こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

文 明 勃 興 

2017-10-15 10:04:25 | Weblog
イスラム国を僭称していた組織

が潰え去り

北朝鮮の防衛能力の欠陥

が露呈した

世界に脅威を与えていた主原因

がこぞってなくなってしまうと

国際経済にかかっていたリスク要因

は縮退し

資本移動を加速する効果で

市場の賦活化が一斉に起きる

経済指標の多くは健全化して

安定性を取り戻したかのように

思わせる

国際経済の成長性が高まる

というIMFの見立て

が先日公表された


脅威存在から

国を防衛するためのリスクが

一連の変化で

軽減されるようになり

懸案となっていた環境対策の梃入れ

をすることが漸く可能な状態となる

戦闘がどこかで継続されているあいだ

エネルギー消費を抑制することは

要するにできない


温室効果ガスである二酸化炭素の

最大の排出源となっている

電力業界にとっては

当該ガスの削減能力それ自体がなく

地下資源の安定的燃焼は

これからも果てしなく続く

運命


交流送電から離れらえない以上

二酸化炭素の排出量削減は

夢のまた夢

減るどころか

却って逆に増えていた

という事実が既に確定している


世界中のすべての電力会社には

周波数を維持する義務が

均一に課されている

この条件が業界を拘束しているうちは

燃焼炉の火を落とすことが

そもそもできない

回転数の変化は

取りも直さず

周波数変動となって

顕在化するからだ


蒸気発電は蒸気圧を

常時一定の状態で保つことで

タービンの回転運動を

安定的に維持している

発電機の回転数が乱れると

周波数の安定性はたちまち失われ

使い物にならない交流電流が

大量に生まれ出る


このどうにもならない根本的な条件が

省エネ節電に励んでいながら

何の効果も引き出せず

大気中の温室効果ガス

の濃度上昇を一方的に急がせた


また太陽光発電や

ウィンドファームなどの設営に対する投資

を大幅に増やしていながらも

CO2濃度が

上がり続けていた

というその最大且つ唯一の

理由


温暖化という現象は

火力発電所がなくなってしまわない限り

永遠に止まらないものなのだ


優良な外部電源を世界中で増設しても

燃焼炉で蒸気圧を一定に保つ

という条件から離れられない以上

交流電源のすべては

地下資源を燃やす行為から

離れることが要するにできない


この制約から逃れる方法を

すべての電力会社は

知っていながら

対策を講じてこなかった


地下資源の直接燃焼

による大規模発電こそが

最も低いコストで

最大の収益を経営者に与え

優良な富を

効率的に生みだすための

稀有な手段として位置づけられた


そこで移動体に搭載する内燃機関を

電気モーターへと置き換える

という必要が生じたとき

電気自動車以外の移動体の販売を

環境意識の高い国から

一律に禁止する

という方針が示された


エネルギー消費量の多い国が

その後相次いで追随する

という展開が生まれ

それを加速するための方向付け

がアメリカを除く先進諸国で

一般化する

という風潮が高まり

電気自動車でなければ

販売することができない

という法律の制定とその早期実施が図られ

電気自動車の市場形成を援護する

という方針に対する賛意が

俄かに急増するという変化

が生み落された


電気自動車が直面することになる

次なる課題は

電力需要の増加をこの変化自らが急がせ

環境効果を減殺させる

というその点に用意されている


ガソリンや軽油による直接燃焼

を移動体の電気化が減らしたとしても

充電するための電力を

別途拡充しなければならない

という問題と早晩遭遇する

ことが分かっているからである


電気自動車EVの普及を急げば

充電スタンドを網羅する必要に迫られ

電力業界は発電量の確保

に追われて地下資源の消費量を

もっと増やさざるを得なくなる


こうして温室効果ガスの濃度は

安定的に増加する一方となり

気候変動要因は高度化して

自然災害と海面水位の急速な上昇

となって文明を圧迫する要因

をこれから更に増やすようになっていく


この一連の反応が急速に進みだすと

温暖化による氷雪の融解反応と

水素化合物である水の合成反応

の同時進行が急速に進みだす


地下資源の成分は

主に炭化水素であることから

炭素Cは大気中の酸素O2と化合して二酸化炭素となり

水素H2は大気中の酸素O2と化合して

二倍相当量の一酸化水素

即ち水

H2Oとなる


地下資源に依存するエネルギー大系では

燃焼による酸化反応で

温室効果ガスCO2が一つ生まれると

その二倍のH2Oが

同時に生まれ出る定め


何故なら

炭化水素の代表であるメタンは

CH4であることから

一つしかない炭素C

が大気中の酸素を二つ

とり込むことで

CO2となると同時に

四つある水素H

にも大気中の酸素が結びつき

二倍の水分子

つまりH2Oがふたつ

生みだされるという仕組み


二酸化炭素は分子としての安定性が弱く

紫外線で容易に分解してしまうが

水はというと

自然条件の下では

決して分解することがない

この水の持つ高い安定性が

この地球を水の惑星

とそう呼ばせている


地下資源の燃焼を継続している以上

気候の変動と海面水位の上昇は

同一歩調で進行し

環境破壊リスクをどんどん高める

水素エネルギーの普及拡大は

地球が持つ水の絶対量を短期間で激増させ

海岸線の総延長距離を

より早く縮めて短いものにする

という点で温室効果を抑えたとしても

有害な変化を最終的に引き起こすものとなる

この点については

メタンハイドレートもまた同じ


文明の英知が地下資源を見限らない限り

生命の多様性は失われ

生息環境は劣化する一方となって

勝手に推移する

その復元はより一層困難なものとなり

気候変動を推し進めて

海岸線の圧縮をただ速める


交流電流は磁場変化が大きい

という点で高い起電力をもち

誘導能力を人為的に有効化し

電流を派生させる能力を

至る所で発揮せしめる

そのための円運動量を

動力なしで安定化させておく

ということが

これまで何一つできていなかった


このジレンマが

環境と経済をトレードオフの関係へと追いやり

あちらを立てればこちらが立たず

という現状を生み出した

ということが

電力業界を秘密主義へと一方的に奔らせた


交流は変圧が容易であることから

長距離送電にはうってつけなのだが

周波数の安定化に強く縛られ

出力調性をすることを不可能にした


節電や再生電源を大量に投入しても

燃焼炉の火を減らすことが

できないという状況を導き

京都議定書をパリ協定へと

改めさせたその理由となった


地下資源を燃やす方法以外に

起電力を高めるための円運動

を合理化する有効な方法がない

という訳では決してない

その発見こそが

文明の未来を決める

試金石としていつか機能する


自然法則に学べば

その解を探ることは

いつでも可能で且つタヤスい


ファラデーは電磁誘導現象を体系化し

法則の一つとして認識させた

そのことが

現代文明の勃興を導き

その基礎を確立することに貢献した


超伝導現象の機序を特定したオネスは

誘導法則発見から数えて

丁度百年後となる2020年頃までに

再評価されるようになるかも知れない

電磁誘導は1810年に

エルステッドにより見出され

1820にファラデーが体系化した

超伝導現象は1910に確認され

その応用技術は百年後となる頃に

改めて見出されることだろう


応用技術の登場が

その時の到来を告げるものとなる


超伝導現象から未来型のエネルギーを

掘り起こしたその国が

文明の新たなる指導者となって

恒久平和の実現を引き寄せる


地下資源を放棄することができれば

エネルギーコストは

その場で直ちに最低となる

超伝導電源の供給権を保持する

ということが

経済の優位性を高め

世界中の信頼を集約する稀有な国家

の建設に大きく寄与する


その平和を希求する国家の代表として

最も相応しいのは

被爆体験を強いられたこの国


日本以外の何処かの国

などであってはなるまい
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