります)を散策しました。

公園を案内してくれたのは、ロンボク在住のYさん。(上の写真の、一番左の方)

ロンボクには、土着の民族ササック人(イスラム教徒)の他に、バリからやってきたヒンドゥー教徒も住んでいます。学生たちは、ヒンドゥーの文化にもちらりと触れることができました。

さて、いよいよ旅の後半の目的地、ギリ・メノ島です。

ギリ・メノ島は、北ロンボクにある離れ小島です。メノ、トラワンガン、アイルと3つのメノが並んでいます。

バンサールという港から舟で海を渡ると、そこは「ザ・南の島」。(写真は翌日の朝、シュノーケリング前に撮影)

まずは、インドネシア料理づくり体験です。

Mahasiswa dari Jepang memcoba masak masakan Indonesia di Gili Meno, Lombok.インドネシア料理の工程の半分は、調味料の準備、と言っても過言ではありません。

この、ニンニクの量(左のお皿の下側にある白いもの)・・・。これらをミキサーにかけて、他の材料と合わせていきます。

野菜を切ったり。

煮込んだり。

夕暮れ時に海に行ったり。(中央に写っている茶色い服の若者は、日本語勉強中のため学生たちに付き添ったイフォくんです)

翌朝は、シュノーケリングを楽しみました。

宿泊したバンガローの看板の下で。

お次は、お隣のギリ・トラワンガン島です。船着き場には、外国のお客さんがたくさん。

Mahasiswa dari Jepang mengunjungi Gili Trawangan, Lombok.

私たちは、強い日差しの中、ある場所へ向かいます。

Mahasiswa dari Jepang mengunjungi TPA berada di Trawangan, Lombok.

見えてきたのは、ごみの山。上の写真のごみは、廃品業者に売るために、ごみ拾いの人たちがごみの山から集めたもの。

昨年の2月にここを訪れたとき(リンク先のブログの下の方)と比べると、ごみの量は確実に増えカサが増していました。

高さが増していたせいか、牛はもうごみを食べていませんでした。

ふと足元を見ると・・・。どこのホテルのスリッパでしょうか。

帰りに、チドモ(馬車)に乗って、船着き場まで行ってもらったときに見かけたのは、たくさんのビーチホテル。

おしゃれで、まさに「ザ・南の島のホテル」。敷地内はきれいに清掃してありました。こんな景色も。

でもその裏で、どんどん増えるごみの山。

いったい、どうしたらいいのでしょうか。

トラワンガン島は小さな島なので、問題がわかりやすく把握できます。時間がたてば、ごみを埋め立てる場所に困るようになるでしょう。

観光客からごみが見えないように工夫しなければいけなくなるでしょう。

海辺で遊んだ外国人の家族は、ホテルで、カフェで、レストランで楽しんだあと、ごみを残して去っていきます。

自分たちが残したごみが、どこでどうなっているか知らないまま。

日本の学生たちも、それぞれにごみ問題を考えました。

次回からは、参加した学生たちの感想をご紹介します。

【12月の学生向けツアーの報告】

ごみ銀行での学び編

村での生活満喫編

村の若者とワークショップ編

●参加者の声

エコツアー体験記(その1)

エコツアー体験記(その2)

エコツアー体験記(その3)

ロンボクエコツアーのススメ

(山)

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学生向けエコツアー♪♪村の若者とワークショップ編 in Lombok

2017年01月08日 | ⇒【学生他(2016年12月)】

今回のエコツアーでは、タナ・ベア村の若者たちと一緒に「村ツーリズム」「ごみ問題」について、考える時間を設けました。

Yui-Tool sudah membuat workshop bersama pemuda, di desa Tanak Beak.

全体の流れはこんな様子でした。

ワークショップ1では、

●ツアー受け入れ団体のトニーさんからお話し(トニーさんが立ち上げたごみ銀行についても)

9月のワークショップのふりかえり(参加者の大部分が入れ替わりました)

●若者たち自己紹介

村の若者たちには、名前と年齢と出身地の他に、日本について知っていることも言ってもらいました。「HONDA」「TOYOTA」「KAWASAKI」などのワードが出てくるかと思いきや、「NARUTO」「ONE PIECE」「DRAGON BALL」「DORAEMON」などのアニメタイトルが並びました。

●グループワーク

日本人グループ⇒「ツーリストの視点から見た、村のいいところ・気になるところ(環境面)」(冒頭の写真)

インドネシア人グループ⇒「ツーリストが来るまでに準備したこと」「ツーリストに聞いてみたいこと」

●共有(話し合ったことを発表します)

インドネシアの若者たちからは、

「ツーリストが来るまでに準備したこと」⇒「住む場所を整えた(環境をきれいにした)」「伝統的な遊びを用意した」「ツーリストが喜ぶことを考えた」「村独特の料理を準備した」など

「ツーリストに聞いてみたいこと」⇒「日本の生活はどんなですか?」「日本のごみ処理システムについて」「日本はどうしてインドネシアより発展しているのか?」「日本の伝統はどんなものですか?」「日本人はどんなふうに勉強していますか?」「日本の食べものはどんなものですか?そしてこの村の食べものについてどう感じましたか?」「どうして日本はとてもきれいなのか?」「日本の村とこの村で、どんなところが違いますか?」「この村で生活してなにか気になることはありますか?」

日本の学生たちからは、

「ツーリストの視点から見た、村のいいところ」⇒「人が優しく、受け入れてくれる」「暮らしそのものが文化で、特別何かをしなくても私たちにとっては新鮮」「村の人同士のつながりが強い」「宗教について身近に感じた」「ごはんが美味しい」・・・など。

「気になるところ」⇒「ごみのポイ捨てが気になった」「時間の感覚が日本とは少し違っていた」

それから、若者たちの質問にできる範囲で答えました。

●ごみの調査

翌日のごみの調査では、ゆいツールが開発した「ごみについて考えるプログラム」(写真下)を一緒に体験したあと、若者たちとごみ探しにでかけました。

ごみ探しもなにも、そこらじゅうにごみがあるので、学生たちはびっくり。

どんなごみが落ちていたか。村の若者にワークシートを書いてもらいます。

彼らにとっては、見慣れた風景。いちいち、「それはなんのごみ?」と聞かれながらワークシートを記入します。

住民にヒヤリングも行いました。

「いつもどこにごみを捨てていますか?

ほぼ全員が「家の裏よ」「家の前とか裏よ」

「ごみ処理について特にやっていることは?」

「集めて燃やす。それ以外はとくになにも。」「一部は売るけど、他は燃やすわ」

「道端や川に落ちているごみを見て、どんなふうに感じますか?」

「めちゃくちゃね」「いい気がしないわ」「迷惑だわ」

「ごみによる危険性を知っていますか?」

「ごみを燃やすと火事になる可能性があるわ」「ごみのせいで水が流れなくて洪水になる」「蚊が発生するわね」「臭いわ」「知らないわ」

驚いたことに、住民はプラスチックごみを燃やした煙が、人体に有害であることを知らない様子でした。

調査後に、共有しました。

●ワークショップ2

午後に行ったワークショップ2では、日本のごみ処理システムについて日本の学生より簡単に説明してもらったあと、「村ツーリズムを発展させるためのアイデア」をグループで考えました。

●「村ツーリズムを発展させるためのアイデア」

ツアー参加者より

「ごみをきれいに!」「植物の名前を看板に書いて紹介する」「ツーリストに村の売店で買い物してもらう」「村の歴史や文化をツーリストに紹介してほしい」「ツーリストを朝の散歩に誘おう!(自分たちが参加してよかったから)」「村人との触れ合いもたくさん用意しよう」

インドネシア人より

「ともかく環境衛生を向上しなければ」「村の伝統の遊びを紹介する」「村の近くの観光地を案内する」「地域独特の食べものの紹介」「ササック族の伝統の紹介」「ツーリストへの礼儀、サービスの向上」「伝統衣装体験」「道の清掃」「ツーリストの要望を理解する」「地域のインフラの改善と人材育成」「ツアーのプロモーション」

そうです。若者たちよ、やるのは君たちです。ゆいツールは陰で支えるだけ。

最後は、村の若者たちひとりひとりに「日本の学生たちと交流して、ワークショップに参加してどう感じたか?」「次のツアーに向けて、あなた自身ができること」をワークシートに記入してもらいました。

みんな、日本人と仲良くなれてとてもうれしかった様子でした。写真撮影も、この後延々個別に行われました。

残念だったこと。村の女の子と日本からの男子学生が直接話す機会がなかったこと。

みんな恥ずかしがり屋でした(イスラム教徒のため、積極的に男性と交流できなかったのかも)。

ツアーの様子はこちらでも。

ごみ銀行での学び編

村での生活満喫編

次回のブログは、ギリ・メノ島とギリ・トラワンガン島での体験報告です。

(山)

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学生向けエコツアー♪♪村の生活満喫編 in Lombok

2017年01月05日 | ⇒【学生他(2016年12月)】

前回に引き続き、12月のエコツアーの報告です。

今回、学生さんたちは中部ロンボクのタナ・ベア村に2泊3日滞在しました。

Mahasiswa/i dari Jepang telah menginap di rumah warga di desa Tanak Beak, Lombok tengah.

村では、楽しい体験が目白押し!

上の写真は、伝統菓子づくりを体験して味見している様子です。

今年の12月はちょうど、イスラム教のムハンマド生誕祭のある月で、村では各家でモスクに持っていくお菓子を作っていました。

私たちも、村の女性たちと作りました。

Mahasiswi dari Jepang mencoba buat kue tradisi bersama ibu-ibu di desa.

一生懸命作っていたのはこれ。

お菓子作りがいつしか粘土遊びのように・・・。

その後は、村の若者たちと昔遊び。

ここで一気に、若者たち同士の交流が進みました。

夕方は、トニーさんの団体が運営する英語クラスに飛び入り参加。日本の学生は、真剣に英語を習う現地の若者の姿に驚いていました。

翌朝は、クラフトづくり(前回のブログの下の方を参照)を少し体験してからドラゴンフルーツ狩りへ!

ドラゴンフルーツ食べ放題!!(↑ 写真左は、今回ツアーに同行してくれたガイド見習いのアンディさん)

仲良くお昼寝。左が日本の学生さん。前の晩、鶏の鳴き声がうるさくてよく眠れなかったようです・・・。

よい景色をバックにパシャリ。(↑ 一緒に写っているのは、ゆいツール現地ボランティアのパティさんです)

気がついたら、こんな光景も。

知らない国で、言葉が違う若者たちと出会って、こんなに楽しく過ごせるなんて、ツアー参加者はだれも想像していなかったことでしょう。

そして、タナ・ベア村の若者たちも。

次回は、タナ・ベア村で行った「村ツーリズム」「ごみ問題」をテーマにしたワークショップ等の様子をお伝えします。

ごみ銀行での学び編

村の若者とワークショップ編

青い海とごみの山編

(山)

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学生向けエコツアー♪♪ごみ銀行での学び編 in Lombok

2017年01月03日 | ⇒【学生他(2016年12月)】

12月に、"学生向けロンボク島エコツアー"を開催しました。(数回に分けて報告します。)

Yui-Tool sudah membuat ekowisata di Lombok untuk mahasiswa dari Jepang.

ツアーの中で、いくつかのごみ銀行を訪問しました。

一つ目は、ゆいツールが協働運営している「ウダヤナごみ銀行」。代表のティアさんが不在だったので、スタッフのリスさん(写真中央)が説明してくれました。

Ini Bank Sampah Udayana, ibu Risty yang staff BSU menjelaskan tentang kegiatan bank sampah.

ハミドさんのシウン・グミランごみ銀行にも行きました。

Ini Bank Sampah Siung Gemilang.

ロンボクで一番成功している「NTBマンディリごみ銀行」にて。

ここでは、障がいを持った女性たちがクラフトづくりに励んでいました。

ツアーの最後で訪れたのは、「マタラム市リサンごみ銀行」の職人ヌルニアさんのお宅です。

Ini adalah ibu Hj. Nurnia dari Bank Sampah Lisan Kota Mataram.

こちらは、リサンごみ銀行の代表のウィビサナさん。(Ini adalah ketua bank Sampah Lisan Kota Mataram. Pak Wibisana)学生たちは、それぞれのごみ銀行で「住民がプラスチックごみを集めてごみ銀行に貯金すること」「作ったクラフトを売ることで、住民の生活向上に役立っていること」「ごみ銀行にごみを持っていくことで、ごみの分別が進むこと」などを学びました。

そして、「クラフトを作っても最終的にそれはごみになる」のだけれど、「ごみ銀行のシステム」は優れた環境教育ツールであるために、ゆいツールは現地でごみ銀行の活動を支援している旨を伝えました。

学生たちは、タナ・ベア村に滞在したときにこの「クラフトづくり」を体験しました。自分で作ってみて、そのたいへんさが実感できたようです。

ヌルニアさんのお宅では、ウダヤナごみ銀行のリスさん、シウン・グミランごみ銀行のハミドさん、クラフトづくりが得意なアンディさん(見習いガイド兼)が、リサンごみ銀行のウィビサナさんとヌルニアさんと熱心に情報交換をしました。

現在、アイシャさん(NTBマンディリごみ銀行)の一人勝ちのようになっているロンボクのごみ銀行の力関係を、ちょっとだけ修正したい、とゆいツールは考えています。

協働できるごみ銀行はできるだけ力を合わせて、みんなにお金が行きわたるように、そしてなによりインドネシア人に商品をもっともっと買ってもらえるように、工夫していこうと考えています。

学生たち(日本からのお客さん)が訪れることは、ロンボクのごみ銀行にとってとても大きな励みになります。

次回は、学生たちが村に滞在して体験したことを報告します。

村の生活満喫編

村の若者とワークショップ編

青い海とごみの山編

(山)

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