こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

失 見 当 識 ②

2019-12-15 08:05:24 | Weblog
気候変動の生みの親は

二種類の水蒸気

それ以外に合理的な理由

はない


CO2に温室効果能力があるにせよ

温暖化とは無関係

空気より重いガスは

自力で大気圏へと達することが

本来不可能


凝固したCO2である

ドライアイスは

気化した時

冷たくて白いガスとなり

地上を這う


冷たい気体であるからこそ

冬の吐く息

と同じ理由で白くなる


燃えてできた総てのものは

燃焼する際に生じた

固有の熱をもっている

空気より軽い水蒸気は

熱を伴って空へと昇り

重いCO2は沈降する

海水に触れるとその性質上

簡単に水に溶け

そこで熱の交換が果たされる


温められた海面からは

水蒸気が立ち上り

雲となるための移動に入る


CO2は空気より五割も重い

このため

上空へと達することができず

陸上なら土の水分と融合し

海上なら水に融け込む

そのような性質を

CO2は与えられている


大気圏の高層域に

滞留しているCO2は

そのすべてが航空機

が吐き出したもの


地表から遠い高い空では

重力の作用は

きわめて小さい

距離の二乗に反比例する

という法則に

ものみなすべてが

縛られている

この条件に

CO2も同様に

当てはまる


大気圏の高空域では

CO2の質量が小さい

という理由で

落下することが

容易ではない

一定の空域に滞留し

その濃度を

次第に高め続ける


遠隔探査法でCO2を計れば

濃度は一定の割合で

高くなってゆくばかり


航空機の通る帯域の気温は

とても低く

CO2が熱を保持するものでありながら

その効用は消え失せ

直ちに冷める


地表の熱の増加に

高空のCO2は

関与できない

この単純な理屈から

温暖化の原因はCO2ではなく

水蒸気でなければならない

という疑いが浮上する


水蒸気は液体の水が気化して

ガスとなったもののこと

自然条件の作用でガス化した

飽和水蒸気と

人為的に熱を与えたことで生じた

加熱水蒸気

の二つが混じり合い

その相乗効果で

大気圏の最下層域を

共にシェアする


一気圧ほどに加圧された状態

にある空気圏では

水蒸気がもつ温室効果の影響を

必然的に

強く受ける


水蒸気の持つ温室効果は

気化熱で地表を冷やしたあと

熱の移動を自動的に開始し

上空を温める


冬の晴れた朝にみられる

放射冷却は

雲の不在で起きたもの

これは夙に一般化した

人口に膾炙したありふれた知識

として誰もが知っていること


夏の蒸し暑さは

湿度の高い日にだけ起きている

この現象も

目に見えない飽和水蒸気

がもつその温室効果の現れ

であることは体感で

誰もが体験していることだろう


温暖化が急速に進んでしまった

ということは

地下資源を大量に燃やしてきた文明

が自らの手で招いた

粗末な事態


地下資源の主成分は

メタンに代表される

炭化水素という化合物

で構成されている

永い時を経てできた

エネルギー資源

そのために

化石燃料と呼ばれている


炭素と水素の化合物

の代表的存在が

メタン CH4


Cは炭素

Hは水素

メタンは一つの炭素と

四つの水素とで

できている


このメタンを燃焼炉で燃やした時

空気中の酸素を取り込んで

炭素の酸化物であるCO2と

水素の酸化物であるH2Oとが

熱を保持した気体となって

地上へと同時放出されてゆく


その比率はCO2の1に対して

H2Oはその2倍

H(水素)が四つあるからだ


どちらのガスも

温室効果をもつために

一気圧程度となっている

空気圏では

保持する温室効果が

夏期に於いてはとても高まる

違いは水蒸気の上昇と

二酸化炭素の下降

というベクトルの差


冬に発生する温室効果ガスなどは

存在しない

冷たい外気が

CO2の熱を相殺するからだ

そのために平均気温

という概念が導入された


CO2が大気圏内で

熱循環を引き起こす

という論法は

理に合わない

熱は平衡関係となる

相互作用を経て

中間で一旦落ち着く


熱交換装置はこの原理

を応用展開したもの

冷熱と温熱とが

入り混じることで

中間の領域で

安定化する


CO2に温室効果がある以上

冷凍効果もなければならない

固体化したCO2は

ドライアイスと呼ばれている

気化する時の温度は

マイナス78.5℃

沸点を超えたCO2は

低地では白い煙となって

ゆっくりと地を這う

空気よりも重いガスは

自力で空へと昇ることが

本来できない


燃焼炉や内燃機関の中で

燃えたことによって酸化し

熱を帯びたCO2とH2Oは

同時に気化し

その重さの故に

空気中で上下方向へと

分かれでる


このため気候変動因子となるのは

軽い水蒸気であって

重いCO2ではない

ということができるのだ


ところが世界中の知識人たちは

温暖化がCO2の増加

がその原因だ

と決めつけて

確認することなく断定し

また検証もしなかった

その結果

気候変動を止めようとして

効果のない対策を推し連ね

資本の浪費に錯誤して励み

温暖化を止めた積もりになっていた


これが国際経済にとって

重大な負圧となり

有効需要の創出に失敗した

のみならず

有効需要の喪失も

同時に引き起こす

結果を生んだのだ


一連の負の経過は

学力重視に特化して

思考力の涵養を怠り

批判精神を失わせた

高等教育が意図せずに到達した

知の着地点

を出現させた

なんと愚かなことだろう


知識の量拡大

を急げば

知識の質的劣化

を却って早める

時間の使い方次第で

この世の中は

差がつく仕組み



文明は現在位置すら

見失ってしまったことに

未だ一向に気付かない


実効不在の温暖化対策

と承知していながら

到達目標を最大化すれば

成果のない対策であっても

オソラク成就するだろう

という安易な姿勢で

根拠なく判断し

これまでやってきたのと

まったく同じ方法で

一致団結して続けてさえいれば

壁を突破することは

可能であると錯誤した


COP25で懸案だった問題は

漸く解決する

当事者の全員が

一人合点してしまったようだ


最早言うべき言葉が

みつからない
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