山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

京都・金毘羅山(大原の風景)

2013年07月12日 | 岩登り

Sii378

◆撮影:2010年1月15日、洛北より

(比叡山)

2013630日(日) 

『T山の会』

<京都・金毘羅山>

■参加者:ABちゃん、UMさん、MOん、MKさん、SEさん、YUさん

<大原の風景>

S山岳会当時、MOくんは金毘羅へは前夜発でよく来たそうだが、殆ど記憶に残っていないという。そんななかで一昨年、MTさんの案内でTのメンバーと一度やって来たことがあったそうなのだが、MTさんの道案内に頼って行動していたので覚えていないという。しかし北尾根や、ホワイトチムニー、ゲートロックについてはそれなりに記憶があったのだろう、僕達の実力で対応可能なルートを選択し彼はリードしてくれた。ところで僕は、35年余り前にMNさんに連れられて一度やって来ただけで、今回が二度目の金毘羅であった。それゆえ記憶に残っていないと言っても過言ではない。

北尾根でⅠ~Ⅲ級ルートを3ピッチ楽しみ、次にやって来たのはホワイトチムニー、この壁で僕達が唯一登攀可能な、また今夏山の練習にもなるであろう“チムニールート(Ⅳ)”をMOくんは選んだ。MOくんとMKさん、そしてABちゃん組が攀じ上った後、僕とUMさんが上った。MKさんはチムニーに入る処で少々手こずったのだが、その理由としてMOくんは「足が使えてない」と表現した。

「もう少し時間がある」というところで、下方のゲートロックに移動する。この壁は見るからに立っているという様子で如何にも手強そうであった。MOくんが選んだルートは“ノーマルルート(Ⅳ)”、このルートはこの壁ではもっとも易しいものであったが、ポイントは取り付きで微妙なバランスを必要とした。僕は二度目の挑戦でリードが可能となったが、僕の現在の実力ではⅣが限界のようだ。

金毘羅山は、北尾根のようなⅠ~Ⅲ級ルートからⅥ級ルートまでのルートがあり、また、壁が其処彼処に点在している所為だろうと思うのだが、不動岩(六甲)のように混雑し順番待ちが生じることはないようだ。また、易しいルートから難易度の高いものまで、フェイスからクラック、チムニー、ハングと、様々なルートが楽しめるのも魅力のようだ。それからもう一つ、バス亭(戸寺)より岩場までそれなりの距離があり、荷物を担いで北尾根を上るコースを筆頭に、岩場から岩場へと移動することで、丁度よい歩荷の訓練にもなる様に思われた。ただ難点は、昔のように泊ることが不可能で、駐車場も無く、また京都駅からバスで戸寺まで一時間くらいを要するところであった。人が少なかったのはそれらが理由なのかもしれない。唯一僕の脳裏に残っている三十数年前の風景、それは北尾根から見降ろす大原の里のそれであった。

コメント
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