こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

通 底 法 則

2016-10-02 08:57:44 | Weblog
パリ協定(COP21)が発効してからも

二酸化炭素濃度は止まることなく増えづけ

これまでがそうだったように

これからもその大気中濃度を

高めつづける

過去にできなかったことを

先送りして未来を待つ

というのが現状で

最善の策

となった


この現実から

目を反らせることが

できなくなったとき

文明は

温暖化防止のために

いくら目標設定を高めたとしても

温室効果ガスの増加が

止まらない

という現実を

最終的に

受け容れざるを得なくなる


二酸化炭素の排出量をゼロにする

事は現状で

まさしく不可能

既に400ppmへと達した

その値が何よりの証拠

あらゆる手段を講じていながら

このていたらく


逼塞した状況を打開するには

火力発電を撤廃することは固より

内燃機関の関与もまた

ゼロにしなければならない

燃やすものがゼロにならなければ

CO2排出量をゼロにすることは

当然のことながら

できない


COP21とは

不可能な現実を目標にした

一時しのぎのきれいごと

であるに過ぎない


既存の温暖化防止対策にできなかったことが

削減義務を公平化することで可能になる

ということにはならない

順守義務を怠った国だけに

責任を負わせたところで

問題は改善せず

ますます悪化し続ける


これまでの諸対策が無効だったその理由を

きちんと調べておかない限り

有効解など到底得られない

無効な投資をつづけてきた

ということが

止まらない温暖化を生み育て

無駄な投資を積み重ねることで

有効需要を圧殺し

経済の低迷を国民へと押し付けた

その結果が世界規模の

デフレ


ディスインフレだったものを

デフレへと突き落としたのは

一に懸かって

指導階級に共通にみられる

問題認識能力の公平なる欠如



内燃機関を捨て去ったとしても

総ての移動体を電気化することができなければ

それは不可能

燃焼炉の廃絶もまた

地下資源に代わる新たな方法

に切り替えない限り

文明を

異常気象が際限なく苦しめつづける


発電所が交流電流での

長距離高圧送電を前提としている以上

化石燃料の消費は

必要不可欠

核燃料で置き換えることは可能でも

核廃棄物の無害化は

言うまでもなく

不可能


ごみ焼却炉を撤廃するには

燃焼に代わる未知の方法を

新たに見つけだすことがなにより必要

バリ協定は

ゼロエミッション社会

を前提とした誤った理解の上に

成り立つ

砂上の楼閣


燃やすものがなければ

炭素系酸化物

即ちCO2の排出は

必然的にゼロ

ものを燃やせばその酸化作用で

酸化物の副産物が

二次的に量産される


地下資源に代わり得る

環境負荷のない熱源を求めて

文明はこれから

彷徨い続けることが分かっている

辛い旅

へと出発することになる


どこにもない大陸や未発見の半島を目指して

羅針盤のない航海

を始めさせようとする新たなる枠組み



バリ協定の本然の姿


自然エネルギーにはもともと代替能力それ自体がなく

核エネルギーでは逆に有害性を極める

無害化することができない資源

に飛びついてきたこれまでの文明の浅はかさ

が温暖化という名の

安定していた気候を乱す原因を産み落とし

生命の多様性に重大な負荷を与える

平均気温の上昇をひたすら急がせた


これまでのところ

温暖化を止めるための有効な方法を

文明は未だ知らずにいる

熱源の関与

を前提とする電気を使わないようにすれば

地下資源の消費は大きく減る

と勝手に偏ったまま

即断してしまった

ということが

温暖化を止まらないものにした


電力消費を減らしたことが

発電所で燃やす地下資源を圧縮する

とした文明が抱いた理解に

合理的根拠はない


節電で電力消費を減らした

ということが

火力発電所の燃焼炉の火を

同じ分だけ抑制した

と見做す法律を勝手に制定したことで

論理的に導出した机上の値と

燃焼炉が燃やし続けていた地下資源の実際の量

との間にある無意味な数値

を検証したとする事実は

一例も存在したことがない


電力会社が輸入している

地下資源の量的変化

を眺めれば

一目して瞭然たる結果と

遭遇することは夙にできていた

意図的な隠ぺい工作が行われていたにも関わらず

事実関係の確認を

当事者の総てが

怠っている

ということが二酸化炭素の増産を導いた


これまでの経過にみられるその姿は

世界中で

そっくり同じ

便利な生活から離れられない社会が

温暖化を防止する目的で

数字だけの削減値を持ち込むことで

実態のない名目だけの値を積み上げ

温暖化をくい止めた積もりになっている


総ての移動体からエンジンを取り除き

電力会社が地下資源の輸入量を

ゼロへと減らす

ガス会社が炭化水素の供給を全廃すれば

バリ協定が目指す効果を

引き出す可能性は高まる


問題の本質を探ろうとしないまま

表層的な変更で解決することができるほど

温暖化問題の解決は

易しくない


気候の変動を増長させている

現実を明確に知りながら

有効な対策を絞り込むことすら

まだできずにいる

それほど世界がノー天気で過ごしてきた

ということが

削減比率の目標を0%へと設定させた

この経過が文明の限界をよく指し示す


問題の姿かたちを

曇りのないマナコで見ることができるなら

有効解を導き出すことに

困難などはなかった

真相を探ろうとしてこなかった文明が

自らの手で己の命運を

パリ協定という名で

決定したということになる経緯


文明の愚かさが招いたその結果が

止まらない温暖化を

止めるためのバリ協定を

来月発効させる

見通しとなっただけ


問題の本質を探らない限り

温暖化を止めることは

誰にもできない

課題解決の方途を探っていれば

期待された解とは何か

を知る程度のことは夙にできていた


問題の理解を曖昧にしてきた

ということが

自然災害の狂暴化を急がせ

経済成長を阻害する

無効な需要への投資を積み上げさせ

貴重な資本をドブに捨て去ってきた

その無駄な時間の経過があればこそ

デフレ化の渦から

抜け出られない身分へと

自ら陥る愚かな展開を

未だに続けることとなったのだった


問題の所在を確かめることができていなかった

ということが

意味のある環境装置の開発

を抑制することとなり

既得権益享受層に

不要な利益を過大なままでに

未だに与え続けている


新しい環境型の新電源の登場は

電力会社の存在理由を

直ちに消し去る

節電や再生エネルギーで

環境復元ができると錯誤した階級が

電力業界とガス業界

そして自動車業界を温存し

二酸化炭素の排出量を

今世紀末までにゼロにする

COP21の成立を却って急がせた


交流高圧送電をなくすには

効率に優れた環境電源を小型化し

各家庭や事業所などに分散配置すればよい

この方法でオール電化を進め

ガスを燃やす必要性を消す

エンジンを外して

電気モーターへと置き換えることにより

移動体が吐き出している

総ての有害物質は消滅し

ゼロエミッション状態の持続性を確保する


そこで必要となるのが

環境負荷のない

効率的で

合理的な

小型電源


この程度の発電装置など

三年以内に実現できる

環境電源の登場は

政治と経済の枠組みを

そっくり変える


石油産業で富を得ていた組織群と産油国

並びに

決済通貨としてのドル供給事業を推進してきた

国際金融資本とが

同じタイミングで

最小化する方向へと

動き出す

そこで生じる負の経済効果の大きさに

文明はその時漸く気づくのだ


環境の劣化を止めることは

経済の推進力を減らすこと

温暖化が止まっても

経済成長が失われるのなら

文明の存立は

危うい


そこで必要となるのが

平和本位制という名で呼ばれる

あたらしい枠組み


平和の価値が

あらゆるものの基準となったとき

不具合の一切は

消えてなくなる


本質を見失った文明は

彷徨い続けながら

ついに

滅び去る運命へと陥る

転落を避ける努力の意味に気づくなら

この太陽系第三惑星は

宇宙で最もひかり輝き

末永く

法則を与えたなにものか

の意図を解き明かす
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