こ と の 端

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調 整 局 面

2014-04-13 06:35:29 | Weblog
電気のスイッチを切ると

二酸化炭素の排出量が減る

というのは

マッカな

ウソ


直流電流の電源



なら可能なことではっても

交流電源である回転方式の発電機では

明らかに

不可能


直流電源とは

蓄電池



乾電池などのこと

直流電源に限るなら

電気製品のスイッチを切った途端に

エネルギーの消費も消える


ところが

交流電源は回転式の発電機であることから

常に一定の回転数を

保持していることが

義務付けられており

四六時中

安定した回転状態を

維持することが

うまく

できていなければならない

という制約に縛られる


要するに

交流電源とは

出力調整をすることが

本来

できない

種類の電源なのだ


磁極のNとSとが作る磁界の差は

それぞれ

右と左

の別方向へと流れでようとする電流

を交互に生じさせる

磁極が切り替わる度ごとに

導体を

横切るかたちで

磁束線が通過することで

周波数という波の形の電圧が与えられ

磁束密度と磁場変化の割合

の違いによって

所定の電流を発生させるための措置を施し

起電力を生み出す

という仕組み


毎分3000回転する発電機なら

50ヘルツの交流電流が生み出され

3600回転する発電機なら

60ヘルツの交流電流が生み出せる

磁極の数を倍にすれば

円運動の量を半減させることが

できる

少ない回転数で周波数を維持するためには

磁極を増やせば

回転数を減らす効果が得られる


ただし

磁場を変化させるその割合も

同時に低下することになるので

起電力にもその影響が

直ちに及ぶ


周波数とは

一秒間に

磁石がもっている異なった磁極が

交代で導体を通貨することによって

一定の周期で

磁場変化を生じさせているその状態のこと

周波数は

電源がする円運動量と

磁極の数

の相関



決まる


交流の発電機は

周波数を

厳密に

維持していなければならないため

回転数を勝手に変えて

出力を増減させることが

つまり

できない


乱れた周波数は

エネルギーとして

使いものにならない電流を作り

無益なだけでなく

不安定なものであるガゆえに

有害な波の形を

電圧として発生させる


波の形が同じであれば

複合効果で

その振幅は倍になり

電圧は倍加され

電流を半減させる

音楽でいう倍音という現象と

音圧に於いて

同じ効果が現れる


位相がひとしい二つの波は

重ね合わせることによって

電圧を二倍にする

このことから

電圧を乗数倍にしていくことが

できるようになっている

その仕事をこなしているのが

変圧器


制御することができない

エネルギー的に意味のない

位相の乱れた

複数の電流が併存する

送電環境というものは

資源の無駄となるばかりか

不測の事態をさえ

生むことがある


交流電源が制御可能なものであったなら

省エネ節電という

文明が慣れ親しんでいるその方法でも

エネルギー消費を抑制する効果を

うまく引き出すことが

できていた

だが

現実をみると

そうなっていない

人知には

常に

錯誤の影が

つきまとう


周波数が一定に保たれていでないとき

その電源が生む交流電流は

エネルギーとして無効なものとなり

まったく

役に立たないものとなる


交流と直流の間にあるその違いの意味を

分かっていないと

電気を消すと二酸化炭素が減る



勝手な誤解をするようになる


交流を直流と同一視し

独断に等しい身勝手な誤った解釈に囚われ

地下資源を節約して

温暖化防止に貢献した

とひとり合点する集合体を生み出した

文明はその行為を何ら批判することなく

これまで

ずっと

受け容れつづけてきた


何と愚かなことだろう

未だに

まったく

その行為の意味に

気付かない


真実をみようとすれば

すぐそこにあったのだが

洗脳状態に置かれた意識は

既に判断能力そのものを

失ってしまっていた


節電すれば化石燃料の消費が減る

というのは

根拠のない

思い込み

その意味で

業界と監督官庁とが

国家と国民に対して

同時に犯したその罪科の質は

極めて重い


交流電源とは

回転数を制御することが

もともとできないものであり

常に一定の速度で

運動エネルギーを

磁界に与え続けていなければならない

という制約に拘束されている発電機


直流電源の場合なら

スイッチを切れば

電源がもつそのエネルギー密度は

直ちに保持された状態となる

節電効果というものは

そもそも直流電源でなければ

得られない

ものなのだ


この違いを知らないでいると

温暖化を止めようとして

効果のない諸種の対策にひた走り

捨てるための電流をタダ増やしつつ

二酸化炭素の濃度を

ひたすら

上げ続けるという破目になる


温暖化対策に投じられてきた国費は

すべて無駄となっており

政府はその結果

債務負担を募らせて

慢性的な財政赤字に苦しむという

構図をつくりだすようになっていた


実効性のない温暖化対策に

莫大な資本を

延々と

投下してきたということが

天候異変を加速し

異常気象を誘発しながら

安定していた気候を凶暴化させ

自然災害でイノチを落とす人の数を

一方的に増やしていく


逼塞するための状況を

自らの手で

さし招いている


現状に鑑みれば

事実の顛末はすぐ分かる

無効な環境対策は

却って有害性を増すばかり


冬に低気圧が異常に発達するようになったのは

対流圏を形成するもう一つの押す力

つまり高気圧の勢力を強めたその結果

台風は

水温が摂氏27度以上でなければ

そう呼ばれない

冬に勢力を増すようになった爆弾低気圧は

上がっては下がり

下がっては上がる

という対流の波が

次第に勢力を強めていったことによって

上限と下限の乖離の幅を広げ

気圧差を大きくしていった

この変化に伴い強風が北方の海域で荒れ狂い

船は港をでることができなくなった


10年前の段階で

1010ヘクトパスカル付近にあった

気圧差の境界領域は

温暖化が進んでしまったことにより

いまでは1020ヘクトパスカル付近へと

遷移した

気圧差が大きければ大きいほど

吹き下ろす風の強度は増し

尋常性を失って

季節を問わず暴風雨雪の被害を

広範囲へとまき散らす


低気圧が北の海で発達すると

漁船は出漁することができず

新鮮な魚介類は入荷しなくなる

海産物はこのとき

市場で品薄状態となっている


このような変化が

これから

年々歳々

より高まっていく


たったひとつしかないその原因は

温暖化の進行であり

温室効果ガスの濃度が俄かに高められたことにより

異常気象が頻繁に起きるようになった

人の暮らしが洗練されると

自然は文明に

報復するようヘンゲする


調整局面の到来は

進化するための第一歩

試練こそ


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