ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

学生さんの感想(名古屋市立大編 )その4

2018年04月03日 | 6. エコツアー参加者の声
2月のツアー 学生さんの感想 Sさん

2/9~20で参加したゼミ合宿についての振り返りをしたいと思う。

まずロンボク島スタディツアーに参加し、ごみ銀行を訪問したり、ランタン村にホームステイで宿泊したりした。それらの体験や人々との関わりを通して、ロンボク島はイスラムと自然と人の温かさに満ちているということを実感した。またインドネシアの街並みにフィリピンやインドの街並みと同様にごみが大量に散乱していたことに気づいた。すべての国は発展する過程においてごみが街に散乱するという状態を経験するのではないか、そして日本もかつては同じように街にごみが散乱し、いつからか日本人にモラルが備わり、現在のきれいな街並みが保たれているのではないかという疑問を持つようになった。

スタディツアー後にはバリ島とジョグジャカルタを訪れた。飛行機が遅延したため宿泊するにとどまったバリ島ではタクシーでの移動中、ヒンドゥー教に関連する建物や銅像を多く見ることができ、イスラムが多いロンボクとは異なった風景を見ることができた。空港から入る際に割れ門を通ったのも印象的だ。ジョグジャカルタでは仏教寺院であるボロブドゥールとヒンドゥー教の遺跡であるプランバナンを見学する。インドネシアでは各島々や年代によってマジョリティとなる宗教が異なる。横軸と縦軸とで異なるのが面白い。

この合宿で一番印象に残っているのはやはりランタン村で一日寝込んだことだ。体調を崩した異国人に対してホストファミリーは家族のように親身になって看病をしてくれた。甘いおかゆや果実を用意してくれたが、おなかの調子が良くなく食べることができなかった。私はそんな体調とホストファミリーに言葉があまり通じない状況にかなり不安を抱いていた。そんな中、ホストファミリーはインドネシア語で私に話しかけてくれた。何を言っているか正確にはわからないが、かなり心配していることは伝わってきた。また私は話し続ける元気のないためホストファミリーは私抜きで私の部屋で子どもと遊んだり、会話を楽しんだりしていた。その行動は私にとって直接的に関わりを持たない行為であったが、私になぜか安心感をもたらしていた。そこにいる、そこに存在するということから私は決してあなたを見捨てないという思いを読み取ったような気がした。そこに安心感があったのであろう。このように言語が通じなくても人間の態度や表情、行動からホストファミリーの思いが伝わってきた。それは肌の色や目の大きさなどの人種の違いや言語の違いを超える、人類という括りで意思疎通する方法に共通するものがあることを感じた。私は出会ってきた様々な外国人に対して、同じ人類だと頭で理解はしていたが、違いをかなり感じていた。しかし、今回の経験で外国人との違いを感じつつも本当に人類という共通の種族であることを肌で感じることができた。私を家族と言って迎え入れてくれたホストファザーとマザーは私とランタン村の人々は同じ人間であると本当の意味で理解していたのかもしれない。

Sさんが参加したツアーの報告 ⇒ 報告①報告②報告③報告④報告⑤報告⑥報告⑦報告⑧

Yさんの感想はこちら。Nさんの感想はこちら。Iさんの感想はこちら

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