こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

相 乗 効 果 ②

2019-12-08 07:02:47 | Weblog
いまを生きている

同時代人

の一人ひとりが

温暖化を防止しようとして

20世紀末の80年代中頃から

21世紀初めの20年代直前

までの期間を通じて

CO2の排出量削減に

大層苦慮していた

その40年ほどの時間

をかけて講じてきた

あらゆる対策は

実効を伴わず

何の成果も生みだしていなかった

削減する筈の温室効果ガスは

1ppmも減ることなく増え続け

今年の報告では407ppmにまで

達してしまっていた


温室効果ガスの代表的存在

とされているCO2の

排出量を大幅に削減する

という目標の達成が

いよいよ国家間の急務となり

その具体的な方法を

特定するための

技術開発の絞り込みと

実施方法とを決定

するための選択

を実行するための行動計画

の実現

に世界は腐心し続けている


温暖化の原因を

CO2であると

独善的に決めつけていた

国際社会は

化石燃料の消費抑制を図って

京都議定書を起動させたのだったが

効果はなかった

そこでパリ協定を急ぎ導入する

という意思決定を行い

実施するための準備を進め

ことし

いままさに

COP25で取り纏めることにした

アメリカ以外の総ての国が

この決定に予め合意している


問題は

これまでに行ってきた

環境投資が無効に終わった

というその事実

京都議定書が沙汰止みとなった

経過について

失敗に終わった理由を

一度も

検証していない


不正な結果を得て

失敗の理由を確認せずに

一斉に放置黙認した事実

が記録へと残されている


モンダイの本質を剔抉しておかなければ

同じ経過を

これから先も

何度となく繰り返す

ここが分かっていなかった

のだったからこそ

不稔性の対策となることが

分かっているパリ協定に賛同し

温暖化対策を進めている

かのように

世界中が自分勝手に

思い込むようになっていた


これまでの定点観測の結果

によると

温暖化の原因は

CO2が増加したことにあるのではなく

水蒸気による温室効果



位置エネルギーの開放

という物理的変化

が気候変動を苛烈化させた

ということが判明している


水蒸気にも温室効果がある

というのはよく知られた事実なのだが

大気中のCO2と

空気中のCO2とでは

意味合いが異なっている


空気は地表の低層に遍在する

混合気体のことを意味していて

大気はその空気層を含む

地表全体にある

濃度差を包摂する気体の総体

からなる混合気体

と位置づけられる

更に

乾燥空気と湿潤空気

という

二種類の空気があって

特別に指定がない場合

乾燥空気という概念

が適用される決まりができていた


一般的に空気と呼ばれているものは

通例水蒸気の成分を含まない

乾燥空気とされている


世界中の知識人たちは

大気中には二酸化炭素だけがあり

水蒸気をそこに含まない

という共通認識をもっている

国連が示す温室効果ガスのリストには

水蒸気は当初から

省かれていた


このため水蒸気が

異常気象を引き起こす

という事実をよく承知していながら

大気中の温室効果ガスというときには

水蒸気の存在を

意図的に除外せざるを得なかった


CO2が空気より重い気体

である事実を考慮したこともなく

温室効果がある

というだけの理由で

気候変動を惹起せしめた

その主体として位置づけた

この独善的なキメツケが

その後遍く一般化していった


空気のある領域で生じたC02に

温暖化の原因物質としての

罪はない

真犯人は水蒸気以外に

存在していなかったからである

ニンゲンがCO2を

温暖化の主犯である

と根拠を確かめる手順を経ずに

そうキメツケタだけなのだ


空気中の水蒸気は

温室効果ガスのリストから

予め外されていた

事実は真実を

雄弁の物語る


世界中の知識人たちが

実害を及ぼしている水蒸気に

関する調査を悉く怠っていた

ということが

温暖化を止まらなくさせ

京都議定書を

パリ協定へと書き換えさせた


環境異変に関する

調査検証プロセスに潜む

人が陥りがちな共通の欠陥

というよく知られたその特徴が

問題の本質を糾明する機会

を奪っていたということになる訳だ

愚劣な経過がこうして

文明史

へと書き加えられることとなった


哀れむべきは

人の世の愚かさ


思考力を失うと

批判精神まで失って

見えて然るべきものの姿

を見失っていたことに

気づけなくなる

ということ


その結果

温室効果ガスであるガス状の水

つまり水蒸気の発生量は

着実に増え続けることとなったのだ

温暖化とそれが生む気候変動

の発生機序を検証すると

人災以外のなにものでもない

ということがよく分かる

CO2が空気中で400ppm

と表記されるとき

0.00004%の濃度である

という意味になる

空気中の水蒸気は概算で

少なくとも60%を遥かに超えている

百分比にならしてみると

異なった別種の温室効果ガス

に占めるボリュームの違いが

明確になる


火力発電所で燃やしている地下資源

の主成分は

メタンつまりCH4

であることから

CO2ができると同時に

二倍量のガス状のH2O

である水蒸気が

そこで自動的に生じていた筈だ

空気より軽い水蒸気は

地表の熱を中空へと運び上げ

地表から奪ったその熱を

そこで保つ

これが温室効果であることは

言うまでもあるまい


この気化熱を保つための保温力が

垂直移動する際に

位置エネルギーを獲得し

開放する機会の到来に備えて

空気のある領域で

待機する


ある日

寒気と遭遇した水蒸気の成分は

凝結と凝固を繰り返し

液化した一部が先に雨となり

地表へと舞い戻る

凝固した水蒸気は

上昇気流に推し上げられて

雹へと変わる


水蒸気の発生量が

最近頓に急増してしまった

ということが

降水量とその密度を高め

古今未曽有の大雨を

日本の各地へと

降らせるようになったのだ


降水密度は年々歳々徐々に高まり

世界各地のどこに於いても

大洪水を引き起こす程の勢力となり

位置エネルギーの開放を

流体エネルギーとなることによって

果たすことになる

その破壊エネルギーは

河川に沿って拡大してゆき

大きな被害を

流域全般のエリアに残す


この水蒸気の大量発生という現象は

低気圧を発達させ

上昇気流となった水蒸気が

強風を伴って

台風へとやがて変化する

移動しながら発達し

上陸して熱の供給が断たれると

温帯低気圧と呼ばれるものへと

変化する


このプロセスにCO2の関与はない

空気より重いCO2は

その重さの故に

海面に落ちると

直ちに水に融け込み

熱を与えて低気圧の発生原因

の一つとなって

熱の移転に関与する

水和したCO2は

石灰質へと変成し

サンゴの成分となったり

貝殻などに取り込まれたりして

再利用されながら

さまざまに時間を掛けて変化する


低気圧が先に発達していなければ

空気より重いCO2を

上空へと運び上げるのは

どだい無理


上昇する能力を持たない

質量の違いによって

より重くなっているCO2に

位置エネルギーは宿らない

蓄熱作用が温室効果を与えたところで

水蒸気の発生機会を

若干高めることができるだけ

水蒸気だけが

地表付近で

熱の移動に関与する

ことができるのだ


このときに獲得した位置エネルギーが

流体エネルギーとなったり

水力発電で電気エネルギー

となったりして

破壊エネルギーを帯同しつつ

最終的に海水へと混ざりこみ

海面水位を必然的に

推しあげて

海岸線を縮小させる


水蒸気が大量に発生すると

降水量が急増するのは

ものの道理

位置エネルギーを上空で集約し

その高められた破壊力が

山を崩して押し流し

川を堰き止めて氾濫させる

強いパワーを発揮する


堤防の決壊を引き起こすと

広い範囲が水没し

多くの建造物が

そのとき

ほぼ一瞬で破壊され

流失する


交通は途絶し

電気も止まる

ポンプで動くガスや水道なども

一斉に停止する

そこに成り立っていた

生活の総てが

あっという間に失われ

原始的な生活に戻ることを

強要される


自然災害の狂暴化は

低気圧の急速な発達による

台風の発生と

水蒸気の密度増加が生む

熱の移動と位置エネルギーによる

所与の結果に他ならない


温暖化が深刻な問題となったのは

気候変動による自然災害の狂暴化

という物理的な変化

がその理由


最大のポイントは

位置エネルギー

水蒸気の発生量を減らせば

降水密度は下がって

位置エネルギーを開放する機会

は応分に減少する

単にそれだけのこと


改めるべきは

水蒸気を生み出している

そのメカニズム


火力発電所なら復水装置で

改善できる

その他の燃焼炉であっても

同様の対策が適用できる

問題なのは

家庭や店舗で使っている

都市ガスやプロパンガス

などの小規模な熱資源


天然ガスの燃焼量が少ないにせよ

燃焼機会の発生率はとても高い

復水装置つきのガステーブル

が普及すれば

水蒸気の発生量は低下する

対応は決して不可能ではない

ガステーブルで水を沸騰させると

水蒸気ができるのは当然として

直接燃焼で生じている青色の炎は

水素が燃えたことによって

水蒸気が発生したことを示す

その証拠


このとき二系統の水蒸気が

同時に生み出されている


これが気候変動の加速要因

となって自然災害を

狂暴なものにする


乾燥空気と湿潤空気があるように

飽和水蒸気と加熱水蒸気という

異なった二種類の水蒸気が

これに加わる

自然界で生じた温度差で

発生したものを飽和水蒸気といい

メタンに含まれる水素

が燃えたことによってできた

加熱水蒸気の統合気体が

温暖化の真犯人

この二つの異なった

水蒸気が同時発生したために

地表付近で温室効果が

絶え間なく常に

高められるようになっている


複合状態で発生した二系統の水蒸気

が複合し

地表に高い温室効果を生じさせ

それが蒸発蒸散作用を加速して

更なる水蒸気を重ねて作り出す


自然現象で発生した水蒸気に

水素が酸化したことで

別に生まれた水蒸気

が積み重なって

大気圏内に

複合した状態で

大量の水蒸気が

混じり合う

これにより温暖化は一層進む


家庭や店舗などで

ガスを燃やす行為は

できることなら

極力避けた方が

良い
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