こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

有 害 教 育

2017-10-22 08:02:57 | Weblog
蒙昧であることがわかっている

無恥な似非知識人

という階層に属する



そうひとり勝手に自認するひとびと



すべて

が温室効果ガスの大量生産に

性懲りもなく参画しつづけ

気候変動要因をひたすら加速する

快適な生活を無批判に許容し

挙句の果てに

国内では集中豪雨やそれによる洪水

そして海外では山火事の被害

を数多く生み出す現況に

今尚苦しむ世界を作った


理由の分かっている項目に於いて

実効不在の対策を連ね

資本の浪費に勤しんでいる

改善効果など

ある筈がない


自然災害は年ごとに狂暴化し

それによる生命の喪失は

日増しに増えた

あきらかに拙いこの経過を

一貫して着実に募らせている

当事者であることに

まったく気づかない


エネルギーを大量消費する社会は

熱エネルギーを多用することにより

温室効果ガスと呼ばれる二酸化炭素



その二倍相当量のガス

即ち水蒸気の副生

を何一つ

止めることができずにいる


良質なエネルギーである

電気を発生させようとして

炭化水素系の地下資源を大量に燃やし

その行為で得た電力を

様々に用いて

文明社会を営々として築き上げてきた


その「時」の積み重ね

というものが

大気中のCO2濃度を一方的に高めさせ

温室効果ガスの濃度を執拗に引き上げ

産業革命以降

大気圏の平均気温を

2.5度以上も高いレベルへと

押し上げた


たった2.5度でしかない温熱の増加

による惑星の平均気温の上昇

という緩やかな傾斜が

大気圏内で

これほど多くの物理的変化



250年以上の時を経て

現代文明へと遅れて連れてきた


ニンゲンの体温の平均値が

36.5度となっていることを踏まえると

発熱がこの先

三度以上のレベルへと達したら

40度弱の高熱を発症した患者

の状態にそれは等しい


この発熱が異常なレベルである

ということは

インフルエンザに罹ったり

肺炎になったりした経験のあるひと

なら体験からよく承知している


現在の地球環境の病態は

その直前にある

という事実を指し示す

病が嵩じて

自然治癒が不可能な状態となったとき

多くの生命が

短期間で

絶滅するだろうことは言うを待たない


そこで国連の環境部会が

温暖化を防止する必要性

を訴えるようになり

COP3と呼ばれる京都議定書

を97年暮れに採択したのだったが

二酸化炭素濃度はその後

却って一層増えてしまった


想定外の結果と逢着したことにより

急遽COP21と呼ばれる

パリ協定の成立を急ぐようになったのだった


温室効果ガスの大気中濃度が増加した

その理由を確かめないまま

電気の消費量を減らせば

二酸化炭素の排出量が減る筈だ

という根拠不明の前提に乗じて

省エネ節電の励行と

再生可能エネルギーの大量導入

が一斉に実施されたのだが

成果はまったくなかった


交流送電の高圧化と内燃機関の普及拡大

そして焼却炉やボイラーで行っている

直接燃焼の維持継続

という状態がその理由となっていた


火力発電所の稼働率を減らさない限り

CO2とその2陪相当量の水蒸気

つまりH2Oの

同時生成は減らずに続き

大気を温めるその熱が

平均気温を更に引き上げると同時に

海水の温度をも高めて

低気圧を異常に発達させるようになっただけでなく

上空の寒気が南下して温められた暖気に触れ

気体の水を凝固させて液化し

雨となって海洋や陸地へと大量に降り注ぐ

状況の昂進を二次的に派生させるに至らしめた


この降水量の激増を生み出した

地下資源の燃焼による大気中の熱の増加が

前線を活発化するようになり

雷の発生を増やすと同時に

雨雲の層を高く積み上げ

経験したことのない大雨

を世界各地へと

降りしきらせるようになったのだった


低気圧が発達して台風やハリケーンなど

の勢力が勢いを増し

暴風雨が一層荒れ狂うようになった

海面温度が高ければ

低気圧は上昇気流を一層発達させ

破壊圧を高めてあらゆるものを薙ぎ倒し

上陸して海面からの熱の供給が低下したあと

温帯低気圧となって漸く鎮まる

というサイクルへとシフトした


電力分野が生み出しているCO2が約60%

内燃機関が25%

その他の分野で残り15%を吐き出している

と20年前頃の段階で

そのように指摘されていた


温室効果ガスの最大の排出源

である電力分野では

60%の火力発電と

30%の原子力発電

そして10%の水力発電を含む

その他すべての再生電源という比率が

日本では平均的に維持されている


交流電流には周波数という

必要不可欠の成分があり

それが発電機の回転数の減少を

妨げている

この事実が省エネ節電から

環境復元効果を奪っていた


この周波数とは磁石のもつ磁極

を交互に意味のある配置にすることにより

毎秒50回転

毎分3000回転させたとき

50ヘルツの交流周波数

が得られるようになっている

この周波数が乱れると

交流電流は直ちに劣化して

取り出して使うことのできない電気

を大量生産することとなる


発電所で発生する火災事故

のすべては周波数変動

による異なった電流

が最上流部で接触したことにより

引き起こしたもの

それ以外の理由はない


電力業界では周波数の混在を忌避する目的で

常に安定した回転数を

死守していなければならなくなっている

この制約のあることが

下流域で実施している省エネ節電

や再生可能エネルギーの買いとり制度

を悉く無効な結果に終わらせている


環境対策に実効性が不在であった

ということが当該分野で有効需要を喪失させ

無駄な投資を積み上げさせて

景気の低迷と財政の劣化を

同一歩調で生み出したその理由


知識階級が犯した罪は

有効解の探索を

一貫して蔑ろにしてきた

というその点で

なるほど重く

且つ

きわめて深いものがある


教育の高度化は

知識の意味を教えない

というその点で

極めて有害な結果を

文明に与えている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする