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自 殺 行 為

2009-11-29 09:24:49 | Weblog
この惑星の環境を最適な状態へと戻すためのプログラムは

国家の枠を超えた

国境横断型の民間組織で運営する形体をとるのが

最も望ましい


さまざまな紆余曲折を経たのちに

そのような結果を残すことが

未来を生きる子孫たちの暮らしを豊かにするだろう


目的が明瞭にみえていたとしても

その実現を担当する組織が

特定の国の利益を代表するものとなってしまっていたのでは

国連型の組織をもう一つ造るというだけのことになる


地球そのものの利益を代表する太陽系第三惑星の政府は

あらゆる国に対して公平且つ平等な対応を

とることができる意志の集合体でなければならない

いま地上で起きている不具合の根源は

社会システムに潜む条件の不公平性

という意図的にしつらえられた観念の合成にある


アメリカにだけ

世界の富を集めることができるようになっているのは

まさに

歴史の必然というものであったのだが

文明がこれから深化していこうとするためには

次なる必然へと歴史を紡いでいくプロセスを

いま 始めなければならない

道程をたどる一歩ごとに犠牲を払ってでも

その体験から学ぶべきものがあるはずだ

不具合は

認識を高めるための素材として与えられている


真の公平性を求めて

恒久平和へと至る道筋を

自らの努力で陶冶していく必要がある


地球を現在の状態にまで追い詰めたのは

石油・ドル本位制を敷いてきたアメリカの失敗である

その事実は既に明らかだ

止まらない温暖化ひとつをとってみても

石油の消費に支えられたドルの発行権への執着というものが

その原因の根本に盤踞している


ドルの過剰流動性は

マネーサプライを公表できないほどまでに増大させ

イラク戦争を起点とする過大なドル余り現象を生み出した

2008年の秋

金融危機と呼ばれるドル資産の大量蒸発を生み出したのだったが

そのメカニズムとダイナミズムとを

明確に認識しようと努めた国は今に至るも皆無であった


状況のもつ深刻さを知り

当座の応急措置をとったものの

資本の蒸発を止めることはついにできなかった


アメリカのゼロ金利は

その結果

いやいやながら産み落とされたものだった

大量の不良債権を抱え込んだアメリカは

ドルの発行権を駆使して

ドル安政策を更に大きくおしすすめ

失った体力の回復を図って国債を大量に発行し

一時は成功したかの如くに見えたものだった

しかし

疵は 経済の奥深くにまで達していた

隠されていた不良債権は

予期しない方面からも金融破綻を浮上させるほど

世界中の名だたる金融機関が

巨額の損失を被ったということを

一年を経た現在になっても

ドバイの逼迫を理由とする

資本の停滞を惹起した

業界自らの手によって

隠されていたものを暴露する

という展開が生みだされるようになっている


イラク戦争では大量破壊兵器という名の

アメリカが攻撃するための根拠としていたものが

欠けていた

という事実をアメリカ自身の手によって

その後明確化することとなったのだった

国際社会と国連からの強い制止を振り切って

戦端を開くことを急いだアメリカが得た結末は

大量の駐留米兵を中東地域へと展開させたまま

撤収を遅らせ

アフガニスタンへと戦域を拡大するという拙い現実を導いた

原油価格の高騰の末の資源インフレが国際経済に多大な打撃を与え

その大きく増加した金額を

決済するための需要に応じて

大量発行したドルの過剰流動性を隠密裏に消し去るために

回収した発行済みのドルを用い

特定の外貨とそれを交換するよう慫慂してきたのだった


民間の企業が経済戦略の実行部隊となっていたため

米政府自らがファンダメンタルズの結果であると

事あるごとに言挙げすることが許されるようになったのである

その窓口業務を担当してきたのが

いわゆるドル資本と呼ばれる米系の金融資本


発行し過ぎたドルを一方的に特定の国へと押し付けて

いまでは

中国を

アメリカに対する世界第一位の債権国へと育ててしまったのだった

それ以前には

日本が最大の債権国へと祭り上げられていたのだったが

当の犠牲となった国々の政府当局者たちは

その事実に今も無関心のままであり続ける


仕掛けられた円高の更新

というドル安政策に基づいた外貨への攻撃は

ドルの過剰流動性の仕向け先を

中国から日本へと戻すための措置であること指し示す


巷間伝えられるような単なる金利差の問題で

円高の更新がおきたのだとすれば

より高い金利の人民元の方がはるかに有利

経済成長率も数年来二桁の実績を着実に残している

ドルの捨て場所を人民元から円へと変更したということが

今回おきている円高の背景に潜んでいる本質の成分を構成している

円の独歩高という状態の裏にあるものを知るには

基軸通貨を操る者たちの意図を探るのがよい


ドル資本はあらゆる国の通貨をドルと交換に得てきた

それらの多くを円へと仕向ければ

円だけが買われて

異常な円高がたちまちにして誘導される


アメリカは石油・ドル本位制を恣意的に操る権能を

このような方法で発動し

国際経済の覇者という身分を得てきたのだった

この不公平性というものを

世界各国は意味の実態として

やがてどこかで察知することになるだろう


円転したドルは

利益を回収する段階で

再びドル転されることになっている

通貨価値を高められている時に

相対的に低下した通貨を買い戻せば

それだけで為替差益が手に入る

資本の移動を為替市場で行う度毎に

その往復で大きな利益を得ることができるようになっている


ドル資本はこのようにして収益の拡大を謀りつつ

貧困化する国を次々に作り上げていく
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