ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボク島の魅力~東ロンボク編~

2015年10月29日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今回は、知られざるロンボクの魅力に迫ってみたいと思います。

ここは東ロンボクにある、レモールの森。(Hutan Lemor berada di Lombok Timur)

地元の人たちの水源地になっています。

なるほど、水がとても澄んでいてきれいです。そして、とても大きな木。

豊かな水を利用したプールもあるため、インドネシア人の憩いの場所になっています。

水源地として、観光地として、もう少し整備する必要があることは確かですが、サルもいて自然と触れ合える貴重な場所です。

東ロンボクは、乾季にはタバコを栽培する農家がたくさんいます。

タバコの収穫時には、家族総出で作業をします。(葉っぱの芯取り作業)

力のある男性が、シャキシャキとタバコの葉をスライスしていきます。

そして、これが干されて…

乾かされて、タバコになります。

なるほど。

最後に、この写真を。東ロンボクは、パイナップルの産地でもあります。とても甘くておいしくて安いパイナップルです!

ロンボク島は、バリ島のとなりにありながら日本人には全く知られていない南の島です。

これからときどきこのコラムで、ロンボク島の魅力を紹介していこうと思います。

(山)

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ごみ銀行の活動がますます活発化! in Lombok

2015年10月18日 | ★2015年度(ロンボク)

さて、これはなんでしょう?

実はこれこそが、ごみ銀行が提供するクラフトの材料なのです。

インドネシア人が、毎日飲んでいるインスタントコーヒーや粉末ジュース、コンデンスミルクの空き袋などが、こうなります。↓↓↓

プラスチックごみの再活用です。

ゆいツールは、この作り方を、ロンボク島のあちこちで講習会を開いて伝えています。

講習会の最初には、ゆいツールが開発した「ごみについて考えるプログラム」を体験します。

(↑ マタラム市のNTBマンディリごみ銀行のアイシャさんと一緒に、西ロンボクのレレデ村で講習会を実施。9月1日)

(Yui-Tool membuat pelatihan tgl 1 Sep.2015 di desa Lelede Kec. Kediri di Lombok bersama mbak Aisyah yg bank sampah NTB Madiri)

最近は、ウダヤナごみ銀行を立ち上げたばかりの大学生のティアさんが講師になって、講習会を実施できるようになりました。

(マタラム市のウダヤナごみ銀行のティアさんと一緒に、中部ロンボクのプランベ村で講習会を実施。9月26日)

(Yui-Tool membuat pelatihan tgl 26 Sep.2015 di desa Pelambek di Lombok tengah bersama mbak Jeanithia yg bank sampah Udayana)

女性たちは熱心に学びます。

(↑ マタラム市のウダヤナごみ銀行のティアさんと一緒に、東ロンボクのクタンガ村で講習会を実施。9月27日)

(Yui-Tool membuat pelatihan tgl 27 Sep.2015 di desa Ketangga Kec. Suwele di Lombok bersama mbak Jeanithia yg bank sampah Udayana)

ゆいツールは昨年の12月より、ロンボク各地でこのような「プラスチックごみを活用したクラフトづくり講習会」を実施してきました。

そして、今考えていることは、各地にもっとごみ銀行を増やしたい、ということです。

女性たちがせっかくクラフトを作れるようになっても、近所にごみ銀行がないと材料が安定的に手に入りません。

12月からゆいツールの活動に参加しているティアさんは、6月に自宅でごみ銀行を開きました。まだ大々的な広報をしていないため、空き袋を持ってくる周辺住民は少ないですが、少しづつ空き袋を集め講習会を開き、職人さんを育成していこうとしています。

そしてそのようなごみ銀行をもっともっと増やすために、ゆいツールは来年度からリーダーの育成を行いたい、と考えています。

また、スマトラ島リアウ州のごみ銀行と連携して、リアウ州で作ったクラフトもロンボクで主に観光客向けに販売していきたいと計画しています。

ロンボクでは、NTBマンディリごみ銀行のアイシャさんが成功していて、私たちはアイシャさんの背中を見ながら仲間を増やして歩みを進めようとしています。

ゆいツールのロンボク島での取り組みについては、このブログ左側の「カテゴリー」内「ロンボクでの活動」をクリックしてご覧ください。

(山)

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煙に包まれたスマトラでの活動...in Sumatera

2015年10月14日 | 8. スマトラでの活動

9月のスマトラでの活動は、煙に阻まれました。

100メートル先の視界もきかないため、飛行機も飛びません。

予定していた活動をやむなくキャンセルすることになりました。

この煙の原因は、山火事と焼き畑(プランテーション造成も含まれる)によるものです。

毎年、乾季には時々見られる光景でしたが、今年は史上初と言っていいほどの状況で、9月に入ってから1か月以上煙が充満しています。

時々雨が降ったり風が吹いたりして、数日視界がきくことがあっても、基本的にまっしろな世界です。

今年はリアウ州だけでなく、となりのジャンビ州、そのとなりの南スマトラ州も同じような状況らしく、人々はマスクをしたり、子供たちは学校が休校になったり、日常生活に支障をきたしています。

そんな中、ゆいツールはブキッ・ティガプル国立公園近くのレマン村を訪れ、8月末に現地のNGOが農業グループメンバーに提供した果物の苗木の状況を確認してきました。

(↑ NGOスタッフ〈右〉とレマン村が所属するランタウ・ランサール村の村長)

今回提供したのは、ジャンブゥ・マドゥ(ハチミツグアバ)という品種の苗木です。

(Yui-Tool sudah membantu bibit jambu madu kepada kelompok tani di dusun Lemang)

昨年からいろいろと検討してきて、支援する苗木を本種改良したゴムの木の苗木から果物の苗木へ変更したのです。

有機農業の専門家、サイフルさんのアドバイスを参考にしました。

2014年9月の活動時の様子

2015年2月 サイフルさんの畑の様子

ジャンブゥ・マドゥ(ハチミツグアバ)は、まだ栽培している農家が少なく、都会のスーパーなどでとても高値で売られているものです。

サイフルさんは自分でも育てていて、また農業指導をしている個人のお宅でも栽培していて、レマン村でも村人が真剣に世話をすればきっと収入増加につながるはず、と熱心に勧めてくれました。

(↓ サイフルさんと、サイフルさんが農業指導しているお宅のジャンブゥ・マドゥ)

メンバーと話し合ったあと、各家を周りました。

(↑ 植えられた苗木)

苗木が、ヤギなどの家畜に食べられないように、厳重に柵を作っています。

人によって、柵の作り方もさまざま。

毎夕、川から水を汲んできて水やりをしている、と農業グループのメンバーは言っていました。

そんな日本人からしたら当たり前のようなことでも、水道が引かれていない村で、離れた川までわざわざ苗木のために水を汲みに行く、というのはめんどうな仕事です。

彼らはもともと狩猟民族で、きめ細やかな管理をする農業の経験はありません。また、ゴム園でゴムの木を育て樹液を売って現金を得ていますが、最近はゴムの値段が安くなり、生活に困っているようです。年々少なくなっていく森の恵み(市場で高値で取引される木の実など)に頼るだけでは、豊かになることはできません。

国立公園の中で、違法な行為をしている村人もいるようです。(木の皮を剥いで売買したり、鳥を捕まえて売ったり、罠でトラを捕まえようとしたり)

ゆいツールは、村人がジャンブゥ・マドゥを栽培することで生活向上につながれば、と期待しています。

(山)

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ロンボク島でエコツアーを実施しました! in Lombok

2015年10月05日 | 5. ロンボクエコツアー(その他)

ゆいツールは、9月上旬、ロンボク島でお客様をお迎えしエコツアーを行いました。

Yui-Tool membuat ekowisata di Lombok, September 2015.

(↑ 里山トレッキング。地元の大学生と一緒に。左手前は里山があるグントゥール・マチャン村の村長さん)

ゆいツールが村で行っているクラフトづくり講習会を覗いてもらったり、市場で買いものしてロンボクのおばあちゃんと一緒に料理を作ったり、地元の大学生(マタラム大学)と一緒に里山トレッキング(写真上)をしたり、盛りだくさんの体験ツアーでした。

(↑ レレデ村のごみ銀行での講習会の様子を見学してもらいました。)

お料理体験の様子。

海辺でココナツを飲んだり。

(↑ 左端の女性は、ロンボク在住のみどりさん。彼女のお姑さんとお料理を作りました)

里山トレッキングのあとに、トラックの荷台に乗って急な坂を下る、というアクティビティも体験。

一緒にトレッキングをしたマタラム大学の学生さんたちは、インドネシアのすべての大学にあるKKN(Kuliah Kerja Nyata: 実地訓練プログラム)という授業の一環で村のために開発を行ったり、作業を手伝ったりしていました。このプログラムは、2か月ほど(大学ごとにいろいろな)村に住み込んで、村の人と一緒に村のためになる活動を行うというインドネシア独自の大学のプログラムです。出会った学生さんたちは、村の山でとれる「アレン」という植物から採れる甘い液を、村で採れたコーヒーとブレンドして砂糖を入れなくても甘いコーヒーを開発していました。

また、ショウガ入りの甘い飲み物もお土産用に開発していて、どちらもとても美味しかったです。(お土産に購入したのは言うまでもありません)

 他にも、機織り体験をしたり。

アナック・バンサ財団(貧しい家の子供をサポートしている団体)で活動の説明を聞いたり。

チドモ(馬車)に乗ってみたり。

おしゃれして、現地ガイド(兼運転手)さんの家族とレストランにくりだしたり。

村の人や若者と触れ合い、ゆいツールの活動も紹介でき、ロンボクならではの体験がたくさんできたツアーでした。

今後、ゆいツールは「ロンボクに行ってみたい」「現地を案内してほしい」という要望に「エコ」な切り口でお応えして、ツアーをコーディネートしていきたいと考えています。

バリ島のとなりにありながら、訪れる日本人はまだまだ多くない「ロンボク島」。

ロンボク島は海に囲まれているので、素敵な海辺があちこちにあります。

観光地のギリ島ももちろんですが、たくさんのリゾートホテルが立ち並ぶスンギギの夕方の海は最高です。

(↑ 正面に見える小さな山は、バリ島のアグン山)

ロンボクについての質問、エコツアーや体験ツアーのご要望、なんでもお気軽にお問合せください!!

Eメール:yuitoolgmail.com

お待ちしています。

(山)

≪≪関連ブログ≫≫

2015年1月28日付 ロンボク島でエコツアー!? in Lombok

2015年4月12日付 ロンボク島まるごと体験エコツアー‼ in Lombok

2015年6月1日付 エコツアーウラ話 in Lombok

2015年10月29日付 スタッフコラム「ロンボク島の魅力~東ロンボク編~」

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