こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

反 対 命 題

2016-10-16 08:29:53 | Weblog
この先

英知を集めてまとまった

COP21の成果

である温暖化対策の結果

がおしなべて無駄

であったことに

文明は最終的に

直面する


そこで

はるばるとやって来た

間違った道

であったことを知らされたとき

初めて振り返って

誤りに気付き

改めて

出発点へと戻った後

道標べ

が間違っていた

という事実を漸く悟ることとなる


覚醒のタイミングが遅ければ

生命に対する淘汰圧は強まり

早ければ

新文明の起点を

そこに定めることが

可能となる


温暖化現象の

原因物質である二酸化炭素

の排出量を

これまで

延々と

増やし続けていなければならなかった

という事態が

世界規模で同時多発的に発生し

気候変動枠組み条約の批准発効

が急がれるようになったのは

知識の量的拡大に特化した

高等教育が引き寄せた

負の結果

の一つとして

文明が行き着いた

意図に反する経過

を説明するための

新たなる命題


この自然界からの温暖化という問いかけを

産業革命の時代から

文明は突きつけられていたのだった


教育の高度化を推し進めてきた判断が

考える力を却って貧しいものにした

批判精神の脆弱化は

知識の量的拡大が

もたらした

知の意味を理解することができなければ

活用する方法は分からない

知識人たちは己の無知に

相変わらず無関心

クイズ番組で憂さを晴らすことで

教育投資を回収した積もりでいる


考える力が

指導的知識階級に

或る程度残されていたのなら

節電努力と火力発電所の燃焼炉

の稼働率との間には

どのような相関関係もない

ということくらい

一瞬で

察知できていなければならなかった


太陽光発電や風力発電の導入量

とそれに等しい化石燃料の

消費抑制に関するデータが

なにひとつ

長期間

示されずにいる

という貧しいこの現実を

誰一人

訝しく思わなかった


思考力の不在は

知の貧困化を経て

批判精神の欠如へと至る

調べれば簡単に分かっていたことが

何故か

世界規模で

まったく見えなくなっている

己の姿さえ

見落としているくらい

知識階級の痴呆化は

進行してしまっている


交流と直流の違いを弁えず

交流でも回路を形成することができる

と頑なに信じ込んでいる

三本単位で鉄塔を繋ぐ送電線の半分が

発電所へと戻っている

と確信してしまっている

その不自然な理解を生んだなりゆきを

一向に意に介さない


世界中の知識階級が

電気製品のスイッチを切りさえすれば

発電所の稼働がその分だけ減る

と錯誤している

その事実にさえ

いつまでたっても

まったく気づかない


電力会社の秘密主義

という意固地なスタンスは

今更カミングアウトすることができない

という事情が生み出したもの

その継続を業界は強化した


有効需要を失っている事実

を知りながら

実効のない温暖化対策を

三十年以上に亘って

尚実施しつづけて

大気中のCO2濃度を

ついに

400ppmを超えるレベル

へと導く結果を実現させた

環境投資の一切が

こうして無駄な投資となってきた

経済が低迷し続けているその背後には

それ相応の意味が隠れている


CO2排出量は

膨大な規模の国費

を連続投入し続けていたことで

実効なき温暖化対策と揶揄されており

有効需要を失いつづけていながら

その事実を悟れないまま

景気の低迷を国民の責任へと押し付ける

アベノミクスを引き伸ばしすことにより

消費の低迷に

自らが直接関与してきたことで

一向に改善しないGDP成長率の低回ぶりを

無駄な環境投資の結果である

といま以て悟れずにいる

その愚かさ


火力発電所の燃焼炉では

その期間を通じて

二酸化炭素が

着実に

増やされ続けており

発電機が運転を止めているときであっても

燃焼炉では

蒸気圧を一定水準に保っていなければならず

電力の発生の有無とは無関係に

天然ガスや原油などを

四六時中燃やし続けている


蒸気圧を維持するためには

絶えざる燃焼の継続が

基本的に必要なことなのだ

電力会社が輸入した化石燃料の総額

の年度別の推移を見れば

一目して瞭然たるものがあったはず


残念ながらそのデータは

ネットで検索しても

手に入れることができない

京都議定書COP3が発効する以前には

エネ庁のサイトや

各種の貿易統計などの資料には

それが記載されていたのだったが

今ではその数値を記録したサイト

にすら辿りつけなくなっている


有効なデータにリンクするサイト

を検索することは

もはや不可能

意図的な韜晦が為されている

ということを覗わせる変化

がその頃から既に起きていた


交流電流の成り立ちについて

正しく説明できるのは

利害関係を有する上部構造のみ

それ以外の知識人で

交流を知っている

と思わせる発言と遭遇した経験は

これまでに皆無


業界の秘密主義というものが

CO2濃度を高めさせ

実効不在の分野への

国費の大量投入を許し

日本経済から有効需要を奪い去ったことで

景気の低迷を自ら強いて置きながら

リフレーションでかわせる

と錯誤し

国と国民を

三年以上の期間に亘って

更に苦しめさせる結果を生んだ


電力業界がその間の消息について

一貫して黙り通している

ということが

国民を欺き

温暖化を

止まらないものへと位置づけた


業界が

知られたくない秘密の数々を

率先して公開していたのであれば

民間から

新電源の開発が熱心に行われ

今頃

日本は世界一の

発電システムの輸出国

として世界中から尊敬されていたことだろう


地下資源に頼らずとも

電力を確保する術がないではない

電力業界の秘密主義が

その開発を遅らせて

COP21の発効を急がせた


火力発電を捨て去らない限り

温暖化が募らせる気候変動は

これからますます悪化していくだけとなり

自然災害が生む犠牲の数を

否応なしに高めつづける


交流電流を成り立たせている要素群

の抽出を急いでいれば

温暖化は確実に

止めることができていた


業界の利益を守ろうとした

利益共同体の面々が

経済成長を押し留めて

異常気象を逆に募らせ

自然災害を狂暴化させ

今世紀末までの間で

二酸化炭素の排出量をゼロ

にする約束を

来月早々にも公表する段取り

で合意した


考える力を失った

知識階層に属する全員が

国際経済全体に壮大な負圧をかける

認識の錯誤を自覚せず

気候変動を急がせて

できもしない空約束で時間稼ぎを行って

具体的な対策を何一つもたないまま

目標とするCO2排出量ゼロ%を

目指すことで

問題の先送りでたちまち合意した


目標実現のための具体的方法について

言及した事実は一例もなく

これまでのところ

その可能性さえミアタラナイ


発電原理を再点検すれば

有効解は夙に得られていた筈だ

電力会社の秘密主義を放置して

隠蔽工作まで行っていた

利益共同体の責任を追及する

その時代はおそらく

遠からずやってくる


温暖化を止める有効な方法を見出した国が

アメリカに代わって

新秩序の確立を急ぐ義務を与えられ

世界を指導する枢要な立場を

得る


変化というものは

いつだって

唐突にやってくる

ものなのだ
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