こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

約 束 手 形

2016-10-08 21:53:40 | Weblog
バリ協定が発効する来月から

世紀末までの八十数年間で

温室効果ガスの一つ

である二酸化炭素の排出量は

ゼロ

になっていなければならない


あらゆる燃焼炉では

地下資源を燃やすことが一切許されなくなり

二酸化炭素を発生させない

これまで全く知られていない

新たな方法で

熱を得る暮らし

が一般化している

ということになる

予定


自動車はエンジンを搭載することが許されず

ハイブリッド方式であったとしても

パリ協定には

明確に抵触する存在

となる


水素エネルギー社会が実現すれば

温暖化の原因物質である二酸化炭素は

確かに消える

だが

温暖化の結果として与えられる

降水量の増加と

それによる海面水位の急速な上昇は

却って甚だしいものとなる


何故なら

水素の酸化物は

水 H2O

または H2O2(オキシフル)

以外の化合物には

なり得ないのだから


気体の水を意味する水蒸気は

地表の熱を奪って上空を温めるが

やがて

寒気に触れて凝固することとなり

重さを得て

地表へと落下して



となる


炭素系資源を捨て去ったとしても

代わりに水素系資源が台頭するのなら

降水量の増加と洪水

その他の自然災害は急増し

気候の変動は収まらず

海岸線の総延長距離を

時の経過とともに

急速に狭めてゆく


炭素系酸化物の二酸化炭素を減らそうとして

水素系酸化物である水の増加を急ぐなら

水没することを迫られる地平は増え

耕作地は減り

作物の収量は縮小する

食糧の自給自足に事欠くようだと

生命の多様性は

消えうせて

取り戻せなくなる

炭素と水素を含まない地下資源

即ち

核燃料へと手を伸ばせば

生命の生息環境は劣化して

復元に要する時間の単位は

類例のないものとなる


無害化することのできない物質

に頼ってきた

ということが

文明に大いなる試練を与え

課題の解決を

迫る時代が

ついに訪れた


今世紀中に有効解を得られなければ

文明の滅亡は

避けがたい

問題解決能力がある

ことを人類が証明すれば

環境負荷はゼロとなり

エネルギーコストもまた

ゼロとなる


温暖化は文明の英知

を問うための変化

進化する機会を人類が見送れば

たちまち危機に見舞われて

生息環境は極端に劣化する

チャンスの後にやってくるのは

いつだってピンチ


窮地を脱することができえたなら

地球は宇宙で一番優れた

光り輝く

水の惑星

として存続することを

所定の期間

許される


バリ協定は文明に

存続の可否を問いただすための

最終的な設問

実現不可能にみえる困難なテーマが

一瞬で手に入る

という可能性はゼロではない

自然法則を探れば

壁を突破する方法と

出逢うだろう


電磁気学を点検すれば

突破口らしきものが

仄見える筈

既得権益を享受している階層が

状況の危うさに気づく時

環境の再生と

それによる経済の復興

が徐に訪れる


問題の姿かたちがみえるようになったなら

実現可能な選択肢

を選び出すことは

タヤスイ

これから先も問題が見えないままでいるのなら

パリ協定によって

文明は自滅する

だけとなる


得意技の一つとなった

先送りという名の常套手段を

繰り返し重ねることを

文明はそのとき

余儀なくされる


環境の劣化と

経済の鈍化とには

共通する種がある

ことに気付くためには

追い詰められて行き詰る

というプロセスが

愚かなる文明には

未だ

必要だというこなのだろう


環境問題を解決すれば

経済問題は自動的に改まる

温暖化を長期間止められずにいた

ということが

経済低迷をこれほどまでに長引かせ

環境の劣化を急がせた


パリ協定は文明が得た

最終的な目標

この目標の達成ができない限り

経済の成長は覚束ず

試練の日々は

数百年の長きに亘って

つづく


問題を解決するための方法に気が付けば

文明は進化を速め

環境の回復と

経済の復興を

同時に果たす


未知のエネルギーは

環境と経済の間にある

トレードオフの関係性を打ち消し

不可能だった温暖化を止め

低迷していた経済を

たちまち賦活して

活性化するだろう


問題の本質が見えていたのなら

直流電流と交流電流とを

勝手に混同する

などという信じがたい

不毛な経過を引き起こすことなど

到底ある筈のないことだった


直流電流は蓄電デバイスに保存することができ

交流電流にはそれができない

何故なら

交流電流は周波数を維持していなければならず

一瞬たりとも

発電機の回転数を変動させることが

そもそもできない

電源装置


国家的規模で

広範囲な節電を行ったからと言って

二酸化炭素が減らせると思い込むのは

愚の骨頂


思考力の不在が

気候の変動を促して

経済成長から有効需要を奪っている

この現実にさえ

全く気が付かない


問題は

この程度の事実確認を怠って

平然と過ごしていた

知識階級の怠慢

にあったのだ


国会に判断能力がなかった

ということが

電力消費を減らせば

二酸化炭素も同様に減る

と即断させた

この一連の経過に共通するのは

思考力の不在


知育偏重へと特化した

高等教育のあり方

というものが

豊かだった思考力を低下させ

鋭さに裏づけられた判断能力を

偏差値教育への一斉シフトが

葬り去った

そう断じざるを得ない

教育の高度化が

取りも直さず

止まらない温暖化と

アベノミクスの失敗の

そもそもの起源となった


真実は単純なものごとから

作られる

誤った認識が生む

誤謬こそ

不具合の種

考える力を取り戻す

ということが

文明の存続を可能ならしめ

繁栄による平和状態の実現を

導くためのたった一つしかない

そのための


コメント
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