ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

あと1か月でインドネシア(ロンボク島)へ! 色々準備中♬

2022年11月16日 | ★2022年度(ロンボク)

12月中旬に、ゆいツールはロンボク島へ出張します!(今年は7月にも行ったので、2回目です。)

こんな風に、普通に渡航できるようになり、感無量です。(それにしても航空運賃が高い!燃料サーチャージの値上がりで、今までの2倍の金額です)

何しろ、私は2002年に初めて(別のNGOの活動で)スマトラ島に行ったことがきっかけで、もう20年間も2年と空けずにずっとインドネシアに通ってきたのですから。(ゆいツールで活動を始めた2012年度からは年に数回通ってきました)

コロナ禍で、初めて2年半も日本から出ることができず、苦しい思いをしました。

さて、私が渡航する前に、現地ではもうひとつ研修を行います。

前回のブログにも書いた「1. マングローブのエコシステムに関する知識研修」です。(実際に行った様子はこちら

先日、講師を務めてくれるバリ島の環境森林局関係のスタッフと2回目の打ち合わせも行いました。

(現在、G20がバリ島で開催されている関係で、空港近くのマングローブ林を整備したり、関係者をマングローブトレッキングに案内したりバタバタしている中、協力してくれました)

Diskusi bersama pak Ketut dari Dinas Lingkungan Hidup dan Kehutanan Provinsi Bali..tentang persiapan pelatihan guide mengenai pariwisata berkelanjutan.

この研修は、西ロンボクのバゲッ・クンバールで実施します。

バゲッ・クンバールのPOKDARWISチームの他、同じ西ロンボクの南レンバール村からも参加者を募る予定です。

ゆいツールのもうひとつの研修対象地、ギリ・ランプ(東ロンボク)については、予算の関係上参加者を招待することができないため、オンラインでの参加が可能かどうか検討中です。

研修の内容は、次のように考えています。

+++

ステップ1(午前中):マングローブの樹木調査

休憩(昼食)

ステップ2(午後):オンライン講義「マングローブ林のエコシステムの知識について」、Q&A

ステップ3(夕方):参加者とサマラスメンバーのふりかえり

+++

ステップ1では、いくつかのグループに分かれて(なるべく2ヶ所の参加者が入り交じるように)、バゲッ・クンバールにあるマングローブ林の調査を行います。

このときに、ゆいツールが昨年作成した「ロンボクにあるマングローブの樹木リスト(10種類)」(こちらのブログに載っているリスト)を使用します。ちょうど、8月にサマラスメンバーが行った調査の要領です。

ステップ1の目的は、「参加者自身がマングローブの木を探し、リストと照らし合わせて学名などを確認すること」「別の地域から来た参加者同士で、知っている樹種や特徴などの情報を交換すること」「それぞれの木の特徴を認識すること」です。

ステップ2では、マングローブの木についてのより詳しい知識を学び、エコシステムとしてマングローブ林を捉えます。

その後、ふりかえりを行います。

ギリ・ランプからの参加者は、ステップ2のみのオンライン参加を考えています。

話は変わって、12月中旬にゆいツールが現地渡航する際に、「マングローブ林でのインタープリテーション講座」を実施する予定です。

バゲッ・クンバールのマングローブ植林地や塩づくりの小屋を巡ってインタープリテーションを行ったり、インタープリテーションについての講義を実施したりするものです。

(バゲッ・クンバールのマングローブ植林地)

これは、本当は私が直接、バゲッ・クンバールなどの参加者に実施しようと思っていたのですが、考えた結果、まずはサマラスメンバーに行おうと思っています。

講義の準備や、実際にインタープリテーションを行う準備などが必要なためと、サマラスメンバーがまず講義内容を理解した上で、研修を実施する必要があると判断したためです。

限られた予算、限られた時間の中で、どのように活動を進めていくか、NPO/NGOの腕の見せどころです。

実は、12月には日本からのお客さんを受け入れます。

今回は学生ではなく、高専の先生たちです。その準備もしています。

やっと、東京からバリ島へ飛行機が就航するようになったので、先生たちもバリ島経由でロンボク島にやってきます。

(訂正:先生たちの航空スケジュールが変更になり、ジャカルタ経由になりました)

ゆいツールも、来年からはバリ島経由でロンボク島へ行きたいものです。

(バリ島の、整備されたマングローブ観光地を見たい!)

と言うわけで、出発までまだまだ色々やることがいっぱい。

(山)

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マングローブ林環境教育プログラムツールの使い方講座 in Lombok

2022年11月08日 | ★2022年度(ロンボク)

10月27日に、西ロンボクのマングローブ植林地で「マングローブ林環境教育プログラムツールの使い方講座」(活動ビデオはこちら。ただしインドネシア語)を実施しました。

(2回目の研修『マングローブの調査と知識研修』の様子はこちら

Kegiatan Pelatihan Guide Edukasi Hutan Mangrove di Bagek kembar, Lombok barat, NTB.

Video kegiatan

これは、ガイド向け研修3回のうちの1回として開催しました。

昨年度、ロンボクの3ヶ所の村で、マングローブ林の持続可能な観光利用について考えるワークショップを開催して、その成果を踏まえて今年度ガイド研修を実施することにしたのです。

ガイド研修は、次の3つを計画しました。

1. マングローブのエコシステムに関する知識研修

2. マングローブ林環境教育プログラムツールの使い方講座

3. マングローブ林でのインタープリテーション講座

今回は、このうちの2を実施しました。

対象は、バゲッ・クンバールのPOKDARWIS(ポックダルウィス:観光チーム)メンバーと、南レンバール村のリテラシ・プシシル(子供に無料塾を実施している若者グループ)のメンバー併せて10名です。

講師は、ゆいツールボランティア(サマラスメンバー)の、コマン、パティ、マデ、ティウィ、オパンの5人です。

内容は次のとおり。

①サマラスメンバーによるプログラムの実施とツールの解説

②マニュアルを読み込んで、質問タイム。その後、2グループに分かれて練習(サマラスメンバーが参加者役になります)

③子供たち相手に、参加者の代表者数人が実施

④ふりかえり

さて、研修を実施する直前に、サマラスメンバーとホストのアグスさんとブリーフィング(打ち合わせ)をしました。

打ち合わせをして当日の流れを確認するなんて当たり前、と思うかもしれません。

でもこれも、何度も教えて、何度も失敗を重ねて、やっとできるようになったのです。

事前にブリーフィングをしないと、その日の活動の目的があいまいになったり、ホスト側とミスコミュニケーションが生まれたり、メンバー同士で声をかけづらかったりする、と経験から学んだのです。

これはプログラム実施の様子です。(冒頭の写真も)

研修後の定例ミーティングで、私はこの時の参加者の座り方について注意しました。

メンバーは最初、私が何を問題にしているのかわからず戸惑っていました。

なぜ、参加者を一ヶ所に集めなかったのか?最初にロの字型に座った後、なぜきちんと場を直さなかったのか?

大きくロの字型に座ったままだと、プログラムのツールがよく見えません。講師の声も届きにくくなります。

研修を実施したメンバーの誰も、この座り方に問題があると気づいていなかったことが、今回の学びでした。

次は、参加者による練習タイムです。

こちらは、バゲッ・クンバールのPOKDARWIS(ポックダルウィス)メンバー。

そして、南レンバール村のリテラシ・プシシルメンバーによる練習。

このように参加者たちは、マニュアルを見ながら実際にツールを使う練習をしました。

昼食休憩をはさみ、午後は地元の子供たちを呼んでプログラムを実施してみました。

プロローグを実施したのはバゲッ・クンバールのPOKDARWIS(ポックダルウィス)代表のアグスさん。

サマラス代表のコマンがサポートしています。

  • 「この木はどこに生えているの?」
  • 「これらの木は、主に川の河口付近や干潟で育つよ」
  • 「干潟というのはどんな場所?海の水が出たり入ったりするところで、大きな川の河口だと海水と真水が混じっているよ」「海水と真水が混じり合うところを汽水域というよ」
  • 「海水や汽水域で育つ木々のことをマングローブと呼ぶよ」・・・

次の、生きもののセッションはバゲッ・クンバールのPOKDARWIS(ポックダルウィス)のフスニさんが実施しました。

「デトリタスってなんだ?」絵本はリテラシ・プシシルのリードさんが担当しました。

次のパートでは、子供たちは4つのグループに分けられました。

研修参加者はそれぞれのグループに入り、ファシリテートしました。

ここでは、子供たちは生き物カードと「マングローブや生きものとデトリタスの関係図」を使って、マングローブのエコシステムについて学びました。

上(写真中央)は、リテラシ・プシシルのアグスくんです。

そして、マングローブ樹種の紹介とエピローグ(プラスチックごみの問題)はリテラシ・プシシルのオミさんが担当しました。

最後に、研修参加者とサマラスメンバーで感想を共有しました。

・マングローブのゲームは、字の読める子供でないと難しい
・子どもたちにマングローブ林についての知識を提供できる
・子供への教え方を学べる
・マングローブ林教育を通じて参加者や子どもたちのマングローブ林に関する知識が深まる

・参加者は、デトリタスや植物プランクトンなどの単語を聞くことがほとんどないため、苦労した。 これらの単語を理解できるような言葉に言い換える必要がある
・他の地域の住民や子供たちにも実施したい
・プログラムを実施することでガイドの自信に繋がる

本研修には、デジタル・マングローブ・インドネシアの代表であり、中央ロンボク県観光局のフアドさんも参加しました。

このプログラムは、子供たちにマングローブ林の生態系を紹介するのに適しているとコメントがありました。

さらに、彼は研修参加者へ、言葉や内容がよく理解できていない子供たちにもっと注意を払う必要があることをアドバイスしました。

さて、このプログラムセットは、バゲッ・クンバールのPOKDARWISチームや、リテラシ・プシシルに貸し出しすることを考えています。

ただ、最初はサマラスメンバーと一緒にプログラムを行うことを条件としたり、ツールのメンテナンスの仕方をきちんと理解したりしなければいけません。(インドネシア人、ただでもらえるものはなんでも欲しい欲しいと言って、あげたあとはほとんど使わずほったらかし、というのが常なので。)

ロンボクに自然学校(グリーン・スクール)をつくったら、そこでツールの管理もできるようになるのですが。

まだまだ先は長いです。

次の研修は、「1. マングローブのエコシステムに関する知識研修」で、11月下旬を予定しています。(山)

(原文)

Laporan Kegiatan Pelatihan Guide Edukasi Hutan Mangrove

Kamis, 27 Oktober 2022

Panitia: Anggota Samalas yang terdiri dari

Taopan Kusuma, I Made Wiranata, Sri Trisnadewi, Komang Hastika, dan Teguh Pati

Peserta: Peserta terdiri dari anggota pokdawris bagek kembar dan literasi pesisir, Jumlah peserta adalah 11 peserta.

Peserta dari Pokdarwis Bagek Kembar (6): Hagus Alin, Antok, Ruslan, Hafizin, Husni, Helmi,

Peserta dari Literasi Pesisir (4) : L. Agus Kurniawan, Nomi Duhan, Moh, Rosyid Ridho, Muhamad Hariri Saputra

Digital Mangrove dan Dinas Pariwisata Lombok Tengah : Fuad Andhika Rahman

 

  • Sesi Pertama

Sesi pertama dibuka oleh MC iatu Sri Trisnadewi dan diisi oleh kata sambutan dari ketua samalas Pak Komang. Selanjutnya peserta diminta untuk memperhatikan simulasi penggunaan permainan edukasi mangrove yang dilakukan oleh anggota samalas.

  • Sesi Kedua

Sesi kedua peserta diminta membaca buku manual dan setelahnya melakukan tanya jawab terkait permainan edukasi hutan mangrove. Pertanyaan berasal dari Agus Literasi pesisir “Bagaimana dengan anak-anak yang memerlukan waktu lama untuk menjawab pertanyaan dalam permainan?” lalu pertanyaan ini dijawab oleh MC “Guru hanya mengarahkan murid bukan memberikan jawaban benar secara langsung”. Selanjutnya peserta dibagi menjadi dua kelompok untu mempraktikkan permainan edukasi hutan mangrove. Kelompok satu difaslitatori oleh Opan dan Made sedangkan kelompok dua difasilitasi oleh Pak Komang dan Trisna dewi.

  • Sesi Ketiga

Sesi ketiga dilakukan setelah istirahat. Pada sesi ini peserta dipilih dari pokdarwis bagek kembar dan literasi pesisir untuk melakukan prakti edukasi mangrove Bersama anak-anak bagek kembar. Prolog dilakukan oleh pa kagus dari pokdarwis bagek kembar, bagian binatang dilakukan oleh Pak Husni dari pokdarwis bagek kembar, buku gambar dilakukan oleh Rihdo dari literasi pesisir, Kemudian permainan edukasi dilakukan oleh seluruh peserta dimana anak-anak dibagi menjadi 4 kelompok. Dan list mangrove serta epilog dilakukan oleh omi dari literasi pesisir,

  • Hasil diskusi

Literasi Pesisir :

  1. Permainan mangrove perlu diterapkan kepada anak-anak yang bisa membaca
  2. Memberikan pengetahuan bagi anak-anak tentang hutan mangrove
  3. Dapat belajar bagaimana mengajar anak-anak
  4. Pengetahuan tentang hutan mangrove bertambah baik untuk peserta dan anak-anak melalui edukasi hutan mangrove

Pokdarwis bagek kembar :

  1. Ada berapa kesulitan kata-kata seperti detritus dan fitoplankton yang dialami oleh peserta karena jarang mendengar kata-kata tersebut. Apakah kata-kata tersebut bisa disederhanakan sehingga dapat mudah dipahami?
  2. Bersosialisasi dengan komunitas lain dan anak-anak
  3. Menambah wawasan tentang hutan mangrove kepada peserta dan anak-anak
  4. Menambah rasa percaya diri kepada guide untuk berbicara dan menjelaskan kepada orang lain.
  • Pelatihan hari ini juga di hadiri oleh Bapak Fuad Andhika Rahma perwakilan dari Digital Mangrove Indonesia dan Dinas Pariwisata Kabupaten Lombok Tengah. Beliau mengatakan bahwa program ini bagus untuk mengenalkan anak-anak tentang ekosistem yang ada di hutan mangrove. Selain itu beliau memberi saran kepada guru yang mengajar agar lebih memeprhatikan anak-anak yang memiliki kekurangan dalam hal menangkap materi yang diajarkan.

(集合写真)

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