こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

自 業 自 得 ④

2014-12-14 08:18:47 | Weblog
民主主義

という名の

政治システムというものは

常に

劣化し続ける

という運命に

ある

切り口を変えても

進化しない制度となり

国家の劣化を一方的に促し

国民から有形無形の資産を奪い

緩慢に

疲弊させていることを

当事者のすべてに悟らせない

という抜きがたい性質

の上に盤石の体制で成り立っている


民主制度のもつ本質的欠陥というものが

美辞麗句の陰に潜み

国富であったものを国民から取り上げ

国家を借金漬けにしながら

労働条件を悪化させ

人口の縮小化にも寄与している


戦後政治の経過と結果とを眺めれば

その事実が

よく

分かる


過ぎ去った過去の政策

が概ね正しいものであったのなら

現状の劣悪さは

どうしてこの国へと

やって来ることができたのだろうか


為政者たちは

歴史的に

その政策判断を

誤り続けてきた

国富は過ぎ去った時代を通じて

高度成長期を含めて

一貫して失われており

国民は貧しさを手に入れて

それを仕方のないことだ

と自らそう思い込み

選挙がある度に

票を投じるべきではない

政治資質に欠ける

素養のないニンゲンを

選ぶ行為を連綿として

続けてきた


第二次安倍政権を国民に改めて支持させたのは

当時の与党であった民主党であった

当該政権の劣悪な政治姿勢というものが

政府内閣の交代を急がせた

その前は同様の経過で

自民党前政権を

国民が

見限って

野党であった民主党に期待した

過去の与党のすべては

国民の期待に背いたことで

政権の交代を余儀なくされた

という経緯を共通にもっている


政治の場で

いま

まさに起きている課題の本質を

政治家自身が

まったく理解していない

だから

平気で

役に立たつことができない政治家に

なろうとして陸続として立候補する


モンダイの姿かたちが見えていたのなら

政治をこころざす行為それ自体がもつ

認識能力の不在に気づく程度のことは

おそらく できていた


問題認識能力に欠ける国会の成員が

選良と呼ばれ

国民に負担を強いる

身勝手な政策を連発し

国富を失わせてきただけでなく

膨大な借金を

官僚に唆されて

無自覚に背負い込んできた


国会に健全性が担保されていたのであれば

このような経過が生じる謂れは

ない


認識能力の欠如は

取りも直さず

思考するための力が足りない

ということを告知する

考える力が保たれていたのであれば

実効のないことが分かっている

色とりどりの政策

を検証確認して

結果の価値を

個々に認証することが

夙に

なされていなければならなかった


無効な需要のあれこれに

貴重な資本をムヤミヤタラと注ぎ込んで

デフレスパイラル

へと日本経済を率先して追い込んでおきながら

その期間を通じて

延々とインフレ型の予算を組み

官僚の拵えた原案に適度な修正を加えて

毎年国家予算を国会で成立させてきた

戦後政治がもつこれら一連の過去の経過に

反省して何かを学んだ

する事実

の形跡はかけらほども見当たらない


民主主義という尤もらしい制度は

選良が政策判断を誤っても

官僚が血税を勝手に流用しても

その責任を取らされることがない

という著しく公平性を欠いたシステム


民主政治の先進国のすべてが

同じ病に苦しんでいる

基軸通貨の発行国となったアメリカだけが

ひとり

国際経済の推進力を

保ち続けることができており

その他の国の政府を

借金漬けの状態へと

富の偏在という状況が

追い込んでいることに

すべての国家が無批判のまま

やり過ごすという経過を

温存させてきた


エネルギー資源の決済は

それがあれば何でも買える便利な通貨

つまり

アメリカのローカル通貨である

ドルに統一されている

これがアメリカ経済を

一歩他に抜きんでたものにしていたのだったが

それを支えているドル経済圏では

WTO や TPPの名の下に

率先して富を献上する枠組みの策定に

自発的に参与しようと謀ってすらいる


資源を輸入する必要

に迫られたあらゆる国では

自国通貨を売ってドルを買ってきたことから

ドル高ローカル通貨安へと陥らざるを得なくなり

購買力平価を

政府と中央銀行とが

自らの手で戦略として引き下げ

高くなっていくドルを買いつづけ

為替差が生じることを承知の上で

相対的に値を下げていくことが分かっている

例えば日本円への積極的投資を誘い

ドルの供給者となっている国際金融資本に

労せずして多量の為替差益を与えつつ

国内市場をも提供したことにより

金融資本が手にする利益を増大させてきた


中国が得た資産効果はこのようにして生みだされ

通貨価値を裏付けるものの存在に

根拠が不明である人民元へと投資させることによって

ドルを買わせて市場に吸収させることに成功し

過剰流動性を希釈しながら

人民元の価値を引き上げて

共産党政府に対抗措置となる

人民元の安売りで即座に対応するよう迫り

獲得させたドルの資産効果で

人民元がもつべき通貨価値

の裏付けとなるドル資産の増加で担保させ

世界第二位の経済規模を

国際金融資本と市場拡大を目指す企業群

などを介することで隠密裏に推し進め

中国経済のテコ入れを

見えないところで図ってきた


要するに

民族系のローカル資本が

国際金融資本と入れ替わり

当該市場で回っていた流動性が

アメリカ大陸を目指して活発に移動するようになり

ローカル市場を有する国の経済は

流動性が備える価値の厚みを次第に失って脆弱化し

金融資本はドル安政策で意図的に誘導した外貨高

の状態を利して

資本回収の戻り相場でも

為替差益を貪欲に手に入れている


当初ドル資本と呼ばれていた

現在の国際金融資本は

通貨交換の場で

往復する度毎に

高い利益が得られるようになっている


反対に民族系の資本は

地下資源を輸入する度に

決済通貨としてドルを買わなければならず

自国通貨が生み出した富の多くを

ドル資本に持ち去らせることを許し

国内経済を自らの手で劣化させていることを悟らずに

国民を貧困の淵へと

意識させることなく

積極的に追い込んでいく


このメカニズムが

資源消費国の経済を圧迫し

国家の運営を

借金なしには成り立たなくさせた


ドル資本がやってくると

国民が貧しくなる

という構造が

ドルを介して

71年夏から

もう始まっていた


民主政治で経済を活性化させるのは

現状で至難の業

寧ろ不可能といわざるを得ない

知識量重視の教育を続けていると

思考力のない国民と

選良とが同時大量生産されるようになり

大きな政府を意味する官僚国家が

民主制度の結果として

必然的に生まれ出る

国民はモンダイの所在に関心をもとうとせず

日々の暮らしに明け暮れて

一向に気づけない

という状況がいつの間にか

忍び寄る


知識を与えるだけ与えて

その使い方を教えない

この教育制度が

もって生まれた十分な思考力を退化させ

考える力を失って

マニュアルやテキストがなければ

判断することもできない

今やマジョリティとなった勢力を

再生産し続けている


思考力が不在であったからこそ

権威ある指導者には

盲目的に追従する性質に気づかない

価値基準をもたない

右へ倣へで一斉に動く国民性を

特定の方向へと誘導するのは

もとより容易い


指針を失っている時代には

このような変化が

若者を中心にして起きるものなのだ

先の大戦がそうだった


方向を見失ったとき

ブレない強固な指導者が登場すると

それが導く政治体制へと

組み込まれていこうとする大勢の若者が誕生する

判断能力がある成人には

有害性が明白な

イスラム国の戦闘員にさえなろうと志す

若年層が世界中で今まさに

増えている


思考力を涵養しないまま

投票権を未成年者に与えても

民主主義体制の劣化を

より一層早めることにしか

なるまい


改めるべきは

教育の在り方

躾がきちんとされていない動物に

高度な判断を促し

将来を決するための権利を与え続けてきた

ということが

世界に

この拙い現状を与えている

判断基準が曖昧なのでは

未来は危うい

貧困を蔓延させて

テロリスト予備軍の拡充を

劣化した民主制度が急がせている

この現実にこそ

学ぶ必要があるだろう


知識の量的拡大を基準として

ヒトの選抜をするための道具とせず

正しい判断を行うための手段

へとすぐにでも戻しておかなければ

この劣化し続ける世界は

急速に悪化の度合いを高め

気候の変動を急がせながら

自然災害を一層狂暴化させていくようになる


経済が無効な需要を切り捨て

有効な需要創出を目指す投資行為で

繁栄の拠り所

を見出せるようになるときがくるまで

エネルギーを中心とした

環境と経済の劣化プロセスは

70億人を突破した地球の人口を

減らす方向へと作用しつづけて止まらない


科学の進歩で繁栄を手に入れた人類は

その基礎となる知識の大量投与で

考えるための時間を惜しみ

使い切れない膨大な知識の間口を

広げるだけ広げ

消化不良に陥ったまま

その原因すら

まったく理解できない政治制度の土台の上に

この文明を導き

環境と経済の劣化を

同時に産み落とす事態へと陥った


これを自業自得という


どんな時代であっても

新たなる生命の息吹は

微かだが

底堅く感じとれることがある

思考力が健全な批判精神を生み

それが正しい有効な判断を連れてくる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする