こ と の 端

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愚 の 酬 い

2017-10-08 10:07:17 | Weblog
防衛能力の不在を

攻撃能力を誇示することで

補う

というのが北朝鮮の常套手段

かの国の

戦闘継続能力が高い

といえる筈もなく

電力不足と燃料不足とが重なって

米軍が最接近しつつある

という事態の急変をさえ

探知することなく見過ごし

何の対応もとることが

できなかった

という粗末な経過が

つい最近の事例

として記録されたほど

それは明白


プーチンが開陳した如き

北朝鮮による核兵器の所有

が間違いのない事実であるのなら

地下核実験を繰り返す必要は

固よりなく

その最初の実験規模に至っては

極めて小さなもの

であるに過ぎなかった


早逝した

北の二代目領袖

金正日の時代に

核兵器を既に所有していた

というロシアによる

後出しのリーク情報は

臆病者を立ち竦ませる

という一時的効果はあったにせよ

情報の信憑性を疑わせる

ものでしか既になかった


核開発後の兵器化

が当時既に完了していたのだとしたら

極めて小規模な地下核実験を

六か国協議の開催期間中に

敢えて実施する必要など

そもそもなかった


北朝鮮の潜在戦闘能力は

対人口比からみても

極めて低い

だからこそ

核武装を急ごうとすることで

アメリカに一目置かせることができる

と一人勝手に合点した


とするのが妥当な理解というものだ


空砲に過ぎないミサイルを多数打ち上げて

悦に入るその姿は

臆病者の正体

を露わにしてみせただけだった

日本の指導者とアメリカの指導者も

打ち揃って臆病者であった

ということが

ロケットマンという呼称を

三代目へと奉る経過を生んだ


弾頭内部が空虚なミサイルなど

打ち上げ花火の領域を

一歩もでない

意味のない遊びに過ぎない

核実験と並行して

別途ミサイルを打ち上げることで

その他の臆病者たちの脳内反応で

勝手に結びつけさせることにより

危機を演出し

それに伴うその後の有事

をも連想させるよう巧みに誘導し

核を搭載したミサイルで

放射能と高熱による攻撃が

あたかもすぐさま起こり得る

かのように思い込ませた


大気圏内核実験を実行したら

地球全域に放射性降下物が舞い落ちる

その経験が

地下核実験へとシフトさせる経過を導いた

今では地下核実験さえ

規制の対象とされるようになっている


攻撃能力の誇示は

防衛能力の欠如を示す

北が先に戦端を開く

などということは

到底考えられないことである


北が核開発を完了していないことを

国連の場で

当事国の外務相みずからが

開発の直前の状態にある

といみじくも自らそう語っていた

事実が記録として残された

威圧するつもりで使ったようだが

核の開発が未だ完了していない

というそれは明瞭なメッセージ

ともなったことだった


その後半島の北側の

地下核実験場とされた周辺で

水爆実験が行われた

とされる地域に於いて

山塊の自然崩落が

二度に亘って続けて起き

それが地下核実験の実施を

当分の間

不可能にした

新規に坑道を掘って

地下核実験を実施するには

相応の時間が必要となるからだ


本来なら

地下核実験をエスカレートさせていくべき

その絶好の機会に

言葉による攻撃しかできなくなった

ということが

ミサイルの発射実験に

インターバルを挿入し

沙汰止みとなったその状況下で

時間だけがただ過ぎ去る

という展開へとシフトした

四面楚歌となった北朝鮮に残された

選択肢

はとても少ない


ミサイルを手前勝手に空へと放てば

世界中からの締め付けが一層強化され

打つ手がない状況のまま

突破口となる部分

を模索することしかできない

という展開をその後一貫して

連ねる破目へと陥ることになる


アメリカが行っている情報分析で

核兵器による反撃がない

事を確信すれば

周到に北を攻撃するための準備

がその勢いを増す

この好機を逃がせば

核兵器の保有が現実のものとなり

その段階で有効解の総てが

無効化する


中国はドル経済圏の枠組に収まっており

そこから離脱する道は選べない

ロシアは独自の立ち位置を堅持することで

戦後の復興を有利に進める肚積もり

であるらしいことが

この一連の経過から

容易に見て取れる


韓国と日本はアメリカを諌める能力がなく

対米依存から抜け出す意欲すら

夙に失って既に久しい


大量破壊兵器の実戦配備

という情報を

イラクで捏造したアメリカは

大量破壊兵器の開発を急ぐ北朝鮮から

核の脅威を取り除くことで

既知の核保有国群がもつようになった

優越性の拡大を制圧し

核兵器による攻撃の脅威を減らす目的で

偽りの情報であることを承知の上で

集中的攻撃を実施するタイミング

を見計らっている様子を

意図的に晒している


核分裂反応を起動させるためには

臨界条件を満たすための

一定のプロセスが必要であり

ミサイルを高空で撃ち落としたとしても

その行為が大気圏内で

核反応を誘起する

という結果には結びつかない


イラク戦争がそうであったように

大量破壊兵器の実戦配備

を理由とする米軍の侵攻作戦を

北朝鮮へ向けて再度実行するその機会は

現状で極めて近づいたように見受けられる


短期決戦に終わることは

既にして明白であったことから

北朝鮮が陽動作戦を強化する前に

アメリカが半島への侵攻を急ぐ

その可能性は十分に高い


それがこれから

イランが辿るであろう

その姿勢にも

強い影響を及ぼす一石となる


臆病な指導者同士が

相争っているその間に

漁夫の利を得るのは

一体どこの国になるのだろうか


とかく馬鹿者という手合いは

行くところまでいかないと

鉾を納めることが

要するにできないものなのだ


勝手にやらせておく

ということしか

ほかに

打つべき良質な手など

何一つ存在しない
コメント
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