ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

村ツーリズムを推進する目的でフォーラムを開催! in Lombok

2018年02月19日 | ★2017年度(ロンボク)

2018月2月8日(木)に、ロンボク島マタラム市のサンティカホテルでゆいツール主催のフォーラムを開催しました。

Yui-Tool telah membuat acara Forum untuk menbangun dan mengembangkan Destinasi Desa Wisata.

 

プログラムは、以下の通りです。

<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●

1.主催者からのあいさつ(ゆいツール山本)

2.西ロンボク観光局長イスパンさんのあいさつ

3.ロンボクのごみの現状とごみ銀行の活動(ウダヤナごみ銀行ティアさん)

4.ハラル・ツーリズムについて(インドネシア・イスラム観光協会:APII NTB州代表)

休憩

5.村ツーリズムとは(中部ロンボク マスマス村ハビブさん)

6.2016年2017年にゆいツールが行った村ツーリズムについて(中部ロンボク タナ・ベア村トニーさん)

昼食

7.APIIが開発している村ツーリズムの紹介(APII 西ロンボク代表イダさん)

8.マスマス村への見学ツアー(希望者)

★協力:西ロンボク観光局、インドネシア・イスラム観光協会(APII)

<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●<>●

さて、始まりました!

ゆいツールの代表、山本があいさつ。

さて、今回は60人から70人くらいの人に招待状を出しました。

果たして何人来てくれるのか、開会直前まで気をもみました。

招待した半分くらいの人しか来ないかもしれない。たくさんの人のランチを用意しても、無駄になるかもしれない。

ところが、始まってみると用意した席が足りなくなるほどの賑わい。

参加者は、村ツーリズムを推進しようとしている村の村長や観光チームのリーダーや、観光関係者、環境局スタッフ、ごみ銀行関係者、ゆいツールが村ツーリズムを実施した村の女性たちや若者たちなどです。ロンボク在住の日本人の方にもたくさん来ていただきました。

そして、フォーラム参加人数は、最終的に96人に達しました。

ごみの状況や、ごみ銀行の活動を紹介するティアさん。(写真下)

村ツーリズム開発と、ごみ銀行の発展は車輪の両輪のような関係のため、この機会に紹介しました。

ロンボクにあるいくつかのごみ銀行のメンバーの紹介。

それから、日本のごみ処理の現状について、日本で働いた経験があるゆいツールボランティア(ガイド)のスカディが話をしました。

休憩時間に。

APII(インドネシア・イスラム観光協会)のマストゥールさん(左)と西ロンボク観光局長のイスパンさん(右)。

そして、これが噂のランタン村の三つ子たちです。(左から、トゥリスナ、ティウィ、タンティ)

3人揃うと恐ろしく騒がしい。でも頭がよく、パワフルで、日本大好き女子たちです。

会場の外では、ごみ銀行の商品や村のプロダクツを展示・販売して、参加者にアピールしていました。

インドネシア人は写真が大好き。日本人と一緒に写真を撮ることが、誇りにつながります。

村ツーリズムをロンボクでおそらく最初に開発した、マスマス村のハビブさんのお話。

そして、2016年と2017年に、ゆいツールが実施した村ツーリズムの様子を、タナ・ベア村のトニーさんから発表がありました。

昼食後、APIIからいくつかのデスティネーションについて紹介があった後、フォーラムは終了しマスマス村の見学ツアーに出発しました。

ツアーへの参加者は37人でした。

Setelah tutup Forum, sebagian peserta mengikuti perjalanan ke Desa Mas-Mas, Lombok tengah.

バナナの木の根(芯?)の部分を使ったせんべいづくりの見学の様子。

田んぼを見ながらゆったり。

今回、ゆいツールはAPIIのマストゥールさんとタナ・ベア村のアジさんとウダヤナごみ銀行のティアさんなどの協力を得て、ロンボクでフォーラムを開催することができました。

恐る恐るやってみて、こういうフォーラムや情報提供の機会が求められていることを実感しました。

ゆいツールは来年度も、ロンボク島で村ツーリズムが発展していくためのお手伝いをしていく予定です。

そして、それによってごみ問題が少しづつ解決していくことを望んでいます。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツアーの準備が整いました! in Lombok

2017年12月15日 | ★2017年度(ロンボク)

今週からロンボク入りしているゆいツールです。

12月20日から、学生ツアーが始まるため、中部ロンボクのランタン村で準備をしてきました。

ランタン村の若者と、去年タナ・ベア村で学生を受け入れてくれたトニーさんと、細かな打ち合わせをします。

若者たちはやる気いっぱい。

なんだか村では村ツーリズムの機運が高まり、ちょっとしたいざこざが起こっているよう(10月25日のブログで触れた問題が形を変えて続いている様子)ですが、ゆいツールとは関係ないので深入りしません。

大事なことはお客さんを迎えて、結果を残すこと。やるやる、と言っているだけで結果が伴わないグループと争う意味はありません。

トニーさんや、ランタン村の若者たちは、ゆいツールのお客さんをちゃんと迎えよう。結果を出そう。と言っていました。

国が違うので、トラブルが起こったときにできることは限られています。

ゆいツールは目的を失わず、協力してくれる人を選んで、真摯に活動するだけです。結果は自ずとついてくるはず。

さて、打ち合わせの後は、お客さんが泊まるおうちのチェックです。

協力してくれる家は、4件。ふたりづつ宿泊します。

村人もドキドキでしょう。お部屋を拝見します。

こちらは、別のお宅のトイレ兼水浴び場。日本とはだいぶ違いますね。

村にはまだ(下の写真のような)伝統的な家屋が残っていますが、住居としては使われていないようです。

村は少しづつ近代化しています。

近代化することを止めることはできません。

伝統は「古く」なり、「不便」なものから「便利」なものへ、インドネシアも移り変わっていきます。

でも、発展しながら考えたいな、と思うのです。どこへ向かって発展していくのか。

すっかり発展してしまった日本から来る若者たちは、何を感じるでしょうか?

ツアーが楽しみでなりません。(今現在、バリ島のアグン山の噴火の影響は特にありません)

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランタン村で若者たちとツアーの準備! in Lombok

2017年10月25日 | ★2017年度(ロンボク)

10月に、2回にわたって中部ロンボクのランタン村を訪れて、12月のツアーの準備をしました。

Yui-Tool menyiapkan ekowisata yang akan ada bulan Desember ini bersama pemuda2 di desa Lantan, Lombok tengah. 

今年に入って3回ランタン村でワークショップを行いましたが、コーディネート役のトニーさんに聞くと、ランタン村の若者たちの大半とはもう連絡があまりとれない、という話でした。

ワークショップの様子:1回目(3月)、2回目(7月①)、3回目(7月②

ひとつには、村の別の場所で「ツリーハウス」を作る計画があって、多くの若者たちはそちらのほうに魅力を感じている、という理由。または、その「ツリーハウス」を企画した人物が、トニーさんと若干問題があり他の若者たちがその人の影響を受けてトニーさんと距離をとっているのではないか、という理由。

それから、トニーさん自身が英語教室をランタン村に引っ越す、という計画が徐々に変わってきていること。

3月や7月の段階では、トニーさんはタナ・ベア村からランタン村に英語教室を完全に引っ越しをさせる、という話だったのですが、どうやら状況が変わって拠点を両方に置く、という風になったようです。そしてトニーさん自身は、エコツアーを去年と同じタナ・ベア村でやってほしい(周りの住民もずいぶん協力的になってきているし)と希望していることがわかりました。

ゆいツールとしては、せっかくランタン村でワークショップをやってきて、トニーさんも村長さんや集落長に話を通してくれているので、このままランタン村でエコツアーを実施したい、と伝えました。ただ、若者たちがトニーさんと協力してやる体制があるのかどうか、を知りたかったので、前回のワークショップで私の目に留まった若者と会わせてほしいと頼みました。

もし、トニーさんがランタン村の若者の誰とも連絡が取れなくて、若者たちもワークショップのことは忘れて、お客さんなんか来なくていい、と思っているようなら、タナ・ベア村に変更するのもやむを得ないと思いました。

さて、ランタン村のオパンさん(上の写真の左端の男性)に連絡をとって会ってみると、ワークショップの時と同じく熱心に村ツーリズムへの協力を申し出てくれました。確かに、ワークショップに参加していた多くの若者たちはもう興味を失っているか、別の村から来ていたため今声をかけても何人協力できるかはわからないけど、自分はやりたい、という話でした。そこで、別の日に彼の仲間を集めてもう一度打ち合わせをしよう、と約束しました。

日を改めて、オパンさんの仲間たちと会った時の様子です。 

勉強になるだろうと思い、西ロンボク環境局で環境教育活動をしている、JICA青年海外協力隊員(上の写真の左端の女性)を誘いました。

トニーさん(黄色いシャツの男性)も同席し、12月のツアーのための準備について話し合いました。

オパンさんの仲間たちは、この日は参加しなかった女性ふたりも加え9人が集まりました。女性がいるのは心強いです。

日本から行く参加者は、8人のうち6人が女性です。

オパンさんの仲間たちは、20代後半が多く結婚している人が半分くらい。それもまた安心。

さて、ランタン村はどんなところでしょうか。

タナ・ベア村と一緒で、田園風景が広がる水が澄んだ地域です。

水源地のため、ここから中部ロンボクのプラヤ市まで水が運ばれているそうです。

こちらは水門(写真下)。割ときちんと設計されていて、興味深かったです。

案内してくれたオパンさんが、「水路から水があふれると、こちら側に流れ込む仕組みになっている」など、いろいろ説明してくれました。モノづくりの国日本から来た私は、こうやってある考えに基づいて施設が設計され、管理されている様子を見ると、インドネシア人だってできるじゃないか、と思ってしまいます。

水路がきちんと管理できるならば、ごみについてもきちんとできる日がいつか来るかもしれません。

最後にクイズです。これはいったいなんでしょう???(ヒントは上の部分)

(答えは次のブログで!)

12月のツアーが、参加者以上に楽しみなゆいツールです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リゾート地のすぐ近くにトレッキングコースがありました in Lombok

2017年10月18日 | ★2017年度(ロンボク)

今週初めに、ロンボク島の最大のリゾート地スンギギの近くにある観光スポットを初めて訪れました。

案内してくれたのは、インドネシア・イスラム観光協会(西ロンボク担当)のマストゥルさん。

Yui-Tool telah mengunjungi tempat wisata dekat daerah Sengigi, Lombok. Beresama bapak Mastur dari Asosiasi Pariwisata Islam Indonesia.

クランダンガン自然観光公園と言います。森林省が直接管理しているそうです。

野生の鳥がいろいろ見られるようです。

公園に一本だけあるトレッキングコースを歩いてみました。

おっと、おさるさんがいました。

水がとても澄んでいます。

小さいけど、滝がありました。雨期になるともっと水量が増えるそうです。

見回してもプラスチックごみのひとつも落ちていません。ローカル客がめったに来ない証拠です。

外国人のお客さんはよく来ると聞きました。私たちもフランスから来た4名の方と出会いました。

入口近くでは、ごみが落ちていました。

森の中にミーティングスペースが。役所の人たちやキャンプに来た学生などが、集まる場所です。素敵です。

滝の近くでは石がすべりやすく、場所によっては蚊がたくさんいたので、歩くときはいろいろ準備が必要です。

でも、ごみが落ちていない静かな水辺は、ロンボクでは貴重です。

スンギギのリゾートホテルに泊まって、軽くトレッキングをして、スパでのんびり、なんてコースもありかもと思いました。

機会があれば、お客さんをつれてきたいところです。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子供たちと海プログラム!! in Lombok

2017年10月14日 | ★2017年度(ロンボク)

7月に下準備をしていた海プログラム(Lab to Class製作)を、とうとうギリ・メノ島で子供たちと体験してみました。

集まったのは島にひとつだけの小学校に通っている児童8人ほど。6年生はひとり、4年生がふたりであとは低学年の子たち。

プログラムのレベル的に、5年生以上が適しているとやって感じました。

しかし今回は実験です。まず、ゲームを始める前に、生きものの特徴を各自読んでみます。

低学年の子たちはつっかえつっかえ読んで、内容を理解するのは難しそう。

そこで、ゆいツールのボランティアスタッフが助けます。

今回は、アンディくん(写真下)に加え、スカディくん(写真上)が加わりました。

事前打ち合わせをほとんどしないまま本番に望んだのですが、アンディくんもスカディくんも素質があり、教えるのが上手です。

子供たちも、海のそばに住んでいるため、ほとんどの生き物を見たことがある・食べたことがある・知っている様子でした。

さて、ゲームを始めるにあたり、「椅子取りゲーム」のやり方をそもそも教える必要がありました。

いったんわかってしまえば、あとは楽。

カードの裏の「生きものの特徴」をひとつ読み上げて、同じ特徴を持っている子供が立ち上がって席取りをします。

「人間と同じ哺乳類の仲間」「早く泳ぐことができる」「堅い殻で体を守っている」「体がやわらかい」などなど。

説明文に頼らず、同じ特徴を持つ生きものを持っていたら席取りに参加しなければいけません。

人数が少なかったので、高学年と大人は複数枚カードをもって参加しました。

カードは28枚あるため(インドネシアに住んでいないアザラシとラッコは外してあります)、最大27人(と先生)が参加することができます。

12月に学生エコツアーでこの島を訪れるときには、小学校で子供たちと一緒に学生も参加して「海プログラム」を実施してみたいな、と考えています。

インドネシア用には、若干のアレンジを加える必要があるかもしれないと感じていますが、日本に帰ってゆっくりふりかえりをして、考えをまとめたいと思います。

(プログラムに協力してくれたDIANA BUNGLLOWにあった、不思議な生きもの。ココナッツの殻からできている模様)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村ツーリズムに取り組んでいる村を見学しました in Lombok

2017年10月10日 | ★2017年度(ロンボク)

引き続き、ロンボク島で活動中です。

昨日は、中部ロンボクのマスマス村というところへ行きました。

Desa Masmas Kecamatan Batukliang Utara Kabupaten Lombok Tengah. 

ここは、村ツーリズムに取り組んでいる村で、ハビブさんというリーダーが2005年くらいから外国人のお客さんを受け入れています。

(写真下、右側の男性がハビブさん。中央はゆいツールのボランティアスタッフのパティです)

Ynag kanannya adalah Pak Habiburrahman, ketua Pokdarwis MasDeWis dan direktur KaPe VBT.

ゆいツールがこの村のことを知ったのは、昨年の12月にタナ・ベア村のトニーさんと北バトゥッリアン区役所を訪れたときでした。

ハビブさんは行政や外からの支援を上手に使っている様子で、行政側の人に聞くとわりとマスマス村は知られていました。

行政担当者と一緒にロンボクの外にプロモーションにでかけるチャンスがあったり、何かの支援で村に外国人用の公衆トイレが何か所が設置されていたり、私の目から見ると「進んでいる」感じです。

(↑ トイレ。中をのぞくのを忘れました)

それでも、外国人が毎日押し寄せている、というところまではいっていないようで、私が学生ツアーの話をすると「ぜひうちの村へ」と強く勧められました。

ロンボクで、普通の人に聞いてもマスマス村の名前は出てきません。まだまだ知られていないようです。

がちょうが散歩をしています。

ごく普通の村です。池で魚を取っているようです。

特徴は、ケタッという植物でかごなどを編む工芸品があること。

ゆいツールがよく行くリンサール地区の工芸品店に比べると、質は落ちますが、村の人と一緒に作れるというところが魅力です。

Foto tamu di desa Masmas..mencoba buat kerajinan dari Ketak.

(マスマス村を訪れた外国の方。ハビブさんから写真を提供してもらいました)

ハビブさんからは、現在作成中の「村ツーリズムを紹介するパンフレット(インドネシア語)」や、2月に予定しているゆいツール主催の「村ツーリズム発展のためのフォーラム」について、意見をもらいました。

ゆいツールの現地での活動は、半分ぐらいが目的に沿って関係者をあちこちたずねて意見交換をすることです。

行政担当者、NGO関係者、ごみ銀行、村ツーリズムに取り組んでいる村、などなど。

12月に実際にツアーを行う村以外でも、パンフレット作成やフォーラムの準備と実施を通して、多くの関係者とつながり成果を共有することで、ロンボク島での村ツーリズムやごみ銀行の活動が促進されていくことを目指しています。

インドネシア人(特にロンボク人)は、お互いに嫉妬したり羨ましがったり成功している人の足を引っ張ったりする傾向が強いですが、それでも少しづつ全体として前へ進んでいけたら、というささやかな思いをもって活動しています。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の上の村で村長さんと打ち合わせ in Lombok

2017年10月08日 | ★2017年度(ロンボク)

10月上旬より、ロンボク島で活動しています。

今日は、州都マタラム市から北ロンボクに向かう途中の山にある、プスック・レスタリ村で村長さん(写真下、赤い服の方)と打ち合わせをして、ちょっと森をトコトコ歩きました。

(村長さんとは、7月に西ロンボク環境局主催の催し物で知り合いました)

Yui-Tool diskusi dengan pak Kades desa Pusuk Lestari,kecamatan Batulayar kabupaten Lombok Barat.

一緒に行ったのは、ガイド見習いのゆいツールボランティアのアンディくん(写真右から2番目)。

(↓ おさるさんもミーティングに加わりたそう。)

この村では、ごみを集める「ごみ捨て場」を設置しようとしています。

そもそもなかったことが驚きですが、インドネシアでは普通のこと。

私の心配は、ごみ捨て場を設置してもすぐにごみがいっぱいになって、意味がなくなってしまうこと。

生ごみからコンポストを作りたい。とも言っていますが、それをだれがやるのか。まだ漠然としています。

来年度、予算がつけば、川上での環境教育と川下(海辺)でのごみ調査などのプログラムをやりたいと考えていて、村長さんも協力を約束してくれました。

ゆいツールは2月に学生ツアーを受け入れるので、この村も訪れたいと考えていますが、どんなふうに過ごすのかなども、これからゆいツールの現地スタッフと村長さんで調整してほしいことも伝えました。

この村は、山の頂上でちょうど、西ロンボクと北ロンボクに分かれています。

山の上だけあって、眺めが抜群。見えているのは、北ロンボクのバンサールという港で、いつもこの港からギリ・メノ島にわたっています。

森に入ってすぐ不思議なものに遭遇。何かの種のような、芯のような。

村長さんは慣れた道なので、スタスタ行ってしまいますが、私とアンディくんは「これは?」「あれは?」と立ち止まってばかり。

道ばたで餌をねだっている茶色いサル(上から2番目の写真)とは違う、黒いサルが木の上にいるのも見かけました。

ルトゥンというサルだ、と村長さんが言いました。動物園で見たことがあるぞ、と思いました。

そして、自然の森だと思っていたら実は、村人が植えた木が育っているいわゆる畑だった、という驚き。

これは、ヤシ砂糖の材料になるアレンというヤシの仲間です。

スマトラ島ではアブラヤシを見慣れていたため、うっかりアブラヤシか?と思いましたが、ロンボクにはありません。

小一時間トコトコ歩いて、森(畑?)から出ると、北ロンボクと西ロンボクをつなぐ幹線道路。

この村の特徴は、幹線道路からすぐ入ったところに、おさるさんが暮らす森(畑?)と人間の集落がある、ということ。

駐車場が整っていないため、山の中の村に気軽に入れません。

(↓ ほとんど唯一の駐車場。山のてっぺんの休憩所にあります)

私は今まで、何度もここを通っていましたが、山の中に村があるなんて知りませんでした。

お店の横にある溝をのぞき込むと…。おやおや。

雨期になると、雨で洗い流されて川下のスンギギ(ロンボクで一番の観光地)へ流れていくそうです。

7月に来た時には、ここから少し下ったところの集落をたずねました。

乾期の間は川に水がほとんどないため、流れていくことはないようですが、ひとたび雨期に入ったらさあたいへん!だな、と思いました。

ごみ捨て場が整ったら、幹線道路に沿って立ち並ぶお店からお金を徴収して、ごみの回収を始めたいと村長さんは話していました。

お店の人たちもごみのやり場に困っているようで、お金の徴収の提案を拒んだりはしていないそうです。

ごみ問題は、住民自らが解決しなければいけない問題です。日本だってそうだったはず。

ゆいツールは、大きなお金を用意することはできないけれど、知恵と教育を提供して、少しづつ村を変えていけたらと思っています。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ランタン村でワークショップ2 in Lombok

2017年07月30日 | ★2017年度(ロンボク)

7月のとある火曜日の午後ランタン村で、1回目のワークショップに続いて2回目のワークショップを行いました。

今回は、一回目の時に「ツーリズムチーム」に参加を表明したメンバーを中心に集めたつもりだったのですが、場所をランタン村役場に移したせいか、1回目よりも多い人数が集まりました。

Yui-Tool telah membuat workshop mengenai desa wisata, di desa Lantan, Lombok tengah.

この日は、イギリスからのお客さんが同席しました。(トニーさんの英語教室のお客さんです)

トニーさんのあいさつのあと、彼女も村でツーリズムをやることの意義や、ツーリストが期待することなどを話してくれました。

ワークショップでは、大きく2回に分けてグループごとにディスカッションをしました。

1回目「Q1 お客さんが来る前に、なにを準備する必要がありますか?」

2回目「Q2 村のごみを減らしたり、ごみを片付けたりすることはできますか?そしてそれはどんな方法ですか?」

   「Q3 ツーリズムチームは、どのようにして地域住民の人たちにごみをきれいにすることに協力してもらえるか?」

話し合う毎に、成果を発表します。

途中、トニーさん(写真下)の適切なフォローや指摘、質問が挟まります。

(トニーさんは、タナ・ベア村で英語教室を運営している団体の代表者で、ゆいツールの協働相手です)

「Q1 お客さんが来る前に、なにを準備する必要がありますか?」

・お客さんに自然や村の環境を楽しんでもらうために、ツアーのパケットを準備する。

・お客さんに村で快適に過ごしてもらうために、村での安全を守る。

・ニョンコラン(結婚式のときの行進)などの村の伝統を守る。

・安全で快適で清潔な寝床を用意する。

・お客さんと一緒に遊ぶための、村の昔遊びを準備する。

・ほほえみと温かさ

・トイレがある宿泊所

・料理

・お客さんを快く受け入れる

・環境をきれいにする

・アグロツーリズム(農業体験などすべての自然体験)

・地域にある手工芸品

・道路などのインフラ

・ガイドや宿泊所(活動場所)

・きちんとした宿泊所

・ロンボクの伝統料理

・伝統や文化の紹介

・住むところの快適性

・安全性

・救急セット(市販の薬や伝統の薬など)の準備

・英語などができる人が一緒に泊まってほしい(地域住民の家に泊まる場合)

Q2 村のごみを減らしたり、ごみを片付けたりすることはできますか?そしてそれはどんな方法ですか?

・できる。非オーガニックごみはクラフトに、オーガニックごみはコンポストに。

・できる。各家のまわりをきれいにする。「オーガニックごみ」と「非オーガニックごみ」を分けて捨てるごみ箱を設置する。ごみ清掃のための協働作業。モスクや各家でごみ箱を設け、きれいにする。

・もちろん。リサイクルするためにごみの分別をする。健康のために化学物質が入ったインスタントの食べ物から伝統の食べ物へ変えていくように住民らの考え方を変えること。

・地区ごとに、ごみ捨て場を設置する。

Q3 ツーリズムチームは、どのようにして地域住民の人たちにごみをきれいにすることに協力してもらえるか?

・ツーリズムチームが、住民からごみを買う。

・村役場による普及啓発

・各地区にごみ捨て場を設置する。

・クリーンチームを結成する。

・ツーリズムチームが、道やモスクやその他の場所をきれいにする活動をして、地域住民のお手本になる。

・例えば、日曜日の朝などに地域住民による協働活動で地域をきれいにする。

・ツーリズムチームは、ごみを分別してリサイクルできるように各家にごみ箱を設置するように義務づける。

・地区ごとのクリーンアップ大会(クリーンを競う大会)を開く。(都会ではよく行われている)

・ごみがリサイクルできることを伝える地域住民へ伝える普及啓発を行う。

若者たちは、村にツーリストがやってくる日が待ち遠しくてたまらない様子です。

私からは、村をきれいするアクションを起こすこと、ツアーを実施する前に様子を見に来る予定であることなどを伝えました。

そして最後に役場の前で、パシャリ。(ずいぶんたくさんの若者たちが参加しましたね)

こうして、村で何度もワークショップをやっていて感じるのは、若者たちは何も考えていないわけではない、ということです。

それから、ゆいツールのボランティアのアンディくん(別の村出身)などに聞くと、「この村の若者たちは、まだ(ひねくれてなくて)大人の話を聞く態勢があってやりやすい。僕のところの若者は、もう(不良が多くて)こんなふうに素直に従ってくれないと思う」と言っていました。アンディくんの村は、比較的街(マタラム市)に近く、(空港とマタラム市をつなぐ)幹線道路沿いで、若者たちも街の暮らしの影響を強く受けているのかもしれません。

ゆいツールは、まだ素朴さが残るロンボクの村で、日本の若者たちと地元の若者が交流し、「発展(開発)を目指した先にあるもの」について、一緒に考える機会をたくさん作っていきたいなぁと考えています。

(山)

+++

今年の学生(若者)向けツアーの日程が決まりました!

2017年12月20日(水)~29日(金)

ゆいツールのホームページにツアー詳細(案)を載せています。

若者たちの参加をお待ちしています!

+++

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サステイナブルツーリズム始動!~ランタン村でワークショップ1~ in Lombok

2017年07月25日 | ★2017年度(ロンボク)

7月半ばに、中部ロンボクのランタン村で「村ツーリズム」準備のためのワークショップを行いました。

(ゆいツールでは現在、12月のツアーの募集を行っています)

(インドネシアでは、国際的な用語となっている“サステイナブルツーリズム”を、「村ツーリズム」と言い換えて普及させようとしています。くわしくは7月12日のブログを参照。ゆいツールは昨年度よりロンボク島で「村ツーリズム」に取り組んでいます)

32人の若者が、ランタン村やとなりのスレブン村から参加しました。

Bulan 7 2017, Yui-Tool telah membuat workshop di desa Lantan, Lombok tengah.

この村では、3月に一回ワークショップを実施しています。

そのときに時間がなくて実施できなかった「ごみについて考えるプログラム体験」とグループワークで「村のごみを減らすための取り組み」について話し合いました。とは言っても、またメンバーは入れ替わっていたのですが。

「ごみについて考えるプログラム体験」の様子です。

ごみを分けるワークの後に、すぐに土に返るオーガニックごみ(有機物由来のごみ)は「コンポスト(肥料)」になること、「これは本当はごみではない」と言ってカードを片付けます。でも、残った「非オーガニックごみ」はまだまだたくさんあり、村では処分するシステムが整っていないから、これからもどんどん増えたらどうしたらいいのか、など問いかけて、「再利用、リサイクルできるもの」「再利用、リサイクルできないもの」に再度分けるワークをしました。

ごみ銀行があったら、プラスチックごみからクラフトを作ることもできる、と紹介します。

プログラムの後、若者たちにいくつか問いかけをします。

「あなたの家の周りに、プラスチックごみは落ちていますか?」⇒はい。(全員)

「今まで、畑や川や道にプラスチックごみが落ちているのを見たことがない人?」⇒いいえ。(全員)

「今まで、プラスチックごみの問題について考えたり気にしたりしたことのあるひと?」⇒たったひとり。スゲルさんという男性のみ。

今度は、グループで話し合いをします。ワークシートの問いかけは以下の通り。

Q1 どうしてあなたは、プラスチックごみをその辺に適当に捨てるのか?

Q2 村を訪れたツーリストがそのごみを見て、どう感じると思うか?

Q3 村の環境をきれいにする方法はあるだろうか?あるとしたらどんな方法か?そしてその方法を、一回限りで終わらせず続けていくためにはどうしたらいいだろうか?

話し合いの後、各グループから代表者が出て発表をします。(ジェンダーバランスがいいですね!)

 

↑ Aziz Faradi, Desa Selebung(スレブン村のアジスさん)↑ Sahdi, Desa Selebung(スレブン村のサヒディくん)

 

↑ Novia Melinga Wati, Desa Lantan(ランタン村のノファさん)↑ Rasalinga、Desa Lantan(ランタン村のラサリンガさん)

各グループの話し合いの成果

Q1 「意識が低いから」「習慣」「ごみを捨てる場所が少ない」「環境をきれいにしなければいけないという意識がまだないから。どうやってごみをリサイクルしたらいいのかわからないから。ごみをその辺に適当に捨てるとどうなるのか、結果を知らないから」「ごみ捨て場を行政が用意してくれていないし、住民のごみへの意識も低いから」

Q2 「うれしくない」「居心地が悪い」「不快、臭い」「ここの住民は環境をきれいにすることに気を配っていない、ごみをほおっておくとどうなるのか気にしてもいない、と思われる」「どうしてここにごみがあるのか気になるだろう。快適ではないだろう」

Q3 「ごみの分別をして、売れるごみは売る。お金になれば住民も喜んでごみを集めるだろう」「村ごとにごみ集積場を設けてほしい」「村でごみ問題について話し合いをする」「住民への普及啓発。今ある計画を実施する」「燃やしたり埋めたりする」

みんなで話し合ったことで、「プラスチックごみ問題について、考えたり気にしたりしたことのある人」はひとりから32人に増えました。

ワークショップの終わりに、12月にツアー客を受け入れて準備をする「ツーリズムチーム」に加わりたい人は、名前と連絡先を書いてください、と呼びかけると17名の若者が集まりました。(下の写真は、そのうちの一部の若者たち)

Mereka sangat semangat ikut program desawisata oleh dibuat Yui-Tool.

ワークショップの成果を持つ、私とトニーさん(中央)、ごみ銀行紹介のパンフレットを持つ若者。

ランタン村では、この後もう一回ワークショップを行いました。その時の様子は次のブログで。

みんなでパチリ。(私の右隣はファシリテーターを務めたパティ。左隣はアシスタントのアンディくん)

やる気のある若者たちと、サステイナブルツーリズムを発展させていきたいです。(山)

+++

今年の学生(若者)向けツアーの日程が決まりました!

2017年12月20日(水)~29日(金)

ゆいツールのホームページにツアー詳細(案)を載せています。

若者たちの参加をお待ちしています!

+++

★2016年に中部ロンボクのタナ・ベア村で行ったワークショップ

2016年9月 準備段階

2016年12月 ツアー客と一緒に

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マングローブ林でごみ調査?!(準備段階)in Lombok

2017年07月18日 | ★2017年度(ロンボク)

少しさかのぼりますが、七夕の日にマングローブ林を見に行きました。

場所は、ロンボクの州都マタラム市からほど近い西ロンボクの南レンバール村です。

Melihat mangrove di desa Lembar selatan, Lombok barat.

ゆいツールは今、海のプラスチックごみの問題についてなにかできないかと考えていて、ロンボクでの海岸清掃&ごみ調査ということを計画しています。その一環で、調査候補地を探しているのですが、西ヌサトウンガラ(NTB)州の環境局を訪れた時に、レンバールのマングローブ林を薦められました。

この日は、環境局のウユッさんとJICA青年海外協力隊員のNさんと一緒に、南レンバール村のマングローブ林を訪れました。

街からそんなに離れていないところに、こんなところがあるなんて知りませんでした。

2015年12月から政府の支援で開発されたそうです。

舟に乗ってマングローブを観察します。

実は、以前私はバリ島でマングローブ林清掃活動に参加したことがあります。

その時、マングローブの根っこのところに、たくさんのごみが引っかかっていることを知りました。

ほんの数メートル四方の泥の中から、ずるずると限りなくプラスチックごみや、なぜか男性用の下着、紙おむつ(こちらでパンパースと言います)などが出てきました。

マングローブの根っこは、下の写真のようにものが引っかかりやすくなっています。

よく見ると、やっぱりごみがひっかかっています。

ごみの調査をどうやって行うか課題はありますが、調べてみたいと思いました。

舟の船頭のビザルさんにヒヤリングをします。

(青いジルバブをかぶっているのがウユッさん、手前左がJICA隊員です)

私が最初に聞いたのは、観光住民グループがあるかどうかでした。意外にも、できたばかりという答えが返ってきました。

グループがないと舟を持つ住民はお客さんを取り合い、設備が壊れても誰も責任を持たないということになってしまうので、やっとグループができて観光開発に責任を持つ体制が整ったようです。

ビザルさんは、ここが開発される前はマレーシアに出稼ぎに行っていたそうです。

マングローブ林の近くには、開発中の住宅地がありました。

ビザルさんに、あそこに人が入ったらごみが川に捨てられるのではないか、と懸念を口にすると、「それを自分も心配している」と言っていました。観光住民グループが、住宅に入る人たちにルールを徹底していくことが大切だな、と思いました。

そのあと、そのグループリーダーと話をしました。

Pak Muhanmad Sera'I yang ketua kelompok Pemuda Mandiri, desa Lembar selatan

(↑ 写真左:まだ若いリーダー、スライさん)

グループのメンバーに、ごみについて考えるプログラムを実施したいと相談すると、喜んでくれました。

ただ、その後のやりとりで、ゆいツールがインドネシア政府や日本の大きなNGOとは違うことを何度も説明することになったのですが。

インドネシアの田舎では、インドネシアの地方政府が住民への説明会や講習会などを実施するときには、「日当」として現金が支払われたり、参加者へ飲み物やお菓子がふるまわれたりすることが普通です。

最初スライさんは、50人くらい人を集めると張り切っていて、私の希望とだいぶ違う上に、彼らにふるまう食べ物代や日当のことなどを聞かれたので、私はただ数人のメンバーにプログラムを実施したいだけで、多くの住民に支払う「日当」もないし、お菓子を買うお金なども用意できないと伝えました。

インドネシアのような国では、外国人はほとんど「イコール財布」です。観光客や支援を希望する外国の政府やNGOなどは、お金が入った財布だと思われているふしがあります。

お金があれば、多くの住民を集めて集会を開いて、いろいろな情報を伝えることはできるでしょう。

それを写真にとれば、なんだか立派な活動をしたように見えるかもしれません。

でも、ただ一回きりの集会、講習会というのは、ほとんど意味はありません。

その証拠に、発展が遅れている村や住民グループなどにその理由を聞くと、「説明会が一回開かれただけで、その後なんの支援もない」「講習会はあったけど、それだけ」などと言われることがよくあります。もちろん、「一回も講習会などは開かれていない」ということもありますが。

そして、政府からの呼びかけで集会などが開かれて人々が参加する半分くらいの理由は、お金がもらえるから、なのです。

ゆいツールは、「お金がもらえるから」参加しようと思ってくる人とではなく、お金なんかでないけど「このごみ問題をなんとかしたい」と真剣に考える人たちと一緒に活動をしていきたいと思っています。

明日、スライさんの村で、観光住民グループメンバーを集めて「ごみについて考えるプログラム」を実施したり、ごみ銀行の紹介をしたりする予定です。

まずグループメンバーが真剣に考えるところから、活動はスタートします。状況を見て、ここで海岸清掃&ごみ調査ができるかどうも検討していきたいと考えています。

(山)

(↑ 船着き場に落ちていたカップラーメンのカップ。ついさっき、地元の子供が捨てた、と言っていました)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら
http://yui-tool.jimdo.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする