ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ごみ問題を専門家にヒヤリング!? in Lombok

2023年01月22日 | ★2022年度(ロンボク)

今回は、12月にロンボク島でごみ問題について、専門家にヒヤリングをした内容について報告しようと思います。

ちょっと難しくて、長くなるかもしれません。

DISKUSI BERSAMA Ir. R. SRI TEJO WULAN Msc. Phd. (FOUNDER OSAMTU), di Lombok.

ヒヤリングをしたのは、テジョ先生という大学の先生で、OSAMTU(Olah Sampah Sampai Tuntas『完了させるごみ処理』:オサムトゥ)というごみ焼却施設を開発した方です。(上の写真中央)

以下、マデくんに報告書を作ってもらったので、簡単に訳していきます。

(テジョ先生と話をするマデと運転手のヘルランさん)

1. インドネシアにおける廃棄物管理

現在、インドネシアではごみは埋め立て地で処理されます。ごみは収集されたらそのまま最終処分場(埋め立て地)に運ばれます。この方法は、土壌や水質汚染の原因になるだけでなく、病気の原因にもなります。また、この問題は降雨量の多いインドネシアの気候条件によって悪化しています。さらに、ごみを運ぶため多額の費用がかかる点で、非効率であると考えられます。また、埋め立て地の廃棄物の山を処理するのにも多額の費用がかかります。(埋め立て地では、単にごみをトラックから捨てるだけではなく、ごみの山をならして平らにするためにショベルカーやブルドーザーが活躍しています。)

2. 環境に配慮した廃棄物管理の応用技術

廃棄物を管理するために開発され、適用が試みられた技術はたくさんあります。ロンボクでは現在、野菜くずなどの有機ごみを管理するための BSF (ブラック ソルジャーフライ) や、プラスチックを燃料油に変換する熱分解機(GTMというオーストラリアの会社が実践中)などがあります。 これらの技術は非常に優れていますが、一般的な廃棄物問題には対応できていません。 つまり、採算が合わないため、政府による実験や、あくまでボランタリーでの実施に留まっています。

(BSFとは、韓国から持ち込まれた技術で、アメリカミズアブ:Hermetia illucensという小さな生きものの幼虫期に生ごみを食べさせ、蛹を家畜のエサとして販売しながら、一部の成虫を交尾させてまた幼虫を生産する、というシステムのことです。西ロンボク県のリンサールにあるBSFの施設の様子はこちら⇒YouTube:ただしインドネシア語)

3. OSAMTU(オサムトゥ)の紹介

OSAMTUは、インドネシアのゴミ問題を解決するためにスリ・テジョ・ウーラン先生によって導入された廃棄物管理システムです。OSAMTUは、焼却システムで例外なくあらゆる種類の廃棄物を管理するように作られています。そして、使いやすくメンテナンスの少ない設計で作られています。この装置に点火するために必要なのは、燃焼を促進する火花だけです(ごく普通の方法で点火します)。 火をつけたら、燃やすゴミが残っている限り、かまどの火は消えません。 OSAMTUの目標は、すべての廃棄物の問題を解決して、ごみのない景色を作り、ごみが海に流れ込んだりしないようにすることです。

(OSAMTUの着火口。ここからごみを入れて着火します)

4. 廃棄物管理におけるコミュニティ人材の能力向上の原則

テジョ先生によると、廃棄物を管理する人材は、意識や知識のレベルに応じて徐々にレベルアップしていく必要があります。

テジョ先生は、廃棄物を管理するコミュニティを子供の学校のレベル (小、中、高、大学レベル) に例えています。

(テジョ先生と話している時に、州政府が進めている廃棄物管理は大学レベルだ、と言われてすぐには意味がわかりませんでした。話をよく聞くと小学校・中学校・高校を飛ばして幼児がいきなり大学に入るようなものだ、という意味でした。納得)

●小学生レベル
ごみは分別せず、混合ごみはOSAMTUで直接管理。

●中学生レベル
ごみは家庭から分別され、リサイクルされる廃棄物は回収される。

●高校生レベル
専門家と大学生が地域社会と協力して、家庭で可能な限り廃棄物を管理する。リサイクルできる廃棄物は、廃棄物所有者にとってすでに経済的価値がある。ごみは、住民の日常生活をサポートすることができます。たとえば、生ごみからコンポストを作って畑の作物の肥料にするなど。OSAMTUは処理できないごみが発生した場合にのみ使う。

(植物など、乾いていないものでも燃やすことができます)

5. 焼却による廃棄物管理システムの長所と短所

OSAMTUを使ってインドネシアで廃棄物削減に取り組むのは非常に理想的ですが、実際には、OSAMTUはまだ社会的に賛否両論があります。これは、廃棄物を燃やすことは健康に非常に有害であり、環境汚染を引き起こすという否定的なスティグマがあるためです。しかし、廃棄物をTPA (最終処分場)に埋め立てるという管理体制にも、健康と環境の両方の分野で非常に深刻な問題があることも指摘しておく必要があります。これは、インドネシアの降水量の多い湿気の多い気候によって、廃棄物の山がさまざまな病気の原因となる病原体の繁殖にとって理想的な場所になってしまっているためです。さらに、ゴミの山は温室効果ガスの排出源となり、ごみからしみ出した液が土壌と水を汚染する可能性があります。

6. OSAMTUについて

OSAMTU は一般にロンボク島の村政府によって建設されます。 長さ2.1m、幅 2.1m、高さ9 mのサイズの炉を 1 基建設するには、1 億 8,500 万ルピア(およそ150万円)の費用が必要です。 一方、煙を空気中に排出しないようにする機械は約 1 億 5,000 万ルピア(130万円)の費用で別売りされています。

(灰はわずかしか発生しないそうです)

【考察】

テジョ先生は、行政の施策によく通じていて、全般的に行政の無駄や問題点をよく承知している様子でした。

ゆいツールに対しての助言は、「教育は大事。でも、ロンボクの農民は基本貧しい。環境を守ることが経済に繋がらなければ住民に浸透しない。事業を設計するときに、住民に利益がでるようにしなければ」というものでした。納得。

それから、OSAMTUというのは、単なるごみ焼却施設ではなく、廃棄物管理の教育ステップでもあるのだ、ということを知りました。

(山)

***

以下、マデくんのレポートの原文。

DISKUSI BERSAMA Ir. R. SRI TEJO WULAN Msc. Phd. (FOUNDER OSAMTU)

Kegiatan             : Diskusi Pengelolaan Sampah Di Indonesia

Waktu                 : Selasa, 20 Desember 2022

Tempat               : Desa Gerimax Indah Narmada

 

  1. Pengelolaan sampah di indonesia

Saat ini indonesia masih menggunakan sistem pengelolaan sanitary landfill. Sistem pengelolaan ini berfungsi dengan cara mengumpulkan sampah dari sumbernya kemudian di bawa menggunakan alat transportasi menuju tempat pembuangan akhir. Masalah yang ditimbulkan dari sistem ini adalah timbulnya timbunan sampah yang dapat menjadi sumber berbagai macam penyakit dan pencemaran tanah dan air dari polusi yang ditimbulkan oleh timbunan sampah tersebut. Permasalahan ini diperparah dengan keadaan iklim diindonesia yang memiliki curah hujan yang tinggi. Selain itu sistem pengelolaan sampah secara sanitary landfill dianggap tidak hemat dikarenakan banyak  sekali biaya yang digunakan untuk mengangkut sampah dari sumber sampah menuju TPA. Selain itu merawat timbunan sampah di TPA juga memakan biaya yang tidak murah.

  1. Teknologi terapan ramah lingkungan untuk pengelolaan sampah

Terdapat banyak sekali teknologi yang dikembangkan dan coba diaplikasikan untuk mengelola sampah. Teknologi-teknologi tersebut antara lain BSF (black fly soldier) untuk mengelola sampah organik, serta mesin pirolisis untuk mengubah plastik menjadi bahan bakar minyak. Teknologi-teknologi tersebut sangat baik namun belum mampu menjawab permasalahan sampah secara umum. Hal ini dikarenakan teknologi tersebut masih belum memiliki ambang ekonomi yang menguntungkan bagi pengelola. Teknologi tersebut biasanya hanya dapat dilaksanakan apabila ada proyek atau volunteering.

  1. Pengenalan OSAMTU

OSAMTU merupakan sistem pengelolaan sampah yang diperkenalkan oleh Ir. R. Sri Tejo Wulan. Msc.,PhD. Untuk mengatasi masalah sampah yang ada di indonesia. Osamtu dibuat untuk mengelola semua jenis sampah tanpa terkecuali dengan sistem pembakaran. Dengan menggunakan prinsip-prinsip ilmu alam, OSAMTU dibuat dengan desain yang mudah digunakan dan perawatan yang tidak mahal. Satu-satunya yang dibutuhkan dalam menyalakan alat ini adalah percikan api untuk merangsang pembakaran. Bila api sudah menyala maka api didalam tungku tidak akan padam selama masih ada sampah yg akan dibakar. tujuan dibuat OSAMTU adalah untuk menyelesaikan masalah semua sampah sehingga tidak ada sampah yang berserakan di landscape ataupun yang hanyut dilautan.

  1. Prinsip peningkatan kapasitas SDM masyarakat dalam mengelola sampah

Menurut Ir. R. Sri Tejo Wulan. Msc.,PhD. sumber daya manusia dalam mengelola sampah perlu ditingkatkan secara bertahap, sesuai dengan tingkat kesadaran dan pengetahuan yang dimiliki. Beliau mengibaratkan masyarakat dalam mengelola sampah memiliki tingkatan seperti anak sekolah (tingkat SD,SMP,SMA,KULIAH)

No

tingkatan

Ciri (keadaan)

1

Tingkat SD

Sampah belum di pilah,sampah  campur dikelola langsung di OSAMTU

2

Tingkat SMP

Sampah dipilah dari rumah, sampah mulai menghasilkan ekonomi bagi pemilik sampah dari hasil pemilahan sampah daur ulang

3

Tingkat SMA

Akademisi dan mahasiswa bekerja sama dengan masyarakat untuk mengelola sampah semaksimal mungkin di rumahnya. Sampah daur ulang sudah memiliki nilai ekonomi bagi pemilik sampah. Sampah mampu menopang kehidupan sehari-hari warga contohnya dari pengelolaan sampah organik untuk pertanian (misalnya vertikultur di halaman rumah), OSAMTU hanya beroperasi saat terjadi ledakan sampah saja

  1. Pro dan Kontra sistem pengelolaan sampah melalui pembakaran

Meskipun terasa sangat ideal untuk menanggulangi sampah di indonesia, nyatanya OSAMTU masih memiliki Pro dan Kontra ditengah masyarakat. Hal ini dikarenakan terdapat stigma negatif bahwa pembakaran sampah sangat berbahaya bagi kesehatan dan menimbulkan pencemaran lingkungan. Namun demikian perlu juga dilihat bahwa sistem pengelolaan dengan menimbun sampah di TPA memiliki masalah yang sangat berat pula. baik dibidang kesehatan maupun lingkungan. Hal ini dikarena iklim diindonesia yang lembab dengan curah hujan tinggi menyebabkan timbunan sampah tempat ideal bagi berkembangbiaknya berbagai patogen penyebab penyakit. Selain itu tumpukan sampah juga dalam prosesnya menghasilakan gas rumah kaca dan air lindi yg dapat mencemari tanah dan air.

  1. Tentang OSAMTU

Dalam prakteknya OSAMTU umumnya dibangun sendiri oleh pemerintah Desa terutama desa-desa yang ada di NTB. Untuk membangun 1 tungku OSAMTU dengan ukuran tungku panjang 2,1 m, lebar 2,1 m, dan tinggi 9 m dibutuhkan biaya sebesar 185 juta rupiah. Sedangkan pengurai asapnya dijual terpisah dengan biaya berkisar 150 juta rupiah.

以上

(これが、インドネシアの現実。川があればごみが捨てられます)

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ちょっとひと休み♪ ロンボク(クタ)でエコマーケットを発見! in Lombok

2023年01月09日 | ★2022年度(ロンボク)

先日、高専の先生方を空港へお見送りした足で、ロンボク南部にある観光地クタに足をのばしました。

(高専の先生のツアーの様子はこちら。

サマラス代表のコマン(運転手兼ガイド)と昼食をとりながら、先生方を案内したツアーのふり返りをして、帰途についた時それを発見しました。

「Lombok Eco Flea Market」の看板。

Jalan2 ke Kuta dan kebetulan ketemu LOMBOK ECO FLEA MARKET!!

これは!ロンボクのエコロジストや在住外国人が集まるエコマーケットではないか!と、思った私は車を止めてコマンと一緒に敷地に入っていきました。

そして、永らく会っていなかったNTBマンディリごみ銀行のアイシャと再会!

アイシャのブースにあった、新しいプロダクツ。

パイナップルの繊維から作られています。

そして、お馴染みのプラスチックをアップサイクルしたプロダクツたち。

なんとワンちゃんまで。(ティッシュケースです)

アイシャは今、新しくエコスクールを作り(誰が出資したのかはわかりませんが)、そこにNTBマンディリごみ銀行も移したそうです。

機会があれば、行ってみたいと思いました。

他のブースも回ってみました。

このマーケットが出ているクタ、という場所は、サーフィン目的で来る外国人が多く、住んでいる人・長期滞在をしている人もいるのでしょう。

そういった人を対象にしたおしゃれなマーケットでした。

私は、石けんも購入しました。

さすが、外国人を相手にしているだけあって、ファッショナブルなお店の売り子さん。

このエコマーケット、毎月1回土日開催しているようです。

サマラス(ゆいツールが協働している団体)にもぜひ登録してもらい、コンポストバックの宣伝をして欲しいな、と思いました。

(山)

(クタでのお昼ごはん)

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インタープリテーション講座をロンボクのボランティアたちに実施! in Lombok

2023年01月04日 | ★2022年度(ロンボク)

2022年12月26日に、西ロンボクのマングローブ植林地「バゲッ・クンバール」で、インタープリテーション講座を実施しました。

今回の対象者は、ゆいツールボランティア(サマラスメンバー)で5人が参加しました。

Pelatihan guide secara interaksi di Bagek kembar kepada anggota SAMALAS, Lombok Barat, NTB.

(インタープリテーション講座。地名の紹介をしているところ)

私が今回やりたかったのは、マングローブ林をどのように案内したらよいか、ボランティアたちにお手本を示すことでした。

バゲッ・クンバールで、私たちが訪問者に伝えたいことは何なのか。

なぜ、ここでは植林が行われているのか。それから、伝統的な塩づくりの紹介も。

研修に先立って、ボランティアのコマンさんとマデくんと1週間前に準備を行いました。

バゲッ・クンバールのPOKDARWIS(観光チーム)のフスニさんも協力してくれました。

(左から、コマン、フスニさん、マデ)

下見中に、バゲッ・クンバールがあるチャンディ・マニック村の村長さん(ムリアディさん)と顔を合わせることができました。

Bersama Pak Kades, Desa Cendi Manik, Kecamatan Sekotong, Lombok Barat, NTB.

さて、研修はまず日本から持っていった「マングローブ生態系体験図鑑」(馬場繁幸先生監修)の紹介から始めました。(写真下)

この本は、ただの解説本ではなく、西表島を訪れた少年とガイドの会話で展開していきます。

このように、双方向型で情報を伝達し、相手の興味を引き出すやり方をインタープリテーションと言います。

(参考:日本インタープリテーション協会のページ

さて、実際にインタープリテーションを体験します。(バゲッ・クンバールのゲートからスタート!冒頭の写真)

ガイド役は、サマラス代表のコマンさん。事前に準備した案内文に添って、説明していきます。

ゲートで、集落の名前や、バゲッ・クンバールの名前の意味を紹介した後、インフォメーションセンターに移動します。

残念ながら、インフォメーションセンターとは名ばかりで、今は何もないためゆいツールが作った「ロンボクに生息するマングローブリスト」を見せながら、このエリアでリストにあるほとんどの種類の木々を見ることができることや、インドネシアやロンボクを含むバリ・ヌサンタラ地域のマングローブ林の面積を伝えたり、バゲッ・クンバールがインドネシア国内に12ヶ所ある海洋・漁業省直轄のマングローブ植林地として選ばれていることなどを伝えたりしました。

 

(インフォメーションセンターの前で)

歩いていると、地面に大きな穴がいくつも空いていました。早速クイズです。

「この穴に住んでいるのはどんな生きもの?A:ヘビ、B:ねずみ、C:カニ」

答えは、Cのカニです。

 

では、AとBどちらのカニかな?

答えは、B。ロンボクでは、Kongok(コンゴッ)と呼ばれているようですが、違う種類のカニのこともKongokと呼んでいるため、正しい名前がまだわかりません。

さて、いくつか看板が立っているところにやってきました。

観光局のもの、海洋・漁業省のもの、自然資源保護センター(BKSDA)のもの、スコトン第一高校のもの。

ガイドはそれぞれの看板に書かれていることを紹介します。

これらの看板は、ここのマングローブ林が多くの関係者に注目されていることを意味します。

そして、バゲッ・クンバールのマングローブ林のスローガン「3E」についても説明します。

Ekologi(環境)、Edukasi(教育)、Ekonomi(経済)とは?

マングローブ林を守ることで教育に役立て、観光に利用することで村の経済発展に繋がる。という感じです。

これは、バゲッ・クンバールのPOKDARWIS(観光チーム)がほとんど唯一よどみなく説明できる言葉です。

それは、2017年頃に政府がここに植林地を設置したときに住民の教育を行い、POKDARWISが結成されて自分たちで主体的に考えた言葉だからだろう、と推測します。

さて、マングローブの植林地を見ながら次のクイズです。

「ここのマングローブは、植えてから何年くらいたつでしょうか?」

これらは、2017年に植林されたものなので、現在6歳になります。

引き続きクイズです。

「ここには、シルボフィッシャリーがあります。シルボフィッシャリーとは何でしょうか?

A:神聖な水浴び場、B:治癒力のある水浴び場、C:マングローブを植えて魚を育てる場所」

答えは、C。ガイドは、シルボフィッシャリーとは何か説明します。

★シルボフィッシャリー・・・漁業とマングローブの植林を組み合わせた伝統的な技術の養殖システムのこと。

その後、マングローブ林の中の畝を歩きながら、マングローブの樹種について紹介していきます。

(見つけたマングローブの花を手がかりに、樹種を特定)

あれ?(写真下)地面から何か、細いものがたくさん突き出していますね。すかさずクイズです。

「これはなに?A:呼吸するための根、B:マングローブの幹、C:マングローブの赤ちゃん」

答えは、A。気根といって、一部のマングローブは根からも酸素を吸収しています。

そんな感じで、マングローブ林を案内して、最後にバゲッ・クンバールの伝統的な塩づくりの小屋を見学して、ツアー体験は終了しました。

(塩づくりについてはとても興味深いので、また改めて紹介したいと思います。)

その後、インタープリテーションという手法について簡単に講義をしました。

講義の内容の一部。インタープリテーションの特徴とは?

●双方向のコミュニケーション(情報を一方的に提供するだけではない)

●クイズやイラストなどを使って、わかりやすく情報を伝える

インタープリターには参加者を楽しませたり、参加者の主体性を引き出したり、プログラムを効果的にデザインしたりといった能力が求められます。インタープリテーションは教育であり、同時にエンターテイメントでもあります。

(左から、フスニさん、オパン、私、コマン、タンティ、ティウィ)

以上、これらの講座は来年度、サマラスメンバーがバゲッ・クンバールで、POKDARWISメンバー等に実施する予定です。

今回、ガイド役を務めたコマンさんは、インタープリテーションは単なるガイドではない、ということを知り何かに気づいたようでした。

(山)

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高専の先生がロンボクでごみの調査!?(続き) in Lombok

2022年12月31日 | ⇒【高専教員(2022年12月)】

前回のブログの続きです。

12月中旬に、木更津工業高等専門学校の先生がおふたり、ロンボク島にごみ調査にいらっしゃいました。

西ロンボクのクブン・コンゴッというところにあるごみの埋め立て地(TPA)を見学した後、近くのグルンにある廃品業者を訪ねました。

Yui-Tool telath membawa tamu ke tempat pengepul di Gerung, Lombok barat.

ここは私も初めて訪れたところで、操業を開始してまだ数ヶ月しか経っていないとは思えないほどの規模でした。

お話を伺ったのは、ズルさん。回収したごみは、すべてスラバヤ市(インドネシア東ジャワ州の州都)に送っているそうです。

(↑ 白い帽子の男性がズルさん ↓)

ロンボクでごみの調査をしていると、必ず耳に入るスラバヤという名前。

ズルさんの話によると、プラスチックの種類によって送る工場が違うそうです。

プラスチックを、できるだけ細かく分類してきれいにすれば、買い取り価格も高くなります。

ゆいツールが通常接しているごみ銀行は、ある程度のごみをまとめてこのような大きな廃品業者に売っています。

規模の大きな廃品業者でないと、プラスチックの細かな選別や洗浄ができません。

さて、早速現場を見せてもらいました。

ぺしゃんこにされたペットボトル!

そして。そこかしこにごみ袋。

ごみ袋が山積みされているところで、作業している人がいます。

飲料水専用のプラスチックグラスだけを選別しているようです。

こちらは、分別前の様々なプラスチックごみ。

そしてこれらを、同じ種類、同じ色のプラスチックに分類します。

分類したら、粉砕しながら洗浄します。

きれい・・・と言えばきれい。(ただ、この排水にはマイクロプラスチックが大量に含まれているはず・・・)

ここまで、プラスチックを選別すれば高く売れる、というのも頷けます。

日本であれば、工場の中ですべて機械化されリサイクルされているのでしょうが、インドネシアのような新興国では作業現場は野ざらしです。

もともと、集めてリサイクルしていなければそのまま土に埋められる運命だったプラスチックごみたち。

多少の排水の問題はあっても、できるだけ集めて選別・洗浄してスラバヤに送った方が環境にはよい、のでしょう。

見学した先生方は、「次はスラバヤに行かなければ!」と意気込んでいました。

私も行ってみたくなりました。インドネシアのリサイクル拠点スラバヤへ。

(山)

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高専の先生がロンボクでごみの調査!? in Lombok

2022年12月23日 | ⇒【高専教員(2022年12月)】

12月14日からロンボク入りしているゆいツールです。(報告が遅くなってしまいました)

同じタイミングで、木更津工業高等専門学校の先生がおふたりロンボク島にいらっしゃいました。

目的は、ごみに関する調査。

今回は、調査のハイライト「ごみの埋め立て地見学」「廃品業者見学」の部分について報告しようと思います。

Yui-Tool telah menerima tamu dari Jepang untuk penelitian tentang masalah sampah di Lombok.

(ごみ山でごみを集めている女性にヒアリング中)

前日に、州の環境森林局であれこれ情報を収集してから、西ロンボクのクブン・コンゴッというところにあるごみの埋め立て地(TPA)を訪問しました。

このTPAには、下水処理場もありました。それから、ごみ山からしみ出す排水を貯めている水槽や、石炭発電の補助剤として使う、有機ごみ(木の枝や葉など)とプラごみを混ぜて粉砕したものなど、色々見学しました。

(し尿を貯めているプールのひとつ)

TPAの責任者ラドゥウスさんに話を伺うと、このTPAは本当は2021年度でごみの受け入れを中止しなければいけなかったそうです。

すでにキャパシティ越えで、今のごみ山の隣に同じくらいの規模で埋め立て地が準備されている、ということでした。

それから、コロナ前は40人くらいだったごみ収集人が、今は250人もいるとのこと。

そのうちのひとりに、埋め立て地で話を聞いてみました。

「どうしてこの仕事を選んだのですか?」⇒「他に選択肢がなかったから」

「ご主人は?(家族は?)」⇒「亡くなった。ふたりの子供がいる。ひとりは31歳、ひとりは中学生」

「どれくらいの稼ぎがありますか?」⇒「1週間で150,000ルピア(約1,300円ちょっと)」

「健康についてなにか不安はありますか?」⇒「現在のところ元気」

その他「州政府は、ごみ収集人がいる村にお米や水などを支援することはあるが、健康についてはなんの保証もない」「ごみ収集人は、行政が雇っているのではなく、ゴミ捨て場に自由に入ってきてごみを探している」「ごくたまに現金が入った袋や金などを見つけることがある」など、情報が得られました。

ロンボクでは最近、ごみを分別して捨てるように、というルールができました。

マタラム市のごみは、それまでと比べて1日あたり15トンほど減ったそうです。

最近ロンボクでは、BSF(ブラック・ソルジャー・フライ)というシステムが稼働しています。

(2020年1月に州の環境森林局を訪問した時に、その話を聞いていました。⇒こちら

(ロンボクのリンサールにあるBSFの施設の動画←ただし、インドネシア語)

それにしてもすごい量のごみですね。

となりに用意されている次の埋め立て地の様子です。(5㏊)

象徴的な風景です。(ごみがあって、モスクがあって、遠くに山)

ごみだらけ。

心配していた雨も降らず、ごみ山を十分に見学でき、先生方も満足していました。

ちょっと、ごみでお腹いっぱいになってしまったので、「廃品業者見学」については次回書きます。(次の報告はこちら

追記:

この日、お客さんに付き添ったゆいツールボランティア(サマラスメンバー)のマデくんに、「マデくんの村の近くにTPAができたらどうだろう?村の人たちがごみから収入をできることができるようになるよ」と言ってみたところ、口をへの字にして首を振って「せっかくの景勝地が台無しになる。ごみ集めは最後の最後の手段だ」と言っていました。そして、後日「あの、ごみ集めをしている女性たちの姿を見て、僕はとても悲しかった」とも言っていました。

(マデくんとごみ)

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