ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ごみ銀行とごみから作った商品の紹介 in Indonesia

2013年12月07日 | 9. インドネシアでの活動
 
9月にスマトラ島(リアウ州)に行ったときに、州都プカンバルでBank Sampah Dalang(リサイクルごみ銀行)という団体を見学してきました。
この団体は、地域住民や学校の子供たちからごみを集めて、お金に換えるという活動と、集めたごみをリサイクルに出したり、商品に生まれかえらせたりしています。
日本では、プラスチックは溶かされてまったく違う商品になりますが、インドネシアではなんとパッケージがそのままデザインになってしまいます。
 
 
  
 
ごみ銀行の店舗には、たくさんの商品が並んでいました。
そして、商品になる前のプラスチックの材料がずらりっと整理されて置かれていました。
 
集めたばかりのごみが置かれているごみ置き場を覗かせてもらうと、段ボールや紙ごみやプラスチックが分類されて置かれて いました。
   
驚いたのはちっとも臭くなかったこと。まだきれいに洗っていない、という話でしたが、集める時点でかなりきれいなんだろう、と思いました。
こんなにきれいなごみ捨て場は、日本でもお目にかかったことはありません。
 
このごみ銀行では、ひとりひとりの住民や子供たちにノートを渡して、そこに「ごみを捨てた日」や「ごみの種類」「重さ」「金額」などを記入していきます。
半年くらいたつと、数千円のお金がたまっています。
それは、子供や主婦にとっては十分なおこづかいになります。
プカンバルでは30以上の学校が活動に参加しているそうです。
   
 【写真の少年(ごみ銀行のスタッフの息子さん)が集めているごみの記録ノート】
 
話を聞いていただけのときは、「へー、ごみをお金に換える活動ねぇ」とあまり興味がなかったのですが、いざ現場を訪れて話を聞き、商品を買い、活動全体を知るころには、「素晴らしい!」と気持ちが高揚していました。
 
ゆいツールは、これからロンボク島でごみ減量のためにプログラム作りを行っていく予定なのですが、プカンバルのこのごみ銀行の事例はとても参考になると直感しました。
ロンボク島で環境教育の活動をしているJICAの協力隊員に話を聞くと、ロンボクでは行政がごみ銀行を行っているようですが、活動地域が限られていたり、学校がまだ参加していなかったり、課題が多いそうです。
 
ごみがお金になる。ごみから商品が生まれる。
ごみに対する意識を変えていくことが、まずは第一歩なのだ、と思います。
 
ロンボクでの活動も、またこのブログで紹介していきます。(山)

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