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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

思 考 能 力

2019-09-29 07:32:05 | Weblog
気候変動を引き出したその原因は

ニンゲン

明晰な頭脳を誇っていながら

気候変動を止めることが

未だにできない


思考回路が優れているにせよ

使い方に課題があれば

成果はゼロ

損失だけが滓となって残される


思考回路のパターンに

織り込まれている

固有の錯誤に気付かなければ

損失の山を築くだけ

温暖化が止まらなくなったのは

ここにその理由がある


問題の所在を追及しなければ

有効解をそれと認識することなど

不可能

つまり判断を誤る

そこに残されたままとなった課題が

温室効果ガスの濃度を

このようにして

着実に高めつづける


健全な問題認識能力が備われば

原因と結果を結ぶ負の回路は

循環と再生産を

繰り返すことが

できなくなる


螺旋形の問題が解決するのは

巡る因果が

成り立たなくなった

そのとき

火力発電所が機能している理由

が消えたなら

それが吐き出していたCO2は

直ちにゼロとなる

代わりを務める新電源の登場

が鍵


止まらなくなっている温暖化こそ

そのなによりの証拠

原因が残されたままの状態で

状況の改善が起きことはない


たとえば今年注目されるようになった

MMTという略称をもつ経済理論が

既存の経済学を迷信と喝破したときから

変化の兆しが顕れた

時代が変わるとき

今まで権威とされていた多くの前提

が能力を失って

退く

経済認識能力が改まったとき

価値の基準

もまた同様に変化する


気候変動の根本的原因となっている

温暖化を生み出したのは

火力発電という方式に準拠する

交流電流による長距離高圧送電が

世界の共通インフラとなってから


交流電流についての正しい理解

を世界中の電力会社が

沈黙

という手法で何故か

統一的に避けている

この秘密主義に基づいた

意図的な沈黙が

交流電流に対する正しい理解を

遮っている


交流電流に周波数があることを

伝えた電力会社はない

周波数は発電機の回転数

で与えられるものであることから

外部電源の関与があろうとなかろうと

回転数を常に維持している義務

が総ての電力会社に

公平に課せられている

周波数変動が電力輸送にとって

極めて有害な結果を生むからだ


世界中の電力会社は

発電機の回転数をコントロールすることが

何一つできない

周波数とは常に一定でなければならない

という事実について

頑なにひたすら黙り込んでいる

そのために再生可能エネルギーを増やせば

火力発電所の負担が減り

CO2排出量が減らせる

と誤ってそう理解させることに

役立った

こうして気候変動は止まらなくなったのであり

できもしない排出量ゼロ

を目指すための不毛な運動を

続けるための時間稼ぎへと

世界中が陥った


地下資源の消費抑制ができてれば

化石燃料を輸入する割合は

応分に低下していた筈なのだ

太陽光付加金を支払う必要性など

どこにも生じていなかった

温暖化防止対策から実効を奪ったのは

電力会社の秘密主義に他ならぬ


この意図的な沈黙が

経済認識能力の劣化と結びつき

止まらない温暖化

とそれによる気候変動を生み育て

自然災害を狂暴化させた

ということになる実に粗末な

経過を残した


誤ったままの認識の連鎖と

それが導く錯誤

を再生する循環形式の構造が

齟齬の綾を錯綜させる理由となり

気候変動を世に強く定着させた


科学万能を自負してきた文明が

自らの手で招いたのが

いま世界を震撼させている

気候変動と呼ばれている

深刻なこの課題


一向に止まろうとしない温暖化

の原因物質をCO2

であると特定しておきながら

その排出量を減らすことがまったくできず

徒に放置しているという経過の事実が

パリ協定の生みの親

気候変動を避け難いもの

へとそれが押し上げた


考える力を失っていなければ

沈黙の裏に潜む真実を

探り当てることは問題なくできていた


教育システムを高度化させてきたことで

文明が手に入れたのが

気候変動だったということなのだ


交流電流に対する正しい理解

を世界から奪い去ったのは

電力業界が行っている

沈黙

という名の秘密主義に他ならぬ


交流電流による長距離押圧送電

に依存する文明のあり方が

温暖化という変化を

この地表へと連れてきて

抜きがたいものにした

というこの事実には

学ぶべきものがある


交流電流には周波数という特性があり

交流電流を止まっていることを

それが不可能にした

磁石が持つSとNからなる磁極の違い

を人工的に与えることで

周波数が与えられている

安定した周波数を維持しておくためには

絶えざる燃焼が

蒸気圧を保持するための

必須の条件となっている


代表的な周波数は日本の場合

50ヘルツと60ヘルツとなっていて

磁極の切り替えが

毎秒50回か60回のどちらかで

遅滞なく円滑に

行われているという意味をもつ


電磁誘導の法則によれば

起電力は磁束密度と磁場変化の割合

にひとしい

つまり周波数が高ければ

起電力も同じ割合で高まっている

60ヘルツの交流周波数は

50ヘルツのそれより

20%高いことから

発電効率にその差が生じた


直流電流にはこの周波数がない

このためスイッチをきれば

電源から流出している直流電流は

その場で消える


ところが交流電流には

それができない

何故なら

周波数が交流電流を成り立たせていて

止まっていること自体が

不可能となっているからだ


交流電流とはつまり

止まっていることが

そもそもできないものなのだ

だからどんなに節電したところで

発電所にかかっている負担が減る

ということにはなっていなかった


節電という行為で

火力発電所が生みだしている

温室効果ガスの排出量を減らす

などということは

本来不可能なことなのだ


交流電流の性質を知っているヒトには

節電でCO2を減らす

ということが絵空事に過ぎない

と分かっていた筈なのだが

問題を指摘していたとする事例は

未だに皆無


ところが

環境省では節電が

温暖化防止に有効である

という前提条件を

調査しないまま実行に移し

電流の消費を減らせば

大気中の二酸化炭素も同時に減る

という誤った理解に囚わたまま

夏の暑さに耐えることが

温暖化を防止する方法の一つ

であると錯誤に満ちた認識を

総ての国民に刷り込んだ

その行為を今年もまた

繰り返していたという嗤うべき事実が

厳としてこの国に存在している


このような無駄な行為に

世の知識人たちは

まったく気付かずに過ごしている

交流電流の意味を

沈黙を続けることで電力会社が韜晦し

正しい情報を国民に

伝えていなかったから

である


省エネ努力もまた同じ

一瞬たりとも止まっていられないのが

交流電流の本質であるということを

まったく国民に伝えていなかった


省エネで電力の消費効率を引き上げても

火力発電所で化石燃料を

間断なく燃やし続けている以上

大気圏内に排出されているCO2は

安定状態で増え続けている

ことしかできなかったのである


電力消費を減らせば

温室効果ガスの濃度は減る

という理解は交流送電の場合

当て嵌まらない

直流回路でのみ成り立つ理屈を

交流の電路に適用することは

できないからである


交流電源は周波数の制約

に縛られていることから

片時も止まっていることが

そもそもできない装置だったのである


更に蒸気発電という方法は

蒸気圧を常に一定の状態に保つことで

回転力を安定して高めるための措置であり

蒸気圧が低下すれば

出力を安定に保っていることは

できなくなってしまうのだ

蒸気機関車の釜焚きが

休む暇がないのと

それはまったく同じこと

火力発電所では

このようなことが

年間を通じて

四六時中起きている


50ヘルツの周波数は

常時毎分三千回転していることを

発電装置に強いており

回転能力が衰えれば

周波数はその分だけ

減ってしまうこととなる

この事情が

交流電流を止まっていられない

ものにした


発電して余らせた電流は

すべからく地底へと

全量捨て去らなければならない

そうしなければ

安全性が保てないからである

そこで需要が大きく減った夜中

割安の深夜電力料金制度が

適用されるようになったのだった

省エネ節電という電力消費を減らすための

努力のすべて

にはCO2を減らす効果がまったくない

電力会社の経営資産を地中に捨てる

ことしかできなくなっていた


この事実は再生可能エネルギーにも当てはまり

ウィンドファームやメガソーラーなどに投資しても

二酸化炭素を減らす効果など

何一つ引き出していなかった

その結果環境投資は有効化されないまま

損失だけが嵩むようになってしまい

失った利益を消費者が

後で公平に負担する

太陽光賦課金という制度を

国民へと押し付けた

その補填義務に消費者苦しんでいる

のを眺めていながら

電力会社は素知らぬふりで

その収益を他の新参の販売店

へと振り向けることで責任を回避し

免罪符を手に入れたつもりになっている

実に不毛な顛末を

この秘密主義が定着させた


減っていて然るべきCO2は

却って増加してしまい

京都議定書はパリ協定へとシフトした

削減目標は6%から100%へと跳ね上がり

実現不可能な高い目標を

国連が設定せざるを得なくなり

無駄な努力と承知しつつも

合意形成を急いで

時間稼ぎを行った

という経過がこうして残された


交流電流の意味を知らずに

環境投資を続けてきた

というそのことが状況を逼迫させ

環境投資を無駄に捨て去り

魅力を失わせる結果を残した


既存の環境投資のすべてには

投資適格がない

という経験済のあまたの事実が

新任の若い環境大臣に

セクシーな対策が必要だ

とそう語らせた


環境投資に実効

が遺漏なく備わるようになったとき

魅力的な投資をするための

新市場が花開く

そのとき巨額の資本が

世界中から日本へと

押し寄せてくるだろう

かつて不動産バブルが

そうであったようにして

権威的に振る舞っていた

これまでの旧弊な経済理論

が迷信に満ちたものだった

ということをMMTが指摘した時を境に

環境と経済に於いても

パラダイムが入れ替わる変化が起きる


迷信と知らずに経済学を体系化してきた

世界の指導体制が

居住まいを匡ようになったとき

気候変動サイクルにも

その影響が及ぶようになる


温暖化とそれが生みだした気候変動もまた

交流電流に対する誤ったままの迷信

を温存し

実効を失った環境投資を無駄にして

環境異変とそれが生む

壮大な気候変動を定着させることになる


環境投資を無駄に捨て去る

という多くの失敗を積み重ね

豊かだった富の多くをどぶに捨て去り

国民を苦しめてきた

世の迷妄を拭い去る

ときの到来はおそらく近い


迷妄であることに気付かなければ

過ちの連鎖は肥大したまま

負の再生産を

延々と繰り返す
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