ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボク島の学校の様子(2018年10月現在)in Lombok

2018年10月30日 | 7. ロンボク島地震災害支援

今回は10月に訪れた、北ロンボクと西ロンボクの学校の様子をお伝えします。(今までの報告に載せられなかった分)

 

北ロンボクタンジュン地区のタンジュン第一中学校

北ロンボクバヤン地区ロロアン村へ向かう途中に通りかかって写真を撮りました。

屋根が壊れていますが、子供たちは校舎内で勉強している様子でした。(テントは見当たらず)

 

西ロンボクグヌンサリ地区クカイ村のクカイ第2公立小学校

もともとテントを提供する予定だった学校の現状確認に回ってみると、立派な仮設教室が建てられていました。

PKPU human initiativeという団体が支援したようです。

 

西ロンボクグヌンサリ地区ドパン村のドパン第一公立小学校

こちらも、テントを提供する予定だった学校です。テントは他から支給されていて、仮設教室が建築中でした。

 

西ロンボクグヌンサリ地区クカイ村のクカイ第一公立小学校

建物の入口に大きな亀裂が入っていましたが、教室は使われていました。

 

西ロンボクグヌンサリ地区クカイ村のアリヤイスラム学校

こちらは、通りがかって寄りました。校舎はあちこち壊れ、庭に竹とブルーシートで屋根を作っていました。

 

西ロンボクグヌンサリ地区クカイ村のア・タジブイスラム学校

こちらも、クカイ村をまわっている時に立ち寄りました。

校舎再建設のために、敷地が均されているようでした。

そして、姉妹校の空きスペースにテントを張って勉強中でした。

仮校舎も建てられていました。

 

西ロンボクグヌンサリ地区グントゥール・マチャン村のアラッマ幼児学校

こちらは、元村長のハナムさんに頼まれて、テントではなく仮の建物の屋根材(アルミニウムの板)を提供する予定の幼児学校です。

すべての建物が壊れたので、もともとどんなところだったのか、想像するのが難しいです。

学校の校舎も、人々の住宅も、資金力がないところは再建に時間がかかることが予想されます。

インドネシアは暖かい国なので、雨さえ降らなければ簡易な住宅に暮らしていても自由はあまり感じないような気がしますが、家財道具を守ったり、蚊の来ない環境を作ったりするために、しっかりとした住宅はやっぱり必要です。

国が少しづつ発展してきて、人々も見栄えのいい立派な家を作ることで満足してきました。

それが無残にも壊れ、大統領が地震直後に約束した「全壊した家には50,000,000ルピア(約37万6千円)、半壊した家にはその半分を再建時に補助する」という言葉も、実現しないまま、ロンボクは雨季を迎えようとしています。

インドネシアでは、9月28日にスラウェシ島の中部スラウェシ州ドンガラ県で大きな地震と津波が発生しました。

インドネシア国内でも、国際的にもそちらの出来事の方に注目が集まり、ロンボクで起きた地震のことは早くも忘れられようとしています。

ロンボクを観光地として盛り立てようと躍起になっている西ヌサトウンガラ州知事にとっては、その方がありがたいのかもしれません。

ロンボクの地震と、スラウェシ島の地震は、同じインドネシアで起こった災害ですが、大きな違いがありました。

それは、ロンボク島は国際的な援助を拒否し、スラウェシ島の災害では受け入れたことです。

インドネシアの人に聞くと、海外支援を受け入れるかどうかは州知事の判断によるものだそうです。

いずれにせよ、ロンボク島は観光客が少しづつ戻りつつあります。

もともと、欧米の人たちが多く訪れる島なので、彼らが復興応援の意味でも変わらず訪れてくれることが、今のロンボク島の経済にとってはありがたいことだと思います。

ゆいツールは12月にも現地を訪れます。学校や人々の暮らしの様子を確認するつもりです。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築士のボランティアさんが助っ人に! in Lombok

2018年10月28日 | 7. ロンボク島地震災害支援

7月8月のロンボク島地震災害を受けて、NPO法人APEXの会員のHさん(本業が建築士)がロンボク島に来てくれました。

Kemarin, Seorang arsitek telah datang ke Lombok dan melihat bangunan2 untuk kasih saran.

日本の災害地でのボランティア経験もあるHさん。

10日間ほどのロンボク滞在で、精力的にあちこち動き回ってくださいました。

北ロンボクバヤン地区ロロアン村訪問の時には、崩れずに残った校舎を確認して、どこか弱いのか教えてくれたり。

提供するテントをどこに置くか、メジャーで測って確認してくれたり。

仮設住宅を見学した際には、欠点や問題点を指摘してくれました。

それから、「地震に強い住宅づくり」と「自分たちで作れるアースブロック(※)」についてなどをプレゼンしてくださいました。

実演付きです。壁を支える柱が斜めに入っているかいないかで、建物の耐震性が劇的に違うことを伝えています。

話を聞いたのは、ゆいツールの活動にいつも協力してくれるタナ・ベア村のトニーさんの他、本業が建築士の方や、建築の勉強をしている人、ゆいツールの現地スタッフヘルランさんの友達などです。

また、その日に参加できなかった、ゆいツールのカウンターパートAPII(インドネシア・イスラム観光協会)のマストゥールさんとヘルランさんには別の日に、特別にプレゼンをしてくださいました。

※アースブロック ⇒ アースブロックに関する短い映像(Youtube)

ネパール地震(2015年)の時に、イギリスのNGOが持ち込んだ技術で、「セメント、砂、水」でブロックを作る方法です。

このアースブロックについては、マストゥールさんが強い関心を示し、ロンボクで地震に強い家づくりと、家を失った人たちへの支援をあわせてやっていきたい、と言っていました。

アースブロックづくりは、実現したらとても素晴らしい事業になると思いますが、今後Hさんと相談しながらゆいツールとして何ができるのか検討していきたいと考えています。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ロンボク島地震災害支援】配布したテントの状況を確認しました in Lombok

2018年10月25日 | 7. ロンボク島地震災害支援

7月8月に発生した、ロンボク大地震の支援のために、ゆいツールは学校へのテント支援のプログラムを立ち上げました。

くわしくはこちら(ロンボク島地震災害支援金募集のページ)。

(ゆいツールが提供したテントの中で学ぶ子供たちの様子)

8月中旬から9月末にかけて、約200人/団体のみなさんから約136万円の寄付を集めることができました。

ご協力をいただいたみなさんには、この場をお借りして心からお礼を申し上げます。

大型テントは、1ユニット6,000,000ルピア(現在のレートで約45,000円)(ジャカルタからの輸送代込み)で、計21ユニットを購入しました。残りのお金は、雑費(クラウドファンディングCAMPFIREへの手数料、インドネシアへの送金手数料、ロンボク島内での輸送費など)の他、テント以外の支援(ブルーシート、緊急用の建物の屋根材、子供たちを暑さから守る扇風機など)に充てることにしました。

テントは先行して10ユニット購入し、10月上旬には配り終えました。第2弾に発注した11ユニットが現在まだロンボク島へ届いていない状況です。(輸送中になんらかのトラブルがあった模様。ただいま調査中)

10月上旬から、ゆいツールが現地確認をした様子を下記にお伝えしていきます。

まず、今回は強力な助っ人が登場しました。NPO法人APEXの会員のHさんです。

Hさんが一足先に現地に入り、テントの確認をしてくれました。

西ロンボク県グヌンサリ地区タマン・サリ第3公立小学校

子供たちと学校関係者、ゆいツールのカウンターパートのマストゥールさんと一緒に写るHさん。(さて、どこでしょう?)

子供たちは無邪気です。

遅れて現地に入ったゆいツールスタッフは、ちょうどそのときにロンボク島を訪問した明治大学の学生さんと一緒に学校を見て回りました。

西ロンボク県バトゥ・ラヤール地区スンギギ第2公立小学校

ここは、主要な校舎は壊れていませんでした。ただ、大きくひびの入った教室があり、そこで勉強する子供たちのためにテントが使われていました。

西ロンボク県バトゥ・ラヤール地区のイスラム学校

訪問したのが土曜日だったため、子供たちの姿はなく。テントの中にはバイクが駐車されていました。

このイスラム学校では校舎の建て替え中で、子供たちの勉強はまだ再開していないという話でした。

今は、午前中にテントの中で遊んでトラウマヒーリングをしているそうです。

今回、JICA青年海外協力隊員のRさんに協力してもらい、ジャカルタで日本文化紹介イベントがあったときに、バザーの売り上げや寄付で集めたお金(テント3つを購入できるお金!)を送っていただきました。その時に、会場を訪れた人たちに、ロンボクへのメッセージをボードに書いて写真を撮ってもらったのを、ロンボクで18枚のフリップにして、3つの学校へ届けました。(中央の先生が持っているのがそれ)

写真下の後ろ側は、崩れた校舎を片付けて新たに建設する準備をしているところです。

今回、あちこち視察に行って、特に学校でよく聞いたのは「テントが暑い」という話でした。

天井が低いのと、テントが熱を吸収して、ムンッと暑さがこもります。

そのため、必要な学校には扇風機を提供しよう、と考えています。

ゆいツールがテントを提供している学校は、校舎が完全倒壊したところはないので、どこかから電源をひっぱってくることはできそうです。

今回誤算だったのは、ジャカルタからのテントの輸送に時間がかかりすぎたことです。

それでも、テントを段階的に購入しておいて正解でした。また、幸いなことに雨季はまだ始まっていません。

10月中にはテントがロンボクに届き、すみやかなに残りの学校に配れるようにがんばります。

すべてのテントを配布し終わりましたら、ご支援いただいたみなさまにご報告をさせていただきます。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震後の東ロンボクスンバルン地区を視察! in Lombok

2018年10月23日 | 7. ロンボク島地震災害支援

7月と8月に発生した大地震の後の様子を探るために、10月中旬、被害の大きかった東ロンボクスンバルン地区へ向かいました。

北ロンボク視察の様子はこちら

スンバルンは、標高1000mの高地にあり、四方を山々に囲まれ朝晩はとても涼しいです。

国立公園にもなってるリンジャニ山(標高3,726 m)には、毎年多くの観光客が登山に訪れています。

しかし、7月下旬から1週間ごとに立て続けに発生した大地震で、山は閉山を余儀なくされ、高地に住む人々は家が壊れテント暮らしを強いられています。

ブルーシートで作られたこのテントは、イスラム系の団体の支援で設置されたものです。

今回、スンバルンを案内してくれたのは、デディくんという若者です。(写真下中央)

2017年3月にスンバルンで活動した時に出会いました。

地震後に何度かやり取りをして、状況を教えてもらっていました。

彼の住んでいた家は全壊しました。(8月7日のブログ8月25日のブログ

スンバルン地区をまわってみると、被害が大きかったところと、そうでもなかったところと両方ありました。

レンガとセメントで作られた家は、耐震性が低いため、全体的にガラガラと崩れていました。

現地では、きれいな水を手に入れるのが難しいと聞いたので、ペットボトルの水を購入して持っていきました。

現地で足りないものは、水を貯めるタンクだと聞きました。

地震前から使ってる水源地の水脈が、地震の後変わってしまって、水がとても少なくなってしまったそうです。

井戸の水も乾季のため量が減っています。そのため、夜間に水を貯めたり、給水車が水を補給してくれたりしているそうです。

スンバルン・ブンブン村の仮設住宅を見に行きました。

この場所には700戸の仮設住宅がありました。1戸には3家族が入るようになっているそうです。

親類・親戚同士などでという意味だと思います。(例えば、両親とその子供夫婦2組とその子供たちと言った感じで)

中の様子です。屋根が、インドネシア語でスパンデックと呼ばれるアルミニウム製のため、昼間は暑くなったり大雨が降るとその音がとてもうるさく感じられたりします。

住宅と住宅の間に、溝が作られていました。

水をどこに逃がすのかな、と追ってみると端っこで切れていました。インドネシアあるある、です。

(↑ 仮設住宅を建てた国有企業省と民間企業のロゴ)

学校にも行ってみました。

スンバルン・ブンブン公立第一小学校です。

国会災害庁のテント(オレンジ)があったり、仮設教室の建設が進んでいました。

こちらは、壊れたままの校舎です。

給水タンクが設置されていました。

スンバルン・ブンブン公立第3小学校にも行きました。(仮設教室が政府の支援でここに建てられることをPRするバナー)

この学校も、壊れた校舎をそのままにしています。

テントで勉強する子供たち。

こちらは仮設教室。

このタイプの仮設教室をロンボクのあちこちで見ました。天井が高く、風も通って、子供たちも勉強しやすそうでした。

案内役のデディくんと話していて、今この地域で最も必要なものは(家もそうなのですが)、農民が農業を再開するための苗や種の支援だということでした。

生活の糧の元となるものがなければ、生活は再建できない。ということをその言葉を聞いて感じました。

ゆいツールとして、住民の生活再建のために何ができるのか、今はまだわかりません。

日本の企業と協働するとか、国際農業関連で助成金があるかどうか調べるとか思いつきますが、実際には難しそうです。

せめて、現地の情報を発信して、何かしたいと思っている人へ届けられたらと思います。

今年は雨季がなかなか始まりません。水不足は困ったことですが、仮設住宅が水浸しになる恐れが少しでも減るのはいいことでは、と感じます。

ロンボクの被災地では、人々がしぶとく暮らしていました。

ゆいツールはこれからも、現地の人たちに寄り添って活動していく予定です。(山)

リンジャニ山をバックに。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランタン村の若者がごみ処理場を見学! in Lombok

2018年10月19日 | ★2018年度(ロンボク)

10月中旬に、ランタン村の若者を連れて、中部ロンボク県コパン地区のスンパル村にあるごみ処分場(TPS 3R)を見学に行きました。

これは、1週間前に中部ロンボク環境局スタッフのプレゼンを受けて企画したものです。

参加したのはランタン村の、オパン、タンティ、リフキ、スルハム、ダナム、ハイカルの6人です。

この施設は2年半前から操業していて、中央政府から直接の支援を受け造られたものだそうです。

住民グループが運営をしています。ごみの回収範囲は、村の中に留まっているようです。(それ以上の処理能力がないため)

ここでは、生ゴミからコンポストを作ったり。(NTBマンディリごみ銀行のアイシャの指導を受けたようです)

プラスチックは分別して粉砕して、廃品業者に売ったり。

段ボールなどの紙ごみ分別してまとめたり。その他のごみは、焼却炉で燃やしたり。

この、焼却炉で燃やす、というのがロンボク島で初めて見たごみ処理の方法でした。

日本人は、インドネシアのごみの山を見ると「なぜ回収して燃やさないのか?」と疑問を持ちますが、ダイオキシンが発生しない焼却炉の建設や維持管理は、発展途上国にとっては途方もなくお金がかかり、現実的ではありません。

今回訪れた施設の焼却炉は、ふたつありました。しかし、一方の焼却炉(写真上、右側の焼却炉)は今は使われていませんでした。

その焼却炉は当初政府の支援で作られましたが、一回壊れるとメンテナンスにお金がかかるのと、定期的に部品を交換しなければいけなくて、その部品がばかばかしく高い(少なくとも住民グループの能力では購入できない金額)ということでした。

それから、煙を水の中を通すのか地面に送り込むのか、ともかく汚染物質を大気中に出さないようにする方法のために、返って焼却炉の後ろ側が真っ黒になったり、周りの農作物が枯れてしまったりしたので、使用を中止して自分たちで隣にお手製の焼却炉を建設したそうです。

お手製なので煙も漏れるし、煙突からは普通に煙も出ますが、管理している人たちは「政府が作ったほうも結局汚染物質は出るし、こっちのほうが体感的に汚染物質は少ないと思う」と話していました。

こちらは裏側。

ランタン村の若者たちも興味深々で、管理している人たちに質問をしました。

いったい、どんな風にすればこのようなごみ処理施設が村に作れるのか、真剣に考えます。

これらは燃やされます。

色々見学して、各自考えたことを話し合います。

この規模の施設を村に作るためには、大きなお金が必要だ、ということ。

でも、ランタン村でやるのであれば、いきなり大きな施設は作らなくても、焼却炉を住民の力で造るとか、それが無理なら村のお金を回してもらうように働きかけて、それ以外のシステムを若者たちの力で作って、小さな規模から始めてみるとか。

もともと、ランタン村はペットボトルやグラスプラスチックの回収はもう1年くらいは続いているし、プラスチック袋を再利用したクラフトづくりも経験済だし、何かお金を稼ごうということではないけど、ソーシャルな活動として若者たちが中心になって、そういう施設を運営出来たらいいなあと思いました。

ゆいツールは、ダイオキシンが出るかもしれない焼却炉の建設費などを支援することはできないけど、その他の簡単な施設建築や道具などを購入するお金を用立てる助成金を日本で申請することはできるかなあと思いました。それから、こういう若者たちの訴えを発表するフォーラムなんかが開けたらいいかも、とも思います。行政担当者を招待して若者たちの意見を聞いてもらって、どうやったら各村でこういう施設が作れるようになるのか、ちゃんと真剣に考えてほしいと思います。

ゆいツールは毎年、何本も企画書(助成金の申請書)を書いて、通るのは1本か2本くらいで、どれくらい彼らの力になれるかわかりませんが、インドネシアの問題を踏まえた上で環境を守るための活動を、末永く続けていくために、企画力を磨いてめげずに申請し続けようと思います。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北ロンボクバヤン地区ロロアン村の学校視察の様子など in Lombok

2018年10月13日 | 7. ロンボク島地震災害支援

7月8月に発生した、ロンボク大地震の支援のために、ゆいツールは学校へのテント支援のプログラムを立ち上げました。

くわしくはこちら(ロンボク島地震災害支援金募集のページ)。

ゆいツールは10月8日に、北ロンボクバヤン地区ロロアン村を訪れ、学校の様子を確認しました。

報告の一部は、こちら(クラウドファウンディングの報告のページ)をご覧ください。

校舎が大きく損傷している学校は、政府や民間からの支援が届いていました。

オレンジ色のテントは、インドネシアの国家防災庁(BNPB)からのものです。

なかには、こんなに立派な仮設教室が建てられているところもありました。

屋根は、こちらでスパンデックというアルミニウムの軽い素材のもので、壁は薄いボードを使っています。

この仮教室は、インドネシア政府や民間が協働で建てたもののようです。

こんなに立派な仮設教室が、地震からたった2か月で建てられるんだ、と正直感嘆しました。(海外の支援がなくても)

しかし、多くの学校はテントでの勉強を強いられていました。

テントもまた、外国のNGOもあれば、インドネシアの民間支援のものもあります。

割と支援が入っているな、という印象でした。

ただ、建物が大きく壊れなかった学校の支援は後回しにされている様子で、子供たちは机を外に出して勉強している学校もありました。

ロロアン村では、3つの学校がテントが必要だと判断しました。

第一弾で発注したテント10張りは、すでに西ロンボクの学校へ届けています。そして、元々届ける予定だった西ロンボクの他の学校は、訪れてみるとすでに別の支援でテントが建っていたり、仮設教室が建てられていたりしていました。

それでも、リストから漏れた主に私立のイスラムの学校や、ゆいツールのカウンターパートのトニーさんのBC英語教室、マスマス村のハビブさんの寺子屋用などに、第2弾のテントを届ける予定です。

第2弾で発注したテント(11張り)は、もうすぐロンボクへ届きます。届き次第、北ロンボクにも届けたいと思っています。

こちらは、校舎が損傷しているため中で勉強できない小学校の建物の様子です。

早くテントがロンボクに届いて、早く学校に届けたいです。雨季はもうすぐそこまで来ています。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

環境局スタッフがランタン村でプレゼンしました!! in Lombok

2018年10月12日 | ★2018年度(ロンボク)

10月に入ってロンボク島を訪れたゆいツールは、環境を守りながら村ツーリズムを発展させるために、中部ロンボク環境局スタッフにランタン村まで来てもらい、ごみ管理システムや現在行っている住民教育について、プレゼンをしてもらいました。

Pak Maas dari Badan Lingkungan Hidup Lombok Tengah, presentasikan tentang masalah sampah di sekitar Lombok tengah.

地方環境局の施策は、当然地区長や村長、村役場を通して住民に伝わっていてしかるべきなのですが、村の人と色々と話していると大切な情報が末端の住民まで届いていないことに気づいたので、直接環境局スタッフを連れてきて、話しをしてもらうことにしたのです。

今回は、地震災害支援プロジェクトの関係で訪れてくれていたボランティアの方も一緒に参加しました。

プレゼンの前に雑談するボランティアさんと環境局スタッフのマアスさん。(手前はランタンの若者)

村長代理のアブドゥル・カリムさんの話によると、ランタン村はまさに今年ごみの問題について取り組んでいるところで、来年は村でごみを減らすための具体的な活動を進めていく予定、ということでした。(そしてまた、そういうことも、少なくともゆいツールとつながっているランタン村の若者は聞いたこともない、というのですが)

時間が来たので会を始めたときに、前方に座っているのは女性ばかり。やはりどこの国も女性の方が積極的なのか、と思いながら挨拶をしました。

今回、ロンボクを訪れてくれたのは、APEXというNPOの会員の方でした。

ゆいツールのカウンターパートのひとり、タナ・ベア村のトニーさんにも挨拶をしてもらいました。

トニーさんは話し上手なのですが、話しすぎるきらいがあるので、適当なところでストップしてもらい本題のプレゼンにすすみました。

マアスさんが話し出すころには、遅れてきた男の子たちも席に着き、会場の席が埋まりました。

マアスさんのプレゼンで、村の若者が初めて知ったことは、今まで行政が村にごみの回収に来てくれなかったのは、コンテナを準備していなかったからだ、ということでした。

コンテナは、環境局が準備するのではなく、各村が準備するものでした。そして、コンテナを購入するお金は村の予算から出せばよい、ということでした。そんなことは、おそらく村長や村役場の人は知っていたのでしょう。でも、住民には情報は届かず、環境局がごみを回収してくれない、と思っていたのでした。

環境局は、コンテナは各村が準備すること(ただし観光地をのぞいて)、と決めているようでした。

それは、村人がごみの問題に主体的に取り組んで欲しいから。自分たちの意志で、ごみを減らしてほしい。

それが今、環境局が住民に求めていることです。

そして、単に最終処分場:TPA(つまり埋立地)にごみを運ぶことを考えるのではなく、できるだけごみを分別して、埋め立てるごみを減らすことを求めているのです。

中部ロンボクには、行政が運営するごみの一次処分場(TPS 3R)があるそうです。

そんな場所が各村にあったら、最終処分場に持っていくごみを減らすことができます。

村の若者からは、そこはどんなところなのか?見学することはできるのか?と質問が飛びました。

そこで、ゆいツールは1週間後に、村の若者を何人か連れて、TPS 3Rを見学に行くことに決めました。

そうやって少しづつ、村の若者たちが学び、興味を持ち、現状を変えていくこと。これが、ESD(持続可能な開発のための教育)だなあ、としみじみ思います。

ゆいツールは、きっかけを与えているだけ。学ぶのは若者。気づくのも若者。

ゆいツールの活動の中で、一番チャンスを生かして学んでいるのは、タナ・ベア村のトニーさんです。

そして、ランタン村のオパン、タンティ、ティウィ、トゥリスナが続きます。

ゆいツールの現地ボランティアスタッフも同じです。

多くの若者が、チャンスを生かして学んでほしい。社会の中で問題に気づき、改善する手法を見つけてほしい。

そして、「ごみ銀行」や「村ツーリズム」といったツール(方法)を使って、持続的に発展していってほしい。

そのために、ゆいツールの活動があり教育があります。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする