こ と の 端

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水 の 惑 星

2019-11-17 09:57:15 | Weblog
地球環境にとって



はあらゆる分野で

ニュートラル

とこれまでそう思われていた


温室効果ガスであるCO2は

平均気温を推しあげる

という理由

で地球環境にとって

きわめて有害

だとして

早くから断定されていた

ところが

二酸化炭素が空気よりも重い

という事実を確認しないで

間接情報のままそれを受け売りし

いまでは世界中が

誤った情報を真実だと

頑なに

思い込んでしまっている


ドライアイスの白煙

の行方

をみると床の上で

横に這い

その後

風に任せて

四方へと広がっていく


この変化をCO2の気化現象

であると承知していながら

空気より重いCO2が

大気圏内で

何故か

その濃度を高めている

という誤った理解が

世界中に蔓延し

誰もが誤った情報だ

ということを確認しないで

己の認識の一部

へと組み込んだ

のは

いったいどうした訳なのか


自然法則に反することが

地球上では不思議なことに

ひとりでに起きるようになっていて

それが温室効果を地表へと与え

気候変動を生みだすに至った

という誤解がこうして

まことしやかに

世界中へと広がった


ドライアイスはCO2が冷えて

固まったもの

保冷剤としてよく使われている

身近にある冷媒

どこにでもあって安価で

誰でも子供の頃から

よく知っている


CO2に温室効果があったとしても

その重さ故に

大気中に留まっていることはできず

沈み続けているのであれば

温室効果を与えるための

保温材

としての機能を

発揮することは

要するにできない


ドライアイスのあの白煙は

固体であったCO2が

気化したことで発生し

目に見えるようになったもの


火力発電所が効率よく吐き出している

大量のCO2は

冷えていないため

目では見ることができない

このため視覚化することができず

そこにあっても気付かれない

という属性を持つ透明なガス


空気よりも重いことから

上空へと達することが

自然条件下ではまったくできず

下へと向かって落ちてゆき

横方向へと広がって

風に任せて流れ去る


CO2は要するに

地表の最も低い位置

へ向かって拡散しながら

移動することができるのみ

地平から立ち上ることなど

ある筈のない気体


たったこれだけの理由から

CO2が大気圏を温めている

主犯である

という理解には

根拠とされるものがなく

物理法則に反している

ということが直ちに見てとれる


温暖化防止対策で

CO2の排出量を削減すれば

気候変動を抑制できる

とした権威筋の下した判断は

紛れもなく誤ったものであり

真実ではないことが

明白となったのだ


国連のもつ問題認識能力には

温暖化対策のみならず

その他の項目に於いても

重大な疑義と欠陥がある

と指摘しておかなければならない


大気圏内に滞留した状態の

観測することが可能なCO2は

飛行機のエンジンから

高空で放出された

炭素系酸素化合物

以外にはありえない


高空から地平へと向かって

緩慢に沈降することはできても

上昇することなどあり得ない

気体状態のCO2を

ガス検出装置や

リモートセンシングなどで

観測したにせよ

温室効果を減らすための

有効解を特定した

と断じた当事者一同の不見識を

正当化できる筈がない


この誤った認識に基づいた判断が

地球を着実に温暖化させた

ということが

重大な問題へと反転させたのだ


CO2の質量を考慮していれば

気候変動を発生させた主因

としてきた過去の行為が

誤りに充ちたものだった

という事実を悟るのは

容易であった

だが世界中の知識人たちは

CO2が犯人だとして

その排除に躍起となった

そのために気候変動は益々ひどくなってしまい

地球全体を危機へと陥れただけでなく

効果のない無駄な投資を重ね続けさせて

国家を繁栄させずに

貧困へと追い詰め

実効なき温暖化対策を

意味もなくひたすら続けて

自己満足に耽っている

その愚かさにさえ

気づかない


二酸化炭素の特徴の一つ

である水によく溶ける

という性質から

海水に混入して

炭酸水となる以外にも

サンゴや貝殻の素材となったり

石灰質となったりして

海底に定着し

長い時間をかけて

地殻へと取り込まれ

地殻変動で隆起し

石灰岩となって地表に現れ

鍾乳洞やカルスト台地となった

とするその多くの痕跡が

世界中に遍く存在する



火力発電を行ったことで

CO2の発生と同時に生起した気体の水

つまり水蒸気は

蒸発蒸散作用で気化したものと相俟って

上空で雲となり

それが寒気に触れて液化したとき

雨となって地表へと落ちてくる


液体の水が気化したとき

空気より軽い水蒸気となって

熱を奪って天空へと持ち上げる

このとき

位置エネルギーを取り込んで

開放するための準備にはいる


このとき気化熱の作用として

ヒトに認識されるのは

地表が涼しくなるからなのだ

気化熱というものは

熱の垂直方向の移動のこと

そこでエネルギー保存則が

成り立っている

ということが分かる筈


地表を冷やし

持ち去ったその熱を

上空で保持するからだ


蒸発蒸散という

水に纏わる反応は

海からだけでなく

山からでも起きている

地球全域で発生していることから

その量は

人工の排出機関によるものの比ではない

冬は水蒸気の発生が少なくなるため

遠くの山並みや空の彼方まで

はっきりとよく見える

夏はその反対に

水蒸気が大量に立ちのぼるため

遠景はぼやけて

曖昧になる


大気温が高まれば

水蒸気の発生量は増加する

乾燥した大地の植物は

水分を失って

燃え易い状態に遷移している

そこに

雷が落ちたり

送電線でショートしたりすると

被覆されていない電線では火花が生じ

発火現象を引き起こすことがある

この時近傍の枯れた樹木に着火すると

山火事となって燃え広がる


電力会社の一部では

送電の停止

つまり計画停電を行って

延焼を防ごうとする

先月カリフォルニアの山火事では

そんな対策がとられた

責任を回避する必要があったから


水蒸気が地表から大量に発生すると

その軽さによって

低気圧という名の上昇気流が

山岳地帯でも発生し

それが集まって雨雲となり

強風を伴って移動する

移動先では

降水量が異常な規模にまで達すると

洪水を引き起こして

河川の氾濫や堤防の決壊を

広範囲に生じさせるようになる


山岳地帯で発生する水蒸気は

植物を乾燥させて

山火事の発生原因となり

海洋上で発生した低気圧は

発達して太平洋上で台風となる


発達する途上で水蒸気を吸い上げ

高空へとそれを運び

雨雲が積み重なりあうと嵩が増し

降水密度を異常に高める


台風は海洋上で発生した

発達するようになった低気圧のことだが

山火事は内陸部で発生する

上昇気流となって

乾燥を急がせて

地表の脱水症状を誘発する


どちらも原因は同じ

水蒸気による気化熱の

縦方向への移動である


蒸発蒸散作用で枯渇した山肌からも

上昇気流という変化となって

循環型の対流サイクルを

惑星表面の低層部分

で成り立たせている


雨を降らせる低気圧が

山岳地帯で降水量を増やせば

山火事を心配する必要はないのだが

上昇気流は頂点に達すると反転し

下降気流となって

地平目指して

別の地域へと降りてくる

この状態が高気圧


低気圧を意味する上昇気流は

やがて反転して下降気流となり

地表へと舞い戻る高気圧

となる変化を繰り返す

対流圏ではこのようなサイクルができていて

乾燥した地平に雨を降らせるのではなく

台風一過後の乾いた晴天を

引き換えに置いてゆく

このため鎮火がより困難となり

延焼が長く続くようになっている


水蒸気となったあらゆる地域の水分は

熱を上空へと運びあげたあと

位置エネルギーを帯同し

寒気との遭遇を機に

高めた降水密度で

地表を襲う

水蒸気を奪って乾燥状態を齎した低気圧は

集めた水蒸気をまとめるようになり

やがてその周辺に

大量の雨を降らせることとなる


高気圧に転じた下降気流が

上昇気流を生んだ同じ地域を

その後乾燥させるようになり

山火事を発生させるタイミング

が整うのを待つ体制へとシフトする


低気圧が水蒸気を上昇させ

反転してできた高気圧

が乾燥した空気を

地表へと押し付ける

対流圏とは

このようなサイクルで

成り立っている

円環運動の反応場


熱の対流が

低気圧が生む上昇気流



高気圧が生む下降気流

とを

連携した状態で成り立たせる


生命は対流圏の中で

生存して残るための工夫を凝らし

進化と退化とを繰り返しつつ

文明社会を築き上げてきた


水害が多く発生するようになった地域では

水蒸気の発生と拡散が起きやすく

乾燥で山火事が発生し易い地域では

水分を放出した嘗ての低気圧が

高気圧となって下降気流を押し付けて

水分を奪って乾燥させる

この周期性をもつ変化を利用して

文明は発達し

進化し続けることが

うまくできていた


温暖化現象はこのサイクルを過激化し

気候変動を狂暴なものへと変えたのだ

このままゆくと

生命の多くは淘汰され

持続可能性を失った文明は

滅ばざるをえなくなる


対流圏と大気圏とは

重複した空域を構成し

一万五千メートル付近で

反転しては折り返し

上昇気流だった低気圧は

飽和点で

下降気流となる変化を経て

気圧密度を高度化させる

高気圧となってゆき

循環型の閉鎖系の運動を

惑星内部でつくりだし

その状態を

果てしなく繰り返す


温暖化は大気圏で

CO2が濃度を高め

温室効果を強めている

とこれまで永く信じられてきた

錯誤が生んだ思い違い

に過ぎなかったのだ


CO2を質量換算すると

空気や液体の水より重くなり

上空へと昇ることが

そもそもできないものだった

という事実が明瞭に見えてくる


ここが分かっていたのであれば

大気圏の温度をCO2が高めることは

本来不可能なことだった

ということは自然に悟れていたはずだ


地球温暖化という現象が

80年代頃から

この地表で唐突に生じるようになった

という変化は

二酸化炭素が急速に増えた

から

という耳になじんだその理由では

自然法則からみて

明かに不合理な

絶対に成立しない

破れた論理


ここが分かっていないと

疑うべきは気体の水

即ち水蒸気である

という真理へは辿りつけないことだった


その失敗が確定した事実を知りながら

京都議定書が無効に終わり

パリ協定が批准されていながらも

目標の達成は

可能であると強情を張りつづけ

世界中を誤った判断に靡かせて

問題の解決をより困難なものにした


温暖化の原因物質を

CO2だと決めつけてきた

その過去が

判断の過ちを

人に気付かせることなく

放置して

本当の原因を見逃すこととなり

無駄な投資を徒に積み重ね

経済成長の足を引っ張りながら

環境の劣化を推し進め

異常な規模となった降水量

の急増をCO2の所為

であるとそのように

決めつけた


この時に生じた判断の誤ち

より正しくは

錯誤

という状態こそが

パリ協定という名の

不稔性の国際間の調整を

鬼っ子として誕生させた


膨大で豊かな知識がそこにあっても

その意味を知らなかったのなら

どのような成果も

得られない

気候変動とは

文明が獲得した

愚かさの証明

であることをつまり意味する


遅すぎた覚醒は

失った時間と同じ

決して取り戻すことが

できないなにか

を取り逃がした事実にさえ

気づかせない
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