ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

観光ガーデン&教育センターを運営するプラマさんとの出会い in Lombok

2019年09月29日 | ★2019年度(ロンボク)

最近、ロンボクで環境教育の一環として「ガーデンづくり」をしたいな、という気持ちが芽生えてきていたのですが、9月にうってつけの場所と人物に出会いました。

西ロンボクのナルマダ地区のスラナディ村にある、プラマ・ニン・プスパ観光ガーデン(&教育センター)です。

右側の男性が、プラマツアー&トラベル会社の元オーナーのグデ・プラマさんです。

Bersama pak Gde perama dari "perama tour and travel".

このガーデンの入場料は、ひとり100,000ルピア(約760円くらい)と高く設定されています。

(その代わり、植物がお土産としてもらえます)

注意事項は、他の訪問者へ配慮をすること、禁煙、外から食べ物や飲み物を持ち込まないこと、きちんとふるまうこと、時間を守ること。

そして、2時間の時間制限があること、お菓子や飲み物のサービスがあることなどの他に、観葉植物などの植物の販売をしています、と書いてあります。

ガーデンは、奥行きがあり、緑で溢れかえっています。

一部の植物は、訪問者から預かったもの。

どういうことかというと、訪問者が気に入った観葉植物に3年間ガーデンで植物の水やりなどの世話をするという約束で、300,000ルピアを払ってもらっているのです。

それらの鉢は、他の人に売らずにガーデンで世話をします。

売り物ではない、という印のラベルが貼ってあります。

ガーデンには、ツリーハウスもありました。シンプルな室内。

ずいぶん前からあった観光ガーデンなのかな、と思いアルバムを見せてもらうと・・・。

右側のアルバムが、ガーデンができるまでの様子をまとめたものでしたが、2016年に土地を購入して開発をしたことがわかりました。

たった3年で!?びっくりしました。

このガーデンは、ただの観光ガーデンではなく、教育の場にもなっています。

プラマさんは長年大きな旅行会社を経営してきて、人の教育の大切さを痛感しているようで、住民と一緒に他にも観光ガーデンをオープンしようとしているようです。

それは、観光ガーデンを増やすことが真の目的ではなく、ガーデンづくりを通して人が育つ、人々が協力する、課題を解決する、問題を乗り越える、といったことを目指しているのだと私は見て取りました。

ゆいツールが目的としていることと同じです。

私が、「ロンボクの人たちは、一人勝ちが好きで、協力し合うことが難しい」と言うと、プラマさんは「それはそうだ」と頷いた上で、「でも、あきらめてはいけない。」と言っていたのが印象に残っています。

ガーデンの奥には、子どもの遊び場が作られていました。

インドネシアによくある、子供用遊具を適当に置いている場所ではなく、とてもよく考えられた遊び場になっていました。

安全性にも考慮されているように感じました。感心して、「誰が設計したのですか?」と聞くと「私だよ」とプルマさん。

私は、ロンボクで一大ツアー会社を経営し、今は引退してガーデンづくりや人々への教育の場づくりをして、子どもの遊び場まで作ってしまうプルマさんと出会って、とても感服しました。

ドゥルカディ・チームのメンバーたちには、10月にはガーデンを訪れて欲しいと考えています。

そこできっと、良いインスピレーションが得られると期待しています。

(山)

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日本人大学生がバリ島とロンボク島で体験したこと(2019年9月)

2019年09月26日 | ★2019年度(ロンボク)

9月に、日本から大学生がひとりバリ島&ロンボク島へやってきました。

今回は、彼が体験したことを一通りご紹介します。

まずはバリ島で、ロンボクの若者たちと一緒にスタディツアーに参加。

最初に、マングローブ林を見に行きました。

夜は、おしゃれなカフェで食事。

翌日、マングローブ林に隣接する「気候変動と森林火災対策センター」で、マングローブの生態について勉強しました。

ウブドのリサイクルサンターで、コンポストの見学など。

夕方は、エコホテルに寄りました。

翌日は、プングリプラン村という観光村に行きました。普通に人が暮らしている村が、まるごと観光地化されていて、興味深かったです。

バリの家は、敷地内に必ずお寺があります。ゆいツールのガイド(バリ人)から説明を聞きます。

さて、ロンボク島へ移動しました。

ロンボクでもバリの寺院を見学しました。ロンボク島にはバリ人も多く住んでいるためです。

その後さっそく、パイズルさんのごみ銀行(クカイ・ブルスリごみ銀行)を見に行きました。

なんと、靴まで利用されています。

翌日は、スンギギのビーチクリーンアップ活動に参加しました。

そして、北ロンボクのバンサール港からギリ・メノ島へ出発。

ギリ・メノ島では、夕方と朝にシュノーケリングを楽しみました。なんと、ウミガメにも遭遇。

宿泊は、いつもお世話になっているDiana Bungalowでした。

ロンボク島へ戻るとその足で、中部ロンボクのランタン村へ。

村の暮らしが始まります。

ランタン村に3泊したあとは、西ロンボクのブウン・スジャティ村へ。

マンゴーを食べたり。

アヒルを抱っこしたり。

バリ・ヒンドゥのお祈りに欠かせない花摘みも体験。

滝で泳いだり。

なんと、ジャンプしました!

そして、帽子づくりまで!インドネシアにはどこにも必ずあるココナツの葉っぱで作りました。

作った帽子をかぶって。(手に持っているのは、エコブリックといってプラスチックの袋をペットボトルに詰めたものです)

別の日には市場を見学したり。

モスクを見学したり。

織物屋さんで民族衣装を着てみたり。

村でヤギを触ったり。

最終日には、コンポスト作り講習会の見学もしました。

とても、盛りだくさんな体験ツアーとなりました。彼の感想はこちら

こんなツアーに興味がある方は、ぜひゆいツールまでお問い合わせください。

(山)

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ブウン・スジャティ村で子供たちにプログラム&クリーンアップ活動 in Lombok

2019年09月21日 | ★2019年度(ロンボク)

今週の初めに、西ロンボクのブウン・スジャティ村で、小学校の子供たちに「ごみについて考えるプログラム」を実施して、一緒にクリーンアップ活動を行いました。

Yui-Tool telah membuat program mengenai memilah sampah dan gotong royong sama anak2 class 6 SD2 Buwun sejati, Lombok barat.

Kerjasamanya Tim Dulkadi dan Lombok Ocean Care.

この日は、ゆいツールとドゥルカディ・チームメンバーと、ドイツ人のサキナさん(スンギギのビーチで毎週日曜日にクリーンアップ活動を主催している女性)引きいる仲間たちと一緒に活動しました。コーディネートは、ゆいツールとドゥルカディ・チームのマデくん(彼の村なので)が行いました。

まずは、校長室でごあいさつ。(左下の男性が校長先生)

6年生の教室に行って、自己紹介から。

サキナさん(左から3番目)の仲間たちは、ロンボク在住で旅行会社を経営していたり、ガイドをやっていたり、何かしらツアーやツーリストと関わる仕事をしているようです。インドネシア出身の方もいれば、欧米の方もいます。みなさん、サキナさんのクリーンアップの活動に協力しているメンバーのようです。

プログラムを実施します。これは、ゆいツールが2014年に開発した教材で、子供から大人までごみについて考えることができるものです。

今朝自分が捨てたごみについて思い出したり、いくつかのごみの写真を見たりした後、ごみには「土に埋めると分解されて土に戻るもの」と「戻らないもの」の2種類あることを伝えてから、ごみカードを分類するワークに入ります。

子供たちそれぞれにカードを配ります。

ドゥルカディ・チームメンバーや、サキナさんの仲間たちがグループに入ってサポートします。

サキナさんの仲間たちの中には、教師をやっていたことのある人がいて、その他にも教育が大好きなメンバーがそろっていたため、事前に少しプログラムセットを見せただけだったのですが、やることを理解して上手にサポートしてくれました。

学習が終わると、サキナさんが校長先生にエコバックをプレゼント。

エコバックを持つことの意味も伝えます。サキナさんはインドネシア語が流ちょうですが、校長先生は子供たちがより理解できるようにロンボクの民族の言葉「ササック語」でも伝えました。

その後は、子供たちにもプレゼントが。女の子と何人かの男の子にはランチボックスとボトルが、その他の男の子には文具セットが配られました。

ランチボックスとボトルは、ごみを減らすために使ってね。とサキナさん。

さて、いよいよクリーンアップ活動に移ります。

上の写真で、グリーンの服を着ているメンバーは、ブウン・スジャティ村のTibu Atas(ティブ・アタス)という滝を管理している人たちです。

マデくんが指導して、一緒にごみを拾ったり植物を植えたり写真を撮るスポットを作ったり、滝を居心地のよい場所にするために働いてくれています。

ドゥルカディ・チームのオパンくんと子供たち。

今、ロンボクのある西ヌサトゥンガラ州は、ゼロ・ウェイスト運動に力を入れています。

ゼロ・ウェイストとは、無駄・ごみ・浪費 をなくすという意味。
出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。

NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーのホームページより引用)

指でゼロを作るのが、ゼロ・ウェイストのサインだそうです。

さあ、ゴミ拾いにでかけます。

Tibu Atasの滝へ向かう小道を清掃していきます。

滝へは、あぜ道を歩いていくのですが、ここからの景色がまたとてもきれい。

サキナさんの友達も、きれいだわ!と喜んでいました。

校長先生も、目立たないところにあるごみを率先して拾ってくれました。

実はこの校長先生、数日前にこの学校に赴任したばかり。以前も教師として勤めていたことがあるということで、その時の教え子もマデくんと一緒に滝の管理グループの世話をしています。校長先生自身も、今までいた学校で子供たちと植林活動をしたり、自宅の家の周りをきれいにしたり、かなり環境活動に熱心なようで、今回の私たちの活動にも快く協力してくれました。

滝へ到着。記念撮影です。

ゆいツール、ドゥルカディ・チーム、サキナさんの仲間たちと滝の管理グループメンバーも一緒に。

このクリーンアップ活動を、ルーティーンで実施できたらいいな、と思います。

サキナさんや、サキナさんの仲間たちも、これからたくさんお客さんを連れてきてくれることでしょう。

いつの日か、多くの住民もクリーンアップ活動に参加するようになってほしいものです。

(山)

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ランタン村でコンポストづくり講習会を実施!! in Lombok

2019年09月19日 | ★2019年度(ロンボク)

先週、中部ロンボクのランタン村で「コンポスト作り講習会」を実施しました。

Yui-Tool telah membuat pelatihan mengenai kompos di desa Lantan, Lombok tengah.

講師は、クカイ・ブルスリゴミ銀行のパイズルさんです。

パイズルさんは、以前NTBマンディリごみ銀行(ロンボク)のアイシャさんに指導を受け、アイシャさんは以前日本のプログラムで北九州に研修に行って「高倉式コンポスト」を学びました。

(以前、他の村でアイシャさんと一緒に「コンポスト作り講習会」を行った時の様子はこちら

今回は、2種類のコンポストを作りました。落ち葉を中心に作る「グリーンコンポスト」と、台所の生ゴミを入れられる「高倉式コンポスト」(インドネシア向けに開発されたコンポスト)です。

通りがかった村長さん(写真下右)に、今日の活動の目的について説明しました。

最初に、発酵液の材料について説明します。「グリーンコンポスト」と「高倉式コンポスト」では、材料が異なります。

どちらの材料も、村で簡単に手に入れられるもの。発酵液は、作ってから3日以上待ってから使うことを聞きました。

「グリーンコンポスト」から始めます。

村には落ち葉がたくさんあります。これをうまく活用すれば、田んぼや果物の木や野菜畑に肥料を使うことができます。

パイズルさんが事前に作ってもってきてくれた発酵液を、水に薄めて落ち葉にかけます。

「4日一回、天地を返すように。1ヶ月でできあがります。」とパイズルさん。

お次は「高倉式コンポスト」。米ぬか、もみ殻、土を混ぜたところに2種の発酵液を水に薄めてかけていきます。

こちらは、このまま数日おいて発酵床を整えること、全体の量の20%を超える生ごみを加えてはいけないこと、毎日スコップでひっくり返すこと、気をつけないと臭ったり虫がわいたりすること、入れ物に移してもいいがバケツなどはだめ、通気性がいい穴が開いているカゴなどが適していること、4ヶ月でできあがりあとは半分だけ使って残りをそのまま使い続けることができることなどを学びました。

次にゆいツールがロンボクに来たときには、コンポスト作りの成果が見られるでしょう。

ゆいツールとしては、ドゥルカディ・チームのメンバーが他の人にコンポスト作りを指導できるようになってほしいと考えています。

人に教えられるようになって初めて、その技術を本当に自分のものにした、と言えると思います。

(山)

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ロンボクの若者たちがバリでスタディツアー♪♪ in Bali

2019年09月15日 | ★2019年度(ロンボク)

9月の上旬に、バリ島でロンボクの若者向けのスタディツアーを実施しました。

目的地は、3つ。デンパサール、スウン・カウのマングローブ林と、ウブドにあるリサイクルセンター、それからプングリプラン村という観光村です。

このブログでは、ひとまずマングローブ林とリサイクルセンターについて報告します。

スタディツアーに先立って、若者たちにゆいツールのブログラムの使い方を紹介しました。

若者たち(ドゥルカディチームのメンバー)は、先月からロンボクのとある幼稚園で教育活動をスタートさせたところなので、そこでも使ってほしいと思い実施しました。

大事なことは、子供たちが自分で考えること。正しいことを一方的に教えることではない、と伝えます。

「オーガニックのゴミ(日本では燃えるゴミに分類)」と「オーガニックではないゴミ(プラスチックやガラスや鉄など)」を、ゴミのカードを使って分別します。

その後、日本からの大学生を空港に迎えに行って、スタディツアーが始まりました。

夕方、マングローブ林を歩いて見学します。

翌朝、今度は森林環境省管轄の「気候変動と森林火災対策センター」のスタッフにマングローブ林の生態等について説明してもらいました。

そこで初めて知ったこと。「マングローブという名前の植物はない、ということ」「マングローブの木は、普通の木の何倍もの二酸化炭素を固定する」「マングローブ林があることで、周辺の村の井戸の水の塩分が少なくなる(飲めるようになる)」「マングローブ林は多くの生き物を育む」などなど。

葉っぱの形の違い、根っこの形の違い、実の形の違い、一種類で森林を形成するか何種類かが集まらないと森林を形成できないかなどの違い、などについても学びました。

ロンボクでは、マングローブ林があっても、マングローブ林について学ぶ場所がないため、その効用や機能の重要性を村人は知りません。

施設の外には、こんな看板がありました。

「気候変動と森林火災対策センター」の名前と活動の写真と共に「私たちの地球を守りましょう!」と書いてあります。

次の目的地は、日本人に人気のウブドにあるリサイクルセンターです。

6月に行ったときは、できたばかりでまだ運用が始まっていませんでしたが、今回行ってみるとコンポストが移されていました。

私たちは、ごみに関するビデオを見せてもらったり、施設長のスパルディさん始めスタッフのみなさんとディスカッションをしたりしました。

スパルディさんの「ごみではない。資源なんだ」という言葉が印象的でした。

2012年から始まった小さな活動が、今やジャカルタの中央政府から立派なリサイクルセンターを作ってもらえるほどに成長しました。

私たちが今ロンボクで行っている活動も、いつか大きく実を結んだらいいな、と思います。

(山)

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