山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

大山山行(大山頂上避難小屋~六合目避難小屋~行者登山道~大山神社奥宮)

2023年09月07日 | 山野歩
2023年07月22日(土)
『山野歩』
<大山山行>
<三日目>
<大山頂上避難小屋~六合目避難小屋~行者登山道~大山神社奥宮>
[コースタイム]
[大山頂上避難小屋] 4:00 → (石室) → 5:52 [六合目避難小屋] 6:15 → (行者登山道) → [元谷避難小屋] → [大堰堤] → [二股] → 8:58 [大山神社奥宮] → 10:04 [南光河原駐車場] 10:25 → 18:06 [我が家]
◆所要時間:6時間04分
<大きな荷物を担いで悠然と上って来られる二人の男女>
朝、頂上避難小屋を出たのは4時丁度。それは計画よりも5時間も早い時刻で、ヘッドランプを灯して、昨日同様ゆっくりと歩みを進める。
まだ暗いので、下界の街灯が見られるが、10分もすると、空の明かりが増し始める。
それより30分くらい経った頃だっただろうか、視界が利く処に飛び出したときに、眼前に朝陽が現れた。
慌ててカメラを取り出しその姿をカメラに収める。花もなく、凡庸で無味乾燥な下り道をゆっくりと歩き続ける。
避難小屋を出てから3時間近く歩いた頃になって初めて現れた花は、それは、行者谷分かれという道標を過ぎて間もなくして現れたヌスビトハギであった。
否、ヌスビトハギだろうと僕は思ったのだが、定かではない。この花はそれから1時間以上も経った頃にまた現れた。
次に眼に留まったのはコウゾリナで、それより半時間くらい経ったころだろうか、
ツリガネニンジンというか、シャジンタイプの白花が右手に現れたのだが、しっかりとした花名は分からない。
暫くして紅色のヤマツツジを見掛け、先程の白花がその後もう一度現れたのだが、その白花が、この下山路で眼に留まった最後の花となり、
それより間も無くユートピア避難小屋と書かれた道標が現れ、それより10分くらいで、大神山神社到着であった。
今朝もっとも記憶に残ったのは、花や景観ではなく、行者登山道で、その中でももっとも傾斜のある処を、
大きな荷物を担いで悠然と上って来られる二人の男女を見たことであった。その姿を見るや否や僕は思わず、感嘆の声を上げてしまったのだ。
大きな荷物中には、避難小屋の売店で販売するパン等の軽食や飲料が入っているのだろうが、それはそれは嵩のある大きな荷物で、今の僕には決して担げないそれであった。
そのとき僕は分からなかったのだが、その男性の方が僕の顔を覚えておられ、すれ違うときに一言二言言葉を交わすこととなった。
その男性は、大山頂上避難小屋の受付というか売店におられた方であった。
到着したときに受付を訪れ、大山入山協力金(500円)を支払い、記念カードを頂戴したのだが、
その後、避難小屋周辺に咲く花について詳しく聴きたいと3度ほど受付を訪れ、
その男性と避難小屋周辺に開花する花にかかわることで言葉を交わしていたので、僕の顔を覚えておられたのだろうと思う。
男性によると、売店の営業は朝9時より14時までで、清掃を済ませると15時には下山し、避難小屋は無人になりますが、
今日は小屋の修理で動いておられる方がいるので、その方たちが数名泊まられますとの説明があった。
1階は寝るのには不向きという様子ではあったが、2階には30人くらいは横になれるスペースがあり、昨晩は僕も含めて10名くらいの宿泊者が居た。
僕は20時が廻った頃には2階で横になったのだが、なかなか寝付けず、24時頃だったと思うのだが、1階に下りて来て横になるスペースを見付けざるを得なかった。
2階を離れたのは、脚にこむら返りが度々生じたことに理由があった。こむら返りが生じると、立ち上がり歩かないと治らない。しかし皆さんが眠っておられる2階ではそれが無理であったからだ。
1階では、僕以外にもう一人横になっている人が居たが、しかし僕は、こむら返りが生じると、立ち上がり土間に下りてかなり歩いた。
そんな中、ドアを開け真っ暗な中、小屋に入って来られる方が2名おられた。その姿を見ていて、ちょっと早いが下山しようと思い立つ。
2階に上がって音を立てないように静かに動き、忘れ物が無いようザック等の荷物を持って1階に下りて来てパッキングを済ませ、
避難小屋を後にしたのだ。時刻は丁度4時であったが、結果的には正解であったように思う。
入山時のザック中には、二日分の菓子パンとポカリスエット500ml×3本、日用品。
そして、薄い長袖シャツ1枚とフリース1枚に、カッパとシュラフカバーだけで、荷物を軽くするために、ガスコンロもコッヘルも持って来なかった。
しかし夏山であっても、しかも小屋中であっても、標高1.700㍍では、3シーズンのシュラフくらいはあっても良かったのかも知れないと思った次第であった。




コメント
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