こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

来 し か た

2015-06-21 09:51:01 | Weblog
国の自立を決めるもの

それは

エネルギー


十分な一次産品に恵まれていても

それを加工することができなければ

腐らせて捨てるのみ

更に

輸送することができなければ

経済効果は得られない


国家の成長にとって欠かせない

この必須の要素

こそ

エネルギー


地下資源を燃やして

得た熱エネルギーで

電気を作ったり

さまざまな運動機関を造ったり

して

経済を成長させ

発展的拡大

をこれからもっと

持続させていくためには

生産量を確保しつつ

ものの移動を通じて

資本蓄積を急ぐ必要が

ある


暮らしを維持するのに必要な

商品として流通する

有益なものを多く生み出し

快適な生活を成り立たせている

という状態を

安定的に確保する

という条件が

満たされていれば

国民は安んじて

労働に勤しみ

経済成長に寄与する

ことが可能となる


そのためには

現状で

地下資源を確保する

義務

というものが

あらゆる国家に課されている


エネルギーが足りなければ

まともに生活することさえ

覚束ない


文明は地下資源を利用しながら

20世紀以降

急速に

進化と発展とを遂げてきた

とりわけ

世界大戦終結後の復興期

を通じて

国民所得を増やすことによって

総需要を喚起し

それを拡大させながら

消費生活を豊かにする時代を通じて

企業の生産意欲を

官民一体となって

大いに高めつづけてきた

という経過が

残されている


その時代が生んだ

富の蓄積を

経済発展の推進力へと

変えてきたのは

資本制度の充実と

再投資の波を作り出した

という

意図の関与を

埒外に置くことで得た寄与

つまり

僥倖の連鎖

が機能したことによる


偶然が齎した効果を

それと意識することなく

人知で賄える

としてきた世界中の指導者たちが

市場拡大とコストカットを追い求め

デフレ経済を

世界市場へと導いた

エネルギー資源の獲得競争が

単一市場の覇者を決める

その手段と化し

低廉なエネルギー資源を求める消費国と

資源供給国との間に

複合する思惑の重層化

という変化が起きた


原油相場は半年で50%以上値下がりしたが

それによる需要の増大

が起きることはなかった

インフレ主導型経済は

この時終焉を迎えたのである


デフレ経済へとシフトした単一市場は

ドルの出し手である金融資本と

ローカル通貨の発行国の中央銀行との間で

駆け引きが成り立つようになっており

バイアスを加減調整することで

市場参加者が利を得ることが

容易にできる情勢を生み出した


資本市場はマネーゲームの独壇場となり

世界の富は

再投資のプロセスで

不健全化した市場へと

専ら向かう傾向を強めていた


先進諸国が慣れ親しんできた

便利で豊かな暮らしを

世界規模で実現させた

ということが

反対に

富の偏在を特定の国に急がせることとなり

公平性を奪う経過を生み出し

次第に

乖離幅を押し広げていく

傾斜がこのところ頓に強まっている


この変化が

結果として

格差社会を生み出す

その動因となったのである

世界経済の断面にみられる

この一連の経過は

機軸通貨となったドルと

その発行権を有する国

つまり

アメリカへの

ある種

抜きがたい重力のひずみ

の増大

という変化



世界規模で生み出す

に至った

国際経済には

インフレ型から

デフレ型へと様式がシフトしたことにより

調整するためのさまざまな圧力が

あらゆる方向から

一斉に掛けられている


地下資源がなければ

冬に

暖をとることも

できなければ

食材を温めること



また

できない


エネルギーが不在なら

ものの移動は成り立たず

当然ながら

資本の移動も

発生しない

成長を止めてしまった文明は

人類に

細々と暮らすことさえ

許さない


落ちた窮地から

人類が抜け出すためには

温暖化と引き換えに

高いエネルギーコストを

負担する暮らしを

続けることが

できていなければならない


可燃物を手に入れることができていた人類は

自然界に予め備わっていた

地下資源を入手したことによって

生活の基盤を拡大させることができ

さまざまな応用技術

を編み出して

身に着けた

科学技術の成果は

文明に偉大なる恩恵を与えたのである


燃焼効率を引き上げて

エネルギーの取り出し方を洗練させ

無駄を減らして

富の創出を実現させた

獲得したものすべてを使って

成長を急ぐようになったのだが

それは

気候の変動

という不安定化要因と

引き換え

という条件が付けられていた


外部要因なしで

良質のエネルギーを手に入れる方法を

文明は50年ほど前から

探求してきた

その研究は現在

再生可能エネルギーとなって結実したのだったが

交流の高圧送電

という世界規模の共通インフラに

何の影響も

与えられないものでしかなかったのである


電力消費を抑えれば

二酸化炭素の排出量が減らせる

とそう思い込んだ人類は

せっせと節電に励み

暑い夏に耐え

寒い冬を我慢する暮らしに

何の疑念も抱くことなく

地下資源を燃焼させることを

個々人の努力が

止めている

と信じ込んできた


ところが

交流送電という方式は

電力消費が減っても

発電所では

出力調整をすることが

まったくできない

という致命的な欠陥を

システム内部に

抱え込むものであったのだった


発電機の回転数を減らせば

周波数も自動的に減少してしまう


この事実を

電力業界が

一貫して

公表することを

避けている


その染みついた

隠蔽体質というものが

効果のない温暖化対策に

国家予算を注ぎ込ませている

という事実の告知を

国民に教えないよう

業界全体を仕向けるようになっていた


国会で無駄になることが確定的

となっている莫大な予算を

毎年

計上させてきたのは

電力業界に通有する秘密主義

の結果であった


真相の告知

を業界が怠っていた

この四半世紀の間に

国の借金は

千兆円の大台を軽く突破してしまい

その膨大な債務を減らすために

消費税率の変更を

国民に甘受させる

という決定を

財務省が

国会に下させる誘導を

行ったという事実

が記録へと残された


3%だった消費税は

いつしか5%となり

昨年にはついに

8%へと引き上げられ

経済成長を阻害する最大の要因へと

成り果てた

一年後の17年度からは

更に2%引き上げられて

10%となることが

法律で

既に決められている


電力業界が

真相を

国民に

告知していたのなら

財政赤字は

経済政策の失敗

が生んだレベル

で済んでいた


有効需要の創出に失敗した

これら二つの認識の誤り

に基くそれぞれの経過が

消費増税を五月雨式に促してきた

その起源


いずれも

国会の不明が

自らの手で

生み出してきた

こと

なのである


国会は電力業界に

沈黙の罪

がもつ結果の重大さ



直ちに伝える義務をもつ


電力を除く直接燃焼以外の

あらゆる省エネ節電努力は

国に膨大な規模の債務を

短期間で押し付けた


この問題を明確にすることができたあとでなら

地下資源の関与を排除する

未来型のエネルギーモデルについて

語ることが許される

それは僅かな電気を

大きく増やすことにより

環境負荷のまったくない

それ故

最もエネルギーコストの低い

優良なエネルギーを

当初

日本にだけ

限定的に産み落とすことだろう


世界が必要とする

垂涎の的

である

最良のエネルギーを持つ唯一の国は

世界を指導する権能を

合理的に制御することにより

それによる恒久平和の実現

を推進する母体

となる


問題をモンダイとして

認識することができなければ

その役割は

いつか別の時代に

どこかの国で

改めて登場するようになる

それだけのこと

いずれにせよ

大したことでは

ない
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