山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

赤坂山・盛夏の暑さに負け疲労困憊に陥る

2020年09月07日 | 山野歩
2020年08月12日(水)
『赤坂山』
<盛夏の暑さに負け疲労困憊に陥る>
[コースタイム]
[自宅] 7:10 → 10:19 [マキノ高原駐車場] 10:31 → 10:49 [赤坂山・登山口] 10:53 → 13:44 [粟柄越] → 14:00[赤坂山(823.8㍍)] 14:35 → 16:30 [赤坂山・登山口] → [マキノ高原駐車場]
<蝶に助けられて歩く>
前回、赤坂山には2003年4月13日に訪れていて、
今年は、少し時節を後ろにずらして5月にやって来たいものだと、年初から考えていた。
しかし今年はコロナのこともあり、
また僕自身の日々の生活が赤坂山に来ることが可能な環境になかったので、今日の盛夏になってしまった。
その盛夏の暑さに負け疲労困憊に陥り、
一時はもしかすれば赤坂山に辿り着けないのかも知れないと思う程で、ほんとうにしんどかった。
本来なら、2003年の如く、赤坂山を経て、明王の禿から黒河林道へと進む計画で、
上さんにもそのように伝えてやって来たのだが、今日は赤坂山登頂で精一杯であった。
疲労困憊に陥ったからだろうか、狭い上り道で、足を取られ転んでしまい1本のトレキイングポールを折ってしまう。
さらに、下山時にこむら返りに陥ったのだ。
慌てて芍薬甘草湯をザックより取り出し服用して、その痛みから逃れられるまで、
暫くその場にジッと立ち止まらなければならなかった。
いつもなら、我がザック中には、芍薬甘草湯が4~5袋入っていて、
こむら返りに陥ったときには、然程時間を置かずに数袋服用するときも時折あるのだが、
迂闊にも今日はザック中に2袋しか入っていなかったのだ。
もしも下山し終えるまでに複数回こむら返りが生じたなら、それも酷い状態に陥ったなら、
芍薬甘草湯が不足してしまうのではないかと危惧し、最悪のときを想定して、
その後も何度かこむら返りが生じたのだが、残っていた一袋を服用することなく、
その度にジッと立ち竦み、痛みに耐え、痛みが自然と消滅するのを待たねばならなかった。
至極残念だったことがある。
それは、花の赤坂山と謳われるほどゆえ、夏に入っても開花する花に出合えるのだろうと期待していたのだが、
見掛けた花は僅かなキンミズヒキのみで、我が眼に飛び込んでくる花が皆無であったことだ。
2003年4月13日に赤坂山にやって来たときには、早春であったにもかかわらず、
僕の山日記に、イカリソウやスミレサイシン、丁子桜、タムシバ、イワナシ、ショウジョウバカマ、イワウチワ、
バイカオーレン、馬酔木、カタクリ、オオバキスミレ、イワウチワ、ミヤマカタバミという花の名前を記している。
ところが、そうでなかったこともあるのだ。
それはいずれも瞬時のことであったが、赤坂山へと懸命に足を進めるときのことだった。
一頭のモンキアゲハが我が眼前を飛翔したのだ。それ以降も2度、我が眼前に姿を現してくれたのだ。
また、帰宅して、蝶類図鑑(昭和35年発行)を見るが載っていなかったので、蝶なのか蛾なのかが分からないのだが、
一頭の蝶(蛾?)に出合え、その姿をカメラに収めたことだ。
さらに下山時に、一頭のクロアゲハが優雅な舞を見せてくれたことだ。
蝶に助けられて歩いたと言っても過言ではないような気がする。
赤坂山に到着したとき、頂には二人の方がおられ、彼等は今日山中で出会った唯一の登山者であった。
40歳代前半と思われる男女二人連れは、暫くすると、「明王の禿に行って、また帰って来ます」と言い残して出掛けられたのだが、
暫くすると「足下が悪くて怖くて」と言って女性だけ戻って来られた。
20分程でその男性は、明王の禿を往復して来られたのだが、僕には明王の禿へ行こうという選択肢はなかった。
彼等はその儘、マキノ高原へと向かわれた。
赤坂山山頂から、微かではあったが、霊仙山や伊吹山が確認できた。




コメント
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