こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

消 化 不 良 ②

2019-12-29 08:13:55 | Weblog
気候変動を引き起こした

最大の因子

をCO2と決めつけている

その間

すべての環境投資は

大量の無駄を積み上げる一方

となっている現状の拙さを

分かっていながら

続けざるを得なくなり

何の成果もないままに

損失の山を

堆く積み上げている

気候変動対策のすべてには

どのような投資効果も

付随していなかった

浅はかな己の行為を

自己批判することさえ

未だにできない


これが世界の現状なのだ

経済対策もまた同じ

低成長圧力は

損失の増加によって

一層高められている


思考力の裏付けを欠いた判断は

その愚かさの故に

悉く失敗に終わる

確定した一連の不毛な経過は

その事実を告げていた

過去の事実と

それに基づいて生じた

累損の積

がそれを裏付ける

貧困化という名称で


現状を知らず

権威主義の奴隷と化した

世界中の知識階級は

考えられるあらゆる対策を

悉く間違えた


その結果CO2の濃度だけが

年々歳々

着実に

大気中で

高まり続けるようになっていた


京都議定書を見限って

パリ協定へとシフトしようとしても

対象の絞り込みで

判断を誤っていることに

尚気づかない

旧来の方法に頼り切り

削減目標の数値だけを

徒に追い求め

とどのつまりで

最大化させてしまった

そのことが

今年のCOP25に於いて

具体策を絞り込む段階で

意志の集約を躓かせ

時間切れとなって

頓挫する事態を成立させた

思考力を失うと

批判精神までもが衰える


気候変動を引き起こしたのは

CO2ではなく

水蒸気の方なのだ

ここが見えてこない限り

環境投資の一切は

烏有に帰す


どのような成果も得られないまま

CO2の大気中濃度は増え続け

減った事実を残さなかった

資本の漏出は止まっておらず

経済全体が疲弊した


地球環境は

与えられていたその麗しさ

を復元することができず

自然災害は悪化の一途

を既に辿っている


問題の所在

を突き止めた積もりでいても

その判断に錯誤が介在したことにより

空気よりはるかに重いCO2が

化石燃料を燃やしたことで

排煙筒から吐き出されても

比重の違いで

上空へと達することが

不可能となることを

昂然として見逃した


ドライアイスの白煙の行方をみれば

一目して瞭然たるものがあった筈

燃えた時の熱を保持して

最も低いところである

地表と海面とへ

降下してゆく

というのがCO2に課せられた

義務


水に融けやすいというその特性は

海や川の水に触れて

水和すると同時に

熱の移転を成就する


温室効果は海水の温度を高め

水蒸気を増やすことで

より多く立ち昇る

大気中のCO2は

環境にとって有害ではなく

熱を移転させて水蒸気を増やす

というその経過が

有害な結果を招いたことで

気候変動が促された

ということなのだ


400ppmを超えたとはいえ

その比率は

高々0.0004%と

極めて低い


たったこれだけの量で

地球全域を温暖化させるほどの

温室効果を生み出せる訳がない

この一点だけでも

CO2に対する容疑は

誣告であったと断言できた


温室効果を有する主要なガス

である水蒸気は

分布比率の加重平均が

少なくとも60%以上ある

と見込まれている

この比率の差である

0.0004%



60%との間にある乖離は

あまりにも大きい


地球全域で発生している

自然現象で生じた飽和水蒸気は

暑い夏に増え

寒い冬に減る

というサイクルを繰り返す


地下資源を燃やす燃焼炉で

消費された地下資源

の主成分はメタン

化学記号はCH4


炭素Cが一つと

水素Hが四つ

という構成でできている

炭化水素の化合物


これが燃焼炉で

空気中の酸素と燃えて結びつき

一つしかない炭素Cは

酸素二つと繋がって

CO2となり

四つある水素は同じ熱反応で

水蒸気の原型である

H2Oへと二倍の量で変化する

どちらも高温の熱で

ガス化しているため

軽い水蒸気は上へと昇り

重いCO2は下へと降りる


それぞれに固有の

温室効果能力があるために

外気に触れると

そこで熱の交換が実行され

高温のCO2は外気温に対して

熱平衡となる状態

へと時の経過と共に

遷移する


空気より軽い水蒸気は

燃焼炉の熱を抱えたまま

上昇気流と呼ばれる

低気圧の熱源となって

垂直方向に移動する

このプロセスで

位置エネルギーを

熱と共に抱え込む


海抜が高くなればなるほど

大気のもつ気温は次第に下がる

寒気の南下と遭遇したとき

気体の熱は冷やされて

凝結や強固反応を引き起こす

この段階で軽い水蒸気に重さが宿り

落下する途中の外気温で冷え

雨になったり雪になったり

ときには雹になったりして

地表へと戻される


二酸化炭素と水蒸気からなる

二種類の温室効果ガスは

重さの違いで

落ち着く先が決まっている


燃えただけのことで

温室効果ガスは発生するが

更に別の加熱水蒸気が

これに加わる


それは水を熱して作られた水蒸気

に圧力をかけて

100℃以上の高い熱をとりだす仕組み

これが蒸気圧を高めることで

蒸気機関のシリンダーを

動かすための動力源となったのだ


高圧で高温の水蒸気は

動力を生みだす

高い能力をもっている


発電タービンを回転させることで

電力を作り出している発電所では

運動エネルギーを高めるために

圧縮過程で高熱を与え

高温の蒸気を生みだすことで

発電を効率よく行っている

100℃を超えた高温の水蒸気を

圧縮することで

もっと高い温度の

圧縮水蒸気に代えている


原発なら300℃以下の熱で

発電用タービンを回している

核分裂反応の熱なら

CO2の発生はないのだが

水蒸気の発生を避けることは

どうしてもできない

その意味で気候変動要因

の重大なものの一つとなっている


燃焼炉が生み出す温室効果ガス



蒸気窯が生み出す温室効果ガス

とが同時排出されているのだから

温暖化が急速に進行する

のは必然のなりゆき


火力発電所では

これら二種類の温室効果ガス

を系外へと同時排出

することになっている

という仕組みの意味を

忘れ去ってはならない


ボイラー設備のある事業所や

温泉施設などでも

熱水蒸気の大量生産は避け難い

家庭用のガス器具などでも

メタンの燃焼で生じる

二系統の温室効果ガスと

湯を沸かしたことで

別途発生した

加熱水蒸気の

空気圏内への放出を

日常的に行っている


要するにメタン系のガスを燃やすと

二種類の温室効果ガスが

制御されずに

大量かつ任意

に放出されることとなるだけなのだ


温暖化を本気で止める覚悟

があるのなら

地下資源を燃やさない方法で

発電するシステムを

大急ぎで

普及させることが肝心だ


再生可能エネルギーは

その有力な候補の一つなのだが

火力発電所の支援がなければ

電力供給能力は不安定化して

確実性を失ってしまうため

尚のこと地下資源の消費を減らすことを

難しくしてしまった


蓄電デバイスを

電力供給系に取り込めば

エネルギーコストは高くなり

経済効率は劣化する


経済効果が不在なら

普及するための

何らかの犠牲が必要となる

これからも消費者に

費用を負担させていくのなら

気候変動は果てしなく進み続ける

ここが智慧のだしどころ

その気にさえなれば

やってやれないことはない

未来のためのエネルギーは

既に用意されたものがあるからだ


知識を詰め込み過ぎて

消化不良で苦しんでいるうちは

その方法は

姿を見せない
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