こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

最 終 手 段

2012-06-03 07:46:26 | Weblog
化石燃料を燃やせば

二酸化炭素が生れ

核燃料を燃やせば

放射能を帯びた核廃棄物を生じさせる

ガスを燃やせば

二酸化炭素と水が同時に生成される


水を侮ってはならない

気体の水は上空へと昇り

寒気に触れて凝固する

熱の境界があるところには

雲が湧き

雨がふる


氷をいれたグラスの水は

器の外面に水滴を付着させ

冬の窓辺には結露が張り付く

これは水蒸気が冷気に触れて凝固し

液化しておきた結果の変化


寒気と暖気とがせめぎ合うところでは

摩擦によって静電気が発生し

雷雲ができる

太陽によって温められた地表の熱は

上昇して南下してきた寒気に触れ

凝固し

雨となって落ちてくる

強い寒気は

その落下物を凍らせて

雹と化す


天然ガスには炭素だけでなく

水素も多く含まれている

水素は燃焼することで酸化し

気体の水を合成する

この水蒸気が冷やされて液化し

重力で地表へと引っ張られ

落ちてきたものを雨と呼ぶ


ガスを大量に燃やせば燃やすほど

大気中の水蒸気は増える

集中的に降る雨が

このところ急速に増えるようになったのは

とりもなおさず

世界中で

ガスを燃やすその量が増えたため


西に位置するどこかの国で

ガスが一斉に燃やされると

気体の水がその上空に生まれでる

それが移動して極東へと達すると

日本の空に

自然現象以外の理由で

雨雲を厚くする


メタンハイドレートやシェールガスには

水素がより多く含まれている

燃料電池の資源でもある水素は

その純度が高いものほど

水蒸気をより多く発生させる

この水蒸気にも温室効果がある

打ち水すると地表は涼しくなるのだが

水蒸気が持ち去った熱は

上空で保持される


ゲリラ豪雨やドカ雪が

最近頓に増えるようになったのは

20年ほど前頃のこと

京都議定書では

二酸化炭素だけを削減するその目標と定めていた

これからは気体の水も規制の対象にしなければならない

燃料電池と言う名のあたらしい電源は

電気以外に

気体と液体の水を同時に生み出すものとなる


地下資源の関与を前提とする

あらゆるエネルギー創出法は

何らかの二次生成物を

必然的に生じせしめる

これを避けることはできない

資源に頼らずにエネルギーを取り出す方法はあるのだが

自然エネルギーでは安定した出力を得ることが

できない

蓄電装置を介在させる方法は有効なのだが

経済合理性を損なう


ここが工夫のしどころだ


未来のエネルギーは環境負荷がないだけでなく

経済性にも優れたものでなければならない

電力輸送を省くことができるのなら

その分のコストを

すべて

削減できる

つまり

もっとも優れた効果を発揮する

このことから

自家発電システムを分散させてゆく

ということが最も合理的な解となる


電気エネルギーなどは

磁場変化があれば

そこからいくらでも取り出せるものなのだ

発生させた電流を増やすこともできるし

それを再生産することもできる

増幅した電力を増殖させていくと

地域単位での電力供給系を

成り立たせることが可能になる


小さな発電機が一台あるというだけで

大きな効果を発揮する

エネルギー供給システムを整備し

再統合してやりさえすれば

問題は直ちに解決する

要するに

設計思想の問題であるに過ぎなかった


その電源が化石燃料を使う発動機式発電機だったとしても

出力された電気エネルギーが

入力されたそれよりも大きなものとなるならば

そこにゲインが発生する

エネルギーに生じた余得が

経済合理性を担保する


電源をできる限り小さくしたとしても

最低でも家一件分程度の電力は

いとも容易に取り出せる

小型の独立分散方式の電源システムであるのなら

作るのに訳はない


エネルギー問題を解決することができれば

環境問題は消え

経済問題も連動して改善する


これから登場する

環境負荷のない

あたらしい電源は

環境復元運動の一環として提供されることになる

その目的とするところは

恒久平和

経済性に優れた低廉な電源は

平和の実現に寄与する意思をもつ者に対してのみ

優先的に供与される

核保有国がその対象となることはない


擬似超伝導と呼ばれる分野が

再生不要エネルギーの出自

超伝導でなら簡単にできることを

常電動で機能するように変更した

擬似的な方法で

超伝導現象を応用する

というアイデアから

未来型の電源が生まれでた


超電導は超電流を導く

超電流は永久電流として

導体に存在し続ける

だが超電流でなくても

それを可能にする方法が

ひとつだけ残されていた


擬似超伝導について言及する機会は

おそらく

ない

この方法を誰かが知ってしまうと

その方法でビジネスを有利に展開しようとたくらむ

この再生不要エネルギーシステムは

秘密を守ることを保証する相手にだけ

提供することが許される


核兵器を手放そうとしない国は

高くて有害な資源を燃やす旧来の方式から

永遠に離れられない

経済成長は相対化されて低くなり

時の経過とともに

次第に遅れが際立つようになっていく

平和の実現に対する貢献度の高い国は

低廉な

環境負荷のない

優良なエネルギーを手段として

国際経済を牽引していく

という役割を担うことになるだろう


地上から核兵器と

それに類する効果を持つ殺傷兵器が消えたとき

この擬似超伝導の内容を公開することが

できる

それまでの間

人類は二酸化炭素の増加に伴う

環境異変とそれによる気候の変動に

苦しみ続けて過ごさなければならない

人類が生み出した災いは

人類の手で始末する

再生不要エネルギーとは

そのための

最終手段
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする