浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

西光寺の精進料理

2007年09月06日 | 日記・エッセイ・コラム

きのうお昼、「文化財探訪」のみなさんと精進料理をいただいた。

福岡県うきは市浮羽町朝田「西光禅寺」。もう10年前くらい、はじめて、精進料理をいただいた。ご住職みずから包丁を持ち、野菜を刻み、一品一品を作りあげる。野菜、豆腐など材料の味を存分に生かした素朴な味に感動した。以来、何度もお仲間と訪ねては、精進料理をいただいている。

Img_6625 ご住職の話「幼いころ、禅寺に預けられました。腹が空いたとき、小僧仲間と包丁を握りました…」。禅宗では野菜を包丁で刻むことも修行の一つとされるとのこと。

Img_6624 真ん中のゴマ豆腐を思わず齧ってしまった。カジッタあとで写真を撮った。シマッタ!写真を撮るときにも口の中にはゴマの風味が。右下のお皿、緑色のチョロギのような形をしたものはダイコンの花が種をつけてまだ硬くならないものを塩漬けにしたものの由。これも「何だろう?」とつまみ食いをしてしまった。シツレイ。

最初に抹茶、吸い物は湯葉、そば粥、デザートはぶどうを甘く煮たものetc,etc。全部平らげた。般若湯ではないがビールがウマイ。

私がこの精進料理のことを仲間に紹介したとき、おもわず「この料理は文化財です!」と言ったら、「少しオーバー?」と笑われたが、料理を食べた後では「ナットク!」というご返事。

Img_6627 奥様は、旧浮羽町の時代から地域おこしの重要なメンバーのお一人。いまではすっかり名所となった葛田の彼岸花を売り出した。「是非!一度見に来てくださ~い」。熱心なご案内に棚田を訪ね、本当に驚いたことを思い出す。棚田には黄金の稲穂、畦という畦(あぜ)に真っ赤な彼岸花がどこまでもどこまでも広がっていた!

お彼岸の前後、ことしも素晴らしいヒガンバナの咲く風景を愛でにたくさんの人たちが訪れることだろう。