こ と の 端

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天 然 ガ ス

2014-01-05 09:14:18 | Weblog
日本の貿易収支の割合が

赤字に偏った状態のまま

一向に改善せず

20%以上も下落した円安となってからでも

なお

輸出の増加には

まったく

寄与していなかった


輸入品目で増加した部分の最大要素は

天然ガスとなっている

この輸入量が俄かに増えたことにより

決済金額を増加させ

その経過の積み重ねが

貿易赤字を拡大させる

最大の因子となったのだった


およそ30%を占めていた原発

が止まってからというもの

そのすべてが

火力発電に依存せざるを得なくなり

天然ガスの輸入量が

3・11以降

短期間で

急速に伸びる事態を生んでいた


ベストミックス

と呼ばれていた日本の電源バランスは

爾来

火力が90%を占めるようになり

残りの10%の殆どを

水力で賄っている

自然エネルギーは着実に増えてはいるのだが

エネルギーとして有効なものとはなり得ていない

その理由を電力業界が未だに隠し続けている


出力変動のある電力は

要するに

エネルギーとして

使い物にならない

火力に依存しなければ成立しない自然エネルギーに

価値が生じるとする謂われはない


効果のない電源を増やし続けてきた国の予算は

無効な需要

を生み出すために使われていた

ということなのだ

国の損失にしかならない予算を

いまなお

拡大しながら

配分し続けている

問題はこの事実に

国全体が目を背けつづけている

というところにある


毎年10兆円に達する規模の

巨額の貿易赤字を

減らしていくためには

地下資源の輸入を逓減していかなければならない

高価で有害なエネルギーに頼ってきた過去といものが

地球規模の温暖化を招いただけでなく

日本の公的債務の総額を

1000兆円を超える規模へと

失われた20年の間で

急速に押し上げた


貿易収支の赤字を黒字へと反転させるためには

地下資源にとって代わる

あたらしい

健全で

かつ

優良な

資源を日本で開発することができなければならない


現状をうち眺めてみると

まだ

誰もその方法に気付いてはいない

製品化されていないという事実は

まことに雄弁である


環境に与える負荷が一切なく

低廉で

量としての限界を持たない

無尽蔵の

つまり 物質によらない

あたらしい電源を供給する組織は

これまで不可能だとされていた

多くの事案を

可能なものへと一変するが如きものとなる


エネルギーコストが最低水準にまで下がれば

生産コストは自動的に最小化する

安い労働コストを求めて海外生産へとシフトするよりも

高い生産性もつ市場で

エネルギーコストを引き下げる方が

合理的な解となる

労働賃金は時の経過とともに高まっていくものだが

未来型のエネルギーは

その他のコストを低下させたままにする


貿易赤字の原因となっていた地下資源の消費は

量として低下していき

温暖化の被害は軽減されていくようになる

走りながら充電することができる電気自動車は

貿易黒字を最大化することに寄与し

国際収支を短期間で

改善させるものとなる


走行中に充電する機能をもつ電気自動車は

日本でだけしか作れない

そんな仕組みにしておけば

現地生産へと移行する理由を消すだけでなく

ローカルコンテンツという法律

に抵触しない移動体の輸出が可能になる


そのための課題

をうまく解決することができたとき

世界中の移動体から

内燃機関というものが一斉に消えることだろう


移動コストは発生しなくなり

どこまでも延々と走り続ける電気自動車が

至る所で走りだす

という世の中がやってくる


地下資源を燃やし続けている限り

温室効果ガスである

CO2(二酸化炭素)



CH4(メタン)の需要は増え続け

炭素の酸化物であるCO2と

水素の酸化物であるH2O

とが

同時に立ち現れるという事態を招いていた


メタンは一つの炭素原子と四つの水素原子からなり

これらが同時に酸化されることで

CO2と気体の水(H2O)という名の化合物を

それぞれ

派生させるための原因を構成していた


集中豪雨は海面から蒸発した水が凝固して

落下してきたものなのだが

冬の豪雪はそうではない

寒い季節に海水が蒸発する理由は

ないからだ

これこそが

大気中に分散されている

メタンを燃やしたことで生じさせた

凝固した水が結晶となって

落下してきたものに他ならない


シェエールガスの一大産地となったアメリカの一部では

この週末から

豪雪に見舞われている最中だ

故のないことではない事態



自然界らの報復として



まさに

北米大陸でおきている

ということになる訳だ


ガスを燃やせば

温暖化の原因である二酸化炭素を生じさせるだけでなく

炭素の四倍に相当する水素(H)が

燃焼で悉く酸化され

二つの水分子となって大気中へと放出される


低気圧が運ぶ湿った大気にこれが糾合され
 
夏には集中豪雨となって

ガスの消費地付近一帯へと降るようになり

過去に例のないほどの豪雨

となって生活者を襲うようになったほど


冬にはそれが豪雪となって

ガスの消費地を孤立させるものとなったのである


メタンが

CO2より

20倍以上も高い

温室効果をもってもつガスであるという事実は

既によく知られていることである

メタンの漏出では温暖化を急がせる事態となり

その燃焼では

必要のない

豪雨と豪雪とを

ガスの消費地へと

もたらすことになっている

このメカニズムを知って警告を発した事例は

今のところ

まだ

ない


降雨降雪を起源とする自然災害などは

まさしく

必然の結果として

文明に与えられるようになったものなのだ

問題の深刻さを正しく認識していたのであれば

地下資源に依らないエネルギーを

いそいで開発しなければならない

ということくらい

とっくの昔に分かっていた筈のこと

ここに思考力を低下させて得た何かが

災いと化した

その証拠が残されている


現実を認識する能力を失ったままでいるのなら

洪水や竜巻だけでなく

山が崩れて押し流される

という毎年繰り返されている同じ被害を

ガスの消費地から離れた

伊豆の大島で

昨秋

引き起こしたというその事実から

問題の意図を

学びとらなければならない

これまでのように原因調査を怠りつづけているようだと

日本中がところかまわず水害の対象とされる

ようになりかねない


ガスの大消費地であるアメリカで

豪雪に襲われているそのただ一つの理由とは

シェールガスを各家庭で燃やす割合を増やしてきた

その過程で引き起こしたもの

それ以外に原因とすべき事実はない


すべての地下資源は

有害なものであり

その濃度を引き上げる行為と知りながら

執拗に地下資源を消費し

そのためのコストを過分に支払ってきた文明は

言うべき言葉がないほどの

実に愚かな存在となっていた

まことにうら哀しいことである


現実を正しく認識することができたとき

未来のエネルギーを

文明は

いとも簡単に

手に入れる
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