ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

猪苗代で第一回ワークショップを開催!

2011年08月31日 | 2. 日本での活動(下記以外)

ゆいツールは今月ふたたび福島県の猪苗代湖を訪れました。

(猪苗代湖に流れ込んでいる豊かな長瀬川)

 

猪苗代湖の教材づくりに向けて、前回(報告ブログはこちら)に引き続き現地調査と、参加者を招いての第一回ワークショップを行いました!

 

現地調査では、ワークショップのメンバーでもあり、磐梯高原で自然体験プログラムを展開されている「森の楽校フォレストランド」代表の橋口さん(愛称:ハッシー)にご案内いただきました。
猪苗代湖の水系をたどったり、かつてこの地で栄えた硫黄鉱山と、そこで活躍した軽便鉄道(けいべんてつどう)の歴史を伺ったり、裏磐梯の五色沼まで足をのばしたりと、なかなか充実していました。

 

一方五色沼では震災後に観光客が激減し、大打撃を受けているという地元観光業の方のお話が印象的でした。

今年閉鎖したホテルなどもあり、状況の厳しさを目の当たりにしました。

「このあたりはだいたい0.1マイクロシーベルト(/h)あたりを推移。放射線量も低いし、また観光客を呼び戻したい」と力強く話されていました。

 

ワークショップでは、関係者がほぼ一堂に会し、いよいよプログラム作りに向けての第一歩を踏み出しました!

メンバーは、長年猪苗代の水質調査などをされてきた大学の名誉教授や、自治体、猪苗代の自然を守るために活動されている市民団体、観光事業団体、地球温暖化防止活動推進員の方々など。そして、このプロジェクトの事務局となっている福島市内のNPOの方々です。

 

まずは、ゆいツールの開発プログラムがどんなものなのか、百聞は一見に如かずということで、これまでに開発したプログラムを体験していただきました。写真は、以前私たちが全国地球温暖化防止活動推進センター在職中に、島根県の温暖化防止センター、地元の皆さんとワークショップを重ねて作り上げた「宍道湖」を題材としたプログラムです。

その後、「猪苗代湖の今」について、大学の先生に主に水質関係の講義をしていただきました。

最後に、未来の猪苗代(湖)について、また、今回開発するプログラム(教材)を通して何を伝えたいのか、などを参加者同士でじっくり話し合いました。皆さん積極的に発言してくださり、相互の理解や新たな発見も得られた、面白いワークショップになったと思います。

 

これから、ゆいツールの開発職人が、頭を悩ませながら新しい教材を開発していくことになります。

いったいどんなものになるのでしょうか。未知の挑戦です!(山)

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再びサス塾で授業をおこないました

2011年08月23日 | 2. 日本での活動(下記以外)

5月(第一回のようすはこちら)にひきつづき、千葉県柏市にある学習塾「サス塾ジュニア」で、8月1日と4日に、私たちが開発した「生物多様性2」・「気候変動2」の授業を実施しました。

(サス塾は、現在ネクスファと名前や形態を変えてさまざまな事業を展開しているようです)

 

ゆいツールが講師を担当したのは、小学4年生と5年生の夏期講座です。

「生物多様性2」では、 食物連鎖など 目に見えない生き物同士のつながりについて、実際に生き物のカードをつないでいくというワークを通して学びました。つなぎ終わってから「これが食物連鎖だよ」と伝えると、「そうか」と改めて納得できたようでした。

 

「気候変動2」では、地球温暖化のメカニズムについてイラストを使って理解したり、家で普段使っている「エネルギーで動くもの」を思い出しながら、自分たちが出している二酸化炭素について考えてもらったりしました。

 

なお「サス塾」には、この8月オープンしたばかりの「さすらゐ」というカフェが併設されています。
「からだ」と「ココロ」に優しいカフェということで、素材などにもこだわっているそうです。

4日の授業のあとでいただいたジンジャーエール(手作り)のおいしかったこと!
サス塾の所有している畑でとれたきゅうりまでいただいて帰ってきました。

(山)

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韓国訪問報告 その1

2011年08月08日 | 3. 活動紹介

7月中旬にゆいツールメンバーが韓国へ行ってきました!

そのご報告第一弾です。

韓国では、韓国環境教育ネットワーク(KEEN)の代表であるジョンさん夫妻の案内で、いくつかのソウル近郊の環境学習施設を見学しました。

そしてメインの目的である韓国の環境教育全国大会(2011 Environmental Education Conference and Festival)に参加してきました。

 

(会場に設置されたNGOのブースの様子)

 

まずは環境教育全国大会について。

韓国の環境教育全国大会は、毎年場所を変えて開催されているということで、今年はソウル近郊の城南(ソンナム)市での開催でした。

7月18日〜20日の3日間にわたり城南市役所が会場となって、エントランスでは環境教育に関わる全国各地の団体がさまざまなブースを出展したり、各会議室では気候変動などのテーマごとに「インタープリターコンテスト」が開催されたりしていました。

 

開会式のあとホールで、招待客である同行の金田裕子さん(イリュージョンミル)、松原雅裕さん(デジタリウムプロジェクツ!)が「広がる学びの展示システム」をテーマに講演を行いました。通訳は自らも環境教育を専門とする日本在住のウォンさん。日本でも打合せを行っていたので息はピッタリです。

地域の人たちの参加や、より深い双方向の学び、人材の育成等にまでつながる施設のありかた・運営の考え方などについて、かなり詳しく深い話が展開されました。

私たちはまさに以前このシステムに基づいて施設運営をしていたので、改めて振り返ると共に、やはり面白く貴重な取り組みだったと再認識できました。

そして私たちも壇上にあがり、参加型教材の紹介! 開発した教材の実物を見せつつ、ポイントを解説しました。

その後、急遽ブースで教材を展示することもできました。

熱心に質問や体験をして下さる方もいて、国が違っても学びは同じだと嬉しく思いました。

 

 

韓国では今、政府が気候変動問題に力を入れていることもあり、環境教育に対しても国の予算が付くようになってきたそうです。

しかし日本同様、派手派手しいハコモノ施設を作っておしまい、というようなケースも少なくなく、真の学びやその後の持続的な運営が考えられていない、と危機感を持ったジョンさんによって今回の講演依頼が実現したのでした。

金田さん、松原さん、そして私たちの発表や事例が、韓国の現状に一矢を報いることができたらと思います。

そして願わくば、国を越えて一緒に活動できたら尚いいな、と韓国の方と接していて思いました。

(小)

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