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こ と の 端

散文でロジックを
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判 断 停 止

2014-12-28 08:17:22 | Weblog
数の論理

で成り立っている



の民主制度というものは

国会議員を増やすという結果を導いた

増えすぎた選良を

単に減らすというだけのことでも

財政赤字の欠損分を

部分的に埋めることは

ある程度可能

また

増殖し過ぎた官僚の数も同時に減らせば

財務状況は劇的に

改善する


財務体質を劣化させてきたのは

これら

当事者たち

その思考力の無さ

がいみじくも

生みだしてきたものに相違ない

呆れるほどの愚かさに

気づくこともなく

ただノーノーと

禄を食んでいる


さして有意義とも思えない議論を真顔でやり

徒に時間をかけ

用意されていた落としどころへと

辿りつくという手順の末に

不正な政策を実施するために

国家予算の執行を

予定通りに決めてきた


両者に共通してみられる性向は

一旦手にした利権を

絶対に手放さない

ということ


国が20年余りの短期間で

急速に劣化した

というのは

それ相応の訳がある


地方議会と大差ないレベルの話を

国会で審議するふりをするために

100人を超える選良の数など

まさしく不要

中身に乏しく

且つ

誘導目標が事前に決まっている論議など

やる必要そのものが

ないだろう


同様に

財務基盤を直線的に劣化させてきた官僚を

半減させても

国の仕組みと機能は

十分に維持できる

それほど彼らが

大層なことをやっている

ということではないからだ


減らした人数に応じた内容へと

仕事の質を変容させれば

それで済むはなし

国の存立が危うくなるほど

この国は未だ劣っていない

原因は即ち



とその意思のありように存する


中央官庁と謂えども

アウトソーシングできないことはない

増えすぎた国家公務員が

国家予算の規模を膨らますことに

一役買っている

デフレの時代を通じて

収入の増加が保証されているのは

合理に反する

その逆があっても

よい


財政悪化の原因は

永田町と霞が関の判断の誤り以外に

何一つ

存在しない


これまで誰も

問題の本質を追及しようと

してこなかった

今回の衆院選で

国民の多くが

消費税率変更の背後に潜む

財務官僚のもつ根強い関与

とその副作用のもつ重篤な意味とを

ある程度理解した


官僚が拵えた財政赤字を

国民が補填しなければならない

とする合理的理由は

ない

赤字は当事者に於いて

返済するのが 

筋というもの

国民に尻拭いさせようとするその魂胆は

余りにも醜い


国民がいつまでも

寛容であるとは

限らない

国の借金を増やし続けているのは

国家予算の組み方に

本質的な欠陥があったから


毎年発生するようになった歳入欠陥は

歳出欠陥を放置させてきた

選良と官僚との合作で生じさせた

その結果が

多重債務の総額となったもの


歳入に未解決の課題が残されているのなら

歳出を抑制して対応するのは

当然の方策

官僚は問題の本質を見ようとせず

国会通過で合法化した積もりになっていた

累積債務が嵩じて

どうにもならなくなってきた

ということが

税収の増加を

やみくもに急がせている


自らの手で生み出した問題から目を反らし

法律が厳に戒めている赤字国債の発行を

単年度ごとに

特別措置法を制定することによって

赤字国債の発行を合法化し

連綿として

債務負担を無思慮にも続けていた

というそのつけが

昨年ついに明確化した

千兆円を突破した

国の多重債務の巨額さを

国民に知らしめた


双方の当事者共に

自責の念など

かけらもみえず

尚昂然たる姿勢で

傲然たる態度を

とり続けているのは

どうしてなのか


これ以上赤字を承知の国債発行など

できないのは自明の理

そこで

消費税率の変更へとシフトした

単にそれだけのこと


当座の用が果たせて

当面の危機が遠ざかりさえすれば

増税の理由など何だって

構わない

8%になった時の理由は

福祉目的税となっていた


官僚に通有するこの身勝手な姿勢を

放置してきたのは

選挙で当否判断を託された

選良の罪

果たすべき義務さえ

すぐさま忘れてしまうのは

どうしてなのか


投票した国民が

この国の劣化を

間接的に推し進めている

という一面も無視できない


自覚なき当事者たちのすべてによって

世界中の国家が

皆同様の財政赤字へと陥っている

思考力の不在が共通の原因だ

国際経済のデフレ傾斜は

始まったばかり


産油国以外の財政措置の健全性

を示す例外例は

コスタリカのみ


軍事費を発生させないその国の仕組みが

健全性を財政に於いて

うまく保たせている

経済の再生を急ぐには

防衛予算から先に削減するのが

効果的

丸腰の相手を勝手に攻撃すると

結果は己の行為に背くものとなる

ベトナム戦争がそうであり

イラク戦争もまたそうだった


攻撃的な国があるのなら

安全性が認められる時まで

関係を暫定的に絶てばよい

しごく簡単なことなのだ

世界で四番目に高い

とされる破壊を前提とする

防衛予算を

生産のために善用する

たったこれだけのことで

財政赤字の欠損は

労せずして埋められる


赤字体質へと陥った多くの国家には

認識能力のない選良と

官僚が支配する制度とが

抜きがたく蔓延っている


問題は

思考停止状態となった

国民の側にみられる無批判に基づく

邪悪なものを放任する

というその無関心


消費税率の変更は

税収を増やすどころか

却って減らすことに

しか

なっていないということが

既にマイナス成長という結果で

よく伝わってきている

税率を引き上げれば

状況は却って悪化する

選良が現実を見ることができるようになるまでの間

国民に幸福は訪れない


異次元緩和が教えたところによると

選良と官僚の認識レベルを

選挙を通じて高め

国民の一部を覚醒させた

というその点は

評価してよいことだ


だが

行き過ぎた円安を招いて

根拠なき株価の誘導を

複数の公的資本を身代わりにして

物価の不必要な上昇を引き起こし

それを

インフレ効果だと強弁し

個人消費に圧力を掛けてきたその経過は

まさしく

千慮の一失ならぬ

浅慮の逸失



言うべきこと


国民が温和であるうちに

自発的に

意味のある改善策に

取組むべきではなかろうか

国の運営を国民から託されている以上

無駄に禄を食んでいる

余裕など

国民の側に最早ないことを

すべからく知るべきだ


経済の復興は

国民の幸福を基礎とする

失われた20年と

判断を誤り続けてきた

それに遡る

不作為の3年を過ごしていたその間に

国の債務は五倍以上へと増えていた


それは国民の所為ではなく

あきらかに

意思決定に関わった

指導的立場にある

すべての当事者が負うべき

壮大な

責務


国民の幸不幸は

民主制度の健全な運用如何に

かかっている

今が幸福でないのなら

民主制度の在り方を

再点検する必要というものが

ある筈だ


そこで

既に失ってしまった思考力を

取り戻すことが

改めて必要となってくる


知識の量的拡大へと

ひたすら走ってきた教育の在り方というものが

考えるための能力から価値を奪い

知識の量的拡大を優先させてきたあまり

判断するための思考力を失い

指示されるのを

ひたすら待っているだけの若者を

再生産してきた


判断停止状態となる教育のために

過大な負担を承知の上で強いられている国民は

有害な制度であると察していながら

批判することも避けている


消費税率の上昇と

年金支給額の減少とは

知育偏重の教育によって

この地上へと

産み落とされたものに他ならない

問題を

それと認識する能力を取り戻しさえすれば

有効な判断を下すことは

誰にとっても容易なこと
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