ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ゆいツールの活動を知って~学生ボランティアさんの感想~

2023年06月03日 | ⇒2023年度(日本)

この度、明治学院大学の講義の一環として実施されたゆいツールの活動紹介にボランティアとして同行させていただいたミキコです。

(筆者:ネパール・サガルマータ国立公園にて)

お手伝いとして同行させていただきましたが、私自身学ぶことが多く、学生さんたちと一緒に授業に夢中になっていました・・・(笑)

ゴミ問題やプラスチック問題に関する日本とインドネシアの現状はまだまだ改善すべき状況にあるということを深く理解しました。特に講義冒頭で行われたクイズにおいて、日本がアメリカに続いて容器包装プラスチックごみの一人当たりの排出量が2番目に多いこと、さらにインドネシアでは海のプラスチックのごみの排出量が世界で2番目に多いことは衝撃でした…。

この講義を通して、上記のような現状に対してゆいツールの実施している活動がいかに素敵なことなのかを理解することができました。ゆいツールは、インドネシアで観光を広げ、ただ儲けることを目指すのではなく、観光を行うにあたってなぜごみ問題が「問題」なのか、ごみ問題を解決した先に何があるのかを住民と「一緒に」考え、さらに観光を通して観光客にもごみ問題を考えてもらう機会を設けているんです。観光を「目的」としてではなく、「手段」として利用し、インドネシアと日本、そして地球の未来のために貢献されているこの取り組みの存在を知ることが出来て、とてもうれしい気持ちになりました。

さらに、「日本」の団体であるゆいツールが「インドネシア」で活動するという、国境を越えた取り組みの影響力の大きさも感じました。私たち日本人にとっては、ゆいツールによってインドネシアの現状を理解するきっかけが与えられるだけでなく、他国の現状を日本に置き換え、自分たちの国の現状を考えるきっかけにもなります。インドネシアで暮らす現地の人々にとっても同様に、外部の人によって自分たちの国の現状に気付き、自分たちが目指していくべき未来を考えるきっかけとなります。ゆいツールは、現地の人と観光客の双方を巻き込んで、とても大きな仕事をされているなと実感しました!

私は現在大学院で、環境に関する勉強をしています。大好きな自然を守りたいという夢があり、そのために自分は何ができるのかを日々考え中です。その中で現在は、環境を破壊することも、守ることもできる「観光」に注目しており、世界のツーリズムがサステナブルなものになることで自分の夢を達成させることが出来るのではないかと考えています。サステナブルなツーリズムは、観光を運営する側、観光を楽しむ側、観光に関するルールを決める政府や自治体、どれか一つだけがどんなに頑張っても達成されることはなく、観光に携わるすべての人が同じ方向を向かないとうまくいかない、非常に難しいものです。それでも世の中にサステナブルなツーリズムが広がる未来を築いていけるように、私ができることをこれからも考え、行動し続けて行きたいです。

そのような中で、今回ゆいツールに出会えたこと、そして偉大な取り組みをされているこのゆいツールの活動の一部に携わらせていただけたこと、本当にうれしかったです。貴重な機会を与えてくださった山本さん、本当にありがとうございました!

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明治学院大学で講義をしました! in Tokyo

2023年05月23日 | ⇒2023年度(日本)

5月11日に、明治学院大学でロンボク島での活動紹介をしてきました。(早8年目)

今年は、初めて学生の数に見合う教室での講義となりました。

1年目の様子2年目の様子3年目の様子4年目の様子7年目の様子

Presentasi tentang kegiatan Yui-Tool di Lombok, di Universitas Meiji Gakuin..pada tgl 11 Mei 2023

最初は恒例のクイズタイム。

最近私は、洋服のごみについて悩んでいるので、それに関連したクイズをアップデートしました。

参考:SUSTAINABLE FASHION【環境省サイト】

ヒント⇒66%が焼却処分されています。

リユース・リサイクルと言っても海外輸出込みの数字で、一部は貧しい国でごみの山になっている現実があります。

(詳しくは、このブログの最後に)

面白かったのは、第2問。「グリーンウォッシュとはなにか?」

「A ドイツで開発された環境にやさしい洗剤の名前」に手を挙げた学生が少なからずいたこと。

クイズを考えた甲斐がありました。そして、首をかしげながらBやCに手を挙げた学生は10人程度だったような。

聞いたことなかったんですね。

世の中、色々なウォッシュがありますよ。SDGsウォッシュとかね。

見せかけにだまされないようになって欲しいな、と思います。

今回は、他大学の院生がゆいツールのボランティアとして同行しました。

次回は、学生さんの感想などをアップします。(⇒こちら

***

最後に、洋服のごみについての情報です。

講義が終わって数日後、とあるテレビ番組でごみ問題が取り上げられていました。

番組の中で、南米チリの洋服ごみについて、レポートがありました。たいへん興味深かったです。

港湾都市イキケは、政府により「自由貿易地域」に指定されていて輸入時の関税が免除になっているため、自動車や機械の他、売れ残ったり寄付されたりした衣類が大量に運び込まれています。

海外からコンテナで運ばれてくる古着は再利用できないものも多く、処分に困るものは廃品業者に引き取ってもらっているそうです。

洋服の卸をやっている工場に取材を申し込んでもすべて断られていました。後ろめたいことをしている自覚があるからでしょう。

そして。砂漠へ。

遠くで黒い煙が上がっていて、近づくと洋服などのごみが燃やされていました。

洋服の多くは、ポリエステルなどのプラスチック素材のため、燃やすと有毒ガスが出ます。

先日私は、着なくなった洋服をゴミ袋一袋分、燃えるごみに出しました。

直したら着られるかもしれない、と思って「洋服修理の店」に持っていって相談したものもありました。

インドネシアの友達の子供が着るかもしれない、と思って捨てるのを躊躇したものもありました。

でも。結局焼却処分することにしました。

タオルや肌着のような布は、小さく切って台所で掃除用に使っていますが、大量の洋服を切り刻んでも使う方が追いつかないため、まとめて処分しました。

ごみ袋に入れられた洋服はごみ回収の車で運ばれ、区の清掃工場の大きな焼却炉で燃やされ、灰は埋め立て地に運ばれて埋め立てられます。

チリの砂漠で燃やされるよりもまし、ですが。

東京23区に、どれくらい清掃工場があるのか気になったので調べてみました。(清掃工場施設一覧

現在稼働しているのは19ヶ所でした。23区に対して19ヶ所!

各区に約一つある、というわけではないようです。

今度、清掃工場の見学に行ってこようかな、と思っています。(山)

※こちらのページも参考になります。

NHK「地球のミライ」ホームページ「私たちのファッションが途上国にしわ寄せ!?」

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