ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

エコツアー体験記~9月の学生さんより~

2016年10月25日 | 6. エコツアー参加者の声

9/12~19の日程でロンボクへ行ってきました。

大学の講義でゆいツールの活動を知りました。様々な活動をしている団体の代表の方に来ていただいて色々な話を聞いた中で、昔高校の教科書に載っていたゴミ銀行と同じようなシステムを持つ村があることを思い出して、そんなことと絡めて感想文を提出しました。ツアーに興味はあったけれどその時はまだ参加しようとまでは思っていなかったです。連絡をしたのは自分が全く関わったことのない世界で活動している社会人と話してみたかったとか、その程度の理由だったと思います。

連絡を取って参加に現実味が出てきた頃に親に話しました。基本的になんでも自由にやらせてくれる人たちでしたが、突然海外しかもインドネシアに行くと言い出したので驚いた様子でした。

ロンボクに入ってまず織物の村へ向かい、そこで初めて機織りの体験をしました。ここへは帰りにも寄りましたが、パイナップルなどの葉から織られたものなど日本ではなかなか手にすることのできないような品をお土産にたくさん買いました。

それから一日目に大事なゴミ銀行の見学をし、街や村に乱雑に散らばるゴミに驚きました。

大学の授業では環境政策や社会規範について考えることは多くありますが、国が変われば、というか、ゴミを集めるという観念が本当にないのだなと思い、その行為がいいとか悪いとかは感じず、それよりもそこで当然のように生活する人々の存在の方が私のなかでは印象的でした。

しかし、家の近くに川が通っていて、その川もゴミにまみれており、これが環境的にも衛生的にも良いはずがないと気づき、問題視した人々も多くいました。その方々が気づきから行動に移し、ゴミ銀行を運営しています。ゴミ銀行の見学をしたあと私が感じたことは、日本的なゴミについての考え方を伝えることは重要でも、単にそのゴミ処理システムを完全にコピーするのではなく、インドネシアのゴミ問題を解決しようとする当事者がその土地や人々に合ったゴミの処理方法について学び、取り入れることで、これからどうしていくのか考えるべきだということでした。

私は、同じようなパッケージのゴミが出るインドネシアではゴミからクラフトを作るというアイデアはとても合理的だと感じたし、その過程で新たな労働や流通を生み出すのではないかと思いました。

それから伝統工芸品の焼き物を見ましたが、やはりとても繊細で、日本の画一的な製品とはまた異なった良さがありました。ここの人々には手作りという文化が尊ばれていることを感じ、この技術は継受されてゆくべきだと思います。

2晩村に宿泊しましたが、村の英語クラスでは床に座って授業が行われ、そこで英語で会話をしたり、バイクに二人乗りして、そのまま山へトレッキングに行ったりと初めての経験づくしでした。村の方々は外国人としてやってくる私たちが珍しいのか、すこしそわそわしたような雰囲気が逆にお互いの緊張をほぐすきっかけにもなり、あっという間の時間を過ごしました。

その後、村や街から離れ、ギリ・メノ島へ向かうとまるで別世界のような綺麗なビーチにとても興奮し、何度もシャッターを切りました。バンガローに宿泊した経験がなかったので、まさかこんなに満足する二日間を過ごせるとは思いませんでした。朝からシュノーケリングで魚の群れに遭遇したり、映画で見たようなココナッツから直接ジュースを飲む体験をして、カフェではゆったりとした時間を過ごし、文字通り南の島で貴重な経験ができました。

あっという間に約一週間の旅にも終わりがきて、今までロンボクの街を案内してくれたみんなと食事をして、帰るのがとても寂しかったです。

インドネシアは日本とは違いゆったりとした時の流れるところで、帰ってすぐ時間の感じ方の違いに取り残されそうになりました。

日本はおもてなしのこころと言って外国人を受け入れようとする姿勢も見えますが、現実にその対象は何か、周囲の環境がそれを狭めてしまっていないか。日本に帰って来てその二点が外側から見る日本の姿だと感じました。

考え方の異なる人々を理解する異文化教育の充実を図るべきであり、同時にそれぞれの事情により制約を受ける人達の立場になって考える姿勢が必要で、それこそおもてなしなのではないかなと思います。私がもしこのツアーに参加しなかったら外側から日本を見る機会もないままだったかも知れなかったと思うと、多面的に考えることのきっかけになったというだけでも大変貴重かつ有意義な経験をすることができました。

今回この企画を用意してくださった方、いろいろな場面で助けてくださった方々に大変感謝しています。ありがとうございました。

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≪9月のエコツアーの様子≫

エコツアースタート!

滝へのトレッキングなど

インドネシア料理づくり体験とシュノーケリングなど

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村の若者にワークショップ!?~村ツーリズム開発に向けて in Lombok

2016年10月10日 | ★2016年度(ロンボク)

先月、中部ロンボクの村で村ツーリズム開発に向けたワークショップを行いました。

Yui-Tool telah membuat workshop tentang desa wisata pada muda-mudi di dusun Dasan Agung, desa Tanak beak, Lombok tengah.

場所はタナ・ベアッ村というところで、村で英語教室を運営するトニーさんの協力を得てワークショップを実施しました。

というのも、この村で私とトニーさん(緑のシャツの男性)が協力して、これから村ツーリズムを発展させていこうと考えているからです。Yui-Tool kerjasama dengan Mas Tony yang ketua BC di desa Tanah beak.

3つの村の若者を集めて、村に外国のお客さんが滞在することについてどう思うか、お客さんと一緒になにをしたいか、お客さんを迎えるために何をしたらいいか、など、グループになって話し合いました。

Muda-mudi dari desa Tanak beak, desa Karang Sidemon, desa Lantan mengikuti workshop tentang desa wisata di BC.

ファシリテーターは、ゆいツールと一緒にウダヤナごみ銀行を運営しているティアさん(写真左)。Fasilitator adalah mbak Tia yang ketua bank samapah Udayana.

ゆいツールの現地ボランティアのジャミくんもお手伝い。

最初のグループワークは、3つの質問について考えます。

1.「村に外国人が滞在することをどう思いますか?」

(うれしい、仲良くなりたい、あまりうれしくない、自分とは関係ないなど)

2.「村にお客さんが来たら、なにをしたいですか?」

(村を案内したい、英語でコミュニケ―ションをとりたい、家に泊まってほしい、一緒に写真を撮りたいなど)

3.「村にお客さんを迎えるために、準備することはありますか?」

グループごとに話し合います。

話し合ったら発表です。

1.「村に外国人が滞在することをどう思いますか?」については、「うれしい」「うれしい、けどちょっと困る」「誇らしい」などの意見が出ました。

ちょっと困る、の理由は、インドネシア人じゃないから「何を食べるのか」「何に気をつけなければいけないのか」「何を準備したらいいのか」わからないから不安、ということでした。

そう、そういう気持ちが共有されることが、とても大切だと私は考えています。不安があるほうがいいのです。それは、相手のことを想像してちゃんと考えている証拠。

2.「村にお客さんが来たら、なにをしたいですか?」については、「お客さんを喜ばせたい」「歓迎したい、知り合いたい、村を案内したい」「村独特のものを紹介したい」など。

3.「村にお客さんを迎えるために、準備することはありますか?」については、「村で体験してもらうことを準備する」「村の清掃をする」「お客さんが泊まるところ、料理などを準備する」「お客さんが来る前に準備する」など。

私は、若者の意見を聞いて、少し安心しました。

彼らは、田舎の若者です。旅行をしたことはほとんどないはず。自分がホテルや人のうちに泊まった経験がないと、お客さんをもてなす、ということについて、あまり想像が及ばないのではないか、と心配していました。

ファシリテーターのティアさんが、上手に進行してくれて、若者たちも一部の子は恥ずかしがりながらも、前に出て発表をしてくれました。

私は、若者たちに、9月中旬にこの村に日本の大学生が2泊したときのことを伝えました。

このときは、トニーさんだけに準備をお願いしたので、若者たちの出番はなかったのですが、この時の経験で得た「もっとこうしてほしい」「大学生はこんなことを感じた」「日本人はこういうところが気になる」など、具体的に話しました。

トニーさんも、若者たちに「村ツーリズムを発展させる3つのポイントは、"清潔であること”"安全であること”"心地よいこと(お客さんが心地よいと感じてくれること)”だ」と伝えてくれました。

さすが、教室を開いているだけあって、話し方もわかりやすかったです。

後半のグループワークでは、具体的なアクティビティを考えてみました。

アクティビティの内容は、ヒミツです。

実は、前半のグループワーク後の発表のところで、とても重要なことが若者自身の口から発せられていました。

それは「村をきれいにして、お客さんを迎えたい」ということです。

若者たちは、自分たちの村がごみだらけで汚い、ということを認識していたのです。

ワークショップの冒頭で、ティアさんが「ごみ銀行」について説明したとき、強く興味を示した若者がいました。

「ごみ銀行」があったら、村がきれいになるかもしれない、とその若者は考えたようでした。

実は、トニーさんのところでは、すでにプラスチックごみを活用したクラフトづくり講習会(ごみ銀行設置への第一歩)を実施済です。

現在、2名の女性がクラフトづくりを継続しています。でもまだ「ごみ銀行」は立ち上がっていません。

もし、村の若者自身で「ごみ銀行」を運営できたら、村のごみも減ってくるかもしれません。

ゆいツールが、ロンボクの村で村ツーリズムを開発する目的は、若者たちが外から来る人たちに刺激を受けて、村の発展のために村をきれいにしようと動き出すことです。

12月には、この村に日本から大学生がやってきます。

トニーさんと若者たちで協力してお客さんを迎えて、経験からいろいろなことを学んでほしいと思っています。

12月にゆいツールが行う学生向けエコツアーについては、こちら

ちょっとでも興味を持った学生さんがいらっしゃたら、遠慮なくお問合せください。

締め切りは10月15日となっていますが、今月末まで受け付ける予定です。

>>追記

12月の村でのエコツアーの様子はこちら

12月のワークショップの様子はこちら

最後に、トニーさんの村の風景を。(見えているのは、ロンボク一高い山リンジャニ山の一部です)

(山)

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グローバルフェスタ2016出展報告 in Tokyo

2016年10月05日 | ⇒2016年度(日本)

10月1日2日に、東京・お台場で開催された、グローバルフェスタ2016に出展した模様を報告します。

Kemain Yui-Tool sudah mengikuti pameran besar di Tokyo.↑ 今回、初お目見えのインドネシア製「ゆったりズボン」。

土曜日は、ときおり小雨の降る肌寒いお天気でした。

ブースを回ると、学生さんたちが賑やかに接客しているところが目立ちました。

そんな学生さんへ、ゆいツールの学生向けエコツアーの紹介をしてみたり。

ゆいツールのブースでは、ロンボクのごみ銀行で作ったクラフトの他に、今回新たに仕入れた「ゆったりズボン」を販売しました。(一番上の写真)

これは、ロンボクの手織り物や、ジャワ島から仕入れたサルン(腰巻布)を、ズボンに仕立てたもので、ゆいツールのボランティアスタッフ(男性)が手作りしています。

他にはこんなクラフトを販売しました。

ポーチに足を止める女性たち。

売れました!

日曜日は、一転気温が上がって暑い一日でした。人出も上々。

ずぼんがたくさん売れました♪

お買い上げ、ありがとうございます。

しかし、ゆいツール、ブースでずぼんやクラフトばかり売っていたわけではありません。

12月に行う「学生向けワークショップ・エコツアー」の広報もしました!

今回は、学生さんの負担がかなり軽くなります。

12月21日出発、年内日本戻りです。

ロンボク島の村に滞在したり、ドラゴンフルーツ狩りをしたり、海にもぐったり、伝統菓子やインドネシア料理づくりを体験したり。

参加者同士、未知なる体験を通して仲良くなってほしいし、現地の若者たちとも存分に交流してほしいです。

興味をもったら、お問合せください。(締め切りは10月15日)

9月の学生向けエコツアーの様子はこちらより。

ロンボクエコツアースタート!学生さんがやってきました in Lombok

滝にトレッキング!村に滞在してハプニングやびっくりの連続!? in Lombok

インドネシア料理づくり体験!シュノーケリングも!? in Lombok

多くの学生さんに参加してもらいたいです。(と言っても定員5名ですが)

(山)

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