こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

雲 散 無 消

2019-11-24 08:33:13 | Weblog
天然ガスを燃やすと

海面の水位が

最後にあがる

化石資源を燃やすと

そこに含まれている炭素と水素とが

空気中の酸素

と結びつくからだ


水素は燃えて水となり

炭素は燃えたあと

CO2となって

熱を維持する

気体の水である水蒸気と

二酸化炭素との間には

共通する特徴がある

それは共に

温室効果ガスである

という共有の特質


地下資源の主成分は

メタン CH4

これが燃焼の酸化作用で

それぞれが高温の酸素化合物

となって

大気中へと放出される


炭素Cに酸素が二つつくと

それは二酸化炭素

つまりCO2となる


四つある水素の二つに

酸素がそれぞれ一つくっついて

できたのが

H2O

つまり



高温状態の排気ガスは

液体の水を気体の水

へと変える

これが温室効果を地表へと

もたらす


気体となった水は

空気より軽い水蒸気となって

上空へと移動する

気化したことで地表の熱を

上空へと運びあげてゆく

地表はそのとき涼しくなり

気化熱が上空を温める

これがエネルギー保存則


燃焼を成り立たせている酸素

は空気に含まれていて

随時そこから供給される

燃えてできたその熱が

気体状態の水蒸気となって

雲との間にある空のどこか

に蓄熱効果を与えている


メタン系のガス

つまり炭化水素を燃やすと

水蒸気が発生し

それが雨となることで

必然的に海面の水位を上昇させる


同時にできたCO2が

大気中へと吐き出されるが

その発生比率は

水の二分の一に過ぎない


四つある水素Hは

二つのH2Oを作り出し

一つしかない炭素Cは

CO2を一分子だけ作り出す


二酸化炭素が一つ生まれたその瞬間に

二つの水分子が気体となって

二倍の量で昇天する

という訳だ

このプロセスで水蒸気は

位置エネルギーを身に着ける


水蒸気と二酸化炭素の両方が

温室効果能力を秘めていて

地球上で生じた熱を

大気圏内で保存する

これが温室効果となって

温暖化とそれによる気候変動

を生みだしている


水蒸気は空気より軽いため

上空へとそのまま上り

集まって雲となる

その際に地表の熱を持ちあげて

上空を温める


この熱の移動が

地表を冷やし

上空の大気を逆に温める

それだけでなく

水蒸気には上昇したことによる

位置エネルギーが備わって

それが他のさまざまなエネルギーへと

遷移する


雲となった水蒸気は

上空の寒気に触れて液化する

熱が関わる境界面では

気体を液体へと変える変化

がおきる

簡単に言うと結露

上空で寒気に触れて液化したものだ

重力に従って落下したとき

ひとは雨が降ってきた

という


その雨を貯めたダムでは

水力発電が行われ

位置エネルギーを

電気エネルギーへと作り替えている

ダムのない地域では

流体エネルギーとなって

川を流れ下って

海へと注ぐ


降水量が近年異常に増えたのは

自然現象のみならず

人工的に作られた大量の水蒸気が

火力発電所や地域固有の燃焼炉

家庭用のガスレンジ

そしてエンジンなどから

吐き出された酸素化合物の集合体

となったことにより

かつてなかったほどの

降水量の異常な増加

となって温暖化を急がせた

という経過による


文明が発生させた排気ガスが

気候変動要因となって

文明に報復する状況

を与えている

ということなのだ


その急峻な変化が

川の氾濫や決壊を引き起こし

山を崩して押し流し

橋を壊すなどして

道や線路を寸断するその一方で

送電線や水道管などをも破壊して

日常生活を成り立たないよう

仕向ける経過を与えている


人類が

天然ガスを永年の間

燃やし続けてきた

ということが

海面の水位上昇を早めることとなり

水没する地域を拡大し

島嶼国家の存続を

許さなくする水没を招き

環境難民を

これから急増させるだろう


国連が騒いでいる

温室効果ガスの濃度上昇が

氷山氷河の融解で生じた

海面水位の上昇より

はるかに早く

水没する地域が増えた

その意味を

誰も理解することが

まだできない


水蒸気の関与を

捨象してしまっているからだ


計算外の水量の増加

が起きているということを

正しく説明することが

まだ何一つできていない

ということがその証拠


これこそが水蒸気の関与を

まったく考慮してこなかった

既存の知識人たちが招いた

その重大な結果となった


CO2の質量を

要素化していなかった

という事実が判明し

知識階級の不見識が

気候変動を増長させた

ことにさえ

いま以て気づかない

哀れなること

この上ない


空気より重いCO2は

重力に逆らって

上昇することなど

はじめからできなかった

CO2の蓄熱能力だけをみて

比重の違いを見逃していた

思考力の劣化は

教育が高等化した

その結果


温暖化の原因は

水蒸気の増加であって

CO2の増加ではない

空気より重いCO2は

地を這って

近場の水に吸収される

水に溶け易い

という性質があるからだ


CO2よりも二倍も多く生じた

水蒸気という

別種の温室効果ガスは

空気より軽いものであるために

地表付近では湿度を高め

ときに蒸し暑さを感じさせ

雲となってまとまったその後で

寒気に触れて凝固したものが

重さを得て雨となり

地表へと落下することを

繰り返す


この段階で位置エネルギーを開放し

いくつかの相転移を経て

破壊エネルギーとなって

ゴミの山を最終的に積みあげる

エントロピー増大の法則が

文明を淘汰する

その好例が

気候変動

ということなのだ


人為的に生み出した大量の水蒸気が

文明を人知れず破壊する

というサイクルを

人類にいま押し付けた

という展開が

文明社会に生じている


炭化水素の燃焼が

温暖化とそれによる気候変動

を生み落し

持続可能性を奪い去る

文明が握り締めたその業



生命の多様性を

自らが招いた判断力の劣化で

これから急速に失わせる

というサイクルを

人類へと押しつける


最も不思議で不可解なことの第一は

ドライアイスの白煙が床を這う

という事実を経験的に知っている

筈の世界中の人々が

誰一人として

重いCO2が

理に反して大気圏へと上昇し

そこに長く留まっている

という誤った理解を

疑うことなく

頑なに信じ込んでいる

というその事実


知識があっても

その意味を知らなければ

判断を誤るのは

当然の帰結


教育投資と失った時間のすべて

は無駄となるのが世の倣い


先進国経済を大いに苦しめている

デフレの長期化

という現象も

知識階級の劣化

による判断能力の喪失

を疑う必要を

指し示していたようだ

これがその次の不可解な点

の二つ目


学力の高度化に邁進してきた

世界中の先進的な教育システムは

知識の過剰摂取によって

肥満体質となった脳を

フォアグラへと変えてしまった


現在の指導体制を形成している

上部構造のすべては

知育偏重型教育を

勝ち抜いてきた

その生き残り


知識はあっても

その意味を理解できない状態のまま

負の資産を

後生大事に抱え込んでいる


温暖化が長く止まらなかったのは

教育汚染の結果以外に

理由はない


日本では

思考力より知識力が重要視され

他者を土俵外へ

追い落とすための訓練

に特化した教育法で

勝ち残った勢力が

指導階層を成り立たせるようになり

その再生産の効率化

に余念なく過ごすことを

当然視するようになっている

ここに違和感を抱かないことが

そもそも不思議なことだった


教育が排他主義へと擦り替わり

知識はあっても

情報の意味を統合することが

まるでできない

という偏頗なインテリを

大量生産しつづけている

その結果

国民が苦しんでいることを

知りながら

さらに圧迫する消費増税を

国益にかなう善政である

と自画自賛して

独善的に断行した

ということが別の災厄を

新しく連れてくる


省益と党益を優先する

政治システムの現在のあり方というものが

国益を損なって

国民を苦しめていることにさえ

気づかない


そして

温暖化の原因が

空気より重い二酸化炭素である

という間接情報を

検証しないで鵜呑みにし

無駄となっている事実を知りながら

貴重な富である国家予算を

四十年以上に亘って

どぶに捨てる行為を

習慣的に繰り返す

やっていることの意味にさえ

どうやらまったく気づいていない


気候変動は

教育の失敗が生んだ

不毛な事態

誰一人として

CO2の重さを気に懸けたこと

がない


要素抽出が不完全だったなら

要因分析で判断を誤る

のは

摂理

現実認識さえできていないのだから

国民が苦しまざるを得なくなったのは

必然的な帰結であった


改めるべきは

教育制度のあり方そのもの

排他的な趣旨でなりたっている

世界的に統一された状態にある

教育姿勢が

生産的であるとする

道理はない

現状の拙さは

雄弁なその証拠
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