5月22日に、明治学院大学で講義をしました。(なんと10年目!)
今回は、ロンボク島でのゆいツールの活動を紹介することと、プラスチックごみ問題についての情報提供を行いました。
過去の様子はこちら(2016年。2017年。2018年。2019年。2022年。2023年。2024年。)
Presentasi tentang kegiatan Yui-Tool di Lombok, di Universitas Meiji Gakuin..pada tgl 22 Mei 2025
講義には、70名近い学生が出席しました。
いつものように環境クイズを5問しました。
自己紹介を経て、インドネシアの話では5月11日に行った別の場所での話題提供と同じように、オリジナルの動画を視聴してもらいました。
そして、自分の暮らしに話を移して、プラスチックごみの問題について資料を示して伝えました。
講義の後、学生さんたちに書いてもらったリアクションペーパーの一部をご紹介します。
①環境クイズについて
・プラスチックごみの廃棄量の問題で、1位がアメリカで、2位は中国だと思っていたのですが、2位は日本という結果に驚きました。確かに、アルバイト佐喜でゴミ出しなどをするとき、だいたい1日大きな袋で3-4袋くらい出ているので、この結果も妥当なのかなと思いました。一人一人がプラスチックを減らすように、行動をとることが大切だと思います。
・初めてプラスチック製品を使ったものがしょうゆだったことを知り、とても驚いた。なぜ、しょうゆにしたのかが気になった。また、レジ袋が有料になったのが2020年だったことを忘れていた。コロナでレジ袋が有料になったことに関心が向いていなかったなと思った。
・クイズを解いて学んだことは”グリーンウォッシュ”についてです。どんなことなのか知らなかったので、それが“本当は環境に配慮していないのに、まるでしているかのように見せかけること”だと知り、驚きました。環境を意識している消費者も知らないうちに、これらを買っているのかもと思いました。
・レジ袋の有料化の時期について、5年が経つのかと少し驚きました。自分はスーパー(レジ)のバイトをしていますが、正直人々の意識はほとんど変わっていないと感じます。エコバックを持参する人はごく一部で袋を買う人がとても多いです。レジ袋をはじめ、日常的なことから環境への配慮を変えていくことがより重要だと思いました。
②ゆいツールの話を聞いた感想
・インドネシアのごみが山となっていてそれを牛が食べている写真に絶句した。ごみの分別や処理場というものが一般的でない場所で、ごみ銀行というような環境によい、かつ協力してくれた人にお金などが還元される取り組みは素晴らしいと思った。
マイクロプラスチックの問題は、海の環境汚染というテーマでしか聞いたことがなかったけれど、含有される科学物質などにより、人体に悪影響を与える可能性もある、と聞き驚いたとともに、深刻な問題なのだと改めて認識することができた。
・今回の講義を通して、世界のごみについて等の環境情勢や環境保全のためのエコツアー等の取組みを知り、私もそれに参加し、世界で起きている事象を肌で感じてみたいと考えた。
・ゆいツールの活動で印象に残ったことはやはりごみ銀行の取り組みです。そもそもインドネシアにごみの焼却場がないことにも驚きました。ですが、私も2年前に大学のSDGsの活動でベトナムを訪れたことがあり、その時にベトナムも焼却場がなくごみがそのままになり埋め立てする話を現地で聞きました。やはり東南アジアだと仕方のないことなのでしょうか。ベトナムもごみの上に牛がいた気がします。
・ゆいツールの活動で実際の現場で若者の育成をするというのが印象に残っています。プラスチックごみを減らすために、直接的な活動だけでなく、未来のための教育にも力をいれているのが素敵だなと思いました。エコツアーはとても楽しそうで、少しインドネシアに興味が沸いたので、色々調べてみようと思います。
・ゆいツールの活動は、1世代では問題解決に直結しなくても、環境教育を通して、次の世代にも意思が受け継がれていき最終的には環境を守ることに非常に貢献している活動だと考えた。旅行者には見えない観光地の裏側を知る機会になり、プラスチック製品を捨てる時はきちんと分別するよう心がけたい。
・プラスチックの問題は前から言われていたが、改めて関心をもつことができた。私も大田区に住んでいるので、プラスチックごみを分けるようになった。プラスチックごみを入れている袋がすぐに満杯になるのを見て、思った以上にプラスチックは身の回りにあると感じた。
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さて。昨年度はロンボク島へ行けなかったゆいツールですが、今年度も予算のめどはたっていません。
おまけに、これまで書いてきたブログのお引っ越しもしなければいけません。
希望としては、ロンボク島エコツアーを希望するお客さん(学生さんとか家族づれとかNPOの方とか)がいらっしゃること。
ロンボク島に灯した明かりが消えませんように。(山)
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NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)